2020/04/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にランバルディアさんが現れました。
ランバルディア > ギルド内、一角のテーブル。
飲食がてらに場所を借りている、白衣の男。
受付業務だけギルドへ委託し、報酬の支払いは査定も含めて男が直に顔を合わせて行っているのだ。

依頼の内容は採取。
簡単な依頼である上に甘めの査定で割の良い依頼となっている。

その実態はというと、目をつけられた相手は強引に酒につきあわされたりだとか。
そんなおまけがついてくるがゆえに。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアエロリットさんが現れました。
アエロリット > 目の前に、大袋がドンと置かれる。

「貴公が依頼主かや?
 依頼の品じゃ、これだけあれば事足りるかや?」
袋の中には、目的の品が。
どことなく偉そうな口調でそれを引き渡してきたのは、褐色の肌の少女。
異国の衣服と、美しい銀髪が目を引く。
右の腕は肩から先が失われている様だ。

ランバルディア > 近づいてくるなり、不躾な振る舞いもまあ冒険者らしいといえばらしい。
しかし、衣装や外見からすると意外なもの。
ちら、とその姿を一瞥してから、大袋の中身をテーブルに広げて確かめ始める。

「あいよ。まあ、幾らあっても困るもんじゃないんでね。
 一定数と、悪すぎる質じゃなけりゃオッケーだ」

ひとつひとつ手にとって、選別を行い。
十中八九が使い物になるとわかれば、それに見合った報酬を。
同じ薬草をギルド経由で納品するよりも、1.5倍程の色をつけて。

「それじゃ、報酬はこんなもんでいいかね?」

アエロリット > 「ほう?」
提示された額は、予想よりもはるかに多い。
今日は気分転換に、と危険な魔物退治などの依頼ではなく、
簡単そうな採取の依頼を受けたのだが……
予想以上の稼ぎとなった。

「ふふん、気前が良いではないか、貴公。
 ……遠慮なくもらって行くぞ!」
にっこりと機嫌の良さそうな笑みを浮かべて、
報酬の入った袋を受け取るのであった。

ランバルディア > 「今後とも、俺の依頼をご贔屓にってことで」

報酬を小袋に詰めて、彼女へと手渡し。
飲みかけのジョッキでテーブルを叩き、そのまま席につくように求めて。
返事を待たず、ウェイトレスに同じ酒を持ってくるように言いつける。

「ついでと言っちゃなんだが、酒の一杯にでも付き合えよ。
 ……お陰様で儲けただろう?」

アエロリット > 「ふむ、良かろう。
 丁度わらわも喉を潤したいと思っておった。」
酒の相手に誘われると、
言われるままに席につく。
ウェイトレスに、酒のつまみもついでに頼み。

「せっかく儲けたというのに、一人酒は味気ないものじゃからな。
 ……貴公、名をなんという?」

ランバルディア > 「名前を聞きたけりゃ自分から……とか、ベタなことも言いたくなるところだが。
 ま、誘った側からというのも尤もか」

小柄な彼女が腰掛けると更に小さく見える。
如何に厳かそうに語ってみても、見た目を含めると大人ぶった子供としか思えず。
手元の酒を飲み干してしまおうと、グッと傾けて、それから。

「――ランバルディア。ただの町医者の、ランバルディアだ」

ぷは、と息を吐き。
おかわりを持ってきたウェイトレスと、ジョッキを交換。

アエロリット > 「医者?
 ふむ、意外じゃのう。
 もっとこう……胡散臭い業者じゃと思っておった。」
きょとんとした顔で、実に失礼な事を口にする。

「わらわはアエロリット、今は冒険者、じゃな。
 ……ランバルディアよ、出会いに乾杯と行こうか。」
二人に運ばれてきたジョッキを手に取り、
がちりと合わせて乾杯を。

「………くぅ。
 労働の後の酒は格別じゃ。」
ぐぐっと勢いよく呷り、ジジ臭い台詞を吐く少女。
今日の仕事は採取、魔物退治の様な危険は無いとは言え、
地味に足腰に疲労が溜まるものだ。
酒が身体に回りだせば、それも解れてくるというもの。

ランバルディア > 「これだけわかりやすい格好しててそっちを疑われたのは初めてだよ。
 胡散臭い……ってのは、よく言われるがね」

白衣を纏った大きな肩を揺らし、然程気にした様子もなく笑い。
掲げられたジョッキを軽くぶつけて乾杯。

「は、――――…そういう嬢ちゃんこそ。
 実は化けた爺さん婆さんだったりしないだろうな?」

言葉遣いと相俟って、ますます歳のほどが怪しく見えてくる。
といっても魔法の気配は感じず、妙な育ち方をしたのだろうとはわかったうえで。
小柄ながら女らしい起伏を伴う肢体に視線を向けた。
その可愛らしい姿が偽りであるなら、次回からの報酬はもう少し査定を厳しくしようかと。

アエロリット > 「そうか、この国の医者はその白いのを好んで着ておったな。」
などと言いながら頷く少女。
彼女の出身国は、こことは色々分化が違うのだろう。

「うら若き乙女を捕まえておいて何を言う。
 わらわは16の女盛りじゃ。」
女盛り、というには些か若い年齢ではある。
が、どうやら見た目相応の若さではあるらしい。
小柄ながら豊かに成長したその体つきは、もう女性のものであるが。

「時に貴公、医者と言うなら良い痛み止めでも持っておらぬか?
 傷口が時折、軋む様に痛んで堪らぬのでな。」
そう言って、失った右腕の肩口を左手で抑える。
斬りおとされた上に、傷口を握りつぶされたかの様な、
歪で醜い傷跡がそこにはあった。