2020/08/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアネラさんが現れました。
アネラ > ある食堂。いい具合に高すぎず安すぎず庶民の味方。
いい具合に色んなメニューのある繁盛っぷり。

山岳地帯で地質を見繕い、そこに変異術をかけてじっくりと数時間。
そうして宝石を作るある意味錬金術でつくった宝石がうまくさばけて今日は特にお財布ががっぽりずっしり。
取引後に直接店にきているので、腕利きの観察眼を持った人間なら「あ。こいつたっぷり金貨もってる」と、ローブ越しでもわかるだろう。
そんな不用心ではあるが、この男と少年の狭間のやつはとにかく美味しいご飯が食べたくてしかたがなかった。
故にそんな警戒心よりも食欲重視。ある意味で腕に自信ありということではあるが不用心。

アネラ > きっちり味の濃い、いんちきなしのワインに、庶民レベルではあるが新鮮なお肉がたっぷり。

数時間も魔力を注入し続ける重労働なのだ。時間あたりの稼ぎは莫大とはいえ、下手をすると気絶しかねない重労働。
ヘトヘトになってしまうような作業と引き換えに、こうして美味しいご飯にありつける。

「んぐ。ぷはあ。ちゃんとしたご飯は美味しい……」

当たり前のことだけれど、1人でのんびりと見聞を広めるための旅を続けている身だと
どうにもこうにも他の入用なものにお金を吸われてしまう。
だから、こうしてがっつりと美味しい栄養たっぷりのご飯は死ぬほど嬉しい。
年頃の男子故にお肉は最高に嬉しい。

「んむ。がつ、んぐ。 もう一皿……」

でん、と大きめの牛ステーキを平らげてもう一皿注文。
痩せの大食いである。ワインもちゃんとしたものなのにデキャンタがもう既に1本あいている。
ご機嫌すぎる、そんな食卓。景気が良いねえ、なんて店員の目。

アネラ > お肉が来るまでちょっと手持ち無沙汰で口さみしい。
さりとて野菜の気分ではない。

なので頼むのだ。お酒を。

「ウイスキーのー、うーんと。上の下くらいのを大きめのグラスに」

この国の酒の銘柄はしらない。だからアバウトな頼み方。いいんだこれくらいで。
そしてさっと出てくる琥珀色のグラス。
ぐっと呷る。いまので1ショット分は飲んでいる。酔っ払ってみたい気分である。景気が良いので。

アネラ > 元々べらぼうに飲める口な上、胃もちゃんと食べ物が入っている。
この状態から酔うのはなかなか難しい。けれど、酔うためだけの酒をのむのも趣味でなく
美味しい酒で酔えないものかとちょっと多めに頼んでみたものの……。

「ううん。うーん。あんまり酔うっていうのは、できないな。その辺りでベロベロになってる人みたいになってみたい」

それでも、ワインもこのウイスキーも美味しい。お肉が美味しくてお酒も美味しい。ならばこれ以上は贅沢ではないだろうか?
なんて思って無理やり納得にしておこうという気持ちがある。
酔えなかったから残念、なんて思いたくはないのだ。
のでもう一杯。はたから見ればやけ酒である。店員さんの目もちょっと心配げなものになってきた。

アネラ > なんやかんやグイグイいっている間に2枚めのお肉がでてきた。
でかい。店員さんがなんかとても悲しい顔をしていたので哀れみサービス。
そしてお肉に合わせるために、またワインを頼む。
酒池肉林と言えば聞こえはいい。いいのだろうか?まあネガティブではない。

「さて、じゃあまたご飯にしますっ。いただきますっ」

元気に、瞳をきらきらさせて。ようやく大人になってきた歳なのに、まるっきり子供だ、これでは。
そういうかんじでまた肉を貪る。男の子だもの。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からアネラさんが去りました。