2020/02/15 のログ
■ランバルディア > 「……もうちょい苦い方が合いそうだが……。
んー……まぁいいか、こいつも追加でもらおう」
角切りにされた菓子を楊枝でつまみ、注文する。
試食していくだけでもおなかいっぱいになれそうな空気。
■ランバルディア > ひょい、ぱく。
口の中へと甘味を放り込みながら、姿を消していった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からランバルディアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」にモールドさんが現れました。
■モールド > 平民地区と富裕地区の境目に居を構える、エステ店「オブシーン」。
清潔感が見て取れる店構えと、利用者の声、そしてその値段設定から平民、貴族を問わずに評判の良い店だ。
この国としては珍しく、ミレー族に対しても偏見は無いともいわれている。
その実態は、優良店とは間違っても言い難いものであるけれど。
今日もまた、愛しの恋人や旦那の為、または自身の美を磨く為にとその身を嬲られる客が一人。
淫らで変態的な施術を受け、それでも認識上は「素晴らしいサービス」を受けて満足そうに店を後にする。
その胎には雄の種がたっぷりと仕込まれ、つい先ほどまでその証を魔導具に晒して記録していた事を知るのは今、店の主ただ一人だ。
店に一歩足を踏み入れれば、設置された魔導具の効果で認識に影響を受けてしまう。
エステの効果を宣伝するように店内へと飾られたパネル一つをとっても、それは美貌を喧伝するものではなく。
素肌を晒し、卑猥な落書きを施されて玩具を銜え込む姿であったり。
男のペニスを美味そうにしゃぶり、恍惚とした表情を浮かべているものであったり。
更には犬の様に首輪とリードをつけられて、屈辱的なポーズを取らされながらも矢張り蕩けた表情を浮かべるものであったりと様々だ。
女の、否、牝の美しさを象徴するという意味ではそれは一部で納得できる写真の数々であるかもしれない。
けれども、此処は表面上は普通のエステ。誰もが、それを見た途端に逃げ帰るだろう
――それも魔導具の効果で「ちょっと過激だが魅力的なスタイルを見せる女性」とでも変換されるのだろうが。
さて。今日は後一件、予約があるがそれまでにはまだ時間がある。
獲物となる客が来るか、それとも予約の時間まで暇を過ごすこととなるか。
のんびりと受付を続けながら、次なる客をどう料理しようかと、にやけているのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 エステ店「オブシーン」」からモールドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にアエロリットさんが現れました。
■アエロリット > 冒険者ギルドの受付に、褐色の肌の少女の姿。
長い銀髪と紫の瞳、異国の蒼衣を纏っている。
腰には普遍的なサーベルと、豪華な装飾の曲刀が一振りずつ提げられている。
冒険者としての登録を済ませ、真新しい登録証を受け取る。
先日他の冒険者に書いて貰った紹介状のおかげで、手続きはスムーズに済んだ。
「ふむ。
早速何か仕事を探してみるとするか。」
と、呟き、依頼が貼りだしてある掲示板を眺める。
そこには薬草の採取の様な簡単な依頼から、
大型の魔物の退治といった上級者向けの物まで様々。
(ふむぅ……。
どのあたりから始めてみたらいいかのぅ……。)
少女は剣の腕には自信がある、
が、冒険者として働くのは初めてである。
まずは簡単なモノから手堅くいくか、一攫千金を夢見るか……。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 少女が掲示板を眺めているところ、その背後をフードをかぶった冒険者が横切る。
カウンターで受付と少し話をして、硬貨の詰まった袋を受け取る。
少し持ち上げてため息一つ。
仕事の割には安い報酬。わかっていたことだが。
「…はぁ…しゃーねー…」
すこし依頼をみておくか。と
懐に袋をしまってから褐色の少女と並ぶように掲示板の前に立つ。
この時間からすれば仕事が豊富には見えるが…さて…
■アエロリット > 「悩んでもよく分からん。
これにするかのぅ。」
そう呟きながら依頼書の一枚に手を伸ばす。
報酬額は、かなり高め。
その依頼内容は、ゴブリンの巣穴の殲滅。
ゴブリン一匹一匹はそれほど大した事は無いだろうが、
巣穴に踏み入り殲滅するとなると話は別だ。
丁度少女くらいの冒険者が報酬に釣られて乗り込んで、
死ぬより無残な結果になってしまったという話が後を絶たない。
「……えーと、これをまた受付に持っていけばいいのかのぅ?」
真新しい冒険者の登録証を身に着けた彼女は、
呑気にそれを受注しに行こうと……。
■ブレイド > 掲示板を眺めていると、横から伸びてくる少女の手。
手にした依頼は…ゴブリン退治。
巣穴の殲滅。
ちらりと横目に見ると、あまり汚れていない装備
物珍しさというか、好奇に満ちた瞳。
あからさまにルーキーといった具合の少女。
「おい、まてよ。それ、やんのか?」
少しぶっきらぼうに声をかける。
「アンタ、どんだけ腕が立つかどうか分かんねーけど…
ひとりだってならそいつはやめたほうがいいぜ?」
■アエロリット > 「む……?」
ブレイドに声をかけられ、振り返る。
「うむ、やるつもりじゃが……
……なぜこれはダメなのじゃ?
ゴブリンってあれじゃろ、なんかちっこくて痩せた……
あれくらいならわらわの敵ではなかろう?」
思った通り、ゴブリンの群れを侮っている様だ。
こう言う手合いは、幾ら腕が立つとしても一番危ない。
■ブレイド > よくいる…なんというか
理想に酔いしれた新人冒険者というかなんというか。
ゴブリンごとき、とか、自分の実力なら、とか
明らかによろしくない。
「なぜ?そりゃお前、巣穴の規模ちゃんと見たか?
かいてねぇってなら、報酬の高さをよくみろって。
小さな巣穴ではすまねぇだろうし、他になにかあるんじゃねぇかってくらいの値段だ
それに、ゴブリンっつてもいろいろある。
ホブゴブリンがいるかも知れねぇ、魔法を使うやつがいるかも知れねぇ
依頼を受けるときってのは依頼書をよく読んで、依頼内容と報酬額の相場の違いってやつも見るもんだ」
少し説教臭いとは思うが、はっきり言ったほうがいいだろう。
冒険者の中でも商売敵が減るということで
忠告するようなお人好しはあまりいないのだが。
■アエロリット > 「………む……むむぅ……。」
ブレイドの説教に、なんだか不愉快そうな表情。
人から何か言われるのが嫌いそうな、生意気な娘である。
……だが、そのわりには素直に聞きいれ……。
「……ふむ、分かった、やめる……。
それじゃ貴公、代わりにわらわに良さそうな依頼を選んでみよ。」
依頼書をもとの場所に貼り直し……
そして、やたらと偉そうに、ブレイドに依頼を選ぶように言ってくる。
■ブレイド > あからさまに嫌そう。
反骨精神が強いのか、自分の実力によほど自信があるのか。
まぁ、決めたことに横槍をいれられればいい気分はしないだろう。
そこをこらえて聞き入れるあたりは素直ではあるが。
貴公とかわらわとか、身分のたかい人間なのかもしれないが…まぁ、それはそれだ。
「ぁー?代わりに?しゃーねーな…」
少女に言われると少しめんどくさそうにしつつも
掲示板の依頼書にザーッと目を通し
「このあたりか」
とった依頼は野生動物の駆除。
内容としては、増えすぎた鹿を狩る人手として
狩人とともに駆除作業を手伝うといったもの。
報酬は…まぁ、お世辞にもたかいとは言えない。
■アエロリット > 「………。」
示された依頼書をじろじろと眺め……
「……報酬が安いのぅ。」
隠す気も無く不満を言う。
「……じゃが、先人の言葉には従うものじゃな。
貴公、礼を言おう。」
しかしこれも意外と素直に従い、
この依頼を受ける事にしたようである。
「うーむ……しかし、鹿狩り、か。
………弓が要るのぅ……。
のう貴公、ここでは弓を貸したりしてくれぬのか?
……タダで。」
と、また図々しい事を言い始めた。
■ブレイド > まぁ、予測できた不満。
冒険者を一攫千金できる職業と勘違いしてる層に多い。
確かにできないとは言わないが…
そんなもの、一握りのものくらいだ。
「馬鹿言うんじゃねぇ。
報酬がたかいもんってのは理由がある。
一人でやるってなら、もう少し慎重さとか観察力鍛えてからにしろっての」
不承不承ながらも依頼書を受け取る少女。
先輩冒険者の顔を立ててますといった感もあるが…
図々しさはいっちょ前である。
「そこは依頼人に交渉しろ。
そもそも、あくまでお前は手伝いだし、他に役目があるかもしれねぇ。
ってか、弓使えるのか?おまえ」
■アエロリット > 「馬鹿にするでないぞ。
弓の腕も人並以上じゃ。
鹿狩り程度、余興にもならぬわ。
ま、剣の腕ほどではないがのぅ。」
と、豪語する少女。
まだ若く、おまけに小柄なくせに、
よっぽど自分の腕には自信があるらしい。
……それも、新人にありがちな自信過剰かも知れないが。
「そもそも、貴様何者じゃ?
……身分と名を名乗れ。」
■ブレイド > 「へぇ、そりゃすげぇ。
すげぇが、パンを買うならパン屋っていうだろ?
むこうで手伝う狩人の指示に従っとけ」
自信家である少女の態度にやや呆れたように。
だが、できるからやる。で済まないのも冒険者というもので
依頼人の意向にはできるだけ従うべきなのだ。
「何者じゃ、ときたか。
オレはブレイド。ここにいるってんだから冒険者に決まってんだろ。
で、てめーは何者だよ」
■アエロリット > 「むぅ……やはりバカにしておるな!!
ふん、見ておれ……わらわが誰よりも多くの鹿を仕留めてみせようぞ。」
「……と、思ったが……
弓が無ければ話にならんな……。」
……弓一本買う金も無いのだろうか。
「ブレイドか。
わらわはアロエリットじゃ、覚えておくが良い。
昨日までは旅人じゃったが、今日から冒険者、という事になるな。」
と、これまた偉そうに名を名乗る。
■ブレイド > 「オレが同行するってなら見てやれたんだがな。
アンタの雄姿を拝めなくて残念だ」
弓や矢は、必要であれば依頼書に書くだろうし
向こうも狩人とのことなので
いえば貸してくれそうなものだが。
まぁ、それはあえて言うまい。すでに言ったことだし。
「アロエリット…ね。つか、新人もいいとこじゃねぇか
しかも旅人ってことは…ああ…
拠点ってか、泊まるとこってのはちゃんと確保してんのか?おまえ」
なんだか嫌な予感というかなんというか。
この後騙されて慰み者にされる姿がたやすく想像できる。
■アエロリット > 「なんじゃ、貴公も来たいのか?
そうならそうと言う良い。
寛大なわらわが、同行を許可しようぞ。」
さっきまでなんだかんだと言い応えをしていた態度から一変。
からりと笑顔を浮かべて、一緒に来ても良いと。
……許可を貰った所で、こんな高慢な娘とはお断りだろうが。
「昨日の宿だけはなんとかなったがな。
もう路銀が尽きて、今日の稼ぎが渋ければ野宿じゃな。」
ブレイドの思った通り、無一文なのであった。
どうにも世間知らずで、騙されやすそうでもある。
……我儘そうな性格は持て余しそうだが。
■ブレイド > 「ぁー?」
同行を許可するときた。
眉をひそめて笑顔の少女を見つめる。
高慢ちきで自信たっぷりの少女…おそらく一人にしておけば
依頼人とひと悶着あるに違いない。
「……へぃへぃ、ありがたき幸せ」
ついていくことで依頼が円滑に進むならそれがいいだろう。
依頼人と揉めて報酬がでなかったとなれば、依頼を勧めた自分に噛み付いてくるだろうし、この娘は。
「野宿…冗談やめろって。
町中で野宿なんてな、襲ってくださいって言ってるようなもんだ。
飼い主探しなら奴隷市場で買い手を探したほうが早いぜ?」
こういう高慢な娘をへしおって屈服させたいというものも数多くいる。
性格の問題はないどころか、むしろアクセントにしかならないだろう。