2020/12/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にロイスさんが現れました。
ロイス > 王都平民地区大通りの昼下がりは、とても長閑に過ぎていく。
すっかり肌寒くなってはしまったが、陽の光はそれを僅かばかり和らげる。
その中を、男が一人、歩いている――

「……どうにも。困ったなあ」

と、そんなに困っても居ない表情で空を見上げる。
当然、そこには救いの神様など居ない。
なぜなら、救う必要もないほど小さな悩みでしかないからである。

「暇だ……まさか、ギルドから仕事を断られるなんて」

と、ぼやく男。
とはいえ、それは彼に責任があるのではなく、寧ろ働き過ぎで、身体を壊すんじゃないかというギルド員達からの気遣いである。
確かに、此処一週間、常に何らかの仕事をしていた――それも、戦闘を行うタイプの仕事ばかりである。
休息は必要だと解っていても、男は中々自発的にそれをする事ができずに居た。
その理由は、ただ一つ。

「……休日って、何すれば良いんだろう」

冒険者にしては珍しい、仕事一筋タイプの人間であるがゆえに。
休み方を根本的に知らないのであった。

ロイス > ――男はそのまま、何処かへと去っていった
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロイスさんが去りました。