2020/04/27 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 繁華街」にフォンさんが現れました。
■フォン > (王都へと向かう道中でこちらの事を飯にしようと襲ってきた熊を返り討ちにし、その熊を王都の商店に売り払い、
ある程度懐が温かくなった男はあぶく銭を散財するなら…と
夕暮れ迫る繁華街へと脚を踏み入れていて)
「あんな熊一頭程度で結構大金で買ってくれたよな。
ここら辺じゃ熊を狩るようなヤツはなかなか居ないのかねぇ~?
まぁ、とりあえずどこへと向かいましょうかね……まずは酒かなぁ~?
(何とも締まりのない表情をしている黒髪の男は特にお目当ての店があるわけでもないので、
繁華街の通りを歩き、左右を見渡し、とりあえずこの場の空気感を捉える事に意識を向け、ただ歩いているか)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 繁華街」にセリさんが現れました。
■セリ > (褐色の肌の、少年だか少女だか少し分かりづらいような体躯の人物は。その身には少し不釣り合いな大きな革製のリュックサックを背負って。フラフラと家路へと急いでいるところだった。)
「これ…は……少し……仕入れすぎ……」
(中には魔法道具に使う石や金属、薬草や薬品がギュウギュウに詰まっていて。)
「っと……だっ!?」
(ゆっくりと姿勢を直そうとしたところ、静かに膝をついて、うつ伏せになってしまって。中身こそこぼさなかったが。リュックに押しつぶされるように転んでしまう)
■フォン > (繁華街を適当にぶらついていると男が向かっている方でなにやら小柄な人影がつんのめるようにこける姿を見かけて、
男はそれを見てポカ~ンと口を間抜けにも開いてしまっていて)
「……ずいぶん大掛かりな荷物を抱えてんな…力量不相応といった感じか。
おい、小僧っ!手助けは必要か? 要らないというならお節介者はとっとと立ち去るが……」
(うつ伏せに倒れている者の傍へと歩み寄れば、片膝を地面に付け、右手を差し出しながら助けは必要か問う男。
プライドがあって助けはいらないと言うならばそれはそれでその者の意思だから尊重するといった感じの男の問い掛けの仕方)
■セリ > 『……一旦、これをどかしてくれると助かるかな。』
(うつ伏せになって荷物に埋もれているので、声の主が男性だということくらいしかわからないが。指先でリュックを指し示しつつ)
『ちょっと、ガス欠みたいで……充電しないと』
■フォン > (背中の背嚢……こちらの国ではリュックというらしいが、それをどかして欲しいと要望されれば、
男は助け起こす為に差し出した右手をリュックに伸ばし、肩紐部分を掴めば、片手でさほど力を込めた様子も無く
軽々と超重量級のリュックを持ち上げていく)
「これで大丈夫か?
ガス欠?……こっちの国の言い回しなんだろうな…俺にはまったく伝わらんが……」
(右手のみでリュックを持ち上げたままおそらく小僧らしき者の顔を覗き込みながら首を傾げる仕種をしていく男)
■セリ > 『うん、助かったよ……。』
(やっと重荷から開放されたと上体を上げ。やや紅潮した顔でため息を一つ。ごそごそと自分の服の背中の辺りを探ればなにやら豪奢な装飾の施されたゼンマイが出てきて)
『ああ……お兄さんは異国の人?エネルギー切れ、燃料切れってところかな?……食事のことじゃなくて……魔力切れみたいな……。』
(そう言って辺りをキョロキョロ見回すと。立ち上がり)
『迷惑ついでにそれをソコまで運んでくれると助かるのだけど……。』
(と、返事も聞かずにマイペースに歩む先は、路地の一角にある粗末なベンチがあるところ、繁華街の大通りは中からは見れるけど、外からは意識しないと見えづらいという少し薄暗いエリア)
『少しくらいはお礼もできるから頼めるかな?……ちょっと目立ちすぎるからね。』
(返事も聞かずに自分はそちらへ。あるきながら、先程取り出したゼンマイを自分の首後ろに差し込み。首後ろなので少しやりづらそうにギコギコと回し始めた。荷物を放置されて逃げられても、結局充電してしまわないことにははじまらない。)
■フォン > (右手で持ったリュックをそのまま自分の肩に掛け、片膝立ちだった身体を立ち上がらせていき、
なにやらごそごそと何かを探しているかのような仕草をしている小僧を見おろし眺めていて)
「ああ…シェンヤン…近くの生まれのもんだ。
エネルギー?…燃料?……魔力…ああ、そういやぁ、こっちのは魔法とか魔術とか呼ばれる術が主流で
その源が魔力ってヤツって事は耳には入ってきてたな」
(改めて小僧の事を見ていて気づく事は生きている物としての生気という物が
小僧の身体からはまったく発せられておらず、生気の代わりと言っては何だが、
男からしたら良く分からない代物が小僧の身体を巡回しているのを感じ取っていた)
「まぁ、袖触れ合うも他生の縁だ、係わったからには最後まで面倒を見る気じゃなかったら声は掛けねぇよ」
(手助けが欲しいと言われ、そこら辺はある程度は自分の心の中で織り込み済みなので
小僧が歩いていく先に付いていく様にしていけば、小僧は首の後ろにある穴に先ほど取り出した器具を差し込んで
回していく様を関心げに眺め見つめ始めていて)
「なるほど……道理で活きた物の気配を悟れない訳だ。
人ではないが、物でもない……こっちの国にも仙術と似かよった御技は存在している訳か」
(明らかに人ではない証を晒している小僧を見て、実に興味深げに感想を述べていけば、
器具を回すのに四苦八苦している小僧の手をそっと外して、男はゆっくりと器具……ゼンマイを回していくか)
■セリ > 『あっちではなんていうの?現象としては同じようなものなんだろうけど、少し興味あるな……。』
(はぁやれやれとばかりにベンチに腰掛けた。そのままゆっくりとネジを回していると)
『それはコトワザか何かかい?……袖……触れ合う……どういう比喩なんだろう?……。』
(知的好奇心にあふれる様子でネジを巻いていたら)
『なるほど、気配でそこまでわかるんだ。確かに、「今は」人じゃないし……そう入っても、一応こんなでも僕は生物……っひんっ!!?』
(言いかけたところで、手をどかされてゼンマイを巻かれて、肩をビクンと跳ねさせ甲高い声を上げた)
『は……はは、なるほど。お兄さんも……ちょっとはなにか変わってる?って感じ?』
(口元を押さえて紅潮した顔で相手の顔を見上げる。ゼンマイは人に巻いてもらったほうが気持ちいい、自動でほんの少し魔力をもらえるからだ。しかも、まぁまぁの魔力やエネルギーを持っているものなら、より一層。ということで)
■フォン > 「向こうじゃまともに術を使える者がほとんど居ないからそういった言い回しはないんだよな。
物品を使って術を行使する事が多いから、それを生み出すきっかけは小さな種火みたいな力で済むし、
術を使う力が消耗しきる言葉も存在しないっていうのが実情ってヤツだな」
(男は魔法と仙術の違いをとうとうと述べつつ、小僧の後を付いていって)
「たとえまったく知らない者同士でも服が触れ合うくらいに傍にいたなら何らかの縁が繫がったもの…だという故事だよ」
(結構教えるのが好きっぽい男は聞かれた事に関してしっかりと教え、小僧のゼンマイに手を掛け、ゆっくりと回して)
「おうっ! まぁ、ウチの国でも少なくても俺と同じ生まれのヤツには出会った事のないくらい変わってるな、俺は」
(龍と人との間の子なんてそうそう居るものではない…、ただそれを公言しては
ぶらり気軽な一人旅なんて出来やしないので、そこら辺はぼやかしつつ、ゼンマイを回していくのだが……
龍と人との間の子だけあって生気はそれこそこちらの国のドラゴン級と呼称してもいいくらいのエネルギーが
ゼンマイを介して小僧の身体へと送り込まれていくか)
■セリ > 『っ……へぇ……魔道具みたいな……ッもの……かなぁ…そういう……言い回しの違いは……国によ……って……』
(知的好奇心の強い人形は、質問の答えこそ聞いてはいるが。段々と力なく、両手をベンチについて、ゼンマイをまかれるままに。息が途切れがちに、荒く浅く、声に艶を帯びてきて。ズルズルと両膝が地面に落ちていき。ベンチに突っ伏すような姿勢になり)
『……ぁの……無理じゃなければ……こっち……も……。』
(背中越しに少し潤んだ目と紅潮した頬で、ニットの裾を少したくし上げ、細い腰の後ろの辺りにある。ゼンマイの差し込み口を指し示し。ねだってみた。どうもその魔力、美味しかったらしい)
■フォン > (特に何も考えずにゼンマイを回していた男だったが、小僧の身体から力が抜けたようにベンチに突っ伏していくのを見て)
「おいおい? これで調子が良くなるんじゃなかったのか?」
(むしろ先ほどより体調が悪くなったかのような行動を示す小僧に話し掛けるが、
小僧の身体の中を巡る得体の知れない力の流れは先ほどよりも順調に流れているようには男の目には見えていた)
「まぁ、手助けするといったからにはするけどよ……」
(うなじの辺りにあった差し込み口からゼンマイを抜き、腰の後ろの差し込み口にゼンマイを差し入れれば
先ほどと同じ様にゆっくりとゼンマイを回していく……そうする度に男の力……生命の気が小僧の身体へと送り込まれていく)
■セリ > 『ぅん……っぁっ……そうだよ?良くなって……るぅっ……』
(ゼンマイを抜かれるときと差し込まれるとき。なんだか艶っぽい声に拍車がかかって。)
『お兄さんが……巻くの…うまぃ……から……ぁっゥ♡』
(たくし上げたニットの裾を両手で握りしめ、腰とおへその辺りを晒しながら。ベンチに突っ伏し、なんだか1人扇情的な雰囲気、というか。青年が、小さな子を路地裏に連れ込んでやましいことをしているように見えなくもない光景)
■フォン > (小僧に頼まれるまま、ゼンマイを回している男だったが、ベンチに突っ伏している小僧の口からは
どう贔屓目に捉えても色事をしているときの声としか思えない吐息混じりの声が洩れ上げているのを耳にすれば
普段は飄々としているはずの男の顔が自分でも分かる位に苦笑い混じりの表情になっているのを感じて)
「あのな……小僧…、この状況、他人に見られたら『お役人様、こちらです』って役場に突き出されそうなんだが…。
あ、こっちの国ではお役人様じゃなくって衛兵って言うんだったか…その衛兵に取り囲まれそうなんだが……」
(男もやましい事と勘違いされそうだと小僧に忠告し、小僧の声の原因がゼンマイ巻きだと理解すれば
とりあえずゼンマイ自体は腰の差し込み口に残したまま、男の手はゼンマイから離していく)
■セリ > 『……ん……はぁ……心配性……だなぁ……。』
(なんだか艶っぽい表情で肩越しに振り返ってから。)
『まぁ僕の貧相な身体じゃそう見えても仕方ないか。造形美というのは理解されがたい。』
(やれやれと腰掛けた先は、相手の膝の上。しかも向かい合って、たくし上げたニットはそのままに身体を密着させようとしつつ)
『これなら、同意に見えるんじゃない?まぁさておき……お礼はどうしようか?お金は、仕入れの帰りだからあんまり手持ちがないけど。そのリュックの中には、割と効果な金属とか石とか、薬品があるからどれか持ってってくれてもいいけど?』
(と、冷静に話しているけど。目にハートが浮かんでそうな具合。微妙に倫理観がずれているせいか基本的に好きな方なのだった)
■フォン > 「あのなぁ~、俺は旅人で異国人だ。この国で身分を証明してくれるお偉い人とかに縁がないんだ。
捕まったらなかなか外には出してもらえないだろう事は簡単に想像できるから心配性にもなるんだよ」
(やれやれ……といった感じにそれこそ子供に諭すかのような口ぶりで危うきに近寄りたくはないと話していくが、
その男の膝の上に跨るかのように乗っかり、こっちの顔を覗き込んでくる小僧を見て)
「対価って……子供から金品をせしめるほど生活に窮していないぞ、俺は。
それからもう一つ、小僧……目つきが怪しいぞ…それは異性を見る目で同性を見る目じゃないからな」
(小僧を宥めるように膝の上に乗っかっている小僧の頭の上に手のひらをポンッと乗せ、幼子をあやす様に頭を撫でていく男)
■セリ > 『そういう心配かぁ。逆にそのおえらいさん方は僕のお得意さんなわけだから?一応、ご安心を……?』
(さてこの辺りで何度か首をかしげて、ぽんと両手を打つ。頭を撫でられたまま)
『いくつか訂正があるんだけど……まずひとつ、僕の年齢は正確なところはさておき、君の十数倍くらいある。
2つ、厳密には僕は君と同性じゃない、完全な女性とも言い難いけど……少なくとも今の身体は女性のものだよ?』
(そう言って、頭にある手を誘導して、自分の薄い胸にあてがわせようと。下着はないので、一応は、膨らみもやわらかさもある程度は伝わるはず)
『それと僕は小僧じゃなくて、型式番号。センチュリオン97式、セリでいいよ……この魔道具技師をやってる。で、ご理解いただける?』
(そう言うと、相手にまたがったままポケットを探り)
『お礼にイイコトしてあげようかと思ったけど。あんまり興味なさそうだから、これでいいかな?』
(取り出したのはビー玉くらいの緑色に輝く、カットされた石。いわゆる宝石だ)
■フォン > (衛兵に捕まった時の危機感を男は小僧に話し、余りうかつな事をしないようにと言い含めようとしてみせたが、
小僧の方がお偉いさんとの繋がりがあるような事を言い出し、
更には小僧と呼ばれる歳ではない事、固定した性を持ち合わせていない事などを打ち明けられれば)
「小僧がお偉いさんと繋がりがあるってどういった国なんだよ、ココは……。
俺の数十倍って…俺の親父と似たような歳か……まぁ、俺の親父も人化したら若作りだから、そこら辺も納得は出来るか。
何ともこっちの国は俺の理解の範疇を超えてて、頭も痛くなる事もあるが、新たな知識が得られるのは実に有益だな」
(常人がこれらの事をまとめて聞かされたら、軽くパニックを起こしかねない爆弾だらけだったが、
男はそういった事もあるんだなぁ~…くらいのテンションで話を受け入れ、納得をしてみせていく)
「形式番号せん…ち…おん……? ああ、セリな。 俺はフォン、旅の商人兼職人といったところだ」
(名乗られた正式名称はさすがにお国で聞き覚える感じの音の流れで無かった為、憶え切れなかったが略称は憶え、
男も名乗り上げていけば、小僧…いや今は小娘がポケットから取り出した宝石を手のひらの上に乗せてもらう)
「ほぉ~う……なかなかいい石の切り方はしているが、まだまだ石が持ち合わせている魅力は引き出せてないな。
俺、磨き上げた石をそれなりの数持ってるんだが、さすがにこの道端で広げる訳にもいかないから、セリの工房に招待してくんねぇか?
石や細工の事に関しちゃあ、ちぃとうるさい性質でよ、俺は」
(男にとって関心事が高い宝石を目にしたら、ちょっと血が騒いだかのようにほんの少しだけ表情がキリっとなり、
宝石談義でもしたそうにこっちの方が少年のような瞳を見せていくか)
■セリ > 『…………ん、まぁいいけど?……まぁ石は切り方で魔力伝達率が変わってくるわけだし。』
(なんだか、自分に触れさせたことより宝石に目が輝くことに少し複雑そうな表情で。膝から降りて)
『じゃあ、荷物は持ってくれるんでしょ?こっちだよ?』
(先程までとは違う軽い足取りで割と近くにある工房の方まで先を歩いて案内しようと。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 繁華街」からセリさんが去りました。
■フォン > 「おうっ! それくらいだったらぜんぜん構わないぜ」
(荷物……リュックを持って欲しいと頼まれればお安い御用とばかりにリュックを片方の肩に掛ければ
小僧…? 小娘…? の後についていき、工房の中へと入っていけば自作の宝飾品を出して
宝石の切り方や石自体が持っている力……五行における属性の話などをしていき、
仙術と魔法の異文化交流を熱く繰り広げていき、今度、また機会があったらココに顔を出すと言いだすくらいには
セリとの誼を深めていった……とか)
ご案内:「王都マグメール 平民地区 繁華街」からフォンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に黒須さんが現れました。
■黒須 > (平民地区にあるとある酒場。
周りでは他の客たちがガヤガヤと賑やかに過ごしていた。
そんな中、一人の男はカウンターで過ごしていた。)
「・・・。」
(無言のまま置いてあるウィスキーロックを見つめる男。
全身黒一色に染められた服装をし、長い髪をしていたその男は黒須。
元貧民地区では最強ともよばれていた男であり、噂では元は狼の魔族と言う根も葉もないことを言われていた。
黒い帽子の中には二つの尖った狼の耳があり、隠す様に深くかぶる。
暇そうに一人で過ごし、一口酒を飲む。)
■黒須 > (飲み終えればふぅっとため息を吐き、マスターにお代わりを要求する。
来るまでの間、空っぽになったグラスの口に指を当てて、なぞる様にそれを眺める。)
「…随分と、酒が不味く感じたな…。」
(ぼそりとそんなことを呟く。
満たされる気持ちがないためか、飲んでも高くても、その酒の味はどれも不味く感じていた。
それでも、少しでも満たされようと、体に流していこうと思い、次に来たものも飲み続ける。)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から黒須さんが去りました。