2020/02/01 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
■エレイ > 「──ふぃー……今夜は冷えますなぁ」
夜。
両手をポケットに突っ込み、軽く肩をすくめるようにしながら大通りを闊歩する金髪の男が一人。
体質上寒さには強いので、言う程に寒そうでもないのだが。それでも気温の低さは感じるし、
気分というか、習性的に身を縮こまらせたくなってしまうものだったりもして。
それはそれとして、男はそのまま中央広場に足を踏み入れ。手近のベンチにゆっくりと腰を下ろし、
背もたれに身を預けて脚を組みつつ、ウエストバッグから柑橘系のジュースの入った
瓶を取り出すとぐび、とその中身を呷り。
「──くはー……さて、今夜ドコ泊まろうかのう」
──と、吐息とともにおもむろに目下の悩みを口にした。
普段よく利用している宿が今日は満室ということで入れず、男は現在宿を確保できていない状態だった。
■エレイ > 別に選ばなければ、宿などドコでもどうにかなるという話ではある。
しかしそれではつまらない、というしょうもない理由で男は宿を決めかねていた。
「んんんー……あるいは困っている俺を見かねて宿を提供してくれる親切な人が
いちゃったりとかは……流石にしませんかねぇ」
こめかみに人差し指を添えて添えてぬぅ、と唸り、悩んでますとアピールするような
ポーズと表情をしながら、そんな都合の良いことを小さく呟きつつさりげなく周囲を見渡してみて。
■エレイ > とは言え流石にそううまくいくものでもなし。
やがて男は立ち上がれば、ふらりと何処かへと──
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリィナさんが現れました。
■リィナ > 夕暮れの大通り
冒険者ギルドがあることもあって、この通りは他と比べて冒険者が多い。
となると、当然、冒険者を相手にした商店も軒を連ねることになる。
そんな店のひとつ。
といっても武具や防具といった荒事専門ではない。
遺跡や森で見つかった珍しい品々を買い取ってくれる、いわゆる万屋だった。
そんな店に駆け出し冒険者でもある少女は、草原で採れたばかりの薬草や鉱石を持ち込んでいた。
「えぇーっ! たったそれっぽっちなんですか……もうちょっとおまけしてくださいっ」
目当ての品は採取できなかったものの、他にお金になりそうなものを持ち込んだわけなのだけれど、その結果は期待ほどではなく。
この成果では骨折り損のくたびれ儲けという言葉どおり。
カウンターに突っ伏してから、ちらりと店主の方を見上げてみて。
パン、と手を合わせると、拝むような仕草でお願いを口にするのだった。
■リィナ > 長時間に及ぶ交渉―――というよりも、ごね続けた結果。
おまけとして、値段が付かないような屑魔石の欠片をいくつか貰えることに。
店主としてはどうせ捨てるだけのものだから、それで厄介払いができるなら良いだろうというもの。
一方の少女はと言えば、値段が付かないそれであってもおまけはおまけ。
使い道はなくはないので、それ以上は粘ることはせず。
疲れていたので、という理由もなくはなかったけれど。
「おじさん、ありがと! また来ますねっ♪」
次はまけないからな、という店主のだみ声を背に店を出る。
すっかり日も落ちて冷たさを増した北風に身を震わせながら、今日の稼ぎを手に通りを後にして。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からリィナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/雑貨店」にピングさんが現れました。
■ピング > 相も変わらず客入りの少ない、平民地区にある雑貨店。
一人暇そうに店番をしているのが常ではあるのだが、本日ばかりは少しばかり様相が違っていた。
夢幻窟、というとある貴族が経営する施設がある。
好きな夢をまるで現実の様に体験できると評判の施設だ。
そこで使用されている魔導機械の一つを最近、レンタルすることが出来た。
そう、レンタルだ。
流石に買う事は叶わずに、あれやこれやと取引をしてどうにか借り受ける事が出来た品。
それを時折、店の客――勿論女性に限る――に格安で使用を許可し色々、諸々と、楽しんでいるのである。
目を覆うバイザーの形をした見目には大したことの内容に見えるその品。
それを大事そうに手に抱え、カウンターに座って念入りに手入れをしている姿が、店に入って先ず目に留まる事だろう。
■ピング > これを使って相手の夢を盗み見たり、夢の内容を弄って淫夢に悶える姿を楽しんだり。
そして夢に夢中になっている隙にその体に悪戯を施したりと、やれることは非常に多岐に渡るし実に楽しめる。
見た目からは想像もできないような性癖が夢を介して知れた時等、最高だ。
夢と現に惚けた相手にすけべぇな事をしている時など、特に。
こうして金儲けをするでもなく、全力でスケベに行動と考えを傾ける辺り、相も変わらずな店主なのであった。
さて、食指に触れる様な客や知り合いが、今日は訪れてくれれば良いのだけれど。
少しばかり変化球な企みと共に、店番は続く。