2020/06/28 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にエルさんが現れました。
エル > ここは平民地区の中央付近に位置する小規模な冒険者ギルド。
冒険者ギルドであり、同じ階に酒場と上の階が宿屋となっている。

そんな冒険者ギルドの扉が開かれ、そこから現れる人影。
それは小奇麗なワンピースドレスの上に、それに見合わぬ使い込まれた軽鎧を着込んだ一人の少女。
布に包まれた棒状らしき何かを携え、冒険者ギルドの受付へと真っ直ぐに歩いて来た。

「はい、依頼、終わらせて来たわ。
ついでに邪魔してた魔物も倒しておいたから、今度からはもう安全に行けるんじゃない?」

受付の前で足を止めれば、受付員に報告をしながらポスッと包みを持つ反対の手に持っていた袋をカウンターへと置いた。
中に入っているのは薬草の一種、それを受付員は手に取り中身を確認する。
もしかして薬草間違えたかも、とは思っていたのだけど、どうやら大丈夫だったらしくて報酬の入った袋を手渡された。
ちなみに、依頼内容は薬草摘み。
だけど最近は魔物に襲われるらしく危険で、その魔物も出来れば倒して欲しいとの事だったのだ。

「ありがと。
さすがにこのまま次の依頼、ってのは無理そうかな…」

報酬を受け取れば、ニッコリと笑顔でお礼を。
横目でちょっと掲示板を見てみるのだけど、思い直して視線を横の酒場へと移した。

「それじゃあね。
ちょっとだけ小腹も空いてるし、何か食べて今日は帰るわ」

ヒラヒラと受付員へとお別れに手を振れば、酒場の方に。
どこか丁度いい席があれば良いな、と思いながら見渡すのだ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 冒険者ギルド」にエレイさんが現れました。
エレイ > 酒場は盛況で、席はギルドの冒険者たちで粗方埋まっている様子だった。

そんな中、テーブル席を多量の料理を広げて一人で占有し、モシャモシャと食事をかっ食らっている金髪の男がいた。
焼いた大ぶりの肉の塊に齧りつき、その味に舌鼓を打ち満悦そうな表情を浮かべている。
すでにかなりの量を食べているらしく、空になった皿がうず高く平積みにされているのも見えた。

で、当の男は──もし席を探す少女と目が合ったなら、知己か否かに関わらず、まるでよく知った
友人のようにへらりと気安い笑みを浮かべ、片手を振って見せるだろう。

エル > 大きくない酒場なのだから、そう言う時もあるのだろう。
見渡す酒場の席はほぼお客に占められていて。
勿論それはテーブルを独り占めしている男性も同じだった。
テーブルの様子から他の席と同じく埋まってるな、って判断出来るものだったからだ。

「……?」

そうしていると、ふとこちらに気付いて、その男性は手を振ってくる。
当然だが、同じ冒険者である為に見覚えだけはある相手。
年齢から見て、間違いなく冒険者としての自分より上だろう。
それが挨拶なのか、招いているのか。
ちょっと分からなかったので、とりあえずは近付いてみる。
近付いてからの男性の判断で、どちらか判断しようかなと思って。

エレイ > 「──やあやあコンバンハ。一人かね?」

手を振る己に気づいた少女が、こちらに近づいてくるのを見れば笑みを深める。
一方的にコミュニケーションを図ろうとしただけなので無視される可能性もあったが、
それだけに律儀に反応してくれたことは男としては嬉しく。
やがて声が届く距離まで来れば、笑みのまま彼女の周囲にも視線をやりつつそんな問いを投げかけ。

「もしなんなら俺は見ての通り一人なので相席OKよ? ──おっととすまねえ俺の皿が邪魔になってる感」

そしてビシ、とサムズアップしながらそんな提案を。
直後に自分の広げている皿がテーブルの上を占有している事実を思い出せば、皿を適当に
引き寄せてテーブルの上に一人分程度のスペースを作り始め。