2020/09/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にアリエルさんが現れました。
アリエル > 「どうしたの?」

すっかりなじみになったロイスに声をかけるアリエル。
なんか荒れているので、どうしたのか声をかけてみたのだ。

いつものように手には大きな肉の塊をもってかじりながら聞いていた。

ロイス > 「お、っと?」

男の後ろから声をかけるものがいた。
最初の邂逅以降、色々あって友人に近い関係になった少女だ。
男は、「ああ、ちょっとみっともないとこ見せたね」と取り繕って、

「ちょっと今、人にお金貸し過ぎたせいでお金がなくなっちゃってね……。
こうしてうだうだしてたとこ」

と、渋い顔で言う。

アリエル > 「大丈夫? 詐欺じゃないの?」

心配になってあれこれ聞くが、聞く限り人助けだったのは間違いないようだ。

「まあ、それならよかったじゃない。そのうち返してくれるだろうし」

そんなに荒れなくてもいいんじゃないの?
と聞く。
片手に持っている肉(かじりかけ)を差し出しながらそんな慰めを言った。

ロイス > 「詐欺じゃない。それは確かめた。えーと、つまり――」

と、事の始めから順に説明していく。
少年と少女、奴隷商人の話。まあ、女の子が廃棄から救われた事以外はさして珍しいエピソードでもないだろう。

「まあそうだけど、直ぐ帰ってくるとは思えないしねえ。
下手をすれば、別の冒険であっさり死んで債権消滅って事もありうるさ」

ひらひらと手を振って、シビアな事を言う男。
実際、それで返ってこなかった金も幾らかはある――それに。

「まあ、金もなんだけど、何よりあの男の子と女の子の初々しさっていうか、あの嬉し恥ずかしな感じがさ。
俺があの年齢の時、女の影なんて無かったのに……!」

べちん、べちんと周囲に配慮して机を叩く間抜けな音が小さく響く。
どうやら、彼の主訴は金がないことではなく、貸した連中への嫉妬らしかった。

アリエル > 「ふーん、ロイスさんって、そういうの興味あるんだ
 もしかして童貞?」

ニコニコしながらそんなことを尋ねる。

「よければボクがお相手してあげるよぉ♡
 親切なロイスさんにご褒美ということで」

そういって色ごとに誘うだろう。

ロイス > 「ど、童貞じゃないよ!……いや、うん、童貞じゃない。その筈」

思いもよらぬ疑惑に一瞬声を荒げたが、直ぐに声を顰めて。
そう、自分は童貞ではない。確かに、娼館に行った事はないし、女の子に相手してもらった事もないが。
しかし、かといって此処で童貞と認めてしまえば、中堅の冒険者の威厳に関わる。
なので、此処は強く否定しておく。

そして、相手してあげると言われれば、ぶっと、食べていた白身魚を吹き出し、咳込み、そしてハンカチで口周りを拭いてから、

「いや、いやいや。そういう事気軽に言うのは駄目だって。
仕事の上で……まあ、そういう事はあるんだろうけど、だからこそお仕事でもないのに、出会ってそんなに経ってない男の人にそういう誘いをしちゃいけないよ」

と、言い含める様に言う。
実際問題、アリエルはロイスから見れば、子供と言っていい年齢。
童貞云々はさておいても、そして相手がそういうのに慣れていると言っても、それを気軽にあげたりする様な行為には苦言を呈したくもなるのだった。

アリエル > 「あんまりきにしないんだけど、しょうがないにゃぁ」

断るならしょうがない。
無理やりやるのはあんまり趣味じゃないし……

「でもそんな態度じゃ、相手なんていつまでたってもできないんじゃないの?」

奥手なのも善し悪しである。
最低でもこのままやってても相手はできなさそうだなぁ、と感じていた。

ロイス > 「善意で言ってくれてる事は解るんだけどね……」

と肩を落とす。
勿論、貧民地区の"立ちんぼ"の殆どはアリエルと同い年であるとか、そういうことが解らぬ訳ではないのだが。
しかし、それでもやはり、女性の身体は大事にしたい。
だが、その思考の先にあるのは、アリエルが指摘する通りの、

「うん、まあそうなんだよね。
真っ当に恋愛をしたいとは思うんだけど、冒険者業が忙しかったり、この年齢だとどうしてもしがらみがあったりで中々……」

と、肩を落とす男。
実際、既に適齢期ギリギリの男はそれなりの焦りもある――のだが、その焦りよりも相手の事を慮ったりしてしまう方が上に来てしまうのだった。

「もっとこう、きちんと恋愛ができる機会があれば……」

アリエル > 「そんなこと言ってるといつまでもできなそうだよね~」

苦笑しながら彼の悩みにそう答えるしかない。
そもそもこの国でまともに恋愛なんてできる方が珍しいのだ。
特に彼のような奥手な人間では余計難しいだろう。

「頑張って気に入った子を口説いてみたら?」

そんなことを言いながら、肉を食べつくす。
彼の気分転換になればいいのだが。

ロイス > 「ぐぬぬ……」

苦笑されると、こちらも返す言葉がない。
自分でチャンスを蹴ってしまっているのだから、この状況はまさしく自業自得。
呆れられても仕方のない状況なのだった。

「口説くかぁ……。気に入った子……女の子をそういう目で見たこと無いからなあ」

等と、恋愛相談なのか愚痴なのか、よくわからなくなった会話は続く。
暫くして、男は自分の家に引き上げていくことになるだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からロイスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からアリエルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にイディオさんが現れました。
イディオ > (冒険者ギルド、それは冒険者たちが集まり、依頼を受けたりする拠点である。ギルドの形にはいろいろあるが、此処は、冒険者イディオが拠点としているギルドだ。
その場所は、平民地区の一角で、交通の便がそれなりに良いところである。
ギルドの酒場で出される食事が特にうまいので、イディオはそれを楽しみにし、拠点と決めた場所だった。
今回は、先日の依頼での成功報酬をもらい、ほくほく顔で戻って来たのだ。
思ったよりも早く依頼が終わり、マグメールに戻って来てから倒れるように寝て起きたのがついさっき。
とりあえず、食事でもしようか、と軽装で降りて来た所、今日もギルドの仲間たちは楽しそうに酒を飲んだりしてるのが見える。
今回いる面子は大体がゾス村のゴブリン退治の依頼を受けてきた奴らだ。軽く手を上げて、それでも彼らの輪に入らずに、隅っこの席へ。

理由は、男の眼が怖いと言うのと―――基本イディオは一人で動くので友人が少ないと言うのが大きいか。)

「マスター、ちょっといい酒とつまみで。」

(酒場のマスターに報酬があるからと、普段よりもワンランク良いお酒とつまみを注文してから席に腰を下ろして。追加で何か注文するかな、と、メニューを開いてみる。)

イディオ > (開いてみたとしても、余り目新しい物はない、それは当然だけれども、今回は目新しい物ではなくて、少しお高い物。今までは、資金的な物もあって食べたことなかったものを、ちょっと試してみるという気分になった。
とは言っても、冒険者の宿だ、色々な所からくる冒険者の為に、様々な国の料理とかもある、レパートリーがとても広いので、さて、どれにしたものか、と思うのだ。
とりあえず、肉料理、がいいかな、と。そんな風に。)

「そういえば……。」

(以前サンドリザードの串焼き肉を食べたことがあったのを思い出す、ステーキにしたらどういう調理になるのだろう。食い出もあるだろうし。
此処に国の料理でもないので、一風変わった味かもしれないななんて。
良いかもしれない、男は軽く笑って見せた。そして、メニューを再度開いてみて。)

「付け合わせは、と。」

(メインは決まった、其れならパンも、普段のではなく、白くてふかふかなパン、別の国で作られていると言われている柔らかめのパンを頼み。スープは、海鮮スープを注文してみることにする。
普段食べているものと少しばかり違う料理、之でいいか、と考えて。
酒も―――次に何を飲もうか、と視線をメニューへと。色々飲むのは、良い事だろうな、と。)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」にアリエルさんが現れました。
アリエル > 「この時間帯は、案外人が多いね」

ギルドの酒場は飯も酒もうまく、それであまり高いわけではない。
気軽に来るには良い店である。店の中はいつものようににぎわっていた。
いつものように肉を食べに来たアリエルはマスターに

「いつもの感じで肉を頂戴」

と注文をしながら席を探す。
肉が大好きで、こういうとだいたい大量に安めの肉を出してくれる。
何が出てくるかはその日の売上と仕入れ次第だが、料理がうまいので文句はなかった。

ひとまずふらふらと席を探す。
大人数で座っているところはさすがに混じることができない。基本ソロで副業で冒険者をやっているアリエルにはちょっと空気管が違い過ぎた。
かといって一人は寂しいのだ。
そうして、隅っこの席に座る一人だけ座っている席を見つけ、スルスルとそこに座る。

「相席、いいかな」

そんなことを聞きながら、聞いた時にはすでに向かいに座っていた。

イディオ > 「――――う?」

(返事などを聞くわけでもなく、唐突に腰を下ろしてきた彼女は、先日に出会った女性だ、確かなんかいろいろ称号を持っているとか何とかの女性だ。
先日もそうだが、大量の肉を持ってきていて、それを目の前に置く。
全開と同じように肉で顔が隠れてしまう程の量、それを眺めて冒険者は軽く息を吐き出す。
又も、と言える分量だな、と言う意味合いである。男は、大量の肉を眺め、其れと少ししてから給仕が持ってくるステーキを目の前に。
ジュウジュウと鉄板が焼ける音がして、サンドリザードのステーキが置かれている。
砂漠地方の料理らしく、ソースなどはかかっておらず、塩と胡椒の素朴な所と、少しレアな所を見ると、そういう食べ方をするものなのだろうと思われる。
焼き加減注文しないという事は、一番その土地で食べられるように作られるから。)

「―――。」

(肉を前にして、まずは食欲を満足させるつもりになる男。彼女もまずは食事するのだろうから、とりあえず十字を切って、食事前の礼を行い。
ステーキにナイフを刺して、切り取り、一口。
口の中に広がる味わい、思った以上にサンドリザードの血は生臭くなく、水分のようで、食べやすいな、と。
序に柔らかなパンを手に取り、スープに浸して、一口。パンに、直ぐに沁みるスープ、そして、芳醇な海産物の出汁の味に、美味い、と軽くつぶやくことにする。)

アリエル > もぐもぐと肉を食べていく。
大量にあるがすごい勢いで消えていくだろう。
味付けは塩コショウ。香辛料の胡椒が入るとやはり味が引き締まっておいしかった。

「イディオさん、こんばんは」

見知った顔だったので再度挨拶をする。
そうして肉を食べていけば、すぐに顔がのぞき始めるだろう。

「今日はお仕事だったの?」

肉を食べ、酒を飲みながら、食事を進めていく。
イディオが食べているステーキも非常においしそうだ。
残念ながらアリエルの方のさらにはサンドリザードの肉は入っていなかった。
鶏肉をもぐもぐと頬張りながら、楽しそうに食べ進んでいった。

イディオ > 「うん、そう言うのは、まず席に座る前に挨拶してからの方が良いんじゃないかな、相席する場合は。」

(待ち合わせていたりとか、深い関係と言うなら兎も角、彼女は、知り合いである。マイペースと言えばそれで済むのだろうけれど。
そもそも、肉を食い進んでから初めて此方を認識したような、実際顔を合わせたのは彼女が肉を食い勧めたからだ。
そんな彼女には、溜息を大きく吐き出して見せよう。
彼女は其れも意に介してない模様で、肉を、がつがつもぐもぐとしているのが判る。)

「良いや、今日は休息。朝方まで依頼をしていたから。」

(それどころかつい先ほどまで眠ってたと、彼女に説明をしながら、サンドリザードのステーキを一つずつ食べていく。珍しくいいもの食べてるので、出来るだけ味わいたいものなのだ。
正直少し足りないかもしれないから、後でつまみをもう一品増やそうか、と考えているレベルの男である。
スープを啜って一息ついて。彼女が肉を食うさまを眺める)

「そっちは……と言うか、ダイラスの剣闘士なんだろう?此処にいて良いの?」

(たしか、冒険者と剣闘士と将軍だったか。どれが本職なのかはわからないが、とりあえず将軍の線を最初に外して、次に拘束が長いとなると剣闘士だ。
それで、男は彼女に問いかけてみることにした。)

アリエル > 「剣闘士は好きな時にやればいいからね。ほかの仕事もあるから専属でもないし、自由だよ~」

最近は王都の闘技場なんかにも出ていて、アケローンの方はすっかりご無沙汰である。
でも怒られたりはしない。
将軍職が忙しければしばらく出られない、なんてこともあるからだ。
そういう契約であるから自由ではあった。

「こうやっていきなり相席するから出会いが生まれて楽しいんじゃない~」

そういうところは非常に雑なアリエルだった。
そんなことを話しながら、肉を追加注文するアリエル。
すでに第一弾は食べ切っていた。
次に頼んだものは大量のから揚げである。

「これ、食べる?」

ちょっと物足りなさそうなイディオにそんな提案をした。

イディオ > 「成程、そんなものなのか……。」

(剣闘士と言う職を知っているわけではないが、一般的なイメージとして剣奴……奴隷に堕とされた存在が見世物になるためにと言うイメージだった。そんな風に自由にしていいと言うのは知らなかった。
とは言え、命をかけて戦うような剣闘士になってみたいかと言えば、絶対に嫌だ、なので、そういう職にはならないようにしよう、そう心の奥に決める冒険者イディオ。
人生目標いのちだいじには、何時でも健在だ。)

「それは人による、と言うと思うのだけども。俺は其処まで気にはしないけど、人によっては、静かに食べたいとか、そう言うのあるだろ。」

(彼女の考えも、恐らくあるのだろう、間違いはなく。ただ、それを好む人、好まない人は居るのだし、聞く方が良いと思う方だ。
この男は何も言わずに対面に座れば、直ぐに悲鳴を上げられ、逃げられ、騒ぎになるからという人生経験が強く反映しているともいえる。
そんな時を思い出して、光の無い青い瞳は、更に蒼く、深く、闇に沈んでいく。トラウマスイッチ・オン。
食事を食べ終わっている彼女をまえに、男は遠くを見て、思考をソラへと飛ばす。
多分彼女が女性だから、其れでも許されると言うのもあるかもしれない。)

「あ?」

(思考に溺れそうになった時に向けられる彼女の言葉、現実に引き戻される、視線を向けると、其処には唐揚げがある。一体いつの間に、と思いながら。
さて、どうしたものか、と考える。
自分でも注文したつまみと酒が、そろそろ来るころあいでもあったから。)

「いや、摘まみ先に頼んだのがあるから、今はいい。」

(それに足りなければ、自分で注文するから、と。)

アリエル > 「はい、あーん」

そういいながら、イディオの口にから揚げを突っ込んだ。
じゅわっとおいしいこの店の名物の一つだ。しかも安い。

なんだか嫌な予感がしたのもあり無理やり口に突っ込んだ。

「なんか変なこと考えなかった?
 遠い目してたけど」

そんなことを言いながらもぐもぐと自分でから揚げを食べ始める。

「何、人肌恋しいとか? アリエルちゃんのお肌を貸してあげてもいいけど」

にやぁ、と悪い笑みをしながらそんなお誘いをする。
から揚げの食べ過ぎで若干てかてかしていた。

イディオ > 「むぐ。」

(無理やり唐揚げを突っ込まれた、要らないと言ったはず。人の話を聞かないのかこの子は。と言うか、そうなのだろう。
最初も、答えを待ったりせずに、相席をする。自分のやりたい様にだけやり、相手の話には興味がない。
唐揚げを嚥下し、息をもう一つ吐き出す。
注文した酒とつまみをバクバク模写、と勢いよく食べ終わり、飲み終わることにする。)

「済まないけれど、そういう気分じゃないんだ。」

(エロイこと自体は嫌いではない、しかし、だ。雰囲気とか何もなくと言うのもまた違う。だから、男は断りを入れる。
なんか、男に誘われているような、そんな気もしてたまらないのだ。
確かに、女に飢えてると言えば飢えてるけれど、無差別という訳ではないし、無分別でもない。
彼女は美少女と言えるし、そう言うのは引く手あまたなのだろうし。
無理して付き合ってもらう必要はないだろう、代金を支払い男は立ち上がる。)

「じゃ、俺は、先に部屋に戻るよ。お疲れさん」

(そう言って、男は、去っていく)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からアリエルさんが去りました。