2019/12/11 のログ
ヴェンディ > 冗談か本気かは置いておいて。
助けを求めれば、彼は応えるのだろう。

「ん?ナンパ…というより俺は、俺以外の生き物を愛いと思っているからな
そんな相手が困っていれば助けるのは当然だろうし、愛でたいと思うのも当然だ。
もちろん、ミストもその対象だ。その体、じっくり味わいたいと考えているぞ」

自身の考えを告げつつ。
はっきりとモノを言う。
グラスに酒が注がれれば、芳醇な香りに目を閉じて。
ストレートに言ったにもかかわらず、何でもないかのように料理を喰え、と促して。

「そうか。ならば無理強いはしまい。俺の性質を踏まえて聴くが、この後の予定はあるか?」

酒については弱いという言葉に、ふむ、と頷きそれ以上は言わず。
自分の言葉を使って、相手を誘おう

ミスト > 「自分以外の?なんか変わった趣味。
なんていうか人が良いっていうか変わってるっていうか……。
愛でたいって発想がナンパだと思うよ?ボクの身体って……!」

その言葉に顔を真っ赤に染めてソファの上で距離を取るように後ろに動こうとし。
注いだアルコールの匂いだけに食らっときそうになるのを耐え、料理に手を伸ばして食べ始めて。

「飲むと帰れなくなっちゃうし…記憶が飛んだこともあるからね。
この後……?食べたら宿に帰るつもりだったけど?」

男性の誘いには全く気が付かないで普通に答え。
ただ色恋を経験した事が無い中で身体をという言葉に顔を赤くしたままで。

ヴェンディ > 「何かおかしなことを言ったか?愚かで、しかし発展性があり。
脆弱な身で必死に生きようとする姿は、愛おしい。愛でたくもなるだろう?」

それは、彼の価値観だが。
それを芯としている彼にとっては至極当然だ。

「ふむ、気を付けるが良い。…そういうことには無知か。
もっとはっきり言うと、ミストと性交を行いたい。どうだ?」

無知だということを察すれば、これ以上ないほどストレートに。
ぼかしても伝わらないことは確実だろうから。

「愛でている以上、無理矢理はしない性質だが…その反応ではどうだ、少しは興味があるようだな」

全く無関心なら、顔も赤くはなりにくいだろう。
そう予想して、少し意地悪な笑みを浮かべる。

ミスト > 「変わってると思うよ、すごくさ。
なんていうか……うまく言えないんだけど変な感じだよね」

男性の価値観は自分とは、他の人とも違う気がする。
気がするのだがうまく言葉にできずにモヤモヤとして。

「あ、当たり前だよ!ボクを何だと思ってるのさ!
性交…な、なんて……」

ストレートな言葉に顔はもう真っ赤に染まりきり。
何時かは経験をする事だろうがまさか出会ったばかりの男性に言われると完全に狼狽してしまう。

「ボクは娼婦じゃないしそういうのはないからね!
興味じゃなくて恥ずかしいの」

違からと赤い顔をぶんぶんと左右に振って否定し。
慌ててグラスの水を一気飲みして落ち着こうとする。

ヴェンディ > 「…ああ。特に隠すことでもないが、俺は魔族だ。
一昔前は魔王などと呼ばれていたな。だから変に感じるのかもしれん」

別に能動的に人を害するつもりは無いが、と付け足して。
彼の今までの行動からその言葉は真実ともわかるか。

「愛い娘。それとも俺では嫌か?」

何だと思っている、という言葉に返答しつつ。
吸い込まれそうな白瞳で相手を見る。

「わかっているとも。冒険者だろう。
ただ、肌を重ねるのに娼婦でなければならないということもあるまい。」

水が無くなれば、男が魔動機を操作し、すぐに次の水が運ばれてくる。
それを見ながらも、彼なりの理論で言葉を続けていって。

「ミストに経験が無くとも、これ以上ないほど快感を感じさせてやれる自信はある。
それを体験してみてもいいのではないか?」

変わらずきっぱりと断言し。
目を細めながら。こういうやりとりも楽しいものだ、と思っていて。

ミスト > 「魔族…魔族!?それで目が白かったんだ。
…なんだかこう…違うなっていうのは納得できた気がする」

害をしてくるようには見えないが、魔族、魔王と聞くとどうしても警戒をしてしまう。
今までの行動で危険はないと判ってはいるがこの国では魔族との小競り合いが多いだけにどうしても完全に安心はできず。

「嫌とかそういうのじゃなくて…いきなりすぎるし…」

白瞳で見られるとたじろいでしまい。
良い嫌ではなく唐突すぎて考えが追い付いていないわけで。

「そうだけどさ。今日会ったばかりに身体を許すほどボクは緩くないんだよ」

水がなくなれば男性の気遣いで新しい水が運ばれ。
男性のいう事は判るが冒険者をやっていても女の子、誰にでもという考えはなく。

「経験は…いつかするけどさ。それが今日じゃなくてもなんだよ」

断言されると動揺と困惑で言葉がおどおどとなってしまい。
食事のはずがなんでこうなってるのかと混乱もしてしまって。

ヴェンディ > 「ああ。何だったか、白瞳(ハクショウ)などという大仰な名前で呼ばれていたな。
だが、俺はもう戦わん。面倒だ。ミストや他の人間に危害を加えることは無いだろう」

懐かしい、と思い出に浸り。
警戒などいらんぞ、と念押しする。
まあここまで言っても、冒険者という職業、そしてこの国に生きている以上、完全に警戒が抜けないのは彼もわかっているが。
隠していても仕方がない。

「ふむ。まだ学習が足らんな。愛い、という言葉はそういうことをしたい相手に使うものだと思っていたが…
また何か言葉を考えなければならんか」

魔王としては、何度もそういった情もあることを言い続けていたつもりだったのだろう。
酒を揺らしつつ、ふーむ、と考え込み。

「ほう…、ならば少し卑怯な手を使うか。久しぶりに欲求が刺激されたからな」

そう宣言してから、くすりと笑って。

「俺のこの瞳はな。言うなれば念じるだけであらゆる魔法が使えるようになるものだ。
それを使って、今この場から転移でどこかに行けば……さて、どうなるか」

魔族らしさを少しだけ滲ませた笑みを向けて。
わかるか?と問いかけてみる。

「…と、脅しはするが。まあ、人間の世界には、我慢、という言葉もある。
今日のところはひもじい娘を救ってやれただけでよしとしてもいいがな」

ミスト > 「今の名前って偽名かなにか?
元魔王かもしれないし魔族でもそれならいいかな」

懐かしそうにする男性。
魔族で魔王だが危害を加えないというなら今はそれを信じて肩の力を抜く。

「愛い一つでもいろいろな意味があるんだよ?そ、それに使う相手が間違ってる気もするよ」

少なくとも恋愛経験、性行為経験0に使う言葉じゃないと顔を赤くし。
火照った顔を冷やそうと水を口にして。

「卑怯な手って……」

その宣言に思わず腰に手を回すが武器などはなく何もつかめず。

「念じたら魔法が……そ、それでボクをどうするつもり…?
それって拉致になるって。立派な危害だよ」

魔族らしい笑みに冗談ではない?と警戒とおびえを見せ。
どうやれば逃げれるかと個室内に視線を向けて。

「じょ、冗談……?もう…勘弁してよ……」

その言葉に一気に体の力が抜けてしまいテーブルに伸びて。

ヴェンディ > 「いや、これは俺の魔族名だな。
昔の傭兵なんかは知ってるかもしれん」

話のタネに聴いてみるがいい、と。

「そうか…?ううむ。俺は本当に俺以外を愛おしいと思っているのだが…」

あくまで真剣にそう思っているようで。
女に向けられる視線もそういった視線だ。

「いいや、危害など加えんさ。俺がこの場から消える。
まあ、残されたミストは支払いで首が回らなくなるだろうな」

冗談ではあったが、実行していればどうなったかを笑いながら解説する。
言葉通り、誘拐などもする気はないようで。

「そこで俺に泣きついてくれば、後はスムーズだろう。危害は加えていないぞ」

子供の屁理屈のような理論。
けれど確かに彼自身は何も相手にしていない。

「ふ。慌てる姿も可愛らしかったぞ。ほら、砂糖菓子を頼んでおいた。喰うといい」

水を注文した時に一緒に頼んでいたのか。
砂糖菓子…甘い果実などをふんだんに盛り込んだケーキが部屋に運び込まれる。

「経験がないミストには性急すぎたようだ。少し落ち着け」

理解を追い付かせようと、自分で酒をつぎ足しつつ、一度息を整えさせようと。

ミスト > 「そうなんだ…なら結構昔のなんだ」

古いなら知っていると聞くと興味はあるがそこまで無理に調べようというつもりはなく。
機会があれば聞こうかな、程度に考え。

「そうだよ。もう少し言葉は考えたほうが良いよ。
そうじゃないと…変な人にぞっこんになられても困るでしょ?」

真剣なのかそうじゃないのか。
いまいち判断が付きにくい男性、ただ自分をというのは視線ではっきりと解り。

「それってどう見てもボクが売られるよね?
奴隷市に並んでる未来しかないよ!!」

さらりと恐ろしい事を言う男性に声を荒げ。
もしそんな事をされれば先ずはこの店の店長をはじめ従業員や客の玩具、最後には売り飛ばされる未来しかなく。

「泣きつく前にボクはボクじゃなくなってるよ!」

男性自体は何もしてはいない。
しかしおそらくは助けを求める手段すら奪われ弄ばれると身震いをしてしまい。

「悪趣味すぎるよ……貰うけどさ…」

運び込まれた砂糖菓子を見ればフォークで突きながら食べ始めて…。

「ボクをこうしてるのはヴェンディだよ‥」

その言葉に文句のように言いながら砂糖菓子を食べ続け。
その後もきっと男性のペースで揶揄われながら食事は続いたはずで…。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からミストさんが去りました。
ヴェンディ > 「いや?変な人間も居るだろうが…それもまた愛おしい。
ぞっこんというのなら愛を返すまでだろう」

こともなげにそう言って。
別にそれはそれで構わないと本気で思っている。

「だから言っただろう。呼べば助けてやる、と。
ああ、今のは魔王みたいだったな」

売られたとしても、呼べば彼は本当に『助けに』来るのだろう。
く、く、と面白そうに笑いつつ。

「ああ、存分に喰え。次に来れるのはいつかわからんからな」

笑いつつ、砂糖菓子を食べる姿を…人間で言えば親のような視線で見守り。

「揶揄うと面白いものでな」

それから自分は酒を飲み、色々と女の世話を焼きながら食事を終え。
夜も更けていく中、彼としては楽しい時間を過ごした。

ご案内:「王都マグメール 平民地区/大通り」からヴェンディさんが去りました。