2021/03/21 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアミスタさんが現れました。
アミスタ > まだ日も高い内から、その酒場の中はアルコールの臭いに満たされていた。
だがその少女はと言えば、テーブルに料理を積む訳でも、空のグラスを所狭しと並べる訳でもない。
空のグラスが一つ。パンをのせていたらしき小皿が一つ。それだけだ。
幾分か王国も暖かくなって来たが、無為の時間を潰すのには、吹き晒しより屋内の方が好ましい程度の季節だ。

「……………………」

ぱらり。ページを捲る音。少女は読書に勤しんでいた。
とは言うも、学術書の類いではない。飾り気の無い表紙では些か分かりづらい所もあるが……。

「……………………」

ぱらり。またページを捲る。
たわいも無い物語本である。……想定される読者層が成人の男性層に偏っている、猥雑な本だ。
文学性というものは無く、様々な女が性愛に耽ったり陵辱されたりする様を、直接的な筆致で描いている。
そういう物語を、静かに。酒場の片隅で、少女は読み進めている。

アミスタ > ぱらり。ぱらり。ページが進む。
表情の薄い顔。頬にほんのりと赤が差し込むころ、その読書はようやく終わった。
少女は酒場を出て、いずこかへ向かう。
心を昂ぶらせてから行く先は、はて──。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアミスタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアンジェラさんが現れました。
アンジェラ > さぁって、どうしようかしら。
ぶらりと通りを歩きながら周囲をきょろきょろ。
慣れた様子で喧噪を楽しんでいる様子。

周囲の建物からは酒と料理の香りが立ち上り、客達を惹きつける。
自分もそれなりに空腹だなぁと小さくお腹を擦るものの、どこにするかは決めかねていた。
テイクアウトもいいな、と今日の売り切り分であろうパンに肉や野菜を挟んだモノを目にとめる。
買ってもいいけれどなと考えながら一度店先を立ち去り再度見回しながら歩いて行く。
危なっかしいという印象ではないが、誰かにぶつかる事もあるかもしれない。

本人的には可愛い子いないかなぁという思いくらいなのだが。
可愛ければ奢っちゃおう、それから夜のでへへなんて事を考えていたりも―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にソラムさんが現れました。
ソラム > 料理と酒の香りが混ざる通りを小柄な少女が歩いていく。
群青色のロングコートを羽織り、白銀の髪を弾ませ、アチコチをキョロキョロと見回すその瞳は、血よりも濃く鮮やかな赤い瞳。

「.....何にしよう」

宿は取っているようで、料理を見つつもそう呟き足を進める。
肉にしようか、魚にしようか。
思考を沈めていたのが仇になったのか、出っ張っていた石レンガの端っこに足指を引っ掛け、

「.....ぁ」

気づいたときにはすでに遅く、ドテーンとなりそうな程豪快に転ぶ。
彼女が手に持っていた黒いファイルは手を抜けポーンと放られ、歩いていた女性の頭に落ちていき...。

アンジェラ > 鼻歌混じりに歩いていれば、どしゃっという音。
何かが倒れた・落ちたような音に何気なく振り返ろうとして…。

「ぶっ!?」

ごすっ、と音を立てて頭頂部に衝撃。
いきなりの衝撃にふらぁっと態勢を崩し、そのままこちらもどしゃりと倒れ伏す。
先に起ち上がったのはどちらだったか。

「いたた…。」

衝撃のあった頭を擦りながらゆっくりと上体を起こしていくだろう。
何か当たった?とチカチカする視線を彷徨わせれば、一冊のファイルが目に留まる。
これ?と開かれたファイルに手を伸ばしていくだろう。
最初の音の原因などにはまだ思考が及んでおらず…。

ソラム > 「うぬゅぅ.....」

頭を打ったのか目を回していたが、すぐに上半身を起こすと、自身のファイルに手を伸ばす女性の姿が...。

「あっ....ごめん...」

ファイルを持ち上げた女性に声をかけるとこちらも立ち上がる。
ファイルがぶつかったのかな、返してもらえるかなと思いながらも女性の頭頂部をちらっと見る。

アンジェラ > 何のファイルだろう?と軽く目を走らせてしまうが、
声を掛けられればすぐに視線を向けた。
あら可愛い、と第一印象を抱けばこれは君の?とファイルを差し出すだろう。

「気を付けなさいね。」

と笑顔を浮かべる。
子供は特に嫌いではない。少し大人びた出で立ちではあるが、可愛い子なら猶更だ。
頭頂部に向けられた視線に気づいて、そこを擦る。
ちょっとこぶになっているかもしれないなぁ、という感想を抱く。

ソラム > 「あ、うん.....ありがと」

ファイルを受け取るとペコリと頭を下げる。
少女が18歳ぐらいと年齢の目星をつけた女性は頭頂部を擦っているようで、悪いことしたかなと思いながら、他に落としたものはないかと確認する。

「......よかった」

ファイルの他に何も落としてないことを確認すると、安堵故か大きく息を吐く。

アンジェラ > ん-、いい子だ。
ちょっと口下手っぽいけれど、それもまたいい。
安堵する様子に少しだけこちらも笑みを浮かべる。

「ねぇ君、一人? 親御さんとかいないの?」

角が生えてようが人じゃなかろうが気にしない。
むしろ角生えてたら歳も人の子供とはまた違うかもしれないし!とポジティブ。

「この辺で何してたの?」

と訊いてみる。
大体この辺りは食事処が多い区域だ。
ごはん食べた?と訊いてみるつもりで問いかけてみるが…?

ソラム > 「えっと.....ご飯を、食べに..」

偶然なのか、少女は女性の尋ねようとしたことを答える。
少女もちょうどよかったようでおすすめの店などがあるのか聞こうと思いつつ、このあと女性から聞いたらご飯を済ませようと思いながら女性の返答を待つ。

アンジェラ > 「そっかそっかぁ。」

ごはんを食べに、と聞いて相好を崩す。
嬉しそうな表情で軽く目線を合わせるだろう。

「良かったらおねーさんとごはん食べない?
いい店…は当たるかわかんないけど、君可愛いから奢っちゃうよ?」

にこにこ。
何ならそこの酒場…と言いかけてさすがにお酒はマズいかなー、と考え直す。
どこかいいお店は、と周囲を見回し…。

「…とりあえずちょっと歩いてみる?
私、アンジェラ。君は?」

ソラム > 「...ソラム、よろしく」

不器用ながらも肯定の意で頷く。
普通ならついて行かないだろうが、少女は少し常識から外れていた。
アンジェラの後を追い、店へと向かうだろうか。

アンジェラ > んふふ。と笑い声を漏らし、先立って歩きだす。
通りには人の流れが少しある。
時折はぐれていないか、と振り返りながらゆっくり歩いて行くだろう。
まぁ、然して遠くまで歩くつもりもない。どこかその辺で、という雰囲気。

「ね、ソラムは何か好きなモノないの?」

肉とかー、魚とかー、と話す姿は上機嫌。
可愛い子と一緒なら機嫌がいいのだ。単純。
ともあれ店を選ぶ手掛かりくらいは欲しいな、と考える。

通る道すがら店のチェックも忘れない。
ここはパスタがよさそう、とかここはお肉の匂いがよさそう、とか。

ソラム > 「何でも好きだけど.....魚、とか」

そう言うと懐から赤く小さい果実を取り出し口に放り込む。
彼女のいる森で採れる果実で、甘いらしい。

「.....いいお店、あるかな」

そう呟きながら先に歩くアンジェラの背中についていく。

アンジェラ > 「魚ね。」

短く応えてお店を探す。
セレネルの海に囲まれている王都は魚介類も豊かだ。
さすがに生食を出す奇特なお店は無いだろうが…さて、という風に探していくだろう。

「ん-……。ん?それ、何の実?」

たまに振り返っていれば、目につくのは少女が口へ運ぶ果実。
ごはん前ではあるが、まぁ一口サイズならそれほど気にならないだろう。
気になるのはむしろ何の実かって所。

「あ。あそことかいいんじゃなーい?」

パスタを売りにしているのか、店先にはペスカトーレというパスタがオススメされている。
近い味付けならブイヤベースもあるだろうし、魚介料理が売りのお店なら悪くなさそうだ。
どうする?と笑顔で少女に問いかける。

ソラム > 「これ?木の実、だけど」

そう説明するとアンジェラに木の実の一つを渡す。
少女が甘いと思っているだけであり、他の人はどう感じるのだろうか。

「ペスカトーレ....?」

なんだろうと思いながら、少女はここでいいよとアンジェラに告げる。

アンジェラ > 「よし、じゃあ今日はここで決まり。」

からん、と扉を開けて入っていく。
傍目にはどういう風に見えているのだろうか、と少し考える。
…似てない姉妹とか?と思いながら入口をくぐっていくだろう。

木の実を受け取れば、へぇ、と呟いて口に入れるだろう。
もぐもぐとやりながら、給仕の人に2人でーすと告げて適当な席を選び…。

アンジェラ > 【中断 後日継続】
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からソラムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアンジェラさんが去りました。