2021/03/28 のログ
ご案内:「王都マグメール「偃月亭」」にデロスさんが現れました。
デロス > とある日の夕刻。日中の以来を終えた冒険者が外より戻り、公務を終えた騎士や貴族・王族達が邸や王城に戻り始める時刻。
王都の平民地区・富裕地区の境界に位置する旅籠「偃月亭」も本格的な営業を開始する。
旅籠の前の看板には、本日宿泊料金割引などの特典が書かれており、すでに何人かの宿泊客の利用も決定していた。
一見すればいくつかの設備を備えた温泉旅籠である。しかしその実態は、店主であるデロスが仕掛けた罠などにより、彼が気に入った女性客に対しての盗撮や凌辱などが行われているような場所であった。
それらの悪行は表沙汰にはなっていない。デロスが貴族や王族の一部に献金を行い、目こぼしされているからである。
王都の暗部、裏社会にはこうした偃月亭とデロスの噂は流れており、それを聞きつけた女騎士などへの手出しも行わることもあった。

「さて、今日は早速あれを使えそうだが……」

旅籠の入り口のカウンターで客を待ちながら、デロスが手を開けば、手の内側に魔法陣が浮かび上がる。
デロスの意思により、旅籠内に仕掛けられた魔導機械が魔術が発動するように仕掛けがなされている。
この魔方陣がその仕掛けに通じているのである。
こうしてデロスはやってくる獲物を待ち受けていた。

デロス > そんなことをしつつ、手持ち無沙汰にデロスは客を待ち続けたのであった。
ご案内:「王都マグメール「偃月亭」」からデロスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」にアークさんが現れました。
アーク > 今日も今日で冒険者ギルド内の片隅で出張店舗。
今はとりあえず一休み。酒屋の一角で大きなリュックを脇に置いてのんびりおひるごはん。
何故なら大概の冒険者たちは依頼表片手に出払った後で、朝ほどの賑わいが無くその時間を利用しての昼休憩。

個人の出張店舗ゆえ時間も自由に使える。
今は謎肉ステーキと果実水を前にして気分はルンルン。
目の前にある謎肉ステーキ それはある意味在庫処理の意味合いが強く何の肉を使うかは料理人任せ。

フォークで肉を抑えナイフを滑らせればやや硬い手ごたえを感じながら肉を切り進め、小さく一口分に切り分けてから一つフォークで突き刺してから口に運ぶ。

むぐむぐむぐ。
硬い肉ではあるが噛むたびに口の中に広がる肉汁。
何の肉かはわからないが少ししょっぱめのステーキソースとからみ中々のお味で噛むたびに少年の笑みはにこにこと深くなっていく。

アーク > ステーキをのんびりと旅進めながら視線はギルドの食道内へ向け滑らせる。
筋骨隆々の男戦士を見かければ、羨ましいなぁ等と考えつつも、どんな武器を使っているのか、そしてどんな護符やお守りを欲しがるだろうか等と考えながら、次に目が行くのはしなやかな体躯の盗賊系女冒険者、オーガ>とも思える様な筋肉系女戦士。
しなやかな筋肉も鋼の様な筋肉もどちらも魅力的だなぁ等と考えつつ、味のしなくなった肉をのみこみつぎの一口を口に運びむぐむぐもぐもぐ。
後衛型の自分にはない筋肉にはやはり憧れる。
前で敵の攻撃をいなし、受け止め、隙を作って攻撃する。 圧倒的な膂力で叩き潰す。そんな戦い方一度はしてみたい。

アーク > そんな事を考えながら少年はのんびりと昼のひと時を過ごしていくのであった。
ご案内:「王都マグメール 冒険者ギルド」からアークさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルテアさんが現れました。
アルテア > 平民地区の一角、大手ギルドや冒険者向けの店が立ち並ぶ大通りから少し入った裏通りひっそり存在する喫茶店。
隣接するとある冒険者ギルドが経営し、半ば趣味で開店されているその小さな店のテラス席。
ギルドのマスターと喫茶店のオーナーを兼ねた女性はそこに深々と座り一人ティーカップを傾けていた。


「……ふぅ、中々悪くない…」

ゆっくりと息を吐いてそう感想を溢すのは自らが半年程前に購入したシェンヤン産のお茶。
ハイブラセールで行われた大オークションの最中、露店で売られていたのを衝動買いしたものだがギャングの暗躍やアスピダ砦の一件等、その後起こった大事件の数々とその対応によりギルドは振り回され、買っまたモノを楽しむ余裕すら与えて貰えなかった。

ギルドへの依頼もようやく落ち着いた、ということで女性は数日程前からしばらくぶりの休暇を楽しんでいた。

アルテア > 「出来れば店で出したいものだが……銘柄や茶葉の種類も聞き忘れていたから無理だろうな…まぁ一期一会の味というのもそれはそれで悪くないものか…」

この茶葉を売っていた露天商がダイラスをまた訪れるかも分からない。名残惜しそうにカップの底に残る雫を見つめて、大きくカップを傾け中身を飲み干す。


「…………ふぅ」

口の中にゆっくりと広がるお茶の薫りを楽しむかのようにそのまま目を閉じ沈黙していた女が再び口を開いたのはどれくらい経ってからだったろうか


「……しかし、あれだな…何もしてないというのは案外疲れるものだ…」

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルテアさんが現れました。
アルテア > ここ数日、毎日のように店のテラスを陣取り本を読むなり土産を味わうなりゆっくりとした休みを楽しんでいたが時間が経つ程にどこか体がむず痒く、悠々としたテラス席もどこか窮屈さを覚え始めている。

オーナーの様子を店内から見ていた店長や常連の客は『今回は1週間保たなかったか』『いやぁ、長く保った方ですよ』などと毎回恒例となっているらしいそれを苦笑いを顔に浮かべている。


「すまない店長、ちょっと出掛けてくるから受付のセレスと副マスターにはなんとか上手いこと言っておいてくれ」

返答を待つ暇もなく女性は立ち上がるとそのまま大通りの方へ歩き出す。宛もなくどこかを探索するか、あるいは緊急依頼がないからクエストボードを覗いて見るか、頭の中はグルグルと巡ってはいるのもののそれはすべてこれから自らが行う冒険の事だけで

ご案内:「」にアルテアさんが現れました。
ご案内:「」にアルテアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にボルフライさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルテアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルテアさんが現れました。
ボルフライ > 彼女の立ち寄ったクエストボードには張り出されて間もない緊急性の高い依頼が一つあった。
ただその依頼には可及的速やかに達成する必要があると同時に、極めついて危険であることを示すドクロマークが付いてもいて。
内容というのは各地で暴虐を働くゲーティア傭兵団に拉致されたとある貴族の娘の救出。
たまたま立ち寄った村において不幸にも傭兵団の襲撃に遭遇し、村の若者たちと共に捕らえられてしまったのだ。
幸いにも逃げ延びた従者がその親である貴族に報告し、拉致されてから一晩も立たない内でのクエスト発注。
自分の娘の嬉々であることも重なり、その報酬金額は破格のものだった。

ともあれ、村を襲撃した傭兵団は現在アジトへ戻るための道を馬車の車列にて移動中。
貴族の娘がどうのこうのされてしまう前になんとしても救出して欲しい、他の者がどうなろうと構わない、とのことだ。
添付書類には現在までにわかっている傭兵団の予測ルートやアジトの大まかな予想位置、人員の数といったものが付いている。
どこまでが正確なものか定かではないが、何分報酬が良いことと方々で猛威を振るうゲーティア傭兵団相手ということ。
腕に自信アリな冒険者や賞金稼ぎ数名は既に仕事に取り掛かっているらしい。
傭兵団を相手にするのではなくあくまで救出任務。
当然依頼主の貴族も他のギルドへも依頼を出しているに相違ないことから、危険性よりも早い者勝ちという印象を与えるかもしれない。

アルテア > 「ふむ…ゲーティアの連中か…」

ボードに貼り出された真新しい紙に載せられている名前には当然見覚えがあった。
傭兵団を名乗るその集団は契約などお構い無しで各地で暴虐を働き、度々討滅作戦が行われる物の殲滅無いし首魁の捕縛へ成功した事が一度も無い。その存在はギルドマスター会議の場でも度々議題として上がる程その悪名と暴力性は人々に周知されていた。

「なるほど、殲滅ではなくあくまで救出……それもお嬢様が毒牙に掛かる前にとの時間制限付と…」

依頼主の名前や報酬金の規模からしても複数のギルドへ無造作に依頼が出されたまさに緊急のものだろう、自分はまだ目を通してはいなかったがおそらく自らのギルドの依頼ボードにも同じものが貼り出されているに違いない。

「ふふ…しばらく前線から離れてた分、リハビリにしては骨のあるのが来たもんだね」

言葉とは裏腹に女は笑みを隠しきれない様子で自らの家へと踵を返す。

ボルフライ > 「…奇妙だ」

それから数刻が経ったゲーティア傭兵団は、ようやくアジトに到着したところだった。
本来であればとっくの昔に到着し、捕らえた奴隷どもの吟味やら調教やらと共に酒池肉林の宴が行われていたはずだ。
それもこれも、退却中の襲撃が多すぎたからだ。
おかげで人員は減るは奴隷の一部は逃げ出すわで不愉快極まりないが、襲撃してきた者どもは一人残らず捕まえることができた。
この鬱憤を晴らすにはちょうどよい、冒険者やら傭兵やらの屈強な男は闘奴として高く売れるし、女なら犯すのに頑丈で良い。
それはそれとして、この襲撃の多さはどこぞの金持ちの逆鱗に触れた、あるいは急所を突いてしまったということか。
この襲撃の多さの理由に当たりを付けた大男だが、やることは変わらない。
まだ挑んでくる獲物がいるのであれば、喜んで相手しその立場をわからせてやろう。

傭兵団の面々はこの山間部深くにあるアジトに到達したことで安堵した面持ちばかり。
焚火を囲み酒を持ち出しては宴を始め、そして捕らえた奴隷や冒険者の女たちを引っ張り出してきては、凌辱劇が始められる。
夕闇に響き渡る悲鳴と嬌声を聞くものは周囲にはいない。
ただ傭兵団の頭領たる大男だけは、椅子に腰かけ酒のボトルを呷りながらも、周囲への警戒は怠らない。
まるで呼吸をするかのように周囲数キロ圏内まで魔力による警戒網を作り上げ、新たな獲物を待ち構えているのだ。

アルテア > 「おーおーやってるやってる、全くわざわざ場所を教えてくれて助かるよ」

隠しアジトの場所とされた辺りから少し離れた山の峰で待ち構えていた女は目下に広がる森の中から一筋の煙が立ち昇るのが見えた。
どうやら馬車を追撃していたものは足留めにはなったものの肝心の救出作戦は失敗したらしい。
ただ、そのおかげで傭兵団がアジトへ到着する時間を稼げたお陰で女は先回りしてアジト付近を陣取る事に成功していた。

もうすっかり日は沈み連中の宴の準備は整った。ならば救出のタイムリミットはもう秒読みだろう。


「本当はもう少し救援がいれば良かったが…贅沢は言ってられないか。まぁそれに――」

目を伏せ、すうと深く息を吸った瞬間、女の周りを包む空気が変わる。
冷たく張り詰めたそれは次の瞬間飽和した魔力によってパリパリと閃光が走り、女の頭部には黒い捻れたが側頭部から額の前に突き出す様に伸び始める。

「いまの全力が出せるというのも、悪くない」

伏せていた目がアジトの方へ向けられると眼鏡の奥の瞳は金色に変質していた。
天へ掲げた手をゆっくりと視線の先へと下ろせば、虚空から生み出された膨大な魔力が大きな剣の形となって宴の最中へ突き立てられるだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルテアさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルテアさんが現れました。
ボルフライ > 周囲に気を配っていたボルフライは奇妙な反応を認識する。
空気がピリつく不愉快な感覚、強い魔力を湛えた存在。
強いヤツがいる、本能的にそう感じた大男は椅子から立ち上がり、酒のボトルを投げ捨てる。
傭兵団の連中どもは新たな襲撃者の存在など微塵も感じていなかった、膨らんでいく膨大な魔力が剣の形となって振り下ろされていく寸前まで。

ともすれば蛮族どもを一網打尽にできていたかもしれぬ一撃は、まるで盾にでも防がれたかのようにバァンッ!と弾け飛んで魔力の光が霧散する。
唐突な出来事に激しく動揺する蛮族どもの中でたった一人。
はるかに離れているのに、障害物すらあるのに、まるでじっと見られているかのような感覚に彼女は陥るかもしれない。
ボルフライはこの攻撃を仕掛けてきた獲物のいる方向を正確に把握し、鋭い目つきでじっと見つめ、不敵に笑みを浮かべた。
それと同時に魔力を捏ね固めた鋭い衝撃波がまるで狙撃のようにまっすぐ彼女を捉え、木々を弾け飛ばしながら向かってきた。

アルテア > さながら天からの裁きかのように振り下ろされた剣が不埒者達を吹き飛ばす――
数秒後に訪れるはずのその光景はバチンッという破裂音と共に消え去った。

「相殺!?いや、消去か……ッ!?」

とっさに脳を過ぎった術の仔細に対する考察を跳ね除け、女の身体を回避へと突き動かしたのは本能的な恐怖からだった。斜面を転げ落ちるように大きく回避した女が振り向いた後に見たのは山の一部を大きく削り取った衝撃。

攻撃地点を把握した上でこの規模の攻撃をすぐ返してきたとなると只者ではないのは小鬼だって理解するだろう。

「ならばッ……!!」

腰の付け根から魔力によって翼を出現させ、大きく跳躍して女はアジトの上空20m程へ飛び込み、今度は上空から1m程の魔力の剣を無数にふらせていく。
それは初手で戦力の大部分を叩き大勢を決めるという作戦から自らが目立って注意を引くことで他の冒険者に隠れて救援を行ってもらおうという算段であった。

ボルフライ > 「ほぉ、避けるか」

男にとって膨大な魔力の操作すら息をするようなもの、というより細々とした理屈やらなにやらでやっていることではない。
ヒトでも魔族でもない存在である魔人は、すべてが規格外。
今の反撃を回避して見せるあたり、今回の相手は久しぶりに腕の立つらしい。
面白いとばかりに笑みを深める男は、翼を持ち跳躍してはアジト上空に飛び込む相手を目で正確に追う。
有象無象しかいないそのエリアの中で、明確なまでの存在感と威圧感を伴うその男を目の前にすれば、本能的な命の危険を感じるかもしれない。
それほどの相手なのだ。

「いいだろう、狙い通り喰らいついてやる…!」

彼女の攻撃を見てその狙いを察した男は、それに乗ってやることを選んだ。
遥か上空にいる彼女目掛けて、なんの予備動作もなくジャンプしてはその懐に飛び込もうとしてくる男。
無数に降り注ぐ魔力の剣を己が肉体の頑丈さをもって弾きながら、彼女の首根っこをつかみ取り地面で叩き伏せようともくろんだ。
当然それ以外の剣は容赦なく地面へと降り注ぎ、男の手下どもを正確に貫いていく。
下衆な笑いと嬌声が瞬く間に蛮族の悲鳴へと置き換わり、捕らえられていた奴隷や冒険者たちは自体を把握する間もなくひたすらに逃げ出しはじめるだろう。

アルテア > 誰が自らの攻撃を防ぎ、反撃して来たかは考える前に察知出来た。
アジトの奥の方、一際戦果が積まれた席の前で立つ一人の男。その周囲は最早別空間かの如き異様な雰囲気を纏っている。

「なるほど……ゲーティアの殲滅が成功しない訳だ…」

最早人であるかも怪しいその圧倒的な迫力に気圧され、背中に堅い汗が流れ落ちるのを感じながら更に攻撃を続けようと杖を振り上げた瞬間、太い男の手が首元に“現れた”

「ぐっ、このっ……ああっ……!」

魔力によるブーストの予兆もない膂力だけによる跳躍。それを見切ることが出来ない。
両腕を持ってしても首から引き離せない巨腕は空中で無造作に女の身体を振り回すと地面へと叩き落とす。

「ッッ……ふっ、ふざけてる……こんなっ……」

咄嗟に腰の翼を防護魔法へ変化させ身を守るものの、そのダメージは甚大で。
ボロボロの服装で機杖で身体を支えるように立ち上がると再び翼を出現させ上空への逃走を試みる。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアルテアさんが現れました。
ボルフライ > 「なんだ?適当に暴れてサヨナラか?」

すべてが規格外の男に地面へと叩き落とされる彼女。
案の定防護魔法を用いてダメージを軽減させるも無傷と呼ぶには遠い損傷具合。
かろうじて残る体力から逃走の希望を与えるも、それも微かな希望だったとすぐに理解することになろう。
上空で己を叩き落とした男はまるで地獄の使者かのように彼女の目の前へと降り立ち、冷たく鋭い視線を落とす。
ただ見られているだけだというのに、蛇に睨まれた蛙が如しまるで脚に重りでも付けられたかのように身体が動かなくなり、逃げられないという認識を強く与えてくる。

「フン、雑魚がいくら減ったところで替えはきくが…この落とし前はキッチリつけてもらわなきゃな」

広場にて彼女の正確な魔法によって仕留められた手下ども一瞥もしない男は、再び彼女の首根っこを掴みかかろう。
ごつごつとした大きな手のひらで掴まれればすぐにでも骨を折られてしまいそうなほどだが、男の与えてきたのは己の魔力を注ぎ込む行為。
淫術でも仕込まれていたのかそれは回復効果と同時にたちまちに彼女の身体の芯から熱を生み出し、ケダモノよろしく発情せしめてしまうだろう。

アルテア > 再び飛び立つ瞬間、女の視界の端が捉えたのは奴隷らが入れられた檻の近くで動くなにか、頭から外套を被らされた人影を傭兵から奪ったであろう小汚い鎧を付けた二人組がそそくさと運んでいく。
ならばいま地上で暴れて彼らに気付かれるのはまずい。そう思っての判断であった。


そして今

「んっ、…ぐうぅっっ、この…は、離しな……んくううっ!!」

再び上空にて首を抑えられた女。またしても腕を解くことが出来ず身体をもがくが、その様子は先程とはどこか違う。
よく見れば窒息するほど首を締められているのでもないのにその顔は赤らみ、無造作にバタバタさせていた脚はやがて内股をきにするような動きへと変化していく。

ボルフライ > さきほどの攻撃で残りの手下たちも狼狽したり、アジトの中で騒いでいたりでろくに役に立たないだろう。
彼女の狙い通りに件の令嬢は救出され、森の闇夜の中へと消えていく。
最も、この男にはそれも理解した上でこの襲撃者の女を優先したに過ぎないのかもしれない。

さて、目的を果たした彼女だがその先のことまでは考えていたのか。
ゲーティア傭兵団は基本的に殺しはしない…そんな眉唾ものの噂を頼りに捕まる覚悟もあったのか。
捕まればどうなるか想像するに難しくないだろうが、今まさに彼女はその毒牙に掛かってしまった。
注がれた魔人の魔力は魔族のそれとは規格も質も異なる。
魔力妬けのように身体が熱を帯びて発情を伴い、脳からは逃走という文字が消え失せて新たな優先項目が生み出される。

「クク、ああ離してやる…もう逃げられないがな」

彼女の首から言った通りに手を離した男は、抵抗力を失いつつある彼女をお姫様抱っこよろしく抱きかかえて地上へと。
十分に逃げ出す余地はあったかもしれないが、その余裕は無いに等しいだろう。
血臭の漂い始める外では興が乗らない、というわけでアジトの内部…打ち捨てられていたどこぞの貴族の別荘を改造した建物の中へと彼女を連れ込み、重たいドアがバタンと閉められた。
入ってすぐのフロントエリアは、手下どもが雑魚寝をする部屋。
今は誰もいない、二人だけのその部屋の中心に彼女の身体を下ろせば、男は笑いつつ興奮冷めやらぬ彼女を見下ろして。

「その内残りの手下どもが戻ってくるからな、それまでに愉しませてもらうぞ」

にやにやと笑みを浮かべながら、男は彼女のぼろぼろになった服装を乱暴に脱がしにかかろうか。

アルテア > 地面に降り、ぐったりとした様子で支えられる女にとってすでに先程ちらりと目に入った他の冒険者が逃走に成功したのか、自分はどうやって逃げるかなどという考えは頭になかった。
注入された男の魔力は媚薬というより毒のように侵食し、この男には、雄には勝てないという幻聴を脳内へ吹き込んでいく。


「っ…だまれ…うぅっ…んっ、ふぁっ……はぁぁん……」

アジトの中へ幽閉され、千切るように服を脱がされるがその強引な衣擦れや擦れる指ですらもくすぐったいような妙な心地よさを感じる程に発情は高まっている。
上質作りのコートと脱がし、インナーを
肌から剥がせば女の下腹部に刻まれた特徴的な刻印が外気晒されるだろう。

ボルフライ > すでにぼろ布同然となった彼女の服を引きはがすのは容易い、物理的な抵抗など一切ないのだから。
魔力による媚毒を受けて興奮と服従を強いられても尚、口では抵抗を示して見せるあたりはやはり魔族。
最も容易く堕ちて淫乱に成り果ててもそれはそれでつまらない。
彼女の着衣と取っ払い、その熟れた身体を外気に晒せば、わかりやすいくらいにはっきりと刻まれた下腹部の刻印。

「ほぉ、こいつを刻んだやつはイイ趣味してんなぁ」

見ただけでどういった淫紋なのかを把握したのか、下衆な笑いはさらに深まる。
様々な術が複雑に絡み合ったその刻印は、そのままにしてもよいしさらに上書きしてやってもいい。
気まぐれにその下腹部に指を触れさせて、軽く魔力を流し込んでやる…さてどんな反応を示すだろうか。

アルテア > 「ふっ、くっ……そ、こはっ……あっ、くふぅんっっ!」

男の指に籠められた魔力に反応して刻印が活性化する。
鈍い光が刻印から漏れ始めると同時に女の上げる声は1段階高い物となった。

「あっ、ひぃっ……ひゃっ、やあぁぁっ!あっ…やめ……へえうっ!!」

20年もの間女の力を縛り付けている刻印は無数に絡まると同時に女の魂の深い所まで根を伸ばしている。
本質、本能的な部分から揺さぶる快感は凄まじく、それに耐えようとする理性とのせめぎ合いに女の体はビクビクと何度も震えて。

ボルフライ > 「ずいぶん可愛らしい声を出すんだなぁ、さっきとは大違いだ」

刻印に魔力を送り込むと実に面白い反応だ。
女の身体の深いところまで侵食しているらしいこの印は本能と理性に大きく作用しているらしい。
まぁ下腹部に刻んである時点でお察しといったところだが。
だがそれでも理性をなんとか保とうとしているあたり、屈強な精神を持っているのだろう。
ならばそれを砕いてやるのみ。

「お前の無駄に色っぽい身体と反応見てたらよぉ、俺の愚息もすっかりいきり立っちまった。
覚悟しろよ?」

彼女の反応をひとしきり楽しんだ男は徐に立ち上がり、ズボンをずり下す。
既に半裸の身である男が彼女と同じく裸体となれば、現れたるはこの屈強な大男に相応しいおおぶりの巨根。
おおきなカリに太い竿には脈動する血管が浮き出る逞しき逸物。
それを見てしまった雌は目を奪われてしまうだろう、興奮しきった彼女であれば猶更か。

アルテア > 男の指が身体から離れ、一旦刻印の活性化が終わると女の体は脱力し、倒れ込むように部屋の壁に寄りかかる。

「はぁっ……んひいっ……や、やめ…りょ……
…っ、ころ…す…ぞっ……!」

2本の足で自らを支え立つ力も残ってない状態で息も絶え絶えながら精一杯の殺気を込め男を睨みつけてみせる。
だが、先程からの責めによって呼び覚まされてしまった雌が女の視線を男の顔から引き剥がし、その下半身に熱り立つ巨大な男性器へと誘導する。
口だけの虚勢を吐きながら目を泳がせ、内股に汗を垂らすその姿は雄にとって滑稽に見えるだろうか、それとも誘い受けのように見えるだろあか。

ボルフライ > 「くく、それを言うだけで精一杯という感じだな」

壁に寄りかかり強がりを言ってみせるもその視線は屈強な肉棒に釘付けとなっていては説得力もなく。
内股から滴る蜜は雌としての準備が整いつつあることを如実に示している。
男は遠慮なく彼女の顔にその雄臭い肉棒を擦り付け、さながらマーキングのよう。
頬や唇に擦り付けられる亀頭を噛みついてくるなら可愛いもの。
キスしたり舐めてきたりすれば望むべく。
そのまま顔をたっぷりマーキングすれば、脱力した彼女の身体を抱き上げていよいよ挿入まで秒読みといったところだ。

アルテア > 壁と挟み込むように男根を顔へと押し付けられればいよいよ逃げ場がすべて失われる。
嫌で濃厚な雄の匂いが鼻腔を刺激し、目には血管が浮き出そそり立つそれが嫌でも視界に入る。
口に無理やり入れるのを避けるため横を向けば、頬へと逸物が押し付けられた。

「んぐっ、だ…だれが…こ、こんな汚い…もの…おおっ!」


しかし、強い言葉とは裏腹に身体の方は着々とオスを受け入れる準備が始まっていた。
身体を持ち上げられれば、床には秘部から滴る体液がシミ跡を作っているのが見えるだろうし、男の眼前で豊満に揺れる乳房はその先端がぷくりと硬さを増しているのが分かるだろう。
一度敗北し、凌辱され、調教され尽くした過去。それが女の意識に強力に根付いている。雌として扱われ雌に堕ちた方が楽であることを女は本能適に理解してしまっていた。

ボルフライ > 強がって見せる彼女だがその身体は雄を受け入れる準備が整っているどころか、自ら欲しがっているかのよう。
微かな抵抗すら無に帰し、逞しき肉体に抱き上げられた敏感な柔肌は感度も十分。
豊満な乳房も厚い胸板に押されてぷっくりとした乳首が擦り付けられる。

「さぁて、その減らず口がどれほど持つか楽しみだな」

壁に押し付けつつ立ったまま肉棒を彼女の蜜壺に擦り付ければ、容赦なく、ナマでずぶぶぶぶ…と挿入していく。
太く逞しい巨根は彼女の膣を容赦なく押し広げ、ズップリと根元まで押し込まれてしまえば子宮が押し上げられてしまうほどの質量で彼女の膣と子宮を支配し始める。

アルテア > 密度を持った肉杭が広げられた秘部を割り、女の腹部をかき混ぜ押し上げる。

「ひっ、んあぁぁぁ!やめっ、やめ――くぅぁああっっ!ひきあぁぁぁ――っ!あひっっ、いっ、ひいぃぃっっ!!」

脳天まで貫くような刺激、痛み。無理矢理犯されるということに対する生理的嫌悪感、不快感は絶大なものだ。
しかし――女の下腹部に刻まれたそれはそれらの感情、刺激を全て快感へと無理矢理変換し、脳髄へ快感の奔流として流し込む。


「ひぎいいいっっ!いはっ、はっ、はぁぁぁっ……あおっ、んおぉぉっっ♥」

結果、肉杭へ刺し貫かれた女はただの1突きすらされる前に軽い絶頂へと押し上げるられた。背筋をそらし、蜜を溢れさせるその姿に最早威厳は欠片も残っておらず。

ボルフライ > 挿入した瞬間、最初こそは嫌悪を示す心地よい悲鳴を上げてみせてはいたものの、都合のよい刻印の影響によってその様子は立ちどころに変化を見せる。
刺激をすべて快楽へと変換していくその淫紋によって、彼女の表情と口から出る悲鳴は淫乱なそれへと置き換わる。

「調教のしがいは無いがまぁ、ヤルだけなら都合がいいな…っ」

太く逞しい肉棒をズンッズンッと下から突き上げるプレイ。
子宮口を太いカリが遠慮なく突き上げて、逞しい竿が性感帯も何もかもをゴリゴリと擦り刺激を与えていく。
あっという間に淫乱な雌へとなり下がった彼女を笑いつつ、気まぐれにその唇を奪ってやろう。
犯しながら舌を絡ませる口づけをしつつ、再び魔力を流し込む。
興奮と感度を高めると同時に、孕みやすくもしてやろうという魂胆だが、この都合の良い刻印があればその必要も無いのかもしれない。

アルテア > 突上げられる度に体重全てが刺激として膣へ加えられる。
刻印の特性からこの女がどう扱っていいかを理解したのか一切の遠慮が無い、暴力的に性感帯を刺激する責めは瞬く間に女の脳内を真っ白に染め上げていく。

「あひっっ……ひぎぃぃぃぃ――んっっ!んぐぅぅっっ、ほおっ、おぉぉっ……!」

度重なる細かい絶頂で最早獣のような声が上がりはじめた口が男の唇によって塞がれば、女は無意識に自ら舌を差し出し、口内の蹂躪を許容する。

最早抵抗という言葉は女の脳内にはない。さらなる興奮と快感を与えられた女は最早トロントした瞳で与えられる快感を貪り、雄の欲求を満たす都合の良い存在でしかなく。

ボルフライ > 堕ちきった女にこれ以上の篭絡は必要ない。
ただひたすらに暴力的なまでの快楽とセックスを与えてやれば、こちらに靡き続けるのみ。
性行為どころか口づけまで望んで貪るように受け入れる節操のない彼女の姿は、刻印によるものかそれとも元々ある本性か。


呻く獣のような声で喘ぐ彼女の声を聞きながら、ただひたすらに欲望を叩き込む男の身体も汗ばんでくる。
壁に押し付けていた女体を今度は床に組み伏せれば、種付けプレスよろしく力強い腰使いで肉棒を叩き込み、子宮を徹底的に屈服させていく。
存分に口づけを堪能すれば、今度はその豊満な乳房にかぶりつき、乳首を歯で甘噛みしたり吸い付いたりと節操なく。
もう片方の乳房も大きな手のひらでたっぷりと鷲掴みしその弾力を楽しみ、乳首を摘まめばぎゅうっと強めに引っ張り刺激を与えよう。
広いフロアで行われる二人だけの行為に、肉のぶつかり合う音と喘ぎ声が響き渡る。

アルテア > 「おぐっ、んくぅぅっ……ひっ、あひっ、ひぐぅぅぅんっ♥んひっ、ひぃぃぃんっ♥」

一突される度に子宮を押し潰されると錯覚するほどの圧力になすすべなく体は圧倒され、屈服していく。

「ひきゃっ、いひぃぃん!ひょれぇぇっ、んっくおぉぉぉんんっ!!」


体勢が変わったことによりフリーになった男の手が新たな標的として乳房を捉えると、一際甲高い声が交じる。
指が乳房を乱暴に揉み捏ねる度に乳肉がとろけてしまいそうな程の快感が脳を撫で回す。歯が、舌が、勃起した乳首を弾き噛めば電流が脊髄を駆け回りお漏らしと紛う程の淫液が床へ垂れ流された。

ボルフライ > 「ふっ…んっ…色っぽさだけは一級品だなお前は」

改めて見る彼女の肉体は男受けの良い肉付きの良いもの。
こうして刻印が刻まれているのも無理のないことだ。
豊満な乳房を刺激するとその反応は著しく、絶頂と共に愛液が垂れ流される。
それと同時に膣の締め付けも強烈なものとなって男を刺激してくる。

「そうら、出してやるからしっかり孕めよ…っ」

ずっぷずっぷと肉棒を深く突き入れながら、ゴツゴツと子宮口を執拗に攻め立てて。
彼女の耳元で囁きながら乳房を両手でぎゅむっと鷲掴みし、腰を一際力強くズブンッと穿つと同時に、ぶびゅるるるるるっ!と子宮に叩き込まれていく熱い白濁。
魔人の魔力交じりの濃ゆい精液は一気に彼女の子宮を満たし膨らませ、子種が卵子に群がっていく。

アルテア > 「おぼほぉぉっっ♥んっぐ、いひぃいっ……おひぃぃっ!」

男の孕ませ宣言に対して首を振るなどという対応は見せない。しかし、最早返答等は必要無いほどに女は蕩けきっていた。
やがて身体を貫く肉杭が大きく膨らんだかと思えば限界まで高まった雄の欲が爆発し、粘り気と共に子宮へと注ぎ込まれる。

「んっおおっっ、ほぉぐっっ……おっくふうぅぅぅんっっ♥」

一際大きい絶頂と共に体内に残留した魔力が母乳となって迸る。
同時に女の本能が雄としての味、感触を記憶するかのように女の膣は激しく締まった。
激しい快感と雄としての強さを身体にも心にも刻まれた女は最後の絶頂後ぐったりとと脱力して。

ボルフライ > 「ふぅぅぅ…」

男の射精は濃くそして長い。
子宮が目いっぱい膨らむまで注ぎ込んでもまだ足りず、いよいよ結合部からどぷりと溢れ出し床に水たまりをつくるほど。
思う存分注ぎ込んだ男は張り付くほどに引き締まった膣から強引に肉棒を引きずり抜く。
当然のようにぽっかりと開いた肉壺からはたっぷりと精液と愛液があふれ出よう。

と当時にフロアのドアを開けてぞろぞろと入ってくるボルフライの手下たち。
彼らは外の騒動など微塵も把握しておらず、内部で宴を楽しんでいた連中だ。
彼らはボルフライとその傍らでぐったりしている女を見てすぐに事態を察して。

「お前ら、あとは好きにしていいぞ」

ボルフライはそう言って彼女に一瞥もせずフロアを後にする。
手下どもは互いに顔を見合わせてほくそ笑めば、ぞろぞろと脱力するアルテアに群がっていき…
彼女がその後いつこの傭兵団から逃げ出すことができたのか、それはまた別の話か。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からボルフライさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアルテアさんが去りました。