2020/08/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にアルマさんが現れました。
アルマ > 冒険者ギルドのクエストを張るボードに立っている。
残っているのは『難易度が高すぎ』で誰も手をつけない依頼か、『報酬と難易度がつりあわない』依頼である。
後は運が良ければ――…緊急のクエストが貼られる事もあるが、それは基本的に難易度が高いので期待できない。

さて、何故にこんな時間、こんなタイミングでクエストを探しているかと言えば、久しぶりに長期の休暇と幾ばくかのボーナスが店長より支給されたのでちょっとは冒険者らしい事とか、冒険者の経験を積んでおかないと、と思ったからである。

しかしである。
今ぼーっと考えていた通り、適度な難易度、適度な条件のクエストなんて貼られたら即剥がされて他の冒険者が受諾する、のでこんな時間に来ても良いクエストが残っているわけがないのだが、折角の長期休み出来れば時間をフル活用したいわけで……何ならアンデッド退治でも良いから何かないものかと、こうして先程から睨めっこをしている。

なんせ未だ残るクエスト・依頼書は数十枚ある。
その中で自分でも出来るクエストとなると………。

受付のギルド職員に聞きたくても、その手の窓口はとっくにしまっているし、と、何時もの私服に近い軽装姿で冒険者としての装備を持たぬ姿で1人腕を組んで首を上に下に身体を右に左に揺らして、都合の良いクエストを捜している。

「一枚くらいないですかねー?ゾンビにスケルトンに採取に人探しに家庭教師に執事の真似事に荷物もちに何でもやりますよー。」

ちなみに家庭教師と執事の仕事それに荷物もちは実に好都合。
アルバイトの延長線に近しくもあるが、伝手を作れるのだ。
報酬以上に大事な伝手、是が有れば運が良ければ冒険者のパーティーに食い込める可能性もあるし、貴族のお抱え冒険者になる事だって……でき……ればいいな!

アルマ > ない、ないないないないない!!
期待はしていなかったが、見当たらないし新しく貼られることもないのであれば今夜は素直に帰宅する。

その代わり準備を確りと行い。
もし手頃なクエストが見つかれば直ぐに旅立てるようにしよう。

こうして少年冒険者の一夜は終わるのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からアルマさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」にルインさんが現れました。
ルイン > 少し日も暮れだした時間帯の平民地区の大通り。
騎士見習いとしての仕事がない時はこうして街中を適当に散歩をするのが日課の一つ。
勿論その途中に可愛い子を見つければ声をかけるのだが現状はナンパの成功はなし。
なので純粋に散歩を楽しむように大通りを歩いて。

「ふぅ……早く涼しくなって欲しいですよ、本当に」

半分趣味である人間観察と趣味であるナンパも暑さの中ではどうしても楽しみ切れず。
去年はこんなに暑くなかったのにと…ちょっとだけ不服気。
しかし冷却系の魔法で自分を冷やしたりはせずに暑さに参ってしまえば大通りの脇によって一休みをして人波を眺める。

ルイン > 「そろそろ行きましょうか」

それなりに休憩をすれば続きを歩こうという気力も沸き。
壁から離れると散歩の続きを始めて…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からルインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にクレス・ローベルクさんが現れました。
クレス・ローベルク > 魔導機械式の電灯が照らす平民地区の公園。
その芝生のど真ん中で、やたら派手な闘牛士服の男が一人、大の字で眠っていた。

「むにゃむにゃ……」

まるで無警戒に寝てしまっている――確かに今日は気温が比較的低い日であったとはいえ、それでも夏の日に。
何度か彼を発見する者は居たが、概ね皆スルーしていた。
無理もない。こんな夜中に公園で、ベンチですらなく芝生で寝てるような男である。
お近づきになりたいと思う者はそうは居ないだろう。
このままだと、彼が目を覚ますのはいつになるやらだが、

「もう食べられない……」

当の本人は、何処までも平和にそんな寝言を言うばかりである。