2020/05/09 のログ
タピオカ > ぬいぐるみ!しかも生きている!
黒猫の耳の先が描く円に従って瞳をくりくり動かしながら感動する。憧れの視線をキラキラと向けながら、気さくな彼女の物言いに惹かれていき。

「へへ……。僕もそういう風に言われたの初めて。
……優しいハート。そうだといいな。ありがとね。
んっ……。ゾーイ……。ゾーイってあったかい……。
それに、ぽかぽか、してくる。それに、良い匂い……。
ぎゅってしてると、落ち着いてきちゃうな。
初対面なのに。えへ。不思議……」

照れ笑いに頬緩ませながら、身体を密着させる。
まるでずっと前から友達だったみたいに、気持ちが寛ぐのを感じて不思議がる。不思議そうにしながらも、すん、と小鼻の先を寄せて彼女の香に憩う。心音を感じながら、はぅ、と甘いため息を散らして。

「やったー!ゾーイと友達になっちゃった!
ゾーイも何でも言って!
誓いのハグ!むぎゅー!
うん!お友達のキスー!」

小さな子供の表情できゃっきゃ、喜ぶと嬉しそうに身体を揺さぶり。ハグのまま、柔くその両腕に力をかけてはしゃぐ。
正面を向く事に抵抗はなくて。
そのまま、ちゅっ。
唇同士のさくらんぼを触れ合わせ。柔らかい果肉をくっつけあった。

ゾーイ > 黒猫の耳は仔猫の気分に合わせて、立ったり寝たり回ったり、自由自在に動き回る。
目で動きを追いかけられると、つい嬉しくなって余計にくるくる回してしまう。

「うん、ボクも……初めて会った気がしないな。
 タピオカは、輪廻転生って信じる? ボクは信じてるよ。
 もしかしたら、前世でもボクたちはお友達だったのかもしれないって、そう思ったんだ」

同じ安らぎを仔猫も感じていた。すんすんと、こちらもタピオカの匂いで鼻腔を満たす。
とくん、とくん、と小さな鼓動を感じて。

「んー、ちゅっ!
 えへへー、キスしちゃった。それにしてもタピオカって、いろんな男の人の匂いがするね。
 もしかして、エッチなこと好き? ボクも気持ちいいことは好きだよー!」

啄むような柔らかい口づけ。
密着して感じる子猫の心音は、少しずつ早まっていく。
はふぅ、と甘美な吐息を漏らして。

「もし良かったら……女の子同士だけど、エッチしない?」

彼女が許すなら、その手を取って自分の胸にくっつけようとする。
自分の早鐘を打つ心臓を、直に確かめて欲しくて。

タピオカ > 動き回る黒猫の耳に、おおー!と興奮気味。
すごいすごい、とぱくぱく口元を開け閉めしては、そんな自分のはしゃぎかたに自分で照れ笑い浮かべたり。

「僕は、そういうの信じたことないよ。
でも、……えへ!ゾーイと居るとあるのかもって思った!輪廻とか、前世とか!
もしかしたら、こんな風に言ったほうがいいのかな。
……久しぶり、ゾーイ!」

彼女の言葉にゆるく首を振りながらも、その後半からは笑顔がほころび始める。戯れ混じりに、巡り巡った再会、とばかりにもう一度彼女の小さな身体を抱いて。

「うん!えっちなこと好きだよ。
信じる相手と、大切な部分をたくさん触れ合わせるの。
とっても嬉しくなる!
……うん、しよ。ゾーイ……。
僕のこと、名前だけじゃなくて……。身体から、知ってほしいな……。
ゾーイのことも、もっと知りたい……。
――ぁ……!……ゾーイのお胸、すごくドキドキしてる……。ゾーイ……。僕のことも、触って……?
僕がゾーイに、とってもドキドキしてること……感じて……?」

触れ合わせたばかりの口元を緩めて。自分も彼女と深く身体の芯から触れ合いたいと願って。彼女に伴われた手の、その手のひらが彼女の高い心音を知る。
優しくその乳肉を包みながらも、今度は彼女の手を引いて。
自分の胸元へと触れさせ。トクントクン、彼女へと募る思いを胸の早鐘で知らせて。胸の触りっこ。

ゾーイ > 得意気になって、耳だけでなく尻尾もくいくいとタピオカの目の前にやってしまう。
パタン、パタンと尻尾が噴水の縁を軽く叩く。

「そうなんだ。タピオカは魂とか、どう思っているのかな?
 ……信じてくれるんだ、やった! うん、ただいま! タピオカ!」

信じたことはないけど、信じるという言葉に満面の笑みを見せる。
感動を抑えきれないとばかりに、こちらもぎゅーっと抱きしめる腕に力を込めて。

「やった、やった!
 うん、ボクの体のことも知って欲しいな!
 うん、ボク、すごくドキドキしてる。タピオカもなの?
 えへへ……タピオカの手つき、やらしくて、優しくて、好き!」

お互いに導かれるように、仔猫も遊牧民の少女の胸へと手をやって。
高鳴る心音を確かめると、にっこりと笑顔を見せ。
小ぶりな胸の外周をなぞるように、優しく揉みしだく。

タピオカ > 「はぁっ、はぁ……、あぁ、ぁっ、……あぁ、……んぅっ……。
ゾーイの手、気持ちいいよう……。
お胸が、じんって、する……ぅっ……。
僕のお腹の下が、きゅん、って感じちゃう……!」

お互いの雌の部分をまさぐりあう心地に酔いしれて、目元をとろんと蕩かせて。
膨らみかけの未成熟な瑞々しさが、彼女の指の間でふにふにと身悶えしている。

「ゾーイ……。
もっと、……もっとえっちなこと、ゾーイとしたいよう……っ!
ゾーイといっぱいくっつけっこ、……するぅっ……!」

次第に瞳の色が淫蕩に移ろい、妖しく濡れていく。
甘えるような声音になると、揉み合っていた手先で相手と自分の衣服をめくりあげて。露出させた乳首同士の先端で、艶めかしい口付けをして。
そのまま、彼女の上半身を噴水の縁石の上にゆっくりと押し倒して。上からのしかかるように深い口付け。舌で口腔割り開き、相手の舌を絡め取ろうと。

ゾーイ > 「タピオカのお手手も、きもちいー……んっ、ふぅ……。
 ふふ、女の子同士だから、お互いの気持ちいいところ、すぐわかっちゃうね。
 ボクも、お腹の奥が疼くよぉ……」

優しく外周をなぞるように揉んでいた手は次第に次第にその円を狭めていき。
服の上からでも興奮しているとわかる、胸の中央の突起。
小麦色の肌に映える桜色を想像しながら、ぷっくりとしたそれを優しく指の腹でこねくり。

「あ、タピオカ……うん、タピオカの好きなこと、して……ん、ちゅっ……。
 ん、む……れろ、れぅ……ちゅぱっ、ちゅむっ……」

ゆっくりと噴水の縁に寝そべると、口付けと中に侵入しようとする舌を受け入れた。
こちらからも積極的に舌を絡ませ、唾液を交換し、相手の口の中や歯茎もなぞろうと、舌を滑らかに動かしていく。

タピオカ > 「ゾーイのぉっ……!ゾーイのぉ胸のさきっぽっ……!
んぅうっ……!はんぅっ、ぁっ……!ぁあぁっ……!
僕のさきっぽといっぱいぃ……!こしゅこしゅっ!こしゅこしゅしてるの、ん……っ!んっ……!
気持ちいいよ、ゾーイぃっ……!」

噴水の縁で仰向けになっている彼女の上で妖しい踊りを踊るように裸の乳房を擦り付けて。
こりっ、こりゅっ……。
盛んに尖った乳首同士を繰り合って。つついて、めくって、鍔迫り合いをしてよがる。

「ゾーイのおくち、ぁ、はむぅううぅ、んっ、美味しい、美味しい、ゾーイぃっ、ゾーイぃいぃっ……!」

レロロロ、レロロッ……!ぴちゃ、くちゃ……っ……!
舌の根までも触れ合わせて、あますことなく彼女の味を知り。混ぜ合わせた唾液を美味しそうに飲み干していく。

「えへ……。ゾーイ……っ!」

不意に悪戯っぽい目つきになると、
顔をやや傾けて。唇同士をぴったりと密着させる。
そのまま、呼吸を奪い取った。
そんな甘い口付けを加虐しながら、彼女のお臍に触れる右手の手先。くぼみの中まで指先を押し込んだ後、指は下へと下げられて。肌をたどって、ハーフパンツの中へと滑り込む。
下着の中で揃えた薬指と中指で、縦筋のまわりをなでこみ。浅く、つぷりと指の腹を埋め込んだり圧し揺らして揉みほぐし。

ゾーイ > 「あぁっ……! これ、ボクも好き……おっぱい同士、くりくりって……!
 ん、あっ……お股、切ないよぉ……」

こちらも胸を覆う布をめくり上げて、妖艶な舞踊を相手取る。
先端同士が擦れ合う度に、子宮がキュンキュンと疼く。
まだ触ってもいない秘所から、じわりと愛液が滲み出る。

「はむ、んぅっ……タピオカのお口も、美味しいよ……んっ、えろ……れろ……」

唾液が止めどなく溢れてきて、ごく、ごくと嚥下する音がお互いに聞こえる。
それが羞恥と興奮を煽り、更なる甘さを引き立てるスパイスとなる。

「なぁに、タピオカ……? ん、ふむぅっ……!」

鼻が塞がれていないので、息ができないということはない。
けれどもタピオカに口腔の空気を奪われることに、驚きと同時に興奮を覚えてしまい。
呼吸をしばし忘れてしまうのだった。

「むぅ、んーっ! ん、んっ……んぁ……ふぁぁ……」

口を塞がれたまま、タピオカの口の中へと嬌声を響かせる。
既に亀裂はしとどに濡れており、下着に染みを作るほど。
指をあっさりと受け入れ、収縮する感触を楽しませるだろう。

「ん、むむっ、ふむふぅ……!」

負けじと、仔猫もタピオカの巻きスカート、そして下着の中へと指を侵入させる。
そしてぴっちりと合わさった縦筋をなぞり、指の腹で陰核をこねくり、そのまま包皮を剥いてしまおうと指先を動かす。

タピオカ > 「ん……ッ……!ぐうぅうっ!はぁ、……ふっ!
ぁっ……!ぁっ……!ァゎあ、ぁっ……!ぁぁぁぁ……っ!」

甘い鼻声を詰まらせながら、指先が熱心に彼女の秘所を弄くり回した。膣口の縁をなぞり、柔く摘んだかと思うと指の腹で内肉を触れて形を確かめ。その場所が熱と潤いを持っている事を知って、手付きはさらにいやらしくなる。
揃えた2本指でとんとん、と何かを予感させるように膣口を優しく叩いた後に濡れた花びらの奥へと挿入させる。
そのままお腹側に指を折り曲げ、クリトリス裏の性感帯の天井を指の爪と指先の僅かな場所でくすぐって突き回す。

「は……ッ!はっっ!ぁああぅ……!んぎゅぅっ!
はぁっ!はぁっ!あぁぁぁん、んっっ!
んむうぅっ!はっ……あぁぁぁぁぁ……ッ……!
ゾー、ィ……っっ……!」

彼女の細い指先が下着に入った時から、ぬるりと熱い愛液に溢れかえる縦筋の様子が伺える。指が動くたびにくちくちと噴水広場に淫らな音が立ち、刺激された陰核は花の実のように硬くそそり立つ。

じっとじっと、彼女の色違いの瞳を見つめながら。
快楽で涙が浮かぶ青緑の目で訴えかける。「一緒にイきたい」と。
目でそう伝えながら、彼女の膣にめりこませた指を激しく波打たせ。裏から2指で、そして表からは親指の腹で陰核を責めたて。ぎゅぅううーーーーーっ!強く押し込みながら指を震わせ。自らも同時に絶頂しようと彼女の指へと腰を振り乱し。

ゾーイ > 「ん、んんっ……! んく、ぅ……!」

声を押し殺すかのように舌を押しつけ、絡ませる。
陰唇は指に触れられるとぷるんと弾力を以ってそれを迎え、触れ合う度にぴちゃぴちゃと愛液の水音が響く。
花弁の奥は熱を以って指を迎え入れ、内壁のヒダが指に絡まり、吸い付くよう。
優しく、けれども激しく突き上げるような指の動きに、くちくちという水音はぐちぐちと粘性を伴っていく。

「ん、ぷぁっ……タピオカ、タピオカぁ……!
 ボク、ボクぅ……!」

唇が離れ、潤んだ視線同士が交差する。
お互いに言葉は発さなかったが、意思は通じ合っていた。
タピオカを絶頂に導くべく、親指の腹でぷっくりと膨らんだ豆粒を刺激して。
頃合いを見て大事な場所、花びらの奥へと、指を一気に三本入れる。
最初は浅い部分を、コリコリと互い違いに指で刺激し。
そして自分が今刺激を受けている場所と同じ場所で、指を折り曲げ、『おいでおいで』をするような動きで擦り上げる。

「も、無理……ボク、イっちゃうよぉ……!!」

下着とハーフズボンを汚すことも厭わずに、ぷしゅ、ぷしっ、と潮を吹いて果てる。
タピオカが自分と同時に達したことを祈りつつ。

タピオカ > 「ひゃぁああっ!ッふ、ああぁあっ!
ゾーイとお股いじりあいっこしてっ!
裸のお胸スリスリしながらィくのぉおおっ!
あっ!ぁっ!あああぁっ!ぁっ!あぁぁぁっ!
ゾーイと一緒におまたイくうううっ!
ゾーイぃっ!ゾーイぃっっ!ッぁああああ~~~~~っ!
ゾーイぃいいいぃいいっ!」

自分の一番大切な場所に触れる彼女の指に酔ってしまったかのように、トロトロに緩む表情。深く密着させてから拭わず、口端に自分と彼女がまざった唾液を滴らせたままで喘ぐ。体中を紅くしながら、強く眉根を寄せて甘い悲鳴を上げて。3本まとめられた指の根をいやらしく膣がくいしめる。奥に向かって波打ち、あられもない声で相手の名を高く叫んだ後に、ミレーの耳をぱく、と甘噛みして。自分と相手の絶頂を促す。
ッびくううっ!びくっっ!びくびくっ!びくうううぅ……!
何度ものたうつ絶頂腰。
潮散らす相手と同時に達すると、荒い息をしながら。
「ゾーイ……」うっとりとした声音でそう呟くともう一度、深い口付けをし。熱覚めやらぬ身体でぎゅ……っ。と優しく抱きしめ続ける。

「ゾーイとえっちなことするの、……とっても気持ちよかったぁっ……!もうずっと……ゾーイと友達だね……!
……ね。ゾーイ。お願いがあるの……。
僕……。親しい人とね……。一緒に絶頂するのも嬉しいんだけど……。
一緒に、おしっこお漏らしすると、もっと親しく感じて、幸せになっちゃうんだ……。
ゾーイ……。座ってる僕にまたがって……。抱き合って……。服、着たまま。一緒にお漏らし、……してくれる……?」

やがて、彼女の背中を抱きながらゆっくりとお互い起き上がらせて。ややためらった後、そんなはしたないお強請りをする。お互いの腰をくっつけあって、おしっこお漏らし。そんな痴態で友情を深めたい。そう願うが、彼女が嫌がるのなら無理強いはしないつもりで。

ゾーイ > 「……っ……く、ぁ……はぁっ!!
 はぁ……はぁ……ふぅ……えへへ、一緒にイっちゃったね。
 ボクたち、体の相性もバッチリみたい」

敏感な耳を甘噛みされると、タピオカの指への締め付けがより一層キツくなり。
長く緩やかに続く女性の絶頂が、より一層高まった。
背を弓形にしならせ、しばし絶頂とタピオカの締め付けの余韻に浸っていたが、息を整えてニッコリ笑い。
額に浮かんだ大粒の汗を手の甲で拭った。

「ん、ちゅっ……タピオカ……うん、ボク達、ずーっと友達だよ!
 ……お願い? ……クスッ、タピオカは変態さんだね。
 いいよ、ボクも変態さんになってあげる。一緒にお漏らし、しよ?」

キスと抱擁はどこまでも甘く、多幸感を運んでくれた。
そしてやや躊躇いがちなタピオカのおねだりには、満面の笑みと共に快諾するのだ。
ギュッと抱きしめる腕に力を込めて、腰と腰をくっつけあって。
排尿のために股座に力を込めて、ふるふると体を震わせる。

タピオカ > 「前世が、……本当にあるのなら。
きっとこんな風に……。ゾーイとえっち、してたんだと思う……!」

彼女の耳をはむはむ、やさしく労うようにしゃぶった後に向かい合って。ニッコリ、笑う仕草。お互い絶頂を迎えたばかりに眩しい笑顔に、きゅんと胸の鼓動が跳ねるのを覚えながらそう囁いて。

「えへへ……。……ゾーイになら、怖くないよ。僕がほんとにしたいこと、言うの、怖くない。ゾーイになら、……僕が変態さんだって、ばれちゃってもいい……。
――わっ……!わぁぁ……、ゾーイ……!嬉しいっ……!
はぁっ……!はぁっ……!
……んっ、はぁぁ……。ゾーイ……っ……!
ゾーイと一緒にお漏らし、する……!僕の大切な友達と一緒に、おしっこお漏らし、するの……っ!
ぁっ、あっ……ゾーイぃっ……!一緒におしっこ、おしっこするぅうっ……!」

不安げだった表情が、彼女の笑顔でぱぁぁっ、と晴れていく。この相手になら、本当の自分を晒せるという信頼。ふしだらな行為を通しての深い交わりを、興奮で取り乱す呼吸と共に始める。彼女と抱きしめ合いながら、顔を相手に首筋に埋めて。
――ぴゅる、ぅうぅぅぅぅぅぅ……っ。
水音。密着させる股座に生まれる、温水の熱。2人の秘所ごと、衣服を淫らな熱が覆っていく。

ゾーイ > 「えへへ、そうかもしれない。じゃあ今回の人生でも、いっぱい、いーっぱいエッチしようね!」

タピオカの発言に嬉しくなって、つい頬をすりすりとすり寄せてしまう。
ついさっきまで淫らに乱れていたとは思えないほど、無邪気で無垢な仕草。

「ありがとう、ボクを信頼してくれて。それじゃあ、それに応えないとね!
 ん、んぅ……ボクも出る、出しちゃう!
 あっ……あぁー……何これ、凄い解放感……一緒にお漏らし、こんなに気持ち良かったんだぁ……」

ちょろ、ぴゅ、ぷしゃあああああ。
噴水の音とセッションするかのように、お互いの排尿音が混ざり合う。
ハーフパンツ、巻きスカート、下着、お互いの着衣が薄黄色の液体に汚されて、つんと鼻につくアンモニア臭が周囲に漂う。
仔猫はどうやら新たな扉を開いてしまったかのようで、口を開いて恍惚とした表情を浮かべている。

タピオカ > いっぱいエッチ、する!
そう言いたげに、自分からも頬を擦り寄せて頷く。
ひととき、子猫同士のようにじゃれあった。後に震える腰と腰。

「ゾーイのおしっこ……あっぁっ……!ふあぁぁぁぁ……。
あったかいぃぃ……とってもあったかくてすてき……!
はぁはぁっ……!一緒のお漏らし、気持ちいいよぉ……っ!ゾーイぃぃ……っ……!」

漏らしてはいけないまま、漏らしてはいけない場所で。
濡らしてはいけないお互いの体勢で。
そんないくつもの禁忌をすべて、相手への親愛をこめたお漏らしでぬくめて溶かしてしまう。2人でおしっこを漏らして、びしょびしょに濡れていく。彼女の熱を感じて。ひくっ……、ひくぅっ……。浅い絶頂を覚えて腰を揺らして。幸せそうに見上げる彼女の、恍惚とした表情を見てまた幸せになってしまう。

「ゾーイのおしっこでスカート、濡らしてもらっちゃった……!ありがと、僕のえっちなお願い、聞いてくれて!
……ゾーイ。僕の泊まってる宿、すぐそこなんだ。今日は僕の部屋においでよ。一緒に泊まろ?ゾーイの服も、洗濯しなきゃだし。……洗濯が乾くまで、一晩……。いろんなことして、遊ぼ?」

お礼とばかりに、ちゅっ、ちゅ……!小鼻や瞼にキスを降らせ。唇にもゆっくり口付けをすると、一緒に立ち上がろうとし。自分の宿部屋に誘い、自分のお強請りで濡らしてしまった相手の衣服を洗濯しようと。それを口実にして、熱い一夜を過ごそうと誘いかけ。
――彼女が頷くのなら、濡れた衣服のままで手をとりあって宿へ向かおうとし。……彼女が首を振るのなら、このまま名残惜しそうに別れようか。どちらにせよ、彼女との出会いと結べた縁に深く感謝をするのだった――。

ゾーイ > 「……はぁーっ……こんな素敵なことを今まで知らなかったなんて、損してたなぁ。
 教えてくれてありがと、タピオカ! だーいすき!」

変態的な行為を受け入れるどころか、お礼まで言ってしまう仔猫。
もう一度ぎゅーっと抱きついて、小水と雌蜜の汚れを更に分かち合う。

「どういたしまして! ……え、泊まっていいの? やった!
 一緒にご飯食べて、一緒に寝て、一緒にエッチしよ!」

きゃっきゃっと子供のように喜び、こちらもタピオカに口付けを雨霰のように降らす。
最後に唇に触れ合うキスは、ほんの一瞬だったけれども、とても長い時間のように思えた。
そして、彼女のお誘いはもちろん快諾。
いろいろな液体でグショグショになった格好のまま、恋人のように手を繋いで夜の闇へと消えるのであった。

タピオカ > 僕もだいすき!ゾーイ!
……まれびとの国の夜の闇に、そんな声音が響く。
そうして、淫らな香りが残る水滴と足跡を点々と、宿へと恋人手繋ぎで。はずむ足音――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からタピオカさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からゾーイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > 「……ふぅ~ん……。」

白いローブのフードは下ろし、黒髪を晒しながら見上げる。
その先は女性らしからぬ重量武器の類。
冒険者たるもの自らの武器の手入れは欠かさない。
同じように得物に足りない物があればこうして店先で思案を巡らせる事もある。
しかし……。

「……はぁ。」

と小さく首を振って目線を逸らす。
ハルバードやバルディッシュ。そういった類の武器を持てば、今の短槍よりも確かに破壊力は上がるだろう。
が、練度も無く、サイズも重量も上がるとなれば……如何に人でない膂力を持ってしても振り回されるのがオチ、と判断した。
もう少し取り回しの良い物の方が好みだ。…昨今、相手は動物や魔物だけとは限らないのだから。

さて、他に何か良い物はないかしらね、と視線を別に向ける。
ゴツい武具屋に女性が一人。それなりには目立つかもしれない。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にティアフェルさんが現れました。
ティアフェル >  用事を済ませた帰り道。商店の立ち並ぶ通りをぶらぶらと。飾り窓に並ぶ商品を眺めながら至って緩やかな歩で進んでいた。
 主に足を止めるのは雑貨店や洋品店だったが、普段はほとんど用のないその武器屋の前でふと足を止めた理由は。

「あ、れ……?」

 窓の向こうに見つけた人物。武骨な武器屋には不似合いな華奢な姿。黒髪の可憐な様相は知った顔。目をぱちくりと瞬いてから、得物を物色中らしく彼女が視線を流した先にある窓を、こんこん、と外から叩いてアピールし。
 こちらに気づいたならその場で、にこっと笑みを投げかけてひらひらと片手を振る。
 気づかなかったら中に踏み込んでいく所存で。

ファイネア > んん~…とちょっと唸りながら気のない視線を向けている。
と、コツコツ、という音が聞こえた。
何か窓に当たったかしらね、と頭の片隅で考えた。
視線の先にはどう見ても不釣り合いなごっつい両手斧。
買うつもりは毛頭無いが、何人かの客からは『マジかよ』みたいな視線は向けられていただろう。
と、その気はなかったが何となく窓の外に視線を向ければ…。

「…あら。」

見知った顔が窓の外にいた。
先の音も自分を呼んだのか、と気づけば一息ついて店を出る。
お世話様、と言いながら扉をくぐり…。

「ごめんね。何か別のものかと思っちゃった。」

やってくるであろう知己に笑いかけた。

ティアフェル >  物騒な物を売る店の中にはひと際物騒な得物を携えた……女子。
 『うわぉ……』笑顔のままで胸中では妙な一音が上がっていた。やっべえ。とこちらもひっそりと冷や汗を伝わせ。
 怒らせるとあれで首を刎ねられるとかそういうあれかな。とそこまで不吉な想像をして無意識に一歩引いた。
 しかし、武器を見ていた彼女が気づかないかと思っていた窓の外の自分にようやく気付いたので、笑顔を立て直して。とにかく久し振りなので努めてスマイルを作り出し。出て来てくれた彼女を迎えるように一歩そちらへ踏み出し立っていたが。

「何か別のものってなに…? 今まで斬首してきた女の生首……?」

 先ほどの武器を所持した様子を思い描いてしまっては、自然とそんな妄想がぽろっと零れ出た。

ファイネア > 今の自分は非常に軽装。
武器を持たない程無警戒ではないが、『外』よりはだいぶ身軽な様相だろう。
ほんのり笑顔が引きつっていた気がするが…迎えてくれた知己には、ふふっと笑みを返すだろう。

「どれだけ物騒なの、私。」

いかにも両手斧を振り回しそうにない声でそう言ってから、
ちょっとした悪戯心が沸いたので、お返しとばかりに。

「何かってほら、向かいの飼い犬がいるじゃない。」

と、ティアの背後を指差す。振り向くであろう視線の先には―――!!


にゃーん、と野良猫が毛づくろいをしているわけだ。

ティアフェル >  いつものがっちり武装とは違って街中はまだ平和な様相でしたが。
 今日イチで見た姿がヤバそうな戦斧を手にしている姿だったので『わたし気に障ったら刎ねられる』そんな根拠のない気持ちでいたもので、笑みを零す声に、ハハ…と少々気後れした笑いを零し。

「う、うん。怒らせたら笑顔で擦り潰されそうな…?」

 そんな風に素直に答えてしまった後で、犬!とデンジャラスワードを聞きつけるなり、

「?! ギャアァァァ!! イヤアァァァァー!」

 即座に悲鳴を上げて示された背後を振り返る前に彼女の背中の後ろへダッシュで隠れた。びくびく気の毒なほどへたれて震えつつ、聞こえたのは――果たしてわんという犬の声ではなく、

『にゃー』

 割と好きな動物、好感度の高い猫だった。

「ちょおおぉー…!!」

 完全におちょくられて安堵と怒気のない交ぜになった微妙な声を情けない顔で上げた。

ファイネア > 道端できゃんきゃんと喚きながら後ろに隠れたりびくびくしたり。
猫だと知って安堵のため息をついたり…うん、相変わらず忙しない子である。
実に可愛らしい事だと思う。

「ふふ。ごめんごめん。」

すぐ傍にあるであろう頭をぽんぽんとしつつ、
薄紅の瞳は楽しそうにその表情を変化を見ている。百面相かな?

「で、どうしたのティア? 見かけただけ?」

別にそれはそれで嬉しい。
似たような年ごろの、かつ女性の冒険者仲間はそれなりに貴重である。
なので気兼ねなく話しかけたり気にかけてくれるだけでも、それはそれで嬉しい事なのだ。

ティアフェル >  一言で云うと喧しい女だが――別に何事もなければそこまで喧しくはない女に火をつけたのは、この人である。じっとりと恨みがましい視線。にゃーと一声鳴いて横切っていく猫を眼の端にしてから、猫から彼女へと視座を置いて。

「もぉ……信じらんない。あり得ない。わたしの犬嫌い知っててやっていいか悪いかで云えば断然悪い」

 ぶつくさと笑いながら謝罪する彼女に頭の上で手を弾まされて、アホ毛が左右に揺れ。

「え、あ。ああ、うん。見かけたから声かけたんだけど――もしかしたら時間、あるかなと思ってさ。街に戻ったらお茶したり買い物したりしよう、って話してたけど結局実現してないから。いい機会だったらいーなと思って」

 彼女が忙しいのか手隙であるのかまだ判らないものだから、窺うように視線を向けて小首を傾げ。どうだろう、というように目でも尋ねていた。

ファイネア > 恨みがましい視線。
それを涼風の如く受け流しながら、微笑んだまま。
ちっちっと人差し指を振りながら、

「物騒扱いしてくれたお礼ですぅー? って感じかしら。
ま、でもごめんごめん。」

重ねて謝ってから、少しだけ身を離しつつくるりと振り返り。
言い分をうんうんと小さく頷いて聞いている。

「忘れてたわけじゃないけれど。そんな話してたね。
私は今暇してたし、時間はたっぷりあるよ。どっか行く?」

と、気軽な様子。
誘われたことにも少し嬉しそうな様子を見せるだろう。
殺伐とした関係とか、艶っぽい関係でない話は久しぶりな気がする。

ティアフェル > 「うっわ。お返しの盛り方エグイよ。
 まったくカワイイ顔していい性格してるんだから……。
 いーですけどォー」

 そんな報復を受けて、ぐっと詰まるが、涼しい顔して云われてはあぁ…と大きく嘆息を零し肩を落とした。自分の完敗である。重なる謝罪に、負けたような笑顔を零し。

「あ、時間ある? やったー。行こ行こ。夜は長いぜ遊ぶぞー!
 この時間だし、夜カフェもいいけどお酒もありかなー?
 あ、ねえ、それとロープのお礼。憶えてる? コサージュ編めてるんだけど、もらってくれる?」

 誘いに乗ってくれたことに楽し気な感性を上げて小さくバンザイし。気安く彼女の手を引く。そして、以前駄目にしてしまったロープの代わり、助けてくれたお礼として編むと云ってたレース編み。さすがに今は持っていないが、下宿に取りに寄るか彼女の住む場所へ届けるか考えて、取り敢えずはお伺いを立てた。

ファイネア > 「ふふ。」

ぶー、とちょっと膨れてるような様子に、つんつん、と頬を指先でつつく。
ファイネアの様子は常に楽しそうである。もう完全に表情見て楽しんでいる。

「そうねー、長々遊べそ。明日も別に早くないし。
ティアはお酒もイケる口なのね…。私もお酒は好き。行きたい方でいいけれど?
あ、本当に? それは嬉しいわね。」

女子らしく手作りアクセには嬉しそうな表情。
手を取られてもそれに抗う事なく彼女の歩調に任せるだろう。
夜の進む時間、明りのついている店は主にお酒絡みの店が多い。
普通のカフェなどは店じまいという所だろうか。

ティアフェル > 「遊ぶなッ、つつくなッ」

 年下とは…やはり思えない。顔で楽しまれてる女は。頬をつつかれて、アホ毛を振り回してふい、と顔を背けた。

「よーし、じゃゆっくりできるね。
 それならお酒にしよっか。わたしもそんなザルって程は呑めないけどそこそこ好きだよ。
 気に入ってくれるといんだけど……渡したいんだけど、通りかかるようならちょっとウチ寄ってもらって渡すか……、住所聞いていいならそこに送るよ」

 飽くまで趣味の代物なのであんまり自信はないけれど、いつも当て所なく作るものが今回は渡せる人がいるということで楽しく編めた。受け取ってくれるという言葉に安堵して、どーしよか、と隣で歩く横顔を見やり。
 道々、空いている酒場など遊興できる店を物色して、女性客もそこそこ多く洒落た造りのカフェバーを見つけると、立ち止まってくい、と手を軽く引き。

「ね、ここどう? ちょっとかわいい店だよ」

 看板に黒猫をあしらっていて、店先や店内に小花を付けたプランターが飾られていたり、夜の店にしては白やパステルカラーを取り入れてあり、オヤジ臭い酒場とは別物である。

ファイネア > くすくす。ぷんぷんと動くアホ毛も可愛らしい。
色気よりも愛らしさに全部振っているような女性だと思う。

「お酒なんて楽しんだ物勝ちでしょ。量を楽しむのもあるけど、それだけってワケじゃないし。
んー、近くを通りそうなら寄りましょ。通らないなら、宿を教えるわ。」

なるようになるでしょう、と気楽な様子。
馴染みの酒場なんかも通りがかる上、ファイネアの名前も呼ばれたりはした。
それなりに酒場に通っている様子が見て取れるだろう。しかし、今日は友人優先。また今度ね、と手を振っておく。

「ホント。マスターが女性なのかしら。」

洒落ている、という印象がある。
さすがにこういう店は如何にもな男性は入りづらそうだ。
女性同士で楽しむならぴったりだろう。いいんじゃない?とちょっと楽しみそうに笑って。

ティアフェル >  笑声を聞いて、そんなに面白いものなら有料にして全都公開して投げ銭を得たい……と妙な考えを抱き始めるが……金を払ってもらうほどには何も面白みはないと独自に結論して。
 まあ、隣の女の子が笑ってくれるだけ、ありがたいかと肩を竦めていた。

「まーね、だけどわたし意地になると飲み過ぎちゃうから気を付けないと。二日酔いってヒール効かないんだよね……。
 ん。じゃ、ま成り行きで」

 こく、と首を縦にして。そして店を探す最中に各所の酒場からお声が掛かっている様子に、飲み屋街のアイドルですか、と感心したように目を瞬いて。
 今日は、二人だけではあるが女子会仕様なお店を求めて行きついた小さなカフェバー。

「意外とオネエだったりしてねー。それか女子受け狙って若いイケメンとか。
 ――こんばんはー。二名で。カウンターかテーブル席だって。どっちする?」

 色々と入店前に予想を立てつつ。開いた扉。昼間はカフェとしても営業しているらしいそこは30過ぎの女性がカウンターの奥でマスターをやっていた。
 小ぢんまりした店内はカウンターに数席と入口の壁側に二人掛けと四人掛けのテーブル席が二つずつで、お客は2、3人程。全員女性客のようだ。

ファイネア > 「別に飲み比べでもないからゆっくり飲めばいいじゃない。
…それとも付き合ってついつい飲んじゃう感じ?」

それなりにお金を落としているからじゃないかしら、と思う。
量を呑まなくても女子一人で静かに飲んで帰っていくので気に入る店主もいるという事だろう。

「オネエじゃなくて普通だったわね。
ん-……そうねぇ、テーブル…いえ、カウンターにしましょうか。」

テーブルには数名の先客。
カウンターの方が空いている、というのと店主の手元を見たいというのもあった。
何頼もうかしらね、と考えながら席に着き、特に考える事なく白ワインを、と注文をした。割と爆速である。

ティアフェル > 「まったくそうなんだけど……。
 うん、釣られちゃうことはある。相手が飲んでると、進んじゃうかも」

 酒場ではなく市場ならば多少鳴らしているので、たまに青果のおっちゃんから声がかかることもあるが……夜の街で馴染みになるのは、大人な感じがする。
 やはり、見た目とのギャップを感じる横顔を何となく盗み見た。

「イケメンの場合は、敢えて『どっちがタイプぅ~』とか非常にウザい質問をして『めんどくせえこの客』って顔を見る楽しみがあったのだけどね。んなことすんなっていう啓示か。
 ん、じゃここね」

 カウンターのスツールを引いて、女店主の前に二人して陣取り。速攻で注文入れる隣に小さく笑って。

「ワイン党なの?
 じゃわたし、サングリアで。後、果物何かあればお願いしまーす」

 ちょいちょい摘まみながら呑もう、と季節のフルーツを注文して。

ファイネア > 「ふふ。じゃあ私もペースを考えて飲みましょ。
私はマイペースについつい飲んじゃう事は結構あるけれど。」

横顔を見られる。その事に気づいたのか、桃瞳が見返す。
くす、と笑う表情は…どこか男好きのするような顔だったかもしれない。

「あはは。それ、いいわね。今度使わせてもらおうかしら。
ま、他のお客さんも静かだから適度適度にしておきましょ。」

あまりぎゃあぎゃあ騒ぐような店ではないかもしれない、と。
尤も女性客がわらわら集まって宴会したらそれなりに賑やかな時はあるかもしれない。

「んー、そうね。エールよりはワイン、という感じ。
ジョッキでドカンって来るわけでもないから調整しやすいし。
ウイスキーなんかも好きだけどね。」

香りの良いお酒が好みなのかもしれない、と友人には言っておく。
果物、いいわね、と思いながら店主の様子を見ている。

ティアフェル > 「ああ、いーよいーよ。わたし、気を付ける。
 ファイネアちゃんはおいしく好きな量をお飲みくだされ。
 ってか、結構飲みそうな感じするね?」

 盗み見ていたがあっさりバレた。艶っぽさを感じる表情は男性でなくてもどき、として、少々視線を泳がせ、誤魔化すように曖昧に笑い返した。

「面白いよ。『めんどくせえッ』って思っても絶対向こうは云えないしね。適度に呑んで酔った振りして絡んでいくのがコツよ。
 んー。そーだね。初回は大人しくしてよ。正体バラすのは徐々に」

 冒険者がどんちゃんやってるような酒場ではないのだ。
 それにかわいい女の子と一緒なのだから、こっちもそれっぽくブっておこうじゃないか。
 
「はは、確かに、取り敢えずエール次もエールひたすらエールにひた走るタイプには見えない。男性には多いけど。
 ウィスキーか…ちょっと癖があるからなあ。
 まだ飲めるのはブランデーとかコアントローかなー。わたしは」

 女同士だとペースもオーダー内容もどこか柔らかな。なんだろう、心が落ち着く…相変わらずふんわりと仄かに届くいい香り。おじさん達が若い女の子が好きな理由が判る瞬間。
 程なくして白ワインと刻んだ果物の入ったサングリア、それにガラスの器に飾り切りされた苺やチェリー、ブルーベリーなどが間に置かれ。銀のフォークは予め二つ添えられていた。グラスを掲げて目を細めつつ、

「まずはかんぱーい」

ファイネア > 「んー、ふふ…まぁ、そこそこには、ね。
えぇ、それなりに遠慮なく飲むわね。」

いうだけである。呑む時はザルのように飲むし、強い酒を呷って顔色も変わらなかったりする。
馴染みの店ならよくご存じだろうが、ここはそうではない。
なのでバレない!と本人的には思っているわけである。

「いい趣味してるわねー。んー、そうね、男性が喜びような絡み方でもしてみようかしら。
いずれバラすにしても出禁にならない程度にしておきましょ。」

静かに飲める場所、割と貴重よ?と微笑む。
差し出される白ワインを手に取る。
さらりと髪が揺れた際に香りが流れたのだろう。ん?という視線でティアを見る。

「はい、乾杯。」

チン、とグラスを小さく鳴らす。
くるりと一度だけグラスを回してから一口。豊かな香りが広がる。
良いワインを使っている様子だった。

「あの癖も慣れれば、ね。お酒は好みが出るもの、好きな物を呑むのがいいと思うわ。
エールは…嫌いじゃないのだけどね。お付き合いくらいかしら。」

ティアフェル > 「おう……それはうっかり釣られちゃったら………死ぬな。
 わたしはわたしで適量守るぞ。先日かなり久々に二日酔いしちゃって数日禁酒の憂き目に遭ったよ……お酒そう云えばご無沙汰だ」

 呑める相手だと、ついつい自分もイケそうな気がして煽ってしまうが、今日こそは気を付けようと心に誓い。
 含みのある彼女の言葉は、はっきり云わない分だけ相当酒豪に感じて、あまり酔わずにどれだけ飲めるのか見てみよう…とこっそりモニタリング。

「おほほ。まああまり褒めないでくださいましよ。
 思ってたんだけどファイネアちゃんってさー、モテそうだよねえ……
 ぶっちゃけ、コレって人がいたらどうする感じ?」

 せっかく女子トークを展開できるんだから突っ込んでみよう、と常々女らしさを感じる美少女に斬り込んでいく。静かに呑むなら、大騒ぎしない話題と自分では思うネタを振ってみるのだ。ふわと漂う薫りと問うような目線を向けられ、「あーコレな」とちょっとしたノックアウト案件に、色気のない女は遠目になった。
 乾杯の所作も…年上に見える自分よりも上品だ。わたし子どもっぽい?と今さらな認識をしつつ首を捻り。
 ゆっくりと果物の甘酸っぱい香りとワインの芳醇な香りの混じる飲み物を味わい目を細めた。
 カットされたフルーツを勧めながら、苺を頬張り。

「スモーキーフレーバーって云うの? あれ、分かんないんだよね……。
 甘いのしか無理だ。エールはすぐ出てくるから多人数での最初の一杯が強制的にそれになるしねえ」