2019/08/06 のログ
ファナ > 「へんなの……」

と、面と向かって言えるくらいにはマスターとも打ち解けたような気がする。
なでなでと比べると良い、とは言えないけれど悪い、嫌いとまでは思わなかったのでまたマスターが髪の毛食べたがったら食べさせてあげよう、と思った。

「やった……マスターに髪の毛、結んでもらうの、すき……です。よくわかんない、から、マスターのすきな髪型、おしえてください」

髪いじりはマスターのところに来てから覚えた数少ない趣味と言ってもいいだろう。
まだマスターに教わったウサギさんの髪型しか知らないけれど、毎日この髪型を頑張って作るのは楽しいし、マスターみたいに綺麗にできた時はなんだかいい気分になる。
マスターがほかの髪型を教えてくれるというのをわくわく気分で期待して、どんな髪型にしてもらうんだろうと帰りつくのが待ち遠しくてたまらない。

「だめ……はぁい」

駄目と言われたらおとなしく言うことを聞くのがいい奴隷、もといメイドさん。
蝙蝠さんが襲ってくるような悪い子には思えなかったけれど、マスターがそういうならそういうこともあるんだろう。
噛まれるのは平気だと思うけれど、一斉にわーって来ると怖いし素直にマスターの言う通り諦めることにしよう。ごめんね、蝙蝠さん。

「ん、はい。お胸もいっぱい、さわっていいです、よ?」

マスターにならどれだけ触られても平気。マスターじゃなくても怖い人じゃないなら平気だけれど、一番はマスターだ。
触られて「平気」なだけじゃなくて、ちょっとうれしいのもマスターだけ。

「えっと……あのぬるぬる、使って。ちゃんと、揉んでます、よ?」

しっかりマスターと繋いだのと反対の手で、教わった通りの手付きでローブの上から片方の乳房を揉みながらこうでしょ? とマスターを見上げる。
そうして、大好きなマスターと過ごすためにお家へ帰っていった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からレヴィアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からファナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にゼナさんが現れました。
ゼナ > 雄大な山脈の如く入道雲の聳え立つ青空が、灼熱の陽光を降り注がせる昼過ぎの商店街。所々に植えられた立木が木陰と共に提供するのは、どこかやけくそな感じのするセミ達の大合唱。立ち並ぶ露店もそこを行き交う人々の姿も、石畳から立ち上る陽炎に揺らめく程の真夏日だった。

そんな茹だるような熱気の中を歩く戦士娘の格好は、三角布の黒色ビキニとデニム地のホットパンツという、何とも涼やかな格好だった。
ホルターネックの肩紐を重たげに張り詰めさせる爆乳が、ボリュームたっぷりの肉鞠に煌めく珠汗を滲ませる様は、果汁たっぷりのもぎたてフルーツを思わせる。
カモシカめいて躍動的な太腿に食い込むホットパンツには、大きなお尻のはち切れんばかりの丸みばかりか、薄く下着の線まで浮き上がって男達の視線を惹き寄せていた。
ともすれば娼婦とでも思われそうな服装にも関わらず陰湿な後ろ暗さが感じられないのは、程よく日に焼けた小麦色の肌や、ふんにゃりと柔らかそうなお腹にぽこぽこと浮き上がる腹筋の連なりが、快活な健康美として感じられるからだろう。
キュッとくびれた腰に斜に巻かれた太革ベルトと、そこに吊り下げられた幅広剣の無骨さもまた、過剰な色香を減じさせる要因の一つかも知れない。

ゼナ > 結局、いくつかの露店を巡って脂の乗った魚と各種のお野菜、出汁を取るための乾燥させた海藻などを買い込んで

「ふふっ、今日はお鍋ですね。暑い日のお鍋も結構美味しいですし、夏バテ予防になりますしっ!」

なんて呟きを残して露店市場を後にするのだった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からゼナさんが去りました。