2021/01/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──~♪」
雨がしとしとと降り注ぎ、普段に輪をかけて人気のない住宅地の路地を、
ピーヒョロロと下手くそな口笛を奏でながら、一部に赤いラインが入っている意外はほぼ全てが銀色の番傘という
奇妙な物体を担いでのんびり歩く、金髪の男が一人。
傘を携えている代わり、普段羽織っている銀色のジャケットは今はその姿は見えず。
食事を終えた後、暇つぶしを求めてブラブラと大通り、路地裏と歩いてきたが、特に何か特筆するものと遭遇するでもなく、
気がつけばこの場所まで辿り着いていた。
先の二箇所に比べると、余計に事件性の少なさそうなロケーションではあるが──
「……まああ人生ドコでナニが起こるか判らんもんだからな」
なんて小さく笑って独りごち、軽く肩をすくめて。
適当に視線を彷徨わせて住宅地の景色を眺めつつ、ぱしゃ、ぱしゃとマイペースに歩を進め続ける。
■エレイ > やがて小さな公園の前に差し掛かれば、歩く足を止めて少し思案。
然る後、おもむろに公園の敷地内へと足を踏み入れる。
周囲には見える限りではやはりというか、誰の姿もなく。
フンス、と小さく鼻を鳴らしながら、公園の片隅にある東屋へと足を向け、
その屋根の下に入り込んでゆく。
そこには木製のテーブルと、それを挟むように同じく木製のベンチが設置されていて。
「──ふぃー。ここでちょいと一休みにしましょうかねぇ」
なんて独り言ちながら、傘を閉じつつベンチに腰掛け。
テーブルの上で頬杖ついて、雨に煙る周囲の景色をボケェー……と暇そうな顔で眺めていって。
■エレイ > しばらくそうして過ごしていたが、やがて立ち上がれば傘を開き、また雨の中へと──
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にカーレルさんが現れました。
■カーレル > 一仕事終えて外に出ると雨はすっかりやんでおり、雲の切れ間からは月が覗いている
雇い主であった貴族の邸宅を裏口から出て平民地区まで歩いてくると、
ひんやりと冷たい空気と軽い空腹を覚えて店を探すが、生憎と酒や食事を供する店は
どこも冒険者や仕事終わりの平民、商人たちでごった返しており、
直様、暖を取り小腹を満たすには少々時間が掛かりそうであった
しばらく、当てもなく歩き続けようやく席の埋まっていない店を見つければ、
店の中に入っていき、空いた席の1つに陣取った
落ち着いた所で、この店が酒類を販売していない事に気がつくと改めてメニューをじっくりと見て、
取り敢えず、直ぐに出てきそうな物と暖かなお茶を注文し、煙草を咥えた
自分の他にも客は幾組か入っているが席は離れているし、文句も言われぬだろう、と
煙草の先端に火を灯しゆっくりと煙を吸い込み燻らせる
煙草が短くなる頃にはお茶と野菜を煮込んだスープにパンが供されて、
スプーンを手に取り、しみじみと野菜のスープを味わう
「…悪くない」
と呟けば黙々とスープとパンとを腹の中に収めていく
客層は酒を嗜まない者しかおらず、他の店に比べればずっと静かであった
■カーレル > ぺろり、と平らげれば短く息をついて
お茶のおかわりを注文しゆっくりと煙草を一本吸うと代金をテーブルの上に置き
代金を取りに来た店員と軽く挨拶を交わせば店を後にするのだった
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からカーレルさんが去りました。