2021/10/15 のログ
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」にクル・コービンさんが現れました。
■クル・コービン > 「はぁ……」
冒険者ギルドを訪ねてきた学院生。おそらくは小遣い稼ぎでもしようというのだろう。
しかし出るのはため息ばかり。どうやら初心者らしい彼女に適当な依頼は無いようで。
「草むしり……ではお金稼げませんし」
どうしたものかと悩むクルに周りの様子は見えていなかった。
■ランバルディア > 人もまばらな時間帯、ましてやギルドにそんな姿が現れれば目を引く。
豊かにすぎる胸元にから、野暮ったい修道服でも解る腰から尻へのまるみ。
つぶやきに聞き耳を立てていたのは、男だけでは無かっただろう。
「――どうしたシスター、金が入り用か?」
男はいち早く腰を上げ、少女の肩を叩く。
■クル・コービン > 「はい。生活費の足しにしたくて……」
悲しそうな顔をしてそう告白し。自分より30cm高い相手を見上げるのはちょっと大変だった。
「何かいいお仕事ないですか?」
と聞いてはみたものの、そんなものあったらこの人が仕事受けている筈なので話のタネ。程度のつもりであった。
■ランバルディア > 「そいつはちょうどよかった。
シスターに向いてそうな、おあつらえ向きな仕事があるんだが……どうだ?」
白衣を纏った男は、受ける側でなく仕事を与える側だという。
ここに腰を落ち着けていたのも、それに向いた相手を探すためだと述べて。
「報酬は相談になるが、命の危険がねえのは保証するよ」
善は急げ。仕事の話を進めよう、と聞き耳をたてられる場所からの移動を提案する。
■クル・コービン > 「あ、はい」
急ぐ相手に目を丸くしながらも移動に同意する。
クルはちょろいので騙されるかもとか全く思っていないのだ。
「何処に行くんですか?」
とか言いながらぽてぽてと男の後についていくカモネギシスター
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からランバルディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からクル・コービンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にひよりさんが現れました。
■ひより > 大きな街門から続く広い通り。まだ朝早い時間という事もあって通行人もまばらながら、それでも今まで旅をしてきた小さな国や、それよりものどかな故郷の村とは比べものにならない賑やかさ。
こんな時間でもこれほどの人が行き来しているのかと目を丸くしながら、周囲をきょろきょろ忙しなく見渡している。きっと傍から見れば、いかにもおのぼりさんといった風に思われているのだろう。
旅人を騙そうとするような人からは、ちょうどいいカモのような状態ながら、あちこち珍しいものばかりで、自身を客観視するような意識も欠けていた。
しきりに感心しながら溜息をこぼしたり、足を止めて背伸びをしながら気になったものを観察したりしながら、ひょこひょこと落ち着きのない足取りで前へと進み。
「はぁ…とてもおおきな国だとは聞いておりましたが…
むぅ……、……これでは教えていただいた宿を見つけるのも一苦労ですね…」
片手に持った手帳には、旅の途中で親切にしてもらった人に描いてもらった簡単な地図。王都の出入り口から泊まり心地のいい宿までの道筋を記したものながら、無事に辿り着けるか不安になってくる。
むぅっと眉を寄せつつ地図とにらめっこをし、それからまた周囲をきょろきょろ見回して。
■ひより > しばらくまわりを見回して、ふと着物の上から腹部をおさえる。
王都に到着するまで、昨日の夜から一晩かけての馬車移動だったから、まだ朝食を取っていない。
宿を探すより先に食事にありつけそうなお店を探そうかと考えて、今度は大通りに並ぶ看板を一つ一つ、じっと見つめる。
会話は問題ないけれど、この国で使われている文字は故郷のものと違って、まだ勉強中の身であるため読むのにも一苦労。うっかり変なお店に足を運ばないようにと慎重になっていたけれど。
「……はっ」
どこからかいい香りが漂ってきて鼻先をひくつかせた。その香りの元を探して、またちょこちょこと歩きはじめて、すぐにそのお店を発見する。
パン屋らしいそこはカフェスペースも備わっているようで、買ったものをすぐに食べられるようになっているらしい。
お店の前に立てば、この時間だから焼き立てパンのいい香りはより濃いものになる。思わずこくんと喉を鳴らし、引き寄せられるように足を進めた。
店内は、ちょうど仕事に出る前の人々で賑わっている様子。空席がある事を祈りながら、そーっと、入り口のドアを開いて。
■ひより > 店内に入ると、陳列されているいろんな形のパンに目移りしてしまう。早速トレイとトングを手に取って、どれを取ろうかと真剣な顔。
そのまましばらく悩んでいたせいか、店員らしい人からおすすめのパンを何品か教えてもらい、売り文句に耳を傾けていると、ますますおなかが空いてくる。
「ええと…では、これとこれでお願いいたします」
おすすめされた小ぶりなパンを二つトレイにのせると、手にしていたトレイを差し出した。値段も良心的だったから、王都に滞在している間は何度か通ってみようか、なんて思い。
幸い空いている席も見つかって、大通りの景色を眺めながらの穏やかな朝食の一時をすごす事になったようで…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からひよりさんが去りました。