2020/05/14 のログ
■イディオ > (そして、男の元に、頼まれた食事が運ばれてきて。男は一人、おいしいものを食べて英気を養うのであった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド」からイディオさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にフィリアさんが現れました。
■フィリア > 平民地区にある冒険者ギルド、その一角にある依頼掲示板の前に立ち依頼を探す。
貼りだされる依頼は色々とあるが自分が受けるには条件が合わない物が多く受ける事が出来なく溜息を吐いてしまう。
どれもこれもが一人で受けるには厳しく、一人で受けれそうなものは手が早い冒険者が我先にと受けてしまい。
「どうしたもんかな……仕事は欲しいんだけど」
今目に付く仕事は最低でも二人からが条件というものが多い。
しかし単身の自分には即組むような知り合いはいない、その上に同業とはいえ年上異性となればどうしても警戒をしてしまい。
そのせいで他の仕事も受ける事が出来ずにいて。
「この辺が受けれたら最高なんだけどな」
手の届く範囲にあった依頼、少数のゴブリン討伐を手に取るがやはり最低二人いないと受けれない仕事。
どうしようかと依頼書を眺めてため息を吐いて。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」にロゴスさんが現れました。
■ロゴス > 嘆息する少女の後ろから、金属質の足音を立てて近づく人影があった。
紫のマントを羽織った、それも猫の耳と尻尾を持つミレー族の少年だ。
眠たそうな顔をしているが、身に纏った金縁の鎧と盾は見るからに高品質。
半端な腕前では取り揃えられたものではないと、冒険者であれば理解できるか。
「ふぁ、あぁー……ねむい……」
目を擦り、耳と尻尾をへにゃりとさせながら、依頼掲示板の前に立つ。
丁度、少女の横に並ぶ格好になるだろう。
開いているのか閉じているのかはっきりしない薄目で、掲示板を見上げている。
■フィリア > 「どうしたもんかな……」
気が進まないが先輩の冒険者でも探そうかと考えはじめ。
そんな時に聞こえた金属質の足音に振り返ると、そこにはミレー族の少年。
一瞬頭の猫耳に視線を奪われるが直ぐに視線を下ろすと自分よりも上質と言える装備を纏っているのに気が付き。
「なあ、あんた。もしかして仕事を探してる口か?」
隣に並んだ少年、また猫耳に視線を奪われるが直ぐに違うと首を振り声をかけ。
眠そうにはしているがここに来る以上仕事を探しているはずと考え。
「よかったら討伐にいかないか?相棒を探してるんだ」
ゴブリンだけとと依頼書を揺らし、どうだ?と問いかけて。
■ロゴス > 「んー……?」
耳を立て、首をゴキリと鳴らし、眠そうな顔のまま少女の方へと振り返る。
その目は右目が黄色で左目が青という、特異なものだった。
「相棒……? パーティーって、こと?
うん、いいよ。僕はロゴス。お姉さんは、誰?」
見た目に違わず純朴そうな口ぶり。
それを耳にして安堵するか不安に思うかは、フィリア次第だろう。
■フィリア > 少年が声に反応をして振り返るが顔はやはり眠そう。
ただ左右の瞳の色が違う事に綺麗と思ってしまい。
「そうそう、この仕事を受けるパーティーを組みたいんだよ。
ほんと?よかった……これでしばらくの生活費が稼げる……。
キミはロゴス君か。私はフィリアだよ」
良い装備をしている冒険者は何処か偉そうか擦れている者が多い。
しかし少年の純朴そうな声にそう言った色はなく、少年は良い人そうと安堵して。
■ロゴス > 「ん、くあぁ……ふぅ。よぉし、じゃあ行こうか?」
グッと背伸びをして、体を伸ばすと、いきなり出発を提案する。
良くも悪くも、何だかとてもマイペースな様子だ。
「あー……その前に受付だっけ。ゴブリン退治だったよね。
フィリアはもう、準備はできてる? 僕は大丈夫だけど」
依頼書に改めて目を通す。
討伐個体は少なめだが、安全性を高めるために二人以上での受注を条件とする模様。
この程度なら、順調にいけば日を跨がずに依頼を遂行できるだろうか。
■フィリア > 「え、直ぐ?」
引き受けてくれたは嬉しいが直ぐに出発の提案には驚く。
早く出発できるのは有り難いが準備は良いのかと気になる事。
「受付で引き受けないと討伐しても報酬でないって。
私の武器はこれだから何時でもいいけど。ロゴス君が大丈夫なら早速いこう」
少年の準備が出来ているという言葉は本当に渡りに船。
これならそれほどの討伐数が多くない事もあり数日で行けるかなという計算でまさかその日に終わると考えているとは思わず。
急げば明日にはという考えで受付に向かうと少年組んだことを告げて仕事を引き受けて。
そうして手続きが終われば少年の元に戻り出発しようと声をかけて。
■ロゴス > 「フィリア……んー、さん付けがいい? それともお姉さん? 呼び捨て?
とにかく、お金に困ってるみたいだから」
生活費が稼げる、と安堵する言葉が聞こえていたものだから、彼なりの気遣いだったらしい。
それとは別に、どう呼ぶかも尋ねる辺り、どうにも普通の冒険者とは感性が異なるようだ。
「受付してくれるんだ、ありがとー。
面倒な受付をしてくれたから、報酬はそっちが6割、こっちが4割でいいよ」
ふにゃ、と柔らかい笑みを浮かべながら、そんなことを口にして。
声をかけられれば、大振りな剣が収められた鞘を担ぎ直し。
早速、二人パーティーでの仕事が始まることになるだろう。
■フィリア > 「私の呼び方?ロゴス君が呼びやすい呼び方でいいよ。
あ、うん……ちょっと手持ちが少なくてね」
少年の気使いと判ると恥ずかしそうに視線を逸らせ。
呼び方を尋ねられると意外そうに見てしまい、呼びやすい呼び方でいいよと笑って告げて。
「私は誘ったんだしそれぐらいはするよ。
本当に……本当にありがとう、ロゴス君。急なパーティー引き受けてくれて報酬まで私が多めって……。
何かお礼するほうがいいかな?」
柔らかな笑みに可愛いなと思わず見ては頬を緩め。
報酬迄多めと聞くとお礼をした方が良いかとの提案を口に。
そして少年が剣を背負い直せばギルドを出て仕事へと出発して。
■ロゴス > 「んー、じゃあフィリアさんで。それなら尚更、補給や宿泊にお金をかけてられないよ。
すぐに済ませて、懐に余裕を作らなくちゃ」
尻尾をゆらゆらさせながら、親身になる様子を見せる。
呼び方については、さん付けに決めたようだ。
「気にしなくていいよ。それでもお礼がしたいって言うなら、そうだなー。
ミレー族にも、僕みたいな人はいるって吹聴してくれると嬉しいな」
できるなら、と前置きをした上で、自分達一族の名誉回復の手助けをしてくれると嬉しいと、そう話す。
道中で話す内に、徐々に少年の内面が見えてくるかもしれない。
彼がただの、ボーッとした子供ではないということが。
■フィリア > 「それでいいよ。宿泊は野宿を考えてたんだよね。
もしかしてロゴス君って凄い人だったりする?」
親身になってくれる様子に本当にいい人に出会えたと。
揺れる尻尾に何度も視線を奪われそうになりながら、呼び名が決まれば肯き。
「それぐらいで良いなら喜んで引き受けるよ。
私はそもそもミレー族に変なイメージは持ってないし、知り合いにもそう伝えるって」
そんな事で良いならいくらでもと引き受け。
そうしてギルドを出発し、依頼の場所に着くまで色々と話している間に少年が見た通りではなく実は凄い人だなと知っていって。
■フィリア > 【後日継続予定です】
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からロゴスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/冒険者ギルド」からフィリアさんが去りました。