2021/08/07 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にナータさんが現れました。
■ナータ > つい先ごろまでに比べれば多少は―――日中はうだるような暑さだが―――夜は過ごしやすくなったのか、はたまた今日だけたまたまなのか。
歩くこともままならず腐った死体のように路地に倒れ込んだことを思えば
今日は元気であった。
とは言え贅沢するような手持ちはなく
何時もより食堂で水を一杯注文できただけで御の字である。
「……まだまだ暑っついよぉ……」
誰に愚痴るわけでもなく、けれどどこか恨めしそうに路地をとぼとぼと進んでいった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にサシャさんが現れました。
■サシャ > 「暑…なんでこの国はこんなに暑いんですの……」
同じ頃、道の先を一人歩く少女がいた。
汗をかきながらだらけ切った様子でとぼとぼと歩いている。
彼女、サシャは実は人間ではない。正体は魔族であり、魔族の国から派遣されたスパイへの連絡役である。
貧民地区に拠点を構える魔族への接触を終え、平民地区の隠れ家に帰る途中なのだ。
「……こんな時ばかりは人間に変身できて良かったですわね…」
本来の彼女、ハーピーの姿では肩から先と腰から先は羽根に覆われている。
北に位置する魔族の国の、特に冬においては暖かくてよいのだが、
この国の夏においては何も生えていないほうが涼しくてよい。
そして、彼女が人間を羨ましがる数少ない点がもう一つ。
サシャはその手に持ったソフトクリームを口にした。
「うーん、最高ですわ…!」
魔導機械で作られるらしいそれは魔族の国では味わえない。安くない金を出して買った高級品。
少しお行儀が悪いが、サシャはそれを手にし食べながら道を歩く。
しかし、それがいけなかった。
「…ん?きゃっ!?」
前を見て歩いていなかったせいで、前から歩いてきた赤毛の少女にぶつかった。
そして、まだ大分残っていたソフトクリームは手をすっぽ抜け、地面に落ちてぐちゃりと潰れた。
■ナータ > 家はないものの、安宿を定宿にしている少女はある意味で
この平民地区の住人と呼んで差し支えないかもしれない。
貧民地区近くとは言え、毎夜犯罪が繰り返されるほど治安が悪いわけでもない。
こうして今も「2人の少女達」がそれぞれ歩いていても、平気なほどなのだから。
尤も裏路地に入ればその限りではなく
表通りにいたとしても、運が悪ければ「トラブル」に遭遇する可能性もあるのだが。
「ううう……うー……」
暑さに呻くように、俯きながらとぼとぼと歩く少女は
その存在に気付かなかった。
手にしたものに浮かれて前を見ず歩く者がいるなどと、夢にも思わずに。
「きゃう!……あ、ご、ごめんなっ……さ……い……」
然程衝撃は強くなかった。
それでも咄嗟に謝罪の言葉を向けようとして、少女は固まった。
その視界に、地面に落ちたそれが入ったから。
少女の日雇いの給金ならば、一週間は溜めないといけないだろう程の嗜好品
甘味。
当然口にしたことはないが、天にも昇る味と冷たさと聞いたことがある。
それを台無しにしてしまった。
少女は淡淡と狼狽えるばかりでその場に立ち尽くした。
■サシャ > 「…嘘……でしょ…?」
一方サシャは謝りもせずに地面を、そこに落ちたソフトクリームを見つめていた。
クリームの定め、もはや地面と混じって到底食べられたものではないそれ。
サシャも安くないお金を払って手に入れた、自分へのご褒美。
それが一瞬で見るも無残な姿になった。
「う、うう…こ…の……」
最初にサシャの身を襲ったのは喪失感。そして悲しみ。次に沸き上がったのは、怒り。
ぎゅ、と両手を握って、サシャは顔を上げ、ぶつかってきた相手を睨む。その目尻には少し涙が浮かんでいた。
「ちょっと!どうしてくれますのよ!」
ぶつかった自分も悪いという考えは、人間を見下す彼女には無かった。
狼狽える、自分と同じぐらいの歳の少女に、サシャは怒鳴りつけた。
「弁償してくれるんでしょうね!!」
■ナータ > 暑さはどこへやら。
背筋がゾッとする想いだったから。
ここで頭を切り替えて相手が悪い、自分は悪くないと開き直れるほどの性根は持ち合わせてなかった。
「あ、う……あ、あ……ごめん、なさい、私、暑くてちゃんと前見てなくて……」
漸く相手が同性、それも自分と外見は同じ年頃に見える少女だと気づく。
けれど既に上下関係は、加害者と被害者といった図式は出来上がってしまっていた。
「べ、弁償って……だってこれ、すごく高くて……」
出来るはずがない。
少女はただただ泣きそうな顔で首をぶるぶると左右に振るしかできなかった。
■サシャ > 「は?高い?弁償出来ないって言いますの?」
手を腰に当て睨みつけるサシャ。背はこちらのほうが少し高く、威圧感を与えるには十分だった。
貧相な見た目だ、払えないというのは本当だろう。だからと言ってこちらの気が収まるわけがない。
「貧乏人のくせに私のアイスを台無しにして、払えませんで済むとお思いですの?」
しかし、カッとなった頭も、時間が経てば段々と冷めてくる。
彼女の情けない姿を見ていると、怒りの気持ちは徐々に冷静になっていき…。
代わりにむくむくと増したのは、嗜虐心だった。
サシャは彼女の襟を掴むと、無理やり顔を引き寄せる。
そして、吐息が当たる距離で、少女の顔をまじまじと見た。
澄んだ紅の瞳に、少女の顔が映る。
「……ふん、貧相なちんちくりんにしては顔は良いじゃありませんの」
サシャは周囲を確認する。おあつらえ向きに誰もいない路地裏がある。
この通りにも、他に人は見当たらない。
サシャは少女の襟を放すと、代わりに手を掴んで引っ張っていく。
ただの人間の少女とは思えない力で。
「払えないと言うのなら…身体で払っていただくしかありませんわねぇ?」
サディスティックな笑みが、赤毛の少女を見た。
■ナータ > 「だ、だって、こんな高い物買えるわけ……」
相手もまた少し贅沢をした、など思いもよらずに。
身に着けている者を打ったところで二束三文。
一週間休まず働き飲まず食わずでようやく買える甘味。
「でも、でも……そんなこと、言われても……」
俯いたまま視線は合わせられない。
相手の瞳から怒気が抜けているなど、気付いているはずもなく。
「ひう!あ、あのっ……何を……」
襟を掴まれ引き寄せられ見つめられる。
相手の言葉からはまるで奴隷商人に売り払うかのような想像すら齎された。
「か、体で払えって……そんなっ、ひうっ!」
襟から離れた手が少女の手を掴み、有無を言わさず引っ張っていく。
その力が人外の者であるなど気付く余裕もなかった。
路地裏へ引きずられながら、少女はぞくりとした。
相手の視線はまるで、獲物を捕らえた肉食獣のようにも見えたから。
■サシャ > 路地裏に来たサシャは、乱暴に少女を背中から壁に叩き付けた。
そしてすかさず、のしかかるように彼女の身体に身を寄せる。
片手は彼女の手首を頭上で握って押さえつけている。
「じゃあ早速味見させてもらいますわよ?美味しかったら私の性奴隷になって償いなさい。
マズかったらオークの餌にでもしますわ」
もう片方の手で頬を掴み、無理やり自分の方を向かせる。ぺろりと、サシャは唇を舐めた。
「んっ…」
有無を言わさず顔を寄せ、唇を奪う。
若々しいそれをふにふにと楽しんだのもつかの間、遠慮なく舌を入れた。
少女の舌が少女の小さな口内を蹂躙する。粘膜を舐めまわし、性感帯を刺激する。
舌を絡め合わせ、唾液濡れにする。
「ふん、貧相な身体ですこと。まぁ触ってあげますけど?」
そう言うがいなやシャツのボタンを外し、乱暴に前を脱がせる。
そして、胸元に手を突っ込む。
濃厚なキスを続けながら、胸の先端を指先で弄り始める。
■ナータ > 「あぐっ!やめっ、てっ……くださっ……」
ドン、と路地裏の壁に押し当てられる。
そのまま両手首を掴まれて身動きを封じられて。
「性奴隷……って、そんなっ、貴女一体……!っ!ん、んぅぅぅっ!」
唐突に向けられた言葉。
相手は奴隷商人か何かか。
少なくとも、外見や甘味を悔しがる様子からは想像もつかなかったが。
「ん-ーー!んぅぅぅっ!んふ、んぅぅっ……ふ、んぅ、ふ、んぅ……」
唇が重ねられると首を横に振って逃れようとして。
歯を閉じて舌の侵入を拒もうとするも。
「ふ……は……んぁ……」
く、っと少女から力が抜ける。
されるがままになる。
舌を、口内粘膜を舐め回され、唇が離れる。
少女は最早逃れようともせず、その眼差しはどこかうっとりとしていた。
少女がこの街にやって来た理由など、知るはずもないだろうに。
■サシャ > 「はっ……私が一体何者か、ですって?」
唾液の糸を引きながら、唇を離すと、サシャは笑みを浮かべる。
そして次の瞬間、ドン、とナータの身体の横に何かが突き刺さる。
それは青い羽根に覆われた、人間サイズの鳥の脚。そして鋭い爪が壁面に刺さっている。
その脚は明らかに、少女の脚が変じたものだった。爪を抜き足を下げると、それは人間の脚に戻って行く。
「怖いこわーい魔族の国のハーピーですわ。残念ですわね、貴女はもうこの国に戻れない」
耳元に口を寄せ、サシャは囁く。その声には妙なエフェクトがかかっていた。
そしてそれを聞いた瞬間…ナータの身体は異常に敏感になり、性欲が湧き始める。
「ふふふ…どうかしら?ゾクゾクする?したくてしたくてたまらない?」
サシャの声を聞く度に、ナータの頭にはあらゆる性的な記憶が蘇るだろう。
そして、少しサシャに触れられただけで、快感が襲い掛かる。
「まずはいっぱいキスして、いっぱい触ってあげますわ♡」
にい、と笑みを浮かべたサシャは、また無理やり少女の唇を奪い、その肌を指先で愛撫する。
乳首を散々攻めた後は、下へ、下へと指先が降りていく…。
■ナータ > 「あ、あ、あ……あ、あああ……」
歯がガチガチと鳴る。
目が見開かれる。
粗末とは言え路地の壁を容易く貫いたのは鳥の足であり爪。
少女は悲鳴を上げることもできずにいた。
それは少女が死の恐怖すら感じていたから。
相手は魔物なのだから。
「イヤ……嫌……そんなの―――ぇ、あ……あ……」
怖い。
攫われる。
殺される。
誰か―――
そんな思考はぼやけて溶けた。
少女の脳に浮かんだのは―――
『してほしい』の想いだけ。
ほしい、ほしい、してほしい。してほしい―――性奴隷に。
「ひうっ!あ、あ、んぁっ!あ、あ、はぁっ!」
電流のような快感が全身を貫く。
少女は泣き笑いの顔で声を上げた。
ほんの数分前までの負の感情は消え失せて。
「んむっ、ん、んぅっ!ん、ふぅっ!」
もう、拒まなかった。
唇も、舌も、指も。
悶えるように、求めるように唇重ねたまま身がくねり始めた。
■サシャ > 「んん?あらあら従順だこと…調教のしがいがありませんわ」
幾分も素直に感じるようになった少女を見て、サシャは少々疑問符を浮かべたが、
やがてくすくすと笑い始める。
なるほど元々素質はあったのか。ならもっと苛めてやろう。
「とりあえず、一回イキましょうか?貧民の小娘らしくはしたなく、ね?」
唇を奪う。呼吸を奪う。たっぷりと口内を蹂躙して、舌を絡め合わせる。
唾液が垂れて彼女の服を汚す。少ない金で買った大切な服なのだろうか?もっと汚してやろう。
手を下腹部に伸ばす。スカートの上から無理やり手を突っ込む。そして、指先は秘所に。
「あーら?興奮してるのかしら?ホント、人間ってすぐ発情しちゃうんだから」
ぐしょぐしょになっているであろうそこに、下着の上から遠慮なく指を這わせる。
ある程度愛撫を楽しんだら、布地をズラして、直接触る。
卑猥な水音を響かせるように、指を徐々に激しく動かす。
陰唇の割れ目を指で撫でつけ、広げれば、いよいよ膣の中に。
「さぁ遠慮なくイキなさいな!ほら、ほら!」
遠慮なく指を二本、膣内に突っ込んでかき混ぜる。
膣内のひだを、指の腹で擦り付けてやる。敏感な場所も即座に探り当てた。
外では親指がクリトリスの皮を剥き、執拗に弄り回す。
無論キスも休まずに、上の口と下の口の両方で快楽を与える。
彼女が絶頂するまで、それを続けた。
■ナータ > 「だ、って……私……だって……」
何が、何か自分でもわからないがそう繰り返していた。
嘲るような言葉、笑いでさえも、それに抗おうとする感情は湧かなかった。
「んむっ、んぅぅ、んーーーっ!んふぅっ、ふっ、んぅぅっ!」
最後重ねられた唇。
舌が送られると、無意識お家に少女も突き出し
舌同士が絡み合う。
唾液が滴る。
「あ、ひっ、あぅっ!あ、んんっ!」
ビクっと腰が跳ねる。
指がスカートの中、股間に触れたから。
指の動きを追うように、はしたなく腰が動いてしまう。
前に、後ろに、横に。
やがて布をずらされ直に触れられると、膝ががくがくと揺れた。
「あ、あ、あ!イっ、あ……ん、、んーーーーっっ!」
呆気ない程に、絶頂に導かれる。
崩れ落ちそうになるのを秘所を弄る指を舌で支えられるようにして。
熱を帯びた膣内が指を締め付け、包皮を剥かれた陰核が尖りを見せて間もなく。
喘ぎ鳴く声すら塞がれながら、絶頂の様を晒して。
■サシャ > 「まぁ…あっけないこと」
がくがくと跳ねる彼女の身体を自分の身体で押さえつけながらキスを続けていたが、
ようやく絶頂が収まると、唇を離す。しかし、身体は重ねたまま。
サシャの大きく柔らかな胸もナータの貧相な胸を押さえつけたまま。
「ほら、自分の出したものでしょう?綺麗になさいな」
彼女の膣内から指を引き抜くと、それを顔の前に掲げ、見せつけるように指を開いてみせる。
どろりとした愛液が指と指の間に糸を引く。
そして、その彼女の愛液がたっぷりついた指先で、彼女の唇をなぞる。
リップでも塗るかのように、彼女自身の愛液をその唇に塗り付け、
それが終わればその口の中に指先を突っ込んだ。
「さて…流石にあんまり外でし続けるのも疲れますし、私の隠れ家に移動しましょうか。首輪でも付けて、ね?」
サシャの指が彼女の首を触る。すると、何かが首にまとわりつく感覚が生じるだろう。
そして彼女が指と身体を離し、何かを空中で引っ張る仕草をすれば、そちらに首が引っ張られる。
不可視の首輪を作る魔法だ。
「ほら、行くわよ。ええと…名前を言いなさいな」
歩き始めようとしたところで、彼女は初めて少女の名前を知らないことに気付いた。
■ナータ > 「はっ、はっ……はっ、ぅ、あ……」
ゼイゼイと呼吸を早くする。
絶頂の最中も口づけを続け、ようやく解放されたから。
それでも震える膝も押さえつけるように体ごと圧迫されて身動きは取れずに。
「ひっ……ぅ、あ……んぐっ……ふっ、ん、く、んぅぅ……」
指が引き抜かれ、指と指の間に糸が引いた。
自らの愛蜜を見せつけられ、そのまま唇に運ばれる。
唇に塗りたくられ、そのママ口内に押し入れられ拭わさせられて。
「も……う……許して……え?あっ……ひっ!」
今度は唾液に濡れた指が首筋に触れると。
目に見えぬ何かが首に感じる。
何もないはずなのに、体の自由がなくなり引っ張られる。
「ナータ……です」
何故か、抗ってはいけないと思った。
何故か、名乗らないといけないと思った。
少女は路地を引かれながら、泣きそうな、けれどそれ以外にも潤む眼差しを
先を行く令嬢に向けていた。
■サシャ > 「ナータ、良い名前ね。今後は私しか呼ばなくなるでしょうけど。
私はサシャよ?呼び方は自分で考えなさい?間違ってたらお仕置きだから」
ぐい、と不可視の紐を引っ張りながら路地裏を出る。
踊るように軽やかなステップで先を歩く。
「ほらほら、遅れたらお仕置きよ?さっさと歩きなさい」
そう言ってサシャは背中を向け、自分の隠れ家に向け歩き出す。
そして…鼻歌を歌い始めた。
「~♪~~♪♪」
それがナータの耳に聞こえた瞬間、先ほどのサシャの指先を再現するような快楽がナータを襲うだろう。
催淫の歌声が、少女の身体を蝕みはじめる。しかし、あまりの快楽に、歩けなければ…。
「あら、止まっちゃ駄目よ?お仕置きですわね」
サシャが不可視の紐をぐっ、と握りこむと、鞭に打たれたような痛みがナータに奔る。
そしてしばらく足が言うことを聞かなくなり、無理やり数歩前に歩き出すだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からナータさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からサシャさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──~♪」
雨がしとしとと降り注ぎ、普段に輪をかけて人気のない住宅地の路地を、
下手くそな口笛を奏でながら、傘布の部分に赤いラインが入っている以外は全てが銀色の蛇の目傘という
奇妙な物体を担いでのんびり歩く、金髪の男が一人。
そんな奇っ怪な傘を差している代わり、普段羽織っているジャケットの姿はなく。
食事を終えた後、暇つぶしを求めてブラブラと大通り、路地裏と歩いてきたが、特に何か特筆するものと遭遇するでもなく、
気がつけばこの場所まで辿り着いていた。
先の二箇所に比べると、余計に事件性の少なさそうなロケーションではあるが──
「……まああ人生ドコでナニが起こるか判らんもんだからな」
なんて、眉下げて笑いながら独りごち。
適当に視線を彷徨わせて住宅地の景色を眺めがてら、なにか面白いモノでも出現しないか、などと
雑な期待をしながら、ぱしゃ、ぱしゃとマイペースに歩を進め続け。
■エレイ > やがて、男の姿は遠ざかり──
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。