2021/05/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
エレイ > 夜。
この時間帯でも人通りの絶えない表通りを、悠然と大股で歩く金髪の男が一人。
ごろっとした肉と野菜に串を通してこんがり焼いた、といった風情の大雑把な串焼きを片手に携え、
それを一口齧ってはモシャモシャと咀嚼しつつ。

やがて中央広場までたどり着けば、適当に周囲を見渡した後片隅のベンチにどっこいせ、とか
言いながら腰を下ろし、脚を組みつつ背もたれにぐでりと身を預け。

「──ふーぅ……さて、と……今夜の宿どうしょうかねぇ」

中空を眺めながら、眉を下げた表情でぽつりとそんな事を呟く。
普段利用している宿が今夜は満室ということで、男は現在宿無しの状態だった。

エレイ > 宿など選ばなければどこでもあるが、それでは面白みがない。
そんな理由で、男は宿を決めかねていた。

「うぅむ……今から一晩泊めてくれそうな親切な人とか現れねぇーかなぁ……」

串焼きをはぐはぐと食べ進めつつ、そんな都合のいい願望を呟きながらきょろりと周囲を見渡す。

果たして、そんな男の願望を叶えてくれるような人物はいるのだろうか。
男自身としても期待値はあんまり高くないかなあ、とは思いつつ、ふと目の前を通った
通行人の一人に声をかけてみることにした。

「あー……そこのお人。ちょいとエエですかねぇ?」

もしその声に振り向いたなら、眉下げた緩い笑みを浮かべながら片手を上げている、
口端に串を咥えた金髪の男の姿が見えるだろう。

エレイ > その後、男が無事に今宵の宿にありつけたかどうかは──また、別の話。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」にセルマさんが現れました。
セルマ > 日も暮れ始めた時間帯の平民地区の大通り。
商店や酒場、宿が並ぶ通りを一人歩いているが暇を持て余しての散歩ではなくこれも仕事であり。
今回受けた仕事は大通りに出るというスリを捕まえるというもの。
もし捕まえることが出来なくても顔なり特徴を確認できればそれはそれで成功という緩い内容であり。

「今日は居ないのかもしれない……?気が付かれてるとは思わないけど…」

朝から場所を変え時間を変えて歩くのだが自分にも聞こえ見える範囲でもスリの被害は出ていない。
今日はいないのか狩場を変えたのか、もしくは気が付いて逃げたのかは分からないが……手がかりを得るか日が暮れるまでは仕事期間。
もう少し歩いて少し休憩し、それからまた歩こうと考えて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からセルマさんが去りました。