2020/03/16 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にイナリさんが現れました。
■イナリ > 王都マグメール、平民地区にある大通りの一つ。
日が落ちるにはもう少し掛かりそう、そんな時間帯ではあるものの、ちょっと肌寒い。
様々な露店が並ぶ通り、どんな商品が並んでるのか、そんな感じに、一つ一つの露店を覗いては、歩いているのは一人の少女だった。
本来は、ミレーの隠れ里で暮らす少女。
今、こうして王都に居るのは、所謂、偵察と言うものだ。
里で、ここでの人間の事を色々と聞いていた、住まいを提供してくれているミレー族達に。
それは当然、悪い話ばかりを聞く事になる訳で。
それに重なるように、ミレー狩りを行う者達とも出会い、追い返したりも。
お陰で、ここでの人間の評価は、少女にとってかなり低いものとなっていた。
とは言え、すべての人間がそうではない、それは、一応は理解している。
かと言って、どれ程の人間が、そうではないのかが分からない。
もしかしたら、ほとんどの人間が、そうであるかもしれないが。
考えてばかりでは仕方無い、そうした理由で、こうしてやって来たのだ、人間が暮らす王都に。
「………さすがは王都、なのでしょうか。
こうも、里との違いを見せ付けられますとは…」
しみじみと呟きながら、少女は王都を巡り続けて。