2019/11/30 のログ
■アノン > 一息つこうとしたところでお客様である。
どこか見知った顔の気がする少年?か、わざとらしき咳払いをした後に彼の未来を覗くとしよう。
今宵はこの後に二人組のカップルが来たくらいで、後は客足はパッタリと途絶え、その時点で早々と店じまいをして何処かへと去っていくのであった。
ご案内:「王都マグメール/路地」からアノンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区のどこか」に玉藻さんが現れました。
■玉藻 > ここは王都マグメール、平民地区のどこか。
大通りから外れた、少々目立ち難い路地の一つだ。
そして、今はまだ日の昇っている、そんな時間帯。
必要か不要かも分からぬ、積み上げられた箱の上、幼女はそこに居た。
「ふむ…位置良し、準備良し、逃げ道も良し。
さすがは妾、完璧じゃな…!」
そんな事を呟きながら、自慢気に胸を張る幼女。
その手に握られたのは、一本の棒だ。
握る棒の先、そこには紐が結ばれ、更に垂らされたように伸びた紐の先には、濡れタオルが結ばれていた。
本当は、コンニャクが欲しかったのだが…どうやら、ここには無いようで、それだけが残念なところか。
何をする為に、こんな場所に居るのか?
………まぁ、それを説明する必要性は、無いだろう。
ともあれ、幼女は路地に入り込む何者か、それをじっと待つ。
ご案内:「王都マグメール 平民地区のどこか」にエレミアさんが現れました。
■エレミア > そこを通ったのは偶然だった。
たまたま、先日請け負った傭兵業の報酬を受け取りに行くのに近かった、というだけだ。
「………」
夜にならないとわからないが、今は街にいい男も可愛い女も居なかったため、少し不機嫌に。
そもそも彼女は、街では避けられている存在ではあるのだが。
とんがり帽子を揺らしながら…幼女が待ち構える路地に入る。
タイミングよく棒を動かせば、帽子のつばにあたり、そんな傭兵の女の顔に濡れタオルを直撃させられる、そんな位置。
まだ幼女には気づいておらず…そもそも悪戯心であれば、敵意に敏感な傭兵であっても、感じるのは難しいところだ。
■玉藻 > ぴこん、少女の耳が揺れた。
確認するように、濡れタオル付きの棒に向けていた視線が、ぐいん、と足音の主に向く。
「………来たのじゃ…!」
そんな呟きと共に、幼女の手は、しっかと棒を握る。
そうしていれば、路地に入り込んできた哀れな犠牲者、一人の女性が姿を現わす。
棒を手繰り、ゆらゆらと濡れタオルが揺らし、ここぞと言うタイミングをしっかと見定めようと。
そして…
きゅぴーんっ、幼女の瞳が光る。
ぐいんっ、と棒を振れば、ゆらりと揺れていた濡れタオルが、一気に女性の顔面へと襲い掛かる!
命中率は半々と言ったところか、奇数ならば当たり、偶数ならば横を素通りしていくだろう。 [1d6→4=4]
■エレミア > 不機嫌に歩いていたところ。
ひゅん、と妙な風切音。
何かが帽子の横辺りを通り過ぎていった。
「……?」
自分を私怨で狙ってくる輩は多いが、何も殺気を感じなかったし。
自分が殺気を感じないような相手なら、もう己は死んでいるだろう。
そうして、素通りした濡れタオルが勢いを少し減退させて戻ってくれば、ああ、と納得する。
ちらりと上を見て、そこに幼女の姿があれば。
「おーじょーうちゃーん?何をしてるのかな?もしかして私にそれをぶつけようとしたー?」
猫なで声ではあるが、妙に怖い声で手をわきわきさせながら言う。
これが刺客であればすぐに攻撃に移っているところだが。いたいけな幼女であれば、まずは脅しからだ。
■玉藻 > 「なん…じゃと…!?」
がびーんっ、狙いを外し、抜けていった濡れタオルに、ショックを受ける幼女。
気付く前に、即引き戻して…なんて考えるも、そんな器用な事も出来る訳がない。
もそもそと、棒を傾け、紐を引き戻そうとするも、その戻そうとした濡れタオルが、女性の横を抜けていく。
うん、ばれた、あれは絶対にばれた。
そんな予想を肯定するように、女性の視線が、こちらに向いてしまう。
「………は、はて、な、なななな、何の話じゃろうかのぅ?」
べちゃり、振り子で戻り、己の足元の箱に当たった濡れタオル。
それを手元まで戻せば、誤魔化すように、そう返す。
まぁ、明らかに声はどもっているし、視線は思いっ切り泳いでいる訳だが。
と言うか、幼女の尻尾さえ、あらぬ方向に揺れていたりする。
■エレミア > 「ミレー…?にしては、元気そうね。…まあいいけど」
幼女の揺れる尻尾と、明らかなごまかしを見て苦笑する。
棒を持っているのだから、幼女が犯人なのは間違いない。
「大人にそーいうことしたら、怒られちゃうのよー?当たってたらどうするつもりだったのかなー?」
猫なで声をそのままに。
悪戯するための魔法を発動。
空気の手を生み出して、幼女の脇腹をくすぐろうとする。
見えないが、空気が揺らいでいるためそういったものを感知できれば避けれるだろうが。
できなければおしおきと称してくすぐられることになるだろう。
「ほらほら。ごめんなさいは?」
積まれた木箱を自分も登り、幼女に近づいていこう
■玉藻 > 女性の苦笑混じりの呟きに、かくん?と首を傾げる。
たまに聞く、ミレーとか、幼女はよく分かっていないのだ。
幼女は妖であり、ミレー族ではないのだから。
それはさて置き、問題は間近までやって来ていた。
掛けられる言葉、こちらへと近寄り始める動き。
びくーっ、尻尾をおっ立て、ずりり、と僅かに後退り。
「ど、どう言う事なのじゃろうか…のぅ?
妾には、濡れタオルを顔に当てようとした事なんてもの、さーっぱり分からんのじゃ」
己から、やろうとした事を、無意識にばらす幼女。
背後に確認した、逃げるための、細い脇道。
そこへと向かい始めるも…
「っ、うにゃああぁっ!?
な、なな、なにがっ…ひゃ、ひやあぁっ!?」
いきなり起こる、脇腹への擽り。
堪らず、ちたぱたと箱の上で、暴れるように転がり出した。
■エレミア > ようじょが暴れている内に、箱に近づいていく。
逃げられてもよかったが、自分に悪戯を仕掛けるとはいい度胸だと。
少し、お仕置きをしなければならない。
「ばればれよ。大人にやるんじゃなくて、同じ子供にやるべきだったわねー?」
魔法によるくすぐりを続けつつ、手の届く距離までくれば。
手を伸ばして、が、と腰の辺りを掴んで、幼女を捕まえようとする。
同時、くすぐりの魔法を解いて。
「ほーら捕まえたー。これで取って食べられても文句言えないねー?」
にっこりと至近距離で幼女を見つめ。
わざとらしくがおー、とか口を開けて言ってみる。
ついでとばかりに、まじまじと幼女を観察して。
■玉藻 > 女性に近付かれようとも、そんな事に対応出来る程、余裕のある状況ではない。
擽りに、逃れるように暴れるしか出来ないのだ。
…暴れる、とは言っても、簡単に抑え込める程度のものだが。
「ひっ、と、とめ…っ…?…お、おぉ…止まったのじゃ…
まったく、一体何じゃったのか………?」
と、掴まれると同時に、擽りは止まった。
幼女にとって、捕まる事よりも、擽られていた事の方が、重要。
それが止まったとなれば、安堵するように、はふー、と吐息を吐く。
そこで、やっと違和感に気付いた。
気が付けば、逃げようとした女性に捕まっていたのだ。
「な、なんじゃとっ!?
い、いい、いつの間にっ…わ、妾は、食っても美味しくないのじゃ、止めておいた方が良いぞっ!?」
今度は、捕まった事に対し、ちたぱたと暴れ出す幼女。
女性の細腕であろうと、解けぬ程のか弱さであるのは気にするな。
そうして暴れながら、こう、必死に制止の声を上げるのだ。
まぁ、その様子から、気が済むまで幼女の様子を観察する事は可能だろう。
■エレミア > 「……何というか、よくこの辺で生きてこられたわね、おじょーちゃん」
あまりにも無防備というか、間が抜けているような気がする。
掴まれたのにも気づかず、一瞬息を吐くような能天気さ。
僅かにあった怒りも霧散し、腰を掴んだままじい、と少女を見る。
「喰わないわよ。冗談、冗談。私、こう見えても普通の人間だから
ただ、やっぱり私、悪いことをしたら罰は必要だと思うの。」
耳と尻尾は綺麗だし、襤褸切れではない着物。
やはり、ミレーの奴隷の様には見えない。
それはそれで別にいいのだ。罰を与えることに変わりはないから。
ぺたんと、傭兵はその場に座り。
くるりと掴んでいる幼女の体を反転させて。
後ろからぎゅーっと抱きしめながら座ろうとする。
「しばらく私を暖めなさい。もー寒くって」
じたばたと暴れるならそれもよし、だが。
寒さのせいかあまり発情の呪いも働きにくい。
それよりは、もふもふの尻尾などで暖を取ろうとしていて。
■玉藻 > 捕まっている、だから暴れている。
のだが、それ以上、何も起こらない。
しばらくは暴れているも、次第に疲れ、勢いは衰えてゆく。
最終的には、ぜー、はー、と息を乱しながら、女性の腕の中でぐったりするのだ。
そうしたところで、続く女性の言葉。
食わない、こうしているのは冗談なのだと。
それを聞けば、何もされず済むのだと、安心してか、ぐてーっと体から力が抜けた。
その後に続いた、罰がどうのとかは、左から右に通り抜けていったらしい
「何じゃ、まったく、驚かせおって。
何もせんならば、さっさと放しt………うん?…にゅああぁっ!?」
安全と分かれば、幼女は普段の調子を取り戻す。
やれやれ、と呆れたように肩を竦め、解放を求めるも…
ぐりん、と体が反転し、後ろから抱き締められるような形に。
いきなりの、そんな動きに、吃驚した様子を見せた。
が、まぁ、それだけのようだ?
それ以上、何もされないならば、それで良し、である。
「ふむ…確かに、急に冷え込んではきたようじゃのぅ。
暖めて欲しいとは、仕方無い人間じゃ、特別に許してやろう」
命令形の言葉だった気がするが、それはこう、幼女の中で懇願として都合良く変換された。
となれば、偉そうに胸を張りながら、抱き締めてさせてやる、と言わんばかりに、そう言って大人しくなる。
実際、こちらとしても、少々寒かったところで。
抱き締めていれば、自然ともふもふ尻尾が挟まれるようになり、その感触が強く感じられるだろう。
暖まるには、なかなか良い感触である。
■エレミア > いちいちリアクションが大きく、明け透けで。
見ていると毒気が抜かれる幼女だ。
ただ…
「偉そうね、おじょーちゃん。大人には、ちゃんとした言葉遣いをしないとだめよー?」
尊大な態度には少し思うところもある。
尻尾と、幼女特有の高いであろう体温を感じていると。
昼下がりでも冷えるこの季節はとても暖かく感じる。
「…そういえば、まだごめんなさいを聞いてなかったわね。
言わないとまた悪戯しちゃうけど…言う?」
抱きしめて、幼女の体の前で交差している状態の腕。
その指をわき、と動かす。
ほんの少し、そのわき腹を擽って。
「危うく、あんな冷たいタオルが当たるところだったんだけど…ごめんなさいはー?」
そのまま、こちょ…、こちょ…、と緩く動かし始める。
幼女が謝らなければ、今度はより強く拘束されたまま、くすぐられてしまうことは間違いない。
■玉藻 > 上から掛かる声に、うん?と小首を傾げる。
「この先、偉くなるんじゃから、大丈夫じゃ」
優しく諭す女性だが、さもそれが当然だ、と言わんばかりに返す始末だった。
こちらの方が、確かに少々体温は高い。
とは言え、こうして互いに密着していれば、こちらも温かく感じるもので。
「………?」
もはや、先ほどの事は忘れ去っているかのよう。
女性の言葉に、なんで?みたいな、不思議そうな表情で見上げる幼女。
なのだが、その手が、脇腹を擽り始めれば…
「ひゃっ!?にゃうあぁっ、な、何をいきなりっ…ひゃ、あはははっ!
やめぇっ…ちょ、ほ、ほんとに、やめるのじゃっ…!
わ、わかった、わかったっ…!」
再び、ちたぱたと暴れる幼女であった。
擽られる事で、改めて思い出されたのだろう、必死に体を捩り逃れようとしながらの、承諾する言葉。
■エレミア > また少し、直接的な言い方をするなら、いら、とする。
むしろ誰かに痛い目に会う前に自分が、などという思考も回り。
暖かい体を抱きしめながら緩くくすぐり続ける。
「本当に謝るのかな?ちゃんとお名前も言いながら謝らないとだめだよ。
…あ、私はエレミアね」
遥か昔に思える貴族時代を思い返しながら、内の暗い感情を隠しつつ、謝罪を迫る。
やめろと言われれば、謝るためであれば手を止めて。
身を捩る幼女の感触が、少し劣情に悪かった。
「ほーら、あと5つ数える間に謝らないと、ずーっとくすぐり続けちゃうからねー?」
わざとらしく、ごー…、よーん、と数え始め。
するりと着物の合わせ目から外気によって冷たくなった手を滑り込ませつつ。
謝るなら動きを一度止めるし、それでも…女に嘘をついて謝らないなら、幼女の肌を直接くすぐるつもりで。
■玉藻 > 「わ、わわわ、わかったと、いって、にゃはははっ!
と、とめっ…とめえぇっ…!」
さすがに、笑い過ぎての呼吸困難気味。
その辺りで、やっと止まる女性の手。
ぜはーっ、ぜはーっ、と完全に息切れ状態の様子を見せて。
これ以上されては、窒息しかねない。
そうなれば、多少は素直になるものである。
「むぅ…ご、ごめんなさいなのじゃ…
わ、妾の名は玉藻じゃが…えみれあ?じゃったか?
何とも、変わった名じゃのぅ」
ちゃんと謝った、でも、ちょっと不満気だ。
しかし、そんな雰囲気もすぐに薄れ、名乗り、先に聞いた女性の名、その感想を述べる。
少し間違ってる?気にしない。
着物の中に入り込む、触れていて少々温かくはなっているも、冷たい女性の手。
ひんやりした感触に、ぴくん、と軽い反応を見せた。
が、それだけで、そうされた事に対する抵抗は無いようで。
柔らかな肌の感触を、手を抜かない限り、与え続けるだろう。
■エレミア > 「玉藻ね。…人の名前を間違えるのも、怒られるぞー」
不満気な様子に、気が短い傭兵はまたもや少し怒りを溜める。
名前を間違えられたことと、この状況になっても渋々、といった調子の幼女に苛立ってきたのだ。
「え、れ、み、あ。もう一度。」
その影響か少し強い口調になりながらも。
着物の内に差し込んだ手をまたくすぐりの形に変えて。
幼女の柔らかな肌に直接触れ始める。
「大人を怒らせると怖いのよ?ほら、ちゃんと呼びなさい」
声に険も混じり始める。
その理由は、幼女の言葉だけではなく…温まってきたことで呪いがざわざわと騒ぎだしたから。
密かに、転移の魔法陣を描き。
完成次第、発動させようと。
狙いとしては…この幼女に自分好みのおしおきを…自分のテリトリーで行おうとしていて。
■エレミア > その後、どうなったかは…路地に誰も居ない限り、知らない―――
ご案内:「王都マグメール 平民地区のどこか」からエレミアさんが去りました。
■玉藻 > 「うぐっ…そうは言うても、覚え難い名なのじゃから仕方なかろう?
もっとこう…そう、あれじゃ。
えっちゃん、とかなら覚えられそうじゃ!」
女性の様子も何とやら、唸りながらも、そんな事を。
まぁ、相手の感情も読めないのだから、これもまた、仕方ないとも。
「あ、あわっ…え、えーっと…えーっと…
え…えれみあ、じゃな?」
着物の中で、手の形が擽るようなものに。
そうなれば、慌てた様子を見せる幼女。
強い口調によるもの、と言うよりも、ゆっくりと言ってくれたから、理解した感じか。
改めて言いながら、これで良いのだろう?と言った感じに、上目使いに見上げた。
幼女は、女性のしようとする事に、気付けない。
ちゃんと名前は言ったのだからとの、油断もあった、のかもしれない。
さて、こうした遣り取りをする二人。
その後、どうなったのかは…秘密。
ご案内:「王都マグメール 平民地区のどこか」から玉藻さんが去りました。