2020/07/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリューノさんが現れました。
■リューノ > 「だーれか、あっそんでくれるひと、いっないかなー♪」
平民地区の大通りをスキップして歩く少年。
魔族ではあるが、それを隠しつつ友好的に過ごしている少年は堂々と大通りを歩ける。
「ふんふん、ふー、ん♪」
などと、へたくそな鼻唄を歌いつつ、困ってる人いないかなー?ときょろきょろしていて
■リューノ > 「へぶっ」
そんなスキップをしていたら転んだ。
何かに躓いたようだ。
「いてて…、ぅー…」
よいしょ、と立ち上がって。
怪我はしてないが軽く汚れが付いてしまった。
けれど、この程度ではくじけない。
騒ぎでもないかなー、そうしたら助けられるのになー、なんて、少し魔族らしいような、そうでもないような考えを浮かべながら。
また、ぴょんぴょん、とスキップを始める。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からリューノさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド兼酒場」にクリスティンさんが現れました。
■クリスティン > 仕事前や仕事の後の冒険者でごった返すギルドに併設された酒場。
仕事を成功させた打ち上げややけ酒、仕事探しの冒険者の間を駆けては注文を運ぶ影。
両手に持ったトレイにエールや料理を乗せては走り、注文を取ってはカウンターに戻ると繰り返して。
「3番にエール二つ。5番におつまみ入ったよー!」
注文を運んだ先で注文を受ければカウンターに向け大声で注文を飛ばしては移動し。
料理をテーブルに運んでは笑顔でテーブルに置いて。
そして運んだ先でセクハラを受けそうになれば問答無用でトレイでぶん殴って。
そうしてせわしなく酒場内を駆けまわる。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド兼酒場」にイディオさんが現れました。
■イディオ > (冒険者ギルドの扉が開く、一人の冒険者が、冒険者ギルドの中に入ってくるのだ、何処にでもいるような冒険者。腰に剣を佩き左手には大きな盾。全身を包む鎧は、コンポジットアーマーと呼ばれる複合鎧、バックパックと言う形から前衛をしている冒険者であることが判る筈。
頭部には、特に防具は装備してない様子で、鉢巻きを巻いて居るぐらい、顔に特徴は――一つ、その男の眼には、光がなかった。見えているのだが、絶望に苛まれているかのような、光の無さだ。
そんな彼は、まず扉から一番近くの受付の場所までのんびりと歩いていき、右手に持っている袋を置いて、受付嬢に話しかける。)
「――すみません、依頼を終えたので、いつもの監査お願いします。」
(ギルドで依頼を受けていた帰りであり、男は己の依頼書―――薬草採取の依頼の書類を渡して、とってきた薬草を提出していた。
それの監査が終わり、依頼の成功報酬を受け取ってから、ぐるり、と酒場に視線を向けた。
其処に一人の少女を見つけて、首を傾ぐ。
冒険者と言うのは自由に動くから、長くいても顔を合わせないことも多々ある、単に覚えてないという事もある。
なので、誰だっけ、とウエイトレスをしている彼女を見て思っただけ。)
「―――すいません、エールと、肉料理重め、スープと、パンを。」
(なので、ここは様子見に徹することにした冒険者、空いているテーブルに腰を下ろせば、収納魔法で盾だけを消して、可愛らしいので対応してくれたらいいなという下心で手を挙げて注文してみる。
運が悪ければ、料理してる人が反応するかもだけどさてどうだ。)
■クリスティン > 「はーい、おまたせ。お触りはそう言う店に行ってよね?」
トレイに乗せた注文をテーブルに運び、離れようとすれば酔っぱらった客にお尻を撫でられ。
今日何度目かの笑っていない笑みを向ければその客の横っ面をトレイで全力でぶん殴り離れ。
後ろで聞こえる悲鳴、当たり所が悪かったようではあるが、そんな事は知るかと無視。
そうして歪んだトレイを交換にカウンターに戻っていくと新たな注文が聞こえ。
「はーい。エールに肉料理、スープにパンですね」
直ぐに笑顔で振り返ればいつの間には増えていた如何にも冒険者と言う見た目の男性。
解りましたとメモに書き込めば真っ直ぐにカウンターに駆けていき。
そうして似たような注文でもあったのか直ぐにトレイ二つに注文を乗せて戻ってきて。
「お待たせしました。ごゆっくりどうぞ」
満面の笑みで男性の前にエール、スープと置き、肉料理、パンと並べていく。
■イディオ > 「わぁぉー。」
(いい音がした、すぱぁん!と酔っぱらいにぶつかるトレイ、冒険者もこれは堪らなかった模様、お尻をなでた良い顔の儘に崩れ落ちていく。
確かに、確かに、気持ちはわからなくもないが―――男として。しかし、だ、それはやっちゃあかんだろうと思うタイプ。
それよりも、いい具合に振りぬた一撃に、熟練の技を感じた、良い一撃だったな、と。周りの悲鳴は、まあ何時もの事だ、放置。
そして、彼女はそのまま奥へと引っ込んでいくと、へこんだトレイが綺麗になっている、新しいものと交換したらしい、流石にあれで運ぶのは無理か、と思う男だった。)
「お願いします。」
(戻ってきた彼女、注文を受け取ってくれたので、近くに来た。見た通り、かわいいなとそんな印象。でもやっぱり見たことないな、とおもう。
ぱたぱたと走る動きは慣れているけれど、ウエイトレス中心ではなくて、知り合いにも冒険者と兼用してる子がいるし、そのタイプかな、と考えた。
冒険者だけで食べるのはきつい時もあるし、こういう風にしていくんだなぁ、としみじみ思っていたら彼女は戻ってきた。)
「有難う、ついでに、おつまみ、何か新作とか、おすすめ、ある?」
(注文の食事を持ってきてくれたので、良い笑顔に、男も笑顔を返してみた。ただ、目が死んでるから。にちゃぁ、とした笑みになってしまうのだが。
それはそれで、食事は食事、その後の酒は酒、という事で、男は追加で問いかけてみる。
ここの酒場は、独創的と言うか、色々なものが置いてあるうえに、料理人は凝り性なのか当たらしいメニューも随時作ったり。
冒険者が納入した食材で限定メニューが出ることもある、ウエイトレスの彼女なら知ってるだろうか、と問いかけた)
■クリスティン > 男性の前に注文を並べて次の注文を取りにと周囲の声に耳を傾け。
すると今注文を届けたばかりの男性から追加の注文。
ただお勧めや新作を聞かれると困った顔となり。
「お勧めは何だったかな……新作じゃなくて今日限定ならサンドリザードの串焼きだったよ」
ちょっとごめんと一声かけ、男性の視線を横から遮るように身体を伸ばしメニューに手を伸ばして手にし。
そこでお勧めを探しながら変わった今日だけのおつまみを口にして。
「それでお勧めがこれかな。7種のナッツの盛り合わせ?」
なんとなく迫力を感じる笑みに少々引きはするが笑顔のまま。
これがお勧めとメニューの一つを指さして告げていく。
■イディオ > (ああ、困らせてしまったのだろうか、彼女の表情が少し曇ったので、男はふむ、と小さく唸る。困らせたいわけではなかったのだ。
何か謝罪でもした方がいいだろうか、とそれでもメニューに手を伸ばして、伝えてくれる彼女を眺めた。
その時に出て来たのは、余り聞かない物だった。
この周辺に砂漠はなく、他国まで行かないといけないが―――それでもあるというなら、来ているのだろう。)
「サンドリザード?珍しいのが入ってるんだな……?じゃあ、それと。お勧めなら、そのナッツも貰おうかな。
あ、飯を食い終わってからにするから、少し後で良いよ。」
(追加の注文をするのだけれど、引きつる彼女の顔、ああ、うん、わかっている。自分の眼は、総評して顔は、怖い部類なのだと。
判っているけれど、判っていても―――。
でも、ちょっと泣きたくなっていいでしょうか、天に居るかどうかわからない神様。
追加注文を受け取ってくれる彼女はプロなのだろう。)
「……迷惑でなければ、困らせたりしたお詫びに、一杯奢っていいかな?」
(飽く迄迷惑でなければ、と、前置きをするのは。かわいい彼女は現在ウエイトレスとして働いている。あまり困らせたりすると。ほかの冒険者とか、男の人たちに良い思いをされないし。
むしろ後で裏に連れ込まれて殴るけるの暴行も、それが冒険者の日常。と言うよりも、アイドルとその取り巻きの関係となるのだ。
みたところ彼女は、今現状アイドル状態、他の冒険者から男に刺さる視線が痛い痛い。
なので、拒否られたら、それで終わり、と声だけかけて見せた。)
■クリスティン > この酒場での仕事は臨時のアルバイトで知らない事も多く。
今のようにお勧めを聞かれたりすれば困ってしまうがそこは乗り切れたと思い。
「誰かが持ち込んだみたいだね。それで今だけあるみたい。
はいはーい、それなら少し後ね」
怖い笑顔ではあるが山賊と区分けのつかない冒険者の笑みとくらべればマシ。
直ぐに気を取り直し追加注文もしっかりと受けて。
「え、一杯?……んー………一杯だけなら?」
そうして突然のお誘いに困った顔でカウンターを見ればギルド職員兼務のマスターの頷くのが見え一杯だけならと。
そうすると奥から別のウェイトレスが交代と出てきて注文のメモを持って行きエールを置いていく。
周りの視線はなんだか気にはなるが…お邪魔しますと男性の隣に腰を下ろして。
■イディオ > 「誰が、持ち込んだかは兎も角、重要なのは美味しいかどうか、だしさ。あるだけ幸運だと思おう。」
(彼女の返答に対して、男ははは、と笑って見せる。出所は大事じゃない、大事なのは食べる方なのだ、おいしいとか、そういう事である。
確か、サンドリザードは、滋養が強いと聞いた覚えがある、この辺ではあまり出回らないので、ラッキーと思う事にしたのだ。
なので、彼女が注文を通している間に、先ほど持ってきてもらった肉料理と、スープと、パンをぱくり、ぱくり、と食べていくことにした。
ここのマスターは、料理が上手いので、酒場は特に盛況だ、だからこそ、冒険者が集まるギルドとなるのだと思う。)
「―――おおぅ、予想外。」
(彼女の―――引いては、ギルドマスターの許可が下りるとは思わなかったところもある、無理なら無理で一杯分を渡してごめんね、と言うつもりだった。
隣に腰を掛ける彼女、周囲の冒険者の妬みの視線が一段上がる、あ、脳内でアラートが成っている、後で裏でぼこぼこコースだこれ。
しかし、だ。自分の発言だし自業自得、むしろ、ありがとうと、言うべき。)
「ありがとうね、とさっきは困らせてすまなかった。俺は、イディオと言う、私がない冒険者だよ。よろしくな。
折角だし、酒だけじゃつまらないと思うし、さっきの串とナッツは、分けてしまおうか。」
(急いで料理を食べ、エールを飲み干して、追加のエールを注文すれば、ちょうど一緒に来るだろう。男は、隣に座る彼女に、自己紹介がてら自分の名前を。)
■クリスティン > 「美味しいのは保障するよ。少しだけ味見したんだから」
変わった食材は出す前に味見が基本、それにありつけ惜しいのは保証でき。
お酒はあまり得意ではなく、アルバイトという事もありNGあと思っていたがまさかのマスターからのOK。
OKが出た以上断るわけにはいかないと運ばれたエールを両手に隣に座り食事をする男性を見て。
「私も予想外なんだけど。後で狙われると思うけどうまく逃げてね?」
周囲の視線が変わった事、そう言う事には敏感で、こそりと男性に囁き。
でもそれ以上は何もせずにアドバイスも無し、大丈夫だろうと考えて。
「あ、あれは私が悪いから気にしないで。アルバイトで知らない事も多いから。
私はクリスティン、普段は別の宿で働いてるんだよ。
え、いいの?」
お酒だけで直ぐに仕事に戻るつもりであったが意外な言葉に驚きをみせ。
男性が注文の後に名乗れば名乗り返し……そしていれば直ぐに追加注文も届いて。
■イディオ > 「それは重畳、楽しみですなぁ。」
(旨い飯、良いお酒、それは冒険者にとっては特急の御馳走だ、生きていると感じられる瞬間でもある。彼女のお墨付きがあるならば、いっとうサンドリザードの串焼き肉が待ち遠しくなる。
さっき食べたご飯で、十分腕はいいのが判っているから殊更に。
エールを抱えている姿が、何となく小動物ぽく見えてしまって、にまりと笑みが零れた。)
「2・3日後に路地裏に倒れて居たら、笑ってくれ。」
(うまく逃げてねと言う言葉、了解の意を冗談に交じえて返して見せる。まあ、いのちだいじにを標榜している冒険者だ、逃げるのは得意だ。
彼女が囁いたことで、周囲の男たちの殺気がまた一段、うんもうこれスパイラルだ。
でも、彼女が近くで話をしてくれる、これは幸運なのは、間違いはない。)
「臨時雇いだったんだ、通りで。この冒険者ギルドで一応中堅の隅っこにいるから、見たことないなあ、と思ってたんだよ。
まあ、時間が合わなくて、何年も同じギルド所属を知らなかった例とかもあるんだけどね。
そっか、普段は別かー。毎日会えないのは残念。とまれ、よろしく頼むよ、クリスティンさん。」
(彼女がアルバイトと白状してくれたおかげで疑問が払拭された。となると、ここまでさっきを出してる冒険者は一体何なのだろうか。
真逆彼女目当てに付いて回ってる系冒険者と言う名のストーカーなのだろうか。
いや、見たことある顔見知りもいるし、全員が全員層ではなさそうだが、来たばかりの彼女にここまで入れあげるのか、と周囲の男性の勢いに唖然。
自分もたいがい女好きなつもりだが、だが。)
「と、ああ、いいさ。せっかく酒の席に誘ったのに、自分だけ摘まみを摘まんで女の子だけ酒だけ、とか無いでしょ。
酒は楽しく飲んで、だし、それなら、摘まみはみんなでワイワイするのがいいでしょう?」
(俺だけなのかな?ナッツなどは分けやすいし、彼女も食べやすいと思ったので。何なら、別に何かもう一つつまみを取るか?と首を傾ぐ)
■クリスティン > 男性の楽しみにする様子に本当だと念を押し。
特に滅多に食べれないものだけに食べて欲しいと。
そうして手に持ったエールをもう飲んで良いのかとウズウズとしていて。
「その時は花ぐらいは供えてあげる」
もしそうなれば本当にその程度はする、顔見知りにはそれなりに優しさ。
ただその原因が自分だとは全く思っていない訳で……。
「時々にこっちの手伝いに来るって感じ。
普段から手伝ってる宿でもおんなじことやってるから。
だって滅多に来ないからそれは仕方ないと思うよ。
よろしく、イディオ」
会いたいならメインの宿の方をごひいきにと宣伝を忘れず。
実の所客の顔など覚えていなく、バイトのたびに来ている客もいるが全く気が付いていない。
ただ男性は色々と特徴的なので流石に覚えてしまい。
「それでも十分なんだけど……後で文句は聞かないよ?」
男性がそれで良いなら良いと頷き、追加は流石にと首を振って断りエールに口をつける。
■イディオ > 「あ、飲んでいいよ。ごめんごめん。」
(彼女が手にしているお酒を気にしている様子、自分が食事を楽しみにしていたのと同じように彼女もまた、お酒を楽しみにしていたのだろう。
気が利かないことを謝罪しつつ、どうぞ、と薦める。エールは冷たいうちが旨いのだから。)
「わぁお、優しいなぁ。涙が零れてしまいそう。」
(ははは、と男は笑って見せる、死に際にこんな美少女に花を手向けられるのであれば、それは幸せな生涯と言えるのではないだろうか。
いつ死ぬかわからぬ冒険者特有の生死感というものなのだった。
想いが籠る籠らないは、二の次で良いのだ、と、男は考えている。)
「そっかー。見かけたら声を掛けることにするよ。
ちなみに、メインの方は、冒険者ギルドの宿になるのかな?ギルドによって依頼の違いもあるし、冒険者ギルド併設なら、ちょっと顔出してみたくも思うな。」
(宣伝を頂いた、興味はない訳ではないし、依頼と言うのはギルドで違う事が多い、理由はその土地に関係するから。この周囲で、よくある問題と、別の区域でよくある問題は違うものだ。
それによって、同じ依頼でも重要度が変わり値段が変わるケースもあるので、一寸見てみたいな、と、場所を聞くのだ。
下心?ええ、かわいい女の子に公然と会いに行く理由も手に入るので一石二鳥ではないですか。)
「ないない、そんな無粋。冒険者ウソつけない。」
(吐かないじゃなくて吐けない。冒険者は信用商売だ、嘘つきまくれば当然信用がなくなる、実力以上の事を報告していれば、いつか自分にその付けは回ってくるし、信用の無い冒険者はギルドからも放逐される。それの一端を軽く冗談にして言ってみせる。
そもそも、先も言ったとおりに、お酒に摘まみは必須で、自分だけそれを楽しんでというのは、酒飲みにあらずと、イディオは思うから。)
■クリスティン > 男性の言葉に待ってましたとばかりにエールに口をつけるが飲むスピードは遅く。
それでも飲む姿は美味しそうで。
「私はね、顔見知りには花は供えるようにしてるんだ」
それは親切もあるが祟られたくはないという事もあり。
そしてやっぱり看取られずにそうなれば花の一つでもあれば安らかに逝けるとの思い。
「それ、楽しみにしてるね。
残念だけど普通の宿だよ。ギルドに関係ない酒場のついてる普通のね」
そんな上等なものではなくただの宿。
ギルドの宿よりは少々だけ備品が良いだけの普通な宿。
それを勧めるのは客取りというよりはお世話になってるからついでにという感じで、場所だけはしっかりと伝えておく。
「そう?それじゃ遠慮なく」
冒険者ならそれだけ稼ぎも良いのだと思うと遠慮をしなくなり。
ギルド追放はうそでしょ、と笑って信じず。
ナッツに少しずつ手を付けてエールを飲み進めて。
■イディオ > (酒は、人には人のペースがある、酒をぐいぐい飲むもの、ちびりちびりと飲むもの、様々。だからこそ、男は何も言わずに、彼女のペースを見て、自分のペースで飲むことにする。
男のペースは速いわけでも、遅いわけでもなく、唯々、酒を楽しんで飲むのが重要。話し相手がいると猶更。)
「美味しそうに飲むの、良いな。そういう酒は、大好きだ。
花を添えてもらうのは、それはうれしい事だよ、知っている人に、覚えていて貰えたっていう証左にもなるし。」
(冒険者だから、華一凛でも、言葉の一つでも、安らかに逝けると、思いたい、少なくとも自分はそうだ。中には、死に汚く悪霊になるのも、無いとは思うが。
それはそれこそ、冒険者は千差万別だ仕様の無い事と思うしかない。)
「あぁ、普通の宿と酒場かぁ。それは残念、だけど、行くと言ったし。メインの方なら、お勧めとかでてくる?」
(ちょっぴり残念、冒険者の宿は基本冒険者用に安く設定されてることが多い、酒も宿も。普通の宿はもう少し高くなってしまうのだ。
備品がいいと、確かに休めるのだけれど、朝一番の冒険者の依頼争奪戦に間に合わないこともある、常駐は難しいかな、とかるく考えて。
とまれ、食事は気になるし、行くのは行くのでいいかもしれないと。場所はちゃんとメモを取る。)
「しっかり楽しんでくださいよ、と。さっきは、困らせたりして悪かった、と言うのもあるし。
しかし、結構掛け持ちしてるみたいだけれど、冒険者では……ないのかい?」
(冒険者ギルドの酒場は、冒険者の女の子が小銭稼ぎと、冒険者のチームに入るためにと言うのが多い。純粋に職員という事もあるが、先ほどのバイトのお話。
メインの宿は冒険者のギルドではないとのお話。先ほどの一撃は、冒険者でもやっていけるんじゃないのかと思った。
だから、疑問を口にしてみた。)
■クリスティン > 「お酒は好きだけど一杯だけにしてるから。だから余計に美味しいのかな。美味しいお酒って楽しいよね。
私は覚えた人は忘れないよ、多分だけど」
忘れていないつもりで忘れた事はあるが、きっと知り合いを見送れば忘れないと思うと。
ただ出来ればそうなってほしくないなと願うだけで。
「冒険者専用はギルドとの兼ね合いがあるから難しいんだって。
お勧めは私の狩猟結果しだいかな?」
冒険者の宿に比べれば割高は否定はできない、だたその分サービスはあるのが自慢。
朝食まではサービスとその辺りを押しておくのを忘れないのだが、お勧めは狩猟結果次第という落ちも。
「十分楽しんでるから大丈夫。さっき?んー…マスターがいいって言ったしね。
私?私は冒険者じゃないよ」
どっちか言えば狩人と笑って見せて。
その流れで冒険者の引率をする事はあるが冒険者ではないと。
■イディオ > 「そういうお酒がいいと思うよ。知り合いにも、お酒は適量にと言う人もいるから。美味しいお酒は、ああ。楽しい
誰かとこういう風に、楽しくしゃべりながら飲む酒は、モット良い。
俺は……忘れることもあるかな、そうしないと、やっていけない時もあるし。」
(男は、彼女から視線を離して、天井を見上げる。男の眼は光の無い目であり、先ほども彼女を怖がらせてもいた。記憶に関しては、靄のかかるところがあり、思い出せないことが多い。家族の事、友達の事、大事な人間の事。そして、過去の事。
だから、忘れるという表現を紡いだ、思い出せないから、忘れているのだろうと。その寂寥の表情を隠す為でもある。)
「確かに、ギルド併設するには、冒険者ギルドに―――組合に参加する必要もあるし、難しいだろうな。
おっと、それは、クリスティンさんの気まぐれがメニューに出てきそうだ。」
(彼女の狩猟結果、つまりは、彼女が取ってきたものになるから、メニューとするならそう表現になりそうだった。割高には、割高の理由があり。朝まで食事がしっかりつくなら納得できる。あとは、実際にどんな宿か言ってみないとだ。
ここの料理も知ってる彼女が太鼓判を押す朝ごはんなら、満足できそうだな、と。)
「ああ、ちがうちがう。さっきってのはおすすめ訊いたり、怖がらせた方だよ。
ほら、俺、目に光がなくて死んだ魚のような眼だから。顔、ひきつってたよ。そっちの方。
冒険者じゃないんだ、じゃあ、何かあった時は依頼をよろしくですよお客様?本職に劣るけど一応、クロスボウなども使えるから、狩猟できる。
病気で動けないときとかの代理として呼ぶとか、狩猟じの、獲物運びを含めた護衛など、おいちゃん頑張るよ?」
(彼女が自分の宿をアピールするなら、男も冒険者をアピールしよう。とはいえ、依頼は指名無ければ基本は早い者勝ちだ。
他の冒険者が、ギラリとした目で見てる。彼女の依頼はきっと、引く手あまたになりそうだ。)
■クリスティン > 「私は二杯目で酔っちゃうから一杯だけなの。だからこの一杯を美味しく飲みたいんだ。
うん、それはよく判るかな。話しながら飲むのって楽しいし。
その辺りは人それぞれだしね」
何かを思い出している男性の姿に何も言わずにエールに口をつけ。
冒険者をしていれば別れた人の一人や二人はいる筈、それを思い出しているの何かを言うなど無粋な事はしない。
「そう言うのが面倒なんだって。だから普通に旅人相手みたい。
そうなっちゃうかな……後獲れない時はお勧めはなしだし」
その辺りは結構賭けだと笑って、ない時はないと食事内容は本当に賭けの部分もあり。
それさえ我慢できるなら最高のサービスを提供すると胸を張り。
そしてここの料理と変わらないものを提供する自信も見せて。
「んー……知らなかったんだし仕方ないよ。それに怖がったのは私が悪いんだし。
それは否定しないけど…そんな人もいるからね?
そんな余裕はないけどどうしても困ったら考えてみるかな。
でも報酬は勧めの涙か私になっちゃうよ?」
冒険者アピールをする男性に冗談交じりにそんな事を返し。
周りの視線が強まった事に気が付かないで美味しそうにエールを空にしてしまって。
■イディオ > 「良いと思うよ、お酒は自分の飲みたいように飲む、それが一番だ。ただし、絡み酒、アレは良くない。周囲に迷惑掛かるし、基本絡む人程、覚えてないものだから。
個性という事で、な。」
(何も言わないでくれる事にありがとうと心の中で感謝を告げて、視線を戻す。先程と同じように光の無い青い目がそこにあった。
笑いを零せば、やはり先程とおなじように、にちゃぁ、と言う笑いになってしまうのは、笑い方が下手なのかもしれぬ。)
「それは其処の店長さん……で良いのかな?の判断だし、良いんじゃないかな。旅人は冒険者だけじゃないし。
それに、クリスティンさんの宿はあれだろ?元々、狩猟がなくても十分なサービスと食事、獲物があれば追加、って程度だろ?
気にしなくていいと思うんだな。」
(狩猟を当てにしてる宿は、そもそも獲物がよほど取れる場所でなければ、出来ない、例えば山の中とかでないと。町の中ならば。狩猟の獲物はオマケと考えていいはずだ。最高のサービスと言うなら、一度行ってみたいな、と言う気もする。
そして、ここの料理に劣らないというなら、十分じゃないか、と。)
「まあ、という事で、このエールで、先ほどの驚かせたナンヤは、手打ちでお願いします、とね。
あと。
動けないときの代理などは、宿の店主にお願いしてください、無理にクリスティンさんでお支払いするのではなく。
その方が、こちらとしても代金がしっかりもらえて安定するし。
年頃の女の子が自分の身を差し出すもんじゃありません。
魅力的で、抱いてと言われたら、すぐに連れ込むけど。依頼の報酬にする……それはいけない、もっと大事にしなさい。
むしろ、本気で好いた相手が冒険者で、その人指定して受けさせて、追加報酬として差し出すなら、まあわかるけど。
もう一度言う、安易に女の子の体を報酬にしない。」
(報酬に関しての冗談、判ってる、判ってるけど言いたくなる。自分も男で女の子の事が好きだが。
そんな軽々しく冗談でも言うべきじゃぁない、変に受け取った人が出たらどうするんですか、と。
錯誤な思考だとは思う、自分の常識は、『現在』のこの町の考え方からすれば古いともいえるだろうが、でも、ついつい。)
■クリスティン > 「美味しいけど好きで嫌いだから。私ね、酔うと記憶がなくなるから飲まないんだ。
うん、個性はしかたないよ」
誰にでも見られたくない一面や何も言われたくない事もある。
なので見ないふりをし、先ほどの怖い笑みに「こわい!」と突っ込みチョップ。
「うん、お陰で結構楽でいいんだよ。
そんな感じ、時々にメニューが減っちゃうけどね。
そう言ってくれると嬉しいな」
狩猟の成果はあくまでオマケ程度、食事はきちんとしたものをサービスして何時と告げ。
もし来てくれるなら店主に告げてサービスもお願いしようと。
「エールでも十分すぎるよ。
でもね、その時は私の依頼だから私が払うのが筋だし。
あとね、私って言うのは冗談だから。それなら自分で狩りにいくよ。
だ、抱いてとか言わないし!私まだだなのにそんなこと言わないし!!
どんな仕事でも追加に出さないから大丈夫」
男性の言葉にしませんと言い切り、アレは冗談と念を押しては席を立つ。
エールを飲み干した以上仕事に戻らなければいけなく、楽しい話に夢中になってもっと話したくなってしまうのを防ごうと。
「イディオ、エールご馳走様。私そろそろ戻るね
またさ、飲めたらお酒のもうね。」
本当に楽しかったという笑みを浮かべてそう告げると空のエールジョッキを手にカウンターに戻っていき…。
また途中にセクハラを受ければ、そのジョッキで思い切り殴り倒してという事をしながら…。
■イディオ > 「それは、確かにあまり飲まない方がいいね。」
(酔うと記憶がなくなる、それは大変だと男は思った、男の方は兎も角女性がそれで、朝起きたら知らない場所とかは、ぞっとしないだろうな、と、感じる。
そんな思考に浸ろうと思った瞬間のチョップ、視線は一応捉えているものの。)
―――ごす。
「うぼぁー!?痛いなっ!?」
(わかってる、彼女なりの信愛であるたぶん、突込みチョップはきちんと受け止めて、軽く言うだけで酒を飲む、言う程ダメージを受けたわけでもない。
空気を変えるための一撃だ甘んじて受けようじゃないかと。)
「おっけ、じゃあ、今度気が向いたときによらせてもらうよ。先に連絡入れといたほうがいいのかな?」
(満足できそうな宿なので一泊試しは良いかもしれない、宿によっては事前予約なども必要な場合もあるので確認して置こう。彼女はそろそろ仕事らしいし、自分で調べるか、と
男はうなづいて、満足そうにエールを一口。)
「そっか、それなら、良いんだ。この国、結構そういうの多いからついね?大丈夫。」
(可愛らしい反応を見せてくれる、ああ、ほっこりするなぁ、と思うけれど、でもそれはそれ。彼女は冗談で言った模様。
判っていたけれど、言って置いてよかったという気がする。
というか、まだとは何がまだなのか。無粋だ、と言うか、聞いたら屹度先ほどのお盆クラッシュよりも攻撃力の高いあれが来るから黙る。)
「ああ。お疲れ様、クリスティンさん。また、あえたら飲もう。
今度は、仕事じゃないときにゆっくり食事とかもいいかもな。」
(ひら、と手を振って、立ち上がる彼女を見送ることにする。サンドリザードの串焼きも残っているし、ナッツも残っている。
暫し一人の酒盛りと相成って。)
「 あ 」
(帰りがけにおしりを触ろうとしたものが、殴られた。ジョッキは痛かろう。そのまま倒れていく男と、かわいいお尻を見送って男は静かに飲んで、代金支払い上に戻るのだった―――)
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド兼酒場」からクリスティンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド兼酒場」からイディオさんが去りました。