2020/06/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 夜の広場」にクライシュさんが現れました。
クライシュ > 今日も結局、冒険者らしい仕事をしたのみだった。
護衛や、警備の仕事はどうしても性に合わないのでその依頼はほぼ受けていない。
討伐や、その他血生臭い仕事ばかりを受けるのは、傭兵としての性か、それともこの男が、血の気の多い男だからだろうか。

「フィー……、まあ、ちっとばかりは骨があったかもな。」

といいつつ、ゴルドの詰まった布袋を下げる男は、どこか上機嫌であった。
それもそのはず、この男は基本的に、その日の酒代が稼げればそれでいい。
その横に、女が一人いれば最高なのだがという思考はさておき。

「さて、今日はどこで飲みますかねぇ……。」

ご案内:「王都マグメール 夜の広場」にリサ・エルバさんが現れました。
リサ・エルバ > 人気の少ない夜の公園。
本来であれば客寄せには向いていない場所であるが。
いつもと異なる場所で探せば新しい客層にも広げられるかもしれないと思いふらりと訪れ。

しかしはやりあまり人通りはない上に、通っても家族連れであったりが中心であり。
やはり中心街で探すべきかと思っていた時。
冒険者のような格好をした男が目に留まり。

「ねぇお兄さん。
 もしかしてどこかお店探してないですか?」

そっと相手に近づき。
警戒心を抱かせないような自然な仕草で相手の腕に細い指を添えながら相手の表情を見上げ。

クライシュ > やはり酒が好きな男、このままふらりと酒場通りへと行こうかと思っていた矢先だった。
そこにいる人物に目が留まるわけもなく。
というよりも、まさかこの時間で、家族連れが歩きそうな噴水広場で、呼び止められるなどと思わなかった。

元々、警戒心などみじんも持ち合わせていない男。
その声に呼び止められた男は、その人物に目配せをした。

「………ほえぇ。」

その、間抜けそうな声はその人物の格好、というよりも津k時明かりに映える艶やかしい肌に出会った。
今まで何人かは女と出会ったが、ここまできれいな肌に合ったことはない。
それにあっけにとられている間に、男は腕を組まれていた。
露出度の高いその服装から見える胸の谷間に、少しばかり目を移しつつ。

「お、おう…まあ、そんなとこだ。
酒が飲めるところに移行かなってな……うん。」

どこか、しどろもどろになるその口調はあまりこうやって迫られることに慣れていない性か。
それとも、唐突にこんな美人に声をかけられて、少し戸惑ったせいか。
軽く咳払いしつつ、平常心を装う。

リサ・エルバ > 声を掛けた後の返事を聞けば相手が娼婦に声を掛けられるような事態になれていないのだろうとすぐに察し。
優しい笑みを浮かべつつ相手の右側に立って。
大きいとは言えないものの十分女性らしい柔らかさを持つ胸を相手に押し付け。

「ふふ、そうなんだ。
 お仕事終わりに一杯って感じかしら?」

柔らかく笑い声を零しながら相手の言葉に小さく首を傾げて返し。
そっと相手の腹部に手を添えて軽く撫で上げ。

「それなら、私のお店に来ない?
 酒場じゃないけど、一応酒類の提供もできるし。

 それ以上のサービスもできますよ?」

クライシュ > 腹部は、女の手には硬い感触に想うだろう。
指が撫ぜれば、その6つに割れた腹筋に引き締まった脇腹。
そしてもう少し上になぞれば、そこには革鎧の硬い感触。

男は、その笑い声にその気になりかけている。
素肌に感じる女の細い指に、股間のものが反応するものの今はそれを心の中で諫め、笑みを浮かべる。
それ以上のサービスも期待できるとあれば、まあいかない理由はない。

「…その気にさせるつもりじゃねえか、お前さん。
いいぜ、その誘い乗ってやるよ…というか乗るしかねえよな?」

それ以上のサービスを期待させられておいて、この男が乗らないはずがなかった。
酒と女、まさに仕事終わりの彼にはストライク真ん中のシチュエーションだった。
勿論、多少高いのは…覚悟のうえ、なのかどうかはさておき。

「いいぜ、エスコートしてくれよ。今日の稼ぎ、すっからかんにされるまでいてやるぜ。」

リサ・エルバ > 「ありがと。
 今日ぼうずだったからどうしようかと思ってたの」

相手の返事に嬉しそうに笑みを浮かべ。
そのまま相手をエスコートするように歩き出し。

繁華街と隣接した多くの娼館が並ぶ地区。
その路地に入ったところにある娼館へと案内し。

「いらっしゃい。
 ここが私の所属してるお店よ」

扉を開けて中に入ればわずかに媚薬の効果が入った甘い香りの香が焚かれた店内に相手を誘い。
そのまま受付の女性に告げれば3階にある自らの部屋に相手を案内して。

「何か、お飲みになりますか?」

クライシュ > 娼婦を相手にするのは、正直言えば慣れている。
傭兵をしている時期も、そして今の時期も女を想えば、こういう店に来るのは珍しくはなかった。
勿論、行き刷りで気に入った女がいれば、それを手籠めにすることもあるのだが。

通された娼館の入り口をくぐり、中ではすでに踊り子たちがその舞を披露している頃合いか。
周りの客層を見ても、自分のような年齢の物から、明らかに貴族だと思わしき、身振りのよさそうなもの。
そのテーブルには、いかにも高そうな値段の酒が並んでいた。
その中には、自分が知っている銘柄の物も…。

「へぇ……ロネコンティの20年物とは…ずいぶんと珍しい酒も置いてんだな?」

銘柄をぼそり、つぶやきながら男は3階の個室へと招かれていく。
部屋の明かりの色や、その整った部屋の様子を眺めてから、男は剣を壁に立てかけた。

「ああ、そんじゃ…今日は何かお前さんのおすすめをいただこうか?」

後、軽いつまみも持ってきてくれればうれしいところだ。
男は、本日の稼ぎをテーブルの上に置き、笑みを浮かべて椅子に座った。

リサ・エルバ > 部屋の中はお互いの顔が分かる程度の薄暗さを持ち。
間接照明らしい魔法ランプがオレンジ色の明かりを放ちつつ。

内装も豪奢ではないが落ち着いた調度品で整えられており。
部屋の持ち主の趣向が出ているのか、どこか異国情緒を感じられるレイアウトとなっていて。

「では、最近入ったワインをいただきましょうか」

そう言ってベルを鳴らせば人を呼び、持ってくるよう頼み。
暫くして相手が先ほど呟いたワインと、つまみとして干した肉や豆が運ばれ。
座る相手の前にあるテーブルに揃えられ。

「それではまず、乾杯しましょうか?」

そう言って相手の対面に座ればグラスを一つ、手に持ち相手に向けて。

クライシュ > 「ワインかあ…。まあ、たまにはいいかもな。」

男は基本的に、安い酒場でエールなどを飲むことが多い。
ワインが口に合わないわけではないのだが、こうしてゆっくりと飲む主体の物は、あまり飲むことは少ない。

だが、この店の雰囲気と、そして部屋の雰囲気でワインを味わうのはやぶさかではない。
軽いつまみを並べられたそのテーブルを見つつ、男はグラスの足をつまみ、軽く掲げて見せた。

「こんな大男が、ワインを飲むってのもなかなか妙な話だよな。」

などと、苦笑を浮かべるあたり、ワインには慣れていないことがうかがえる。
が、酒に弱いというわけではなく、ただ単に。
ワインを飲みなれていないというのがうかがえるだろう。
作法も何もなっていないが、とりあえず一気に煽る、ということだけはせず。
下唇に軽く、舐めるような量を付けて喉の奥で香りを楽しむように。

リサ・エルバ > 「ふふ、そんなことは無いですわ。
 貴族の方々もワインが似合う風貌などという方は珍しいものです」

自虐めいたことを言う相手に対し。
柔い笑みを浮かべながら少々毒の効いたフォローを入れ。

「それに、作法なんて気にしないで構いませんよ。
 ここは男が女を貪る場所、そこに下手な作法など無粋というものですし」

相手が呑むタイミングに合わせて自分もワインを口に含み。
口の中で軽く転がしてから飲み込み。

クライシュ > 「おいおい、偉くストレートな物言いじゃないか、お前さん。」

ワインを置き、男は軽く干し肉をかじった。
この硬さと、スパイスの利いた辛みがワインによく合う。
これをかじった後、この辛さが残っているうちにワインを口の中に流す。
今度はグラスの半分ほどを流し、この辛みが残っているうちに、香りと味の変化を楽しんだ。

いつも飲んでいるエールもまた、こうして飲むことがある。
スパイスを振りかけ、その辛みを楽しみながら味わうと、肉料理なんかによく合うのだ。

「それじゃあ、それなりのサービスも期待してもいいってことだよな?」

などと、男は目を細めて嗤う。
夜の街の中ではよく見えなかったが、綺麗な肌に少しつつましやかな胸。
そういった相手の容姿も合わさって、男の欲望はどこか、少し浮き彫りになり始めていた。

「どうなんだい、お前さん?」

さりげなく、男は女に近寄っていく。
密着、するかどうかはこの後の展開次第にしておこう、あまりがっついては雰囲気を壊しかねない。

リサ・エルバ > 「ふふ、もちろんです」

近寄ってきた相手の太ももに手をそっと置き。
浮かべる笑みは薄暗さも相まってより艶美なものになり。

「ここは娼館血月の館。
 どんな男性の欲望にもお答えするお店です。

 ぜひ、私で日ごろの鬱憤を晴らしてください」

クライシュ > 太腿に触れられた手に、男はますます笑みを浮かべる。
ここではどんな欲望にも堪えてくれるというのであれば。

「そうかい、そいつはいいことを聞いたぜ。」

男の欲望はどこまでも果てしない。
この目の前の女でどんな欲望を吐き、どんなことをしていたのだろうか。

だが、その欲望が吐き出されたとき。
間違いなく、男の今日の稼ぎは、すっかりと消え失せてしまっていることだろう。

ご案内:「王都マグメール 夜の広場」からクライシュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 夜の広場」からリサ・エルバさんが去りました。