2020/02/10 のログ
■フォン > (積極的な売り込みも功を奏して立ち止まってくれた客に商品を売りつける事ができ、
露店の前から人が居なくなったタイミングでこのマグメールではあまり見ない竹で出来た水筒から水をクイッと飲み、
声を出して、少しかれ気味の喉を潤していけば)
「ふぅ~~、見るべき目を持っている人は着実にいるわな。
純金製、純銀製とかにこだわる人もままいるが、繰り返し使える利点性を説いていけば分かってくれるしな」
(安く買ってもらう為の工夫を詐欺扱いしてくる高慢な客も居なくはないが、最初っから混ぜ物入りである事は話し、
その上での仕様に耐える硬さという物を分かってくれないならば、こちらとしてもウチの客じゃないな…と男は思っていて)
■フォン > 「さてと……そろそろ日暮れが近いな。
あまり遅くなるとヤンチャしやがる連中がゴロゴロ出てくるだろうし、面倒ごとを増やす前に退散しますかね」
(太陽の傾きを目視し、時刻の移ろいを確認した男は面倒な輩に出会うのは追い払えるとはいえ、
後々の厄介ごとの種火となりかねないため、係わり合いになりたくないとばかりに商品を纏めれば大通りを後にしていった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からフォンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール平民地区/裏路地」にプリシラさんが現れました。
■プリシラ > 今日も今日とて通常運転、絶賛迷子中の僧侶が一人。
しかし、いつもと違うところがひとつだけあった。
「あの、……大丈夫ですか?
なにか、持病の発作のようなものでしょうか……あの、
お薬、持ってらっしゃいますか……?」
裏路地の片隅、蹲っている人物の傍らに身を屈め、
俯く顔を覗き込もうとしながら、気遣わしげな声をかけている。
たとえばこの人物が医者の手当てを必要としていても、
此処が何処かも不明な己には、何の役にも立てないが。
せめて少しなりとも、回復魔法のひとつふたつでどうにかなるものならば。
――――己自身の問題については、この人物が回復してくれたなら、
この人物に道を訊けば良いのだし、と、性善説の塊たる己は思っている。
騙されるかも知れない、という危惧を抱く頭は、残念ながら己には無かった。
ご案内:「王都マグメール平民地区/裏路地」にモールドさんが現れました。
■モールド > 己の店へと戻る近道として裏路地を歩いていた時の事。
不注意で足を捻り、じくじくと痛むその足の所為で蹲っていた所に、声をかけられた。
どうにもお優しい事に、此方を気遣うような声と、その仕草。
この街に居る女性としては聊か自己防衛の足りぬその行動に、すぐさま下衆な下心が湧くのは営んでいる店が店だからだろう。
「…あ、あぁ、申し訳ない。
いや、少し足を捻ってしまいましてな…あいたた…っ」
大げさに痛がるものの、無理をすれば歩けなくも無い程度。
見れば随分と食指を刺激する容姿の相手であるから、内心ではほくそ笑んでいるのだが。
「すみませんが、近くに儂の店がありましてな。
申し訳ないんですが、ちょいと肩を貸して頂ければ…うぅ。」
善意を受けて、そのまま自分のテリトリーである店に連れ込もうとする心算。
回復魔法による治癒の存在は知らぬが故の、浅はかな行為でもあるのだが。
■プリシラ > 「まあ、それは災難でしたね、……あ、駄目です、無理に動かないで」
足を捻ったのだと聞けば、勿論、本気で心配そうな顔を向ける。
痛がる仕草も芝居混じりだなどとは思いもせず、彼の肩にそっと掌を添え、
無理に動いてはいけません、と頭を振ってみせ。
「お店、……お近くなのですか?
でしたら、ええ、……ええ、どうぞ、こちらに。
遠慮無く、こちらに体重を預けて下さいましね?」
ここでロッドを一振りすれば、肩を貸す必要も無くなるのでは、とか。
そういう風に頭を働かせるよりも、相手の希望に沿うことを優先した。
笑顔で大きく頷いて、――――正直、身長やら体格やらを考えれば、
杖代わりとしては全くもって頼りにならない筈なのだが。
男に僧衣の肩を貸し、その身体に前後からそっと腕を添えて、
相手の言う“店”とやらに向かおう、と。
■モールド > 「いや、申し訳ない、お嬢さん。
えぇ、えぇ。本当に直ぐ其処なんですがねぇ…ふぅ。」
お人よし、という言葉が頭に浮かぶ。
内心の笑みは顔に浮かべず、遠慮なく肩を借りるとその身を密着させ。
相手が倒れてしまわぬ程度には重めに体重をかけてゆっくりと歩き出す。
バランスを取る振りをして、手が胸元にも触れているのは、勿論業と。
ありがとう、ありがとう、と繰り返し道中感謝を伝えながら店への道を歩いていくのだった。
ご案内:「王都マグメール平民地区/裏路地」にソラムさんが現れました。
■プリシラ > 直ぐ、だと言うのだから、怪我人の男を、
早く慣れ親しんだ場へ連れて行ってやるのが一番だろう。
そう考える性善説の塊は、やや足元をふらつかせつつも、
男に肩を貸して歩いて行く。
胸に触れられていることには、きっと気づきもしないまま――――。
ご案内:「王都マグメール平民地区/裏路地」からモールドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール平民地区/裏路地」からプリシラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール平民地区/裏路地」からソラムさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 寒い冬になろうとも、人の生活は変わらない。
よってまァ、雪でも降り積もってなければ広場の露天の様子は変わらなかった。
そこだけ熱気があって、屋台だとか、広げた敷物の上にガラクタを並べたりだとかだ。
「んー……へえ。なあなァ、これなんだ。」
がじり、と肉の串を摘まみながら、大男が露店を冷かしてた。
よくわからない土器――の如きものを持ち上げた。
どうも古代の遺産だの遺物だのと言うが、そういう空気は見えない。
「お前、冒険者なめてンのか。真贋くらいはわからァな。」
店主がぐぬぬと悔しそうな顔をするのを尻目に、にやにやと笑って別の店へと視線を伸ばす。
さあて、どこかに何か、面白いもんでもないだろうか、と。