2019/11/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──ふぃー……今日も一日お疲れチャン、と……」

首を傾けくきくきと鳴らしながら、冒険者ギルドにのんびりと足を踏み入れる金髪の男が一人。
そのまままっすぐ受付のカウンターへと向かうと、ウエストバッグから袋を取り出し、
ゴトリと硬質な音を立てて無造作に置いて。

「てなわけでこの依頼片付けてきたんでチェックよろしく頼むます」

男がやってきたのを見て奥から出てきた受付嬢に、依頼書も差し出しながらそう告げる。
受付嬢はそれを受諾し、依頼書と袋を受け取って再び奥へと引っ込んだ。

それを見届けてから、カウンターに寄りかかりつつ待っている間に何か興味を引く
ものか人でもいないか、となんの気無しに周囲をゆるりと適当に見渡してみて。

エレイ > 「んんーむ……今の所何もないようだったな。──っと」

特にこれと言った何かを見つけられずに肩をすくめていれば、戻ってきていた受付嬢に声をかけられ。
報酬を受け取れば、それをバッグにしまいながらふらりとギルドを後に。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/治療院」にカイロンさんが現れました。
カイロン > 平民地区、午後のいつか。

「お代はいいよ、またおいで」

そう言って患者を送り出す。患者とは言っても、病人でも怪我人でもなくふらりと現れてはくたくたと身の上を語っていくだけの近所の少女だった。
見た目は整っているが、話の内容が恋愛相談の態を成しているため迂闊に手は出せずにいて、結果、少女が片思いする男についてはこの地区では当の少女に次いで詳しくなってしまった。

要するに治療院は今日も暇である。
座りっぱなしで硬くなった体を伸ばして立ち上がり、窓を開いて換気。
裏口まで見て回っても、怪しいキノコに魅了された物好きも今日はいない。

見る者もなくば、ひとつ欠伸をして診察室隅のカウチで一休みしようと体を横たえる。
無論、どのドアも開けたまま。本人は薄く目を閉じているだけのつもりだ。

カイロン > 知らずのうちにうつらうつらと眠りに誘われる。
その刹那、石段を踏み外して落ちる一瞬の夢を見て寝椅子の上でびくっと巨体を攣らせてから飛び起きる。

「──あぁ、夢か……」

緩い仕草で起き直り、立ち上がると眠気覚ましにとスパイスを入れた茶を煎れ、カップを手に仕事机につく。
急ぐ仕事はない。

カイロン > 近隣の住宅から夕餉を焚く匂いが漂いはじめる頃、席を立ってどこかへ──…
ご案内:「王都マグメール 平民地区/治療院」からカイロンさんが去りました。