2020/10/16 のログ
■ティエラ > 「こう、しましょうか。」
悩んでいても仕方がない、困っているのは、自分ではなく依頼人だ。
それならば、と女は軽く笑い、懐から一枚のカードを取り出す。魔法紋章の書き込まれたカード。
カードマジックに使うためのカードであり、魔法が込められた魔法の道具。
其れの裏に羽ペンを取り出して、サラリさらりと伝言を書き込んで。
「―――伝われ。想い。」
カードは形を変えて、一匹の鳩の姿へと転じる。
軽く放ると、翼をはばたかせて扉から依頼者の元へ。
それを呼んだうえで、どうするか、は、依頼人次第。
もし、興味があるなら連絡も来るだろう、それを待てばいい。
やる事はやった、と女は立ち上がり、静かに出入り口へ。
金属音をシャランと響かせて、ギルドから去っていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からティエラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリンさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にジーゴさんが現れました。
■リン > 月だけが照らす夜の裏路地。
幼児のような大きさの少年が、身の丈ほどの楽器を担いで息を切らせて歩いている。
顔見知り(金を借りている)にあまりよくない絡まれかたをされて、なんとかかんとかここまで撒いてきたのだ。
「……はあ、ここはここで危ないよなぁ」
呪われてしまっている今、屈強な大人どころか悪意のある子供ですら脅威である。
不安げにきょろきょろと周囲を見渡してから、表通りに戻ろうと歩を進める……
■ジーゴ > 酒をあおっても煙草を吸っても気分が晴れないのは、
今日の仕事が上手くいかなかったからだろう。
上手くいかなかった、というよりも、ミレーだからだとかなんだかんだと理由を付けられて、仕事にありつけなかったからだ。
「ムカつく…」
ずいぶん飲み過ぎてもなお、むしゃくしゃは治らなくて。
何か楽しいことはないかと、治安も良くない裏通りを徘徊している少年。
そのややすわりがちな獣の目が、路地の先に小さな少年をとらえる。
「ちいさい?こども?」
体つきは少年のものなのに、サイズの小さなその姿に首を傾げるけれど、いいことを思いついたとでも言うかのようににやりと笑った。
「ねぇ、なにしてるの。ここはあぶないよ」
近づくと相手に目線を合わせようと少ししゃがんで。
にやりと笑った口元のまま、小さな少年の話しかけようとした。
■リン > 遠目に見れば幼子の背丈だが、手足はほっそりとして成熟しつつあるという不自然な見た目。
そんな身体の持ち主は、語りかけられればびくりと身をこわばらせる。
かがまれることで、余計に己の小ささを強調されるようだった。
「あ、うん。だから、急いでるの。じゃあね」
笑顔に、不穏な未来を予想する。
早口に応えると、彼のそばを横切って、その後ろへと通り過ぎようとする。
歩幅は幼子と同じで、速いとは言えない。
■ジーゴ > 「ねぇ、ちょっと待ってよ。ね、こどもなの?おとななの?」
小さいのに子どもではなさそう。でも、大人ではなさそう。
そんな相手に強く興味を引かれていて。
問いかけたのに、自分の横を通り過ぎていこうとするから。単純にムカついた。
「待てって」
荒げた声に獣の唸り声が混ざる。
一歩一歩が小さい相手に近づくのは簡単。
自分の背中の方に歩いて行く相手の方に向き直って。
手をのばして相手を掴む代わりとでも言うように
その小さな背中を目がけて、足を蹴り上げた。
体格の良いミレーではないが、足が相手の背中を捕らえればよろける、倒れるくらいはするだろう。
■リン > 「あっ!」
問いを無視して逃げる背中に靴跡がスタンプされる。
見た目相応に軽い身体は、想像よりも派手に突き飛ばされる。
担いでいた楽器のケースが地べたに落ちて、音を立てる。
青い髪の少年はべしゃ、とうつ伏せに倒れる。
「うぅ」
震える、小さなうめき声。膝と手をすりむいて、涙をにじませる。
蹴られた痛みで、少しの間そのまま動けないだろう。
■ジーゴ > 簡単に倒れた相手に、ミレーの笑みが一層強くなる。
倒れたままの相手に近寄って、しゃがむと肩口に手をのばして、そのまま強引に相手を仰向けにしようとする。
「ねぇ、子どもなの?大人なの?男なの?女なの?それ以外?」
年齢も性別もよく分からない相手に問いかける。
小さな少年が望み通り仰向けになれば、肩口を押さえつけたまま、相手に馬乗りになろうとするだろう。
一層距離が近づけば、ミレーの少年からは酷く酒の匂いが漂って、その獣の目が楽しい玩具を見つけた子どものように、それでいて酷く暗く煌めいているのが見えるだろう。
■リン > かんたんに意のままにひっくり返される。
身体を動かそうともがくが、一度馬乗りにされてしまった今、少し力を入れて押さえつけられれば抜け出すことはまず不可能だろう。
その程度の力の差がある。
「お、男だよ……。18歳、の……」
ためらいがちにおずおずと正直に答える。
嗅いでいるだけで酔ってしまいそうなアルコール臭。
らんらんと輝く瞳から逃げるように、潤んだ目をそらす。
「ど、どいてよ……」
■ジーゴ > 簡単に相手を転がして、馬乗りになることができると
獣の尖った牙をほころばせて笑う。
「ウソつくなよ。こんなちっちゃいのに18歳なわけないだろ」
決めつけるように言うと押さえつけた肩口に込めた力を増す。
「ほんとうに男か、確かめなきゃわかんないからな」
肩を押さえる手とは逆の手をおもむろに相手の服に伸ばして。
まずは、上半身。着ている服の裾を捲り上げようとして。
片手で乱雑に捲り上げようとするから、ボタンが飛んだり布が破れたりするかもしれないけれど、躊躇うことはなく。のぞく素肌に興奮して、舌なめずりをする。
■リン > 「痛……」
肩にのしかかる手の重みに悲鳴を漏らす。
さほど丈夫な作りをしていない衣服は、かんたんに剥ぐことができるだろう。
月の光の下、砂糖菓子の香りすら漂いそうな白い肌が覗く。
ふにふにとはしているがその状態の肉付きは確かに男性のものだ。
襲われている緊張と興奮に、汗が浮かぶ。
薄い胸板がミレーの少年の見下ろす中、呼吸で膨らんではしぼむことを繰り返す。
「男だろ、ま、満足したかよ……」
年齢については反論しない。反論できないからだ。
■ジーゴ > 「胸がちいさいだけかもしれないよな」
相手の上げる悲鳴で興奮をより強くした獣の漏らす
酒臭くて荒い息。
戯れに、獣の舌が相手の乳首をざらりと舐める。
一度肩口から手を離して、相手の体にまとわりついたままの服を脱がしてしまうと、今度は下半身。
「ないかもしれないから、確認な」
ズボンに手を伸ばした。片手はまた肩口を押さえたまま。
もう片方の手でズボンを脱がそうと試みて。
ズボンのボタンを器用に片手で外すとそのまま、一気に自分がのし掛かった足の付け根辺りまで下げてしまおうと。
■リン > 「あうっ」
不意に胸の先を舐められて、びくりと身体が跳ねる。
生暖かな息を間近で嗅がされて、まるで自分が食べ物になってしまったかのような錯覚を覚える。
「やだっ、やめてっ」
下半身へと手が伸びれば震える声で拒む。
18の男の出す声だとは、誰も思わないだろう。
簡素な男物の下着が覗く。その布地は、少し突っ張っている。
先程胸を舌で撫でられて、反応してしまったのだ。
それも脱がしてしまうならば、小ぶりだが確かに第二次性徴を過ぎた男性器が外気に晒されることとなるだろう。