2020/09/04 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にテアンさんが現れました。
■テアン > 日も落ち、辺りは周囲に灯された明りのみ。
便利な電気仕掛けの街灯があるわけでもないこの地はやはり暗い。
そんな暗がりをてくてくと歩いて行く少年。ランタン片手に帰り道を歩んでいく。
普通に大通りを歩けば良いのだが、何故か今日は裏道を歩いていた。
確かに近道ではあるのだが、貧民地区でないとは言えやはりそれなりに危険は多い。
何故その道を選択したかと言えば少年としては『気分』の問題ではあるのだが…。
ふわりと漂う良質な精の匂い。それは主に精を食事とする種族にとってはとても良い匂い。
嗅覚の鋭い異種族にも良い匂いとして放たれているだろう。
有り体に言えば『溜まって』いるため、匂いが強くなっているのである。
少年としては何だかもやもやするなぁくらいのもの。
しかし暗示などで仕込まれている少年は、無意識の内に襲われやすい方へ襲われやすい方へと歩みを進めていた。
何事もなければこのまま帰り着く事ができるのだろうが―――。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にルエットさんが現れました。
■ルエット > 裏道の奥へ奥へと入っていくテアン、その数十メートル背後を足音静かに追跡する人影ひとつ。
ロングヘアーも丈長のローブも漆黒。明かりも持たず、その気配は容易に闇に溶け込む。
暗視効果を帯びているのか、丸眼鏡の奥で両の瞳をほのかに赤く灯らせ、猫のように少年を追跡している。
――本来の彼女の瞳は濃い茶色なのだが。
そして。意を決して……というよりむしろ我慢の限界を迎えた様子の人影が、ダッ、と路地の土を蹴る。
瞳から赤い光条2本を走らせ、一直線にテアンへと迫りくる。
そしてそのまま、タックルをかまそうとする。
少年の胴体にがっしりと絡みつき、己の全体重をかけて地面へと押し倒そうと。
少年が避けられなければそのままマウントを取り、避けられてしまってもスッと身を翻して再び襲いかかろうと構えるだろう。
テアンとルエット、以前にも似たような形で遭遇したことがある。
あの時は、ぶつかった拍子にルエットが地面に落としたエロ本を見られてしまった……程度の絡みしかなかった。
焦燥のあまり、互いに名前すら交換する暇もなく別れてしまったのである。
――今回の遭遇は、前回とはあきらかに様子が異なる。ルエットは自らの意志でテアンにぶつかって来たのだから。
「……………………あれ……………キミ………は……」
タックルをお見舞いした相手の顔をまじまじと見つめて、少女はどこか驚いたような声を漏らす。
まるで、今しがたこの少年のことを思い出したような雰囲気。
少女の呼吸はとても荒く、間近にいれば汗の匂いも濃い。妙に興奮しているようだ。
■テアン > 暗い路地を何も気づかない少年はゆっくり歩いて行く。
明りの無さから足元を気を付ける為の速度。追いかけるのは容易だっただろう。
少年が気づいたのは少女が地面を蹴った音。
「へ?」
と、振り返った瞬間には少女のタックルをまともに受けていた。
うわ、と言いながら思い切り押し倒されてしまう。
同時に地面でごつとわずかに後頭部をぶつけてしまう事になるのだが…。
「いて、て……。」
おかげで少しくらくらとする。
少女がテアンの事に気づいているという事すらまだ気づいていない。
落っことしたランタンが少女の表情をうっすら照らしている程度。
馬乗りになった少女からは少年が実に無防備に見えてしまうだろう。
わずかに朦朧とした意識。
魔術を掛けるのも、このまま篭絡してしまうのも自由。
そして少年は少女の中にある『人でないモノ』を誘うような香りを強く放っている…。
■ルエット > 少年はルエットの駆ける靴音に振り向きはしたが、回避まではできず。
全力疾走の速度と少女の全体重を受けて、仰向けに倒れ込んでしまう。
そのままルエットは少年の腰部に跨るように馬乗りになり、起き上がりを封じる姿勢を取る。
――そこまでの狼藉を働いて、ようやくその相手の正体に気付いた様子なのは、なんともチグハグな行動といえよう。
「………………………ごっ……ごめんなさい……ごめんなさいっ……!」
決して軽いとはいえない少女の全体重を少年に載せながら、ルエットは弱々しい声で謝罪の言葉を紡ぐ。
――その文句はテアンに向けてではなく、ルエット自身への言い訳のようにも聞こえるかもしれない。
証左として、ルエットはこのように謝る言葉を口にしつつ、テアンから身を離そうとする素振りさえないのだ。
むしろより一層自分の体重を押し付けてきたり、少年が這い出ようとすれば抑え込んできたりもしそうである。
「………少し前に、嗅いだことある匂いがしたので。それも、今日はすごく濃い匂いで。
そしたらわたし、いつの間にか……キミのこと、尾行してて………いつの間にか……体当たりしてて……。
……………ねぇ? なんなのです? キミって……キミのにおいって………」
なんなの?と聞きたいのはテアンの方だろうに、そんなことはお構い無しで。
少年を組み敷いたルエットは顔を下ろし、テアンの襟元にぐっと鼻を寄せてくる。
すんすん、すはすは、鼻息を笛のように鳴らしながら、テアンの匂いを貪るように嗅いでくる。
前髪やメガネが少年の顔に触れてもまったく気にすることなく。
「ごめんなさい、ごめんなさい……でも、わたし、我慢できなくなっちゃったです……」
■テアン > 成長しかけの身体の少年は、馬乗りになられた状態から少女を持ち上げる事もかなわない。
僅かに朦朧とした意識も徐々に回復しつつある。
謝罪の言葉に、いったい何が起こったんだ、と少し首を振って…
「えぇと…君、は確か…。」
以前、本を拾うのを手伝った、ような。
うろ覚えながら自身の記憶にある少女。
這い出ようと少しもがいてみたら、ぎゅっときつく体重をかけてくる。
自分のしたことを吐露している事もあり、少女の意志で押さえつけているのは明白であった。
「に、匂いって。そんな事言われても…。」
自分の精の匂いに全く無自覚な少年。
そんな事を言われても混乱するばかりであった。
それどころか鼻を寄せて自分の匂いを執拗に嗅いでくる。
そんな事と、前髪から漂う少女の香り。
よくわからないまま、少年の股間はわずかに持ち上がり始め、とろりと理性が溶け始める。
『餌』として仕込まれた身体は、少女の欲求に勝手に応えていく。
「が、我慢って…と、とりあえず離れて…っ。」
と、少年はわずかに抵抗を見せるが…?
■ルエット > 「……おかしいです、よね。一度街中でぶつかっちゃっただけの相手です、のに。互いに名前も知らないのに。
わたし……キミの顔とか見た目よりも、匂いのほうを覚えちゃってて……それだけなのに、こんなことしてて。
ほんとうに、おかしい、です……」
覆いかぶさるような体勢で、少年の首元に鼻を寄せるルエット。吸血鬼の捕食風景と見紛うよう。
精を貯めた少年が放つ雄フェロモンを貪るように鼻に導く。同じリズムで口から吐かれる息は熱に浮かされてるように荒く早い。
薄手のローブの奥からは汗の湿気も否応なく放たれ、テアンを包み込んでいく。
テアンに負けじと、ルエットが放つ発情の香気も色濃くなっていく。
「…………ダメ、です。離れませんです。……おねがい、抵抗……しないで。何もしませんですから」
見た目からは想像しがたい、かなり乱暴な力で少年を押さえつけてくるルエット。まるで獲物を抑え込んだヒョウのよう。
テアンが抵抗の様子を見せれば、ぐ、と二の腕から肩にかけて体重を載せてきて、その動きを封じる。
首筋から顔を離し、鼻先が触れそうなほどの距離でまじまじとテアンを見つめながら、抵抗を咎めてくる。
――曇った丸眼鏡の奥で両の瞳は禍々しい赤の光を放っている。
魅了効果があるわけではないが、この少女が尋常の人間でないことが察せられるだろう。
そして、口元に引きつった笑みを貼り付け、多少の涎を垂らす様子から、尋常の精神状態でもないことがわかるだろう。
「――ねぇ。ズボン……脱いでくれますか。ベルトを外すだけでいいです。おねがい、しますです……」
ルエットはそのままテアンの耳元に唇を寄せ、艶の乗った声で『お願い』をする。
ぽたり、大粒の唾液が少年の耳たぶに落ちる。
■テアン > そうだ、あの時は名乗る暇もあまりなかったんだっけ、と少し思った。
少女から発せられる女の香りに反応して少年の股間が熱くなっていく。
「な、なんで。何もしないって…。」
少女の言葉には困惑するばかり。
何もしないと言いつつ、こちらを離す事がない。
見た目よりも遥かに高い膂力で押さえつけられる。逃げる事は叶わない。
それどことか、涎をわずかに垂らしながら爛々を目を赤く光らせる姿。
少年にも、それが普通ではない事くらいはわかる。わかるが…。
その艶を帯びた視線にすでに飲まれかけていた。
「…は、っ…。」
少女の『お願い』。それと耳朶に感じた濡れた感触に息が漏れる
ぞくりと少年の背筋が泡立ち、理性にわずかに靄がかかる。
いけない、と頭は思っている。しかし、『お願い』された身体は…ゆっくりと、ベルトを外して行っていた。
身体が言う事を利かないような不思議な感覚。
■ルエット > カチャ、カチャリ。覆いかぶさったローブの下で、少年のズボンを締めるベルトが外される音がする。
音が落ち着くまで油断なくテアンを観察していたルエット。
ベルトが外れたのを感じれば、己の白い両手を少年の腰元に伸ばし、ぎこちない手付きでズボンを下ろしていく。
明らかに不慣れ、なおかつ焦燥に指はもつれ、とても自分では他人のベルトを外すなどできそうにない指使いだ。
じれったくなる所作を経て、テアンのズボンと下着を膝にかかる程度まで下ろし終える。
中途半端な下ろし方にすれば逃げづらくなるだろうという目論見もある。
「はい……。何もしない、です。キミを傷つけたり痛くしたりするようなことは、何も……です」
手付きは不器用なれど、淡桃の唇から放たれる言の葉は娼婦の……否、淫魔のごとき色を帯びている。
着衣から解き放たれた男性器の熱気を手指に感じれば、余裕のなかった表情にも徐々に淫蕩の色が濃く滲んできて。
テアンの体から抵抗の力が抜けていくのを察すると、ルエットは彼を跨いだまま一旦立ち上がり、くるりと後ろを向いた。
「痛くは……しません、です。たぶん……。でも、でも。わたし、こういうの、そんなに得意じゃないですから……。
もし痛くしちゃったら、ごめん、です。………でも、今からやめることはもうできない……です。
キミの、あんな匂いを嗅がされちゃったら………ガマン、できるわけがないですから」
うわ言のように、やや早口気味にそうつぶやきながら、再びルエットはテアンの体の上に腰を下ろす。
……少年の腰の上ではなく、顔の上に跨るように。
漆黒のローブで彼の頭をふんわりと覆って闇に包み、そして下着に覆われた股間をそっとテアンの鼻に乗せた。
粘膜にこびりつくような濃い処女臭と、愛液や汗でべっとり濡れた布地、そしてその奥で火照る陰唇。
女性器で鼻と口を塞ぐように、情熱的に押し付けてくる。
「……………はふっ。はふっ……………すごい、匂い。やっぱりここが一番、濃い、ですね。
もう、ガマン、むりですっ………いただき、ますっ……!」
そしてルエットの側も、テアンの性器に食らいつくように口を添え、竿の半ばまでぐっと咥えこんでしまう。
唇がみっちりと密着して吸い立て、舌は力強く押し付けられ、溢れる唾液がみるみるうちに竿を濡らしていくだろう。
いわゆる69の姿勢となり、肉棒を一口くわえ込んだだけで、ルエットは早くも軽い絶頂に達する。
テアンに覆いかぶさった臀部からは本気汁がこぽっと溢れ、少年の顔を汚すだろう。
■テアン > ずるりと下ろされる下衣。
中途半端な下ろし方は少年の両足に絡みつき動きを阻む。
しかし、耳朶に感じる熱い吐息で少年の意志は半分蕩けており、抵抗そのものが弱くなっていた。
少女の口から零れる言葉に、ぞくぞくとしたものすら感じてしまうのだ。
「はっ…はっ…あの、もう…やめ……。」
言葉だけ、わずかな抵抗を見せる。
脱力したまま、少女が再度腰を下ろすのを見ている事しかできない。
ローブのスカート部分が顔に覆いかぶさり、適度な重量で臀部が顔に押し付けられる。
スカートの中に籠った湿った女性の香り。顔に絡みつく濡れた感触。
少年の理性が急速に蕩けていく。『堕ちてしまえ』という少年の中に刻まれた囁きが、更にそれを加速させていくだろう。
「ふあぁ……は、あ、ぁぁぁ……!」
そして視覚も嗅覚も完全に遮断された世界の中で、股間を包む濡れた感触。
その瞬間に堕ちた声を上げてしまう。
何もわからない世界のまま、ただただ女性の香りと肉茎を包む快感だけになっていく。
無意識のまま、少女の濡れた下着に舌を這わせ、本能のまま女性を感じ、溺れていくだろう。
■ルエット > 「あ♥ あっ、あ♥ ああ♥ あぅ♥ こ、こえ、きもひいい……です♥」
男性器を咥え込まれ、自らの脚の間で少年があられもない嬌声を上げる。
パンツの布地越しに腹腔に響いてくる彼の声に、ルエットはたまらず肉棒を咥えたまま詰まった喘ぎをあげてしまう。
茹だった頭が無意識に感想を口走ってしまい、テアンのペニスを甘く噛んでしまう。
しかし痛くしないと宣言した手前、わずか残った矜持でなんとか我慢する。
「ねぇ……ねぇっ、キミ……。一度街ですれ違っただけの、名前もしらない、貴方……。
わたしね、キミのこと、はじめて見たときからずっと、こうしてみたかったのですよ……♥
チ……チンポ……チンポおおきくさせてっ、それを咥えこんで、せーえき出させて、それを飲んで……♥
そんな妄想しか思い浮かばなかった、です♥ ふつうのエッチ、全然思い浮かばないのにっ♥」
ぐりぐりと股間を少年の口に押し付け、膣の奥からこんこんと湧き出る本気汁を惜しげもなくまぶしていく。
ルエットは一度口からペニスを抜くと、愛おしげに両の手を添えて頬ずりしながら、うわ言のような口調で独白する。
「……おかしいです、よねっ。ふつうの女の子なら、そもそもそんなエッチな妄想自体しないはずなのに。
でも、わたし、おかしい子ですから。おかしい子が、こんなに濃い男の子の匂い嗅いじゃったら…。
もっとおかしくなるのも、仕方ない、ですよねっ♥ だから、わたし、わたしっ……悪くない、ですっ……♥」
淡々とした独白から徐々に熱と狂気を帯びた口調になり、最後は半ば吐き捨てるように弁明すると。
今度は深々と、根元までテアンのペニスを飲み込んでしまう。
尋常ではない量の唾液をだくだくと溢れさせ、少年の睾丸や太腿を汚してしまってもまったく気にする様子もなく。
がぶっ、ごぷっ、と下品な水音を裏路地に響かせながら、獣のように情熱的なフェラで男性器を貪る。
「なめ、へっ…♥ 舐めてっ……♥ いっぱい♥」
同時に、少年の頭を挟み込む脚にも力が籠もる。
■テアン > びくん、びくん、と顔に乗られたまま少女が身震いする。
その度に愛液が溢れ、少年の顔を汚していく。
しかし快楽に支配されつつある少年にはそんな事はすでにどうでもいいこと。
ただされるがまま、少女のように喘ぎ声を漏らしてしまうだろう。
「あっ、あっ…だめ、それ…ぇ…っ!」
濡れた感触から打って変わって擦られる快感。
不意に変化した感触にも思わず声を漏らしてしまう。
少年の肉茎は濡れに濡れているが、決して少女の唾液だけではない。
快楽に負け、あふれ出た我慢汁も混ざり合い、てらてらといやらしい艶を放っている。
「あぁぁ…もっと、気持ちよくぅ……。」
再び口内へと肉茎を導かれ、蕩けきった声で快楽を求めてしまう。
むにゅりと柔らかな太ももに包まれ、女の強い処女液の香りに包まれて。
無意識に女性の秘所を舌先で感じながら……。
どぷり、と白い精を漏らしてしまう。
我慢する様子もない。ただ欲望のまま、少女の求めるままに白濁液を口内へと大量に放っていく。
「あぁ…ぁぁ……。」
強烈な匂いと快感に包まれたままの放精に、癖になるような感覚のまま溺れていくだろう。
■ルエット > 深くねっちりと呑み込んだ口腔内で、少年の若々しい肉棒が熱を増し、張りを増し、震えを増す。
フェラ経験自体ほとんどないルエットでも、これが射精の前兆であることは分かる。
この少年特有の射精プロセスを細大漏らさず記憶しようと、その瞬間だけは喘ぎ声も抑えて。
それでいてフェラの蠢きはこれまでにないほど激しく。吸い立て、舐め尽くし、口腔全体で締め上げて。
「―――――――――ッ♥♥♥♥♥」
どぷっ、と喉の奥で熱い粘液がほとばしるのを感じると、ルエットは詰まった嬌声を胸元から鳴らす。
純粋な生命の力を濃密に湛えたジェルが口腔に満ち、幾ばくは胃にまで流れ込み、幾ばくは鼻腔へと逆流する。
だが唇はみっぢりと肉棒に吸い付き、口角からさえも1滴も漏らすことなく、放精を受け入れていく。
ごく、ごくっ、と喉を蠢かせてザーメンを飲み干していく振動が、敏感になった肉棒へと伝わってくるだろう。
「…………ぁふ♥ すごい、匂い……♥ すごい、味……♥ 濃くて、ネバネバで、熱くて……っ♥
わたしの想像してたより、ずぅっと………美味しかった、です♥ ありがとうございます……ぅ…♥」
無理やり一発ヌいてきた側だというのに、ルエットは恭しくお礼の言葉すらも述べてくる。
だがその言葉とは裏腹に、69の体勢でのしかかる体重を退けようとはせず、頭を挟み込む脚からも力は抜けない。
それどころか、萎え始めているであろう肉棒に再度ぱくりと食らいついてくる。
さらには少年の脚に腕を回し、両手の細い指を裏側から陰嚢に絡めて、くにくにと摘んだり、さわさわと揉んだり。
「…………もうひとつ、お願いです。キミの名前、聞かせてほしい、です。
これからいっぱい……オナニーに使うから……。ずっとキミじゃ使いづらいから……おねがい、です」
そう懇願する言葉も、テアン自身というよりはペニスに向けて語られているようで。
絶頂直後の敏感具合を察するように、しばらくは弱い刺激で甘く吸うように。陰嚢を元気づけるように。
余韻が抜けてきたなら、また先程と変わらない情熱的なフェラで、2発目を要求してくる。
■テアン > びくん、びくんと震える少年の身体。
その度に白い液体が少女の口内へと放たれ、そして吸い込まれていく。
射精の快感に真っ白になった頭の中に、同時に与えられる脚の肌の感触、女の匂い。
刷り込まれていくそれは少年の女性への耐性を更に落としていくだろう。
そんな事も露知らず、射精の終わった肉棒を再び責められれば、また声を漏らして。
「あっ…だめ、出した、後なのにぃ……。」
じゅるじゅると絡みつく舌の感触。
くにくにと陰嚢を揉まれる事で生まれる重たい快感。
また、頭がぼーっとなっていく…。
「あぁ…テア、ン…テアン…。」
求められるまま自身の名前を漏らしていく。
快楽に包まれる事で少女に支配されていく。何を刷り込むのも少女の思いのままだ。
2回目の脈動はすぐそこに。射精の快感と共に囁くだけ。
そしてどくりと白濁が溢れてくる。
先ほどよりも快楽に従順に、濃く強い精気の詰まった、餌として理想的な精が放たれるだろう。
■ルエット > 「テアン……君。……ふふ……テアン君…ですね…♥ キレイな名前です…………♥
わたしは………」
テアンという単語が少年の口から発せられ、女性器を愛撫する舌先を通して、お腹の中に響く。
その名はまずルエットの熟れた子宮に刻まれ、ついで脳髄へと流れ込んでくる。
これがこのか弱い少年の名、美味なるペニスの名なのだ。こうして覚えてしまった名は、もう二度と友達のようには聞き取れない。
そして社交儀礼的に自分の名も返してしまいそうになるが、ルエットはその口をペニスに添えたまま噤んでしまう。
――いま自分の名を名乗ってしまったら、一気に冷静になってしまいそうで。
――冷静になったら、自分がこのテアンという少年に働いた痴態を自省するモードに入ってしまいそうで。
「……………ヒミツ、です。………っ♥ んっ、ふ、また出たですっ……♥ テアン君の、ザーメンっ……♥」
痴情に溺れるように、テアンのペニスで己の口を塞ごうとするルエット。
すぐに溢れ出た2発目の射精は、もはや先程のように情熱的に迎え入れることはできなかった。
淫魔としての本能が色濃く発露し始めた影響だろうか。もはや『性交』という意識から『食事』の感覚になりつつある。
それでも、精液が有する生命力に『テアン』という名のミームが乗った分、味わいはまた違って感じられた。
「んっ、う……ふっ、ちゅ、ちゅるるっ♥ ………ご、ごちそうさま、でしたです。テアン君……。
……………ごめんなさい……です」
だがやはり、心の端には……熱に浮かされる前のルエットの理性は、どこか後ろめたさも残しているようで。
今度ばかりは間違いなくテアンに向けて、謝罪の言葉が紡がれる。
そんな言葉では巻き戻せない狼藉であるとは理解しつつも、どうしても言わなければならなかった、自己弁護。
脚に力を込め、テアンの頭にまたがっていた腰を持ち上げる。何十もの糸を引きながら、股間と口が離れていく。
そしてテアンの頭を跨いだままで立ち上がると、ルエットは自分のローブに手を突っ込む。
先程までテアンの口を覆っていた下着をするすると下ろし、脱ぎ去ってしまう。
小さくも厚ぼったい布地は、ルエットが垂れ流した愛液と本気汁でぐっちょりと濡れていた。
ルエットはそれをそっとテアンの顔に置く。まるで口をふさぐように。
「…………こ、これは。濡れちゃって気持ち悪いから置いていくだけ、です。
わたしはテアン君に名前を教えなかったし、テアン君も……ここであったことは、忘れてほしい、です。
………でも、ちょっとだけ、ほんの少しだけ、覚えてほしいかも……いえ、やっぱり……忘れて………。
……ごめんなさい、ごめんなさい………ごめんなさい………っ!」
立ち上がったルエットは、当初の熱に浮かされた様子が完全に抜けきってしまったようで。
それでも朦朧とする頭でおぼつかない弁明の言葉を放つと、逃げ出すようにその場を去ろうとする。
ノーパンのままで。倒れたテアンを放置して。
ちなみにテアンがその布切れをよく観察するなら、『Luett Menin』と名前が刺繍されているのがわかるだろう。
■テアン > 「はぁ…は……。」
2度目の蕩ける射精を迎え、少年の意識は混濁している。
混濁した意識のまま、少女の独白を聞いているだろう。
食事を終えてもなお、香りにつつまれたままぼんやりとしたままだ。
「あぁ…。」
少女が立ち上がる。その動作に少し名残り惜しそうな声を漏らすだろう。
愛液などで少年の顔はひどい事になっていが、今はそれを気にする余裕もない。
下着を落とされても、少女が立ち去っても、しばしの間そこを動かず。
少しの後にのろのろと身体を起こし、身支度を整えていく。
勿論、少女の下着も所持したまま。それから改めて帰路につくだろう。
テアンの中では少女に弄ばれ、精を貪られた記憶は徐々に朧気なものになっていく。
しかし時折、少年の妄想や淫夢の中で記憶がよみがえるのだ。
ルエットと名乗る少女に顔に跨られたまま肉茎を啜られる記憶や、下着を押し付けられ背後から手で扱かれる妄想などで。
次に出会ったときに表面上は名前を知っている関係になるが、誘惑に簡単に篭絡されるように…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からルエットさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からテアンさんが去りました。