2019/08/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレヴィアさんが現れました。
レヴィア > 買ったばかりの品物を使い魔である蝙蝠達に運ばせて、次なる品を求めて平民地区をちょっとだけオシャレなワンピース姿で歩く。

見るものを魅了する(と自負はある)涼しげな相貌に薄らと唇に乗せたルージュで浮べる笑みは夏の暑さが吹き飛ぶ(筈で有ると自負している)だろう、通り過ぎる人誰もが……今夜は歩く人も少ないけど、こちらを見て振り返る人もいる、うん、可愛い……筈。

さて、時々蝙蝠達が群れて抱える紙袋に視線をチラリと送りつつ、残りの買い物を済ませてしまおうと、コツコツコツと足音を慣らし、珍しく地に足つけて歩きながら、露店やこの時間でも開いているお店のウィンドウにも眼を向ける。

「……お風呂用の香水は買ったでしょ?あと石鹸もあるし、お風呂に入れて愉しむ粉末も買ったし……タオルはある、何を買う心算だったかしら?」

かしらかしら、と小さく言葉を紡ぎ繋げながら、さてどうしたものかと左頬に片手を添えて、かっくり、と小首を傾げた。

ただ足は止めない、本当に欲しいものがあれば目的のものがあれば自然と足は止まる筈だと、考えているから。

でも何だったっけ?ペンのインクもペンもある。
食料やそこれも無くたって吸血鬼なのでしにはしない、保存食ならぬ保存血液もある、毎日1回は凍結魔法をかける為に保存血液の入った箱も確認している、さて、何を買う心算だったのか、さてさて。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にファナさんが現れました。
ファナ > 「ま、マスター、まってくだ、さ……」

とことこと小走りで先ゆくマスターの後を追いかける。
お手伝いにきたのに、蝙蝠さんが荷物を全部運んでしまうので手伝えない。
むむ、とジト目で罪なき蝙蝠さんを睨んだり、ショーウィンドウに入った見たことのないような雑貨や露店の軽食をじーっと見ているうちにだいぶマスターに置いていかれてしまっていた。

「マスター、どうか、した、んですか?」

もう迷子は懲り懲りなので、慌ててマスターの背中を追いかけてきたところ、何か悩ましげに首を傾げていたので訊いてみる。
なんだろう。困っているならお手伝いしなきゃ。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレヴィアさんが現れました。
レヴィア > ん?と考え事の最中に声をかけられると、今夜は同行者が居た事をすっかりと頭から抜けていたようで、少しだけ間の抜けた声を零してから、足を止めてクルリと背後を振り返る。

「あー、ごめんなさい、大丈夫よ?特に何かって問題発生というわけではなくて……何か大事なものを一つ買い忘れてる気がしてるだけ、ど、ちょっとそれがモヤっと心にね?」

幾分か素の口調が零れかけたくらい、かしげた首を戻さないくらいに何かモヤっと心に残るものがある、言わば鶏肉を食べてその骨の欠片が喉に引っかかってるような、そんな感じで……。

ひとまず、足を止めたままメイドが傍によるのを確認すると、ンーと唸りながらファナの髪に手を伸ばすと、指先から掌までを使い、くしゃくしゃと手慰みにファナの頭をなでまわそうと。

ファナ > 「だいじな、もの……」

なんだろう。マスターのお買い物はお化粧の道具がほとんど。
お仕事道具はこの間補充しているのを見たし、マスターはあまりご飯を食べないから食材も買い足す必要はない。
うーん。マスターの大事なもの。なんだろう。
思えば、まだマスターのことに詳しくない。とっても優しくて大好きなマスターだけれど、それ以上のことはあまり良く知らないのだ。
メイドさん失格かな、としょぼしょぼとうさみみヘアを萎れさせながら肩を落とすと、わしゃわしゃと撫でられてたちまち元気復活。

「んー……お洋服……? それとも、本……?」

思いつく限りでマスターの好きなものを挙げてみるが、ふたつしか出てこないのがなんとも情けない。
もっとマスターのことを知らなきゃ、蝙蝠さんには勝てない、と密かに闘志を燃やしてその傍らにぴたりとくっつきマスターをじっと見上げる。

レヴィア > 回復回復、可愛い者を愛でる事で精神的な回復をはかる吸血鬼など世界を探しても一握りも居ないだろう、是もたぶんであるが。

そんな可愛い少女の言葉、洋服、本、との事だが、どれもピンと来るものがない、暫く暑さが続きそうなので秋冬の装いを探すのにはまだ早そうだし、本、本……は結局図書館に自分の作品が置かれているか確認ついでに借りてきて節約。

あとは……ふむ、と一言零してから、かくりと傾げた首を戻すと結論をだす。

「思い出せないのだから、きっと思い出す必要がないもので、本当に大事だったら思い出す筈だから、思い出さない方向でいきましょ?ああ!でもファナと一緒にお風呂に入る予定が思い出しちゃったかなー?」

わざとらしく話題を切り替える為に冗談を零して、先程までの暗さのある表情をぱっと明るくして口元に笑みを浮べなおすと、くしゃくしゃとファナの頭をなで繰り回していた両手をワキワキさせて……。

「ほら、お洋服、ファナの洋服を用意するのに色々サイズも調べないと……ね?それともファナは何か買い物残ってるかしら?欲しいものとかあれば遠慮無しに言って欲しいのだけど。」

ふふふーっと冗談めかして笑った後に彼女に何か要望がないか確認をする。

ファナ > 「あぅー……」

めいっぱいわしゃわしゃされてしまった。すこしだけくらくらするけれど、嫌じゃない……むしろかなり嬉しいので気分はうきうき。
蝙蝠さんたちにも自慢げに視線を投げておく。ふふん、いい……でしょ。

「んー、違う、ます、か……? なんだろ……」

マスターは思い出せないから良いと言うけれど、こういうのが妙に気になるのがこの奴隷少女の性分であった。
でも一緒にお風呂と聞いて一瞬でその疑問を放り投げた。だってマスターに洗ってもらえるかもしれない。頭なでなでよりずっと幸せになれるにちがいない。
にへ、と緩んだ笑顔で頷いて、わきわきするマスターにぎゅっとしがみつく。

「わたし、の……? お洋服、ある、よ……?」

一張羅のローブは裾や袖口が汚れてきているが、前のご主人さまのところに居た頃の襤褸布と比べたらまだまだ百倍は綺麗だ。
駄目になるまでまだしばらく保つだろう。
それに、わたしの欲しい物なんて思いつかない。
欲しがるのではなく、与えられるものをもらうのが奴隷の生き方だったから。
でも言って欲しいと言われたからには頑張って考え出すのがメイドのお仕事。うんうん唸って、ようやく一個だけ欲しい物を見つけ出した。

「んー…………マスターのなでなで、もっとほしい、です。買ってくれ、ますか?」

レヴィア > 蝙蝠にライバル心を抱く少女、可愛くない訳が見当たらない、若しかしたら天使なのだろうか、うん。

だから追加で撫でようとしたが、今はワキワキを手の指を動かして、こう、色々な箇所のサイズを……と冗談めかした結果は腕の中に可愛いのがすっぽりと、ぎゅっとしがみつかれると全然悪い気はせず、普段よりも頬を弛めて仕方ないなーって表情になってしまう、だめだ吸血鬼としてのプライドがあるからねもっとクールで……と思うのだけど。

「ううん、洋服以外でも何でもいいのよ?ナデナデなんて幾らでもしてあげるから、アクセサリーとか……化粧品とか……。」

撫でる、もう撫でる。

へにゃっと頬も何もかも緩めきった笑みをまま片腕で少女の腰に回して自分からもぎゅっと抱き寄せて、もう片方の手で改めて彼女の髪を頭をくしゃくしゃくしゃっと加減に不慣れ多手つきで撫で回し、んーっと嬉しそうな声を洩らす。

「誰かにプレゼントとか、そんなのでもいいのよ?無ければ、帰りましょう、街中でこれは少し恥ずかしいもの。」

と、一応路上である事を思い出しながら、ほんのちょっと恥かしげに囁いて少女の反応を笑み浮べた瞳で見下ろして伺う、あれば買い物を続け無ければ屋敷に戻って、購入したお風呂用のグッズを試したいと思っていて。

ファナ > 「んー……」

アクセサリーも化粧品も、どちらもさして興味はないのだった。
だって奴隷出身だもの。そういうものに触れたことすらない。
どうやって使うのか、とか。使うとどうなるのか、とか。そういう経験値が皆無なので、ほしいと思う対象ではないのだ。
それよりも、今は

「いくらでも……!」

時間無制限撫でられ放題……! 言質はとったとばかりに掌に頭をぐいっと押し付けに行く。
抱きしめられて撫でられることのなんてしあわせなんだろう。
こういうしあわせをくれるし、怖いことはしないマスターがだいすき。

「えと……マスターにプレゼント……? でも、マスターに買ってもらうんじゃ、プレゼントにならない、し。マスターの欲しい物、今日はない、し……」

むむ、と悩んで、強いていうなら、とひとつ。

「蝙蝠さんたちに、ご褒美かってかえろ……?」

帰りましょう、というマスターの提案に頷いて、その帰り道でわたしの出番をことごとくうばっていった働き者の蝙蝠さんになにかご褒美を買ってあげて、とおねだりしておく。
経験上、頑張ったときにちょっとでもご褒美のようなものをもらえるととっても嬉しいのだ。わたしはあまり頑張ってないのにいっぱい撫でられたし、これは蝙蝠さんにもうれしいをおすそわけしなければ。

レヴィア > 幾らでもです。
此方が対価を払って良いほどにです。
とはルージュをのせた唇が裂けても言えないので、掌で応える事にする。

くしゃくしゃくしゃと少女が喜ぶ力加減が撫でるに良い加減と憶えてしまっているので、彼女の髪を頭を撫でながら、この間結んであげた少女の髪に鼻先を寄せて、ウサギの耳に似た髪束をアムっと甘噛みをして……特に意味は無いけども。

「蝙蝠にご褒美、は一番難しいかしらねぇー……あの子達の大好物は可愛い女の子の血なんだけど、吸わせてあげれる?だってあの子達も吸血鬼、の一部だもの……。」

もういいこ!凄くいい子!思わずぎゅーっとだきしめてあげたいが、片手は無期限に頭を撫でる為に使っているし、片手は彼女の腰に回して抱きしめている、あと出来る事と言えば、やんわりと少女のお尻を腰に回した腕を下げて揉んでしまおうと、ほら吸血鬼で可愛い子は大好きだけど、こういう悪戯も大好きだから仕方ないねって自分に言い訳をしながらだけど。

しかし、本当に少女は優しい。
なのに出逢ったときの少女の姿は酷いものだった。
人間は腐ってのも普通のも面白いのも面白くないのも居るのは知っているが、どうしてこの子を追い詰められたのだろうか、こんなにもいいこで可愛いのに。

ファナ > 「んっ…………」

敵意のない人に触られるのがこんなにも心地よいなんて知らなかった。
あんまりに丁度いい加減でクシャクシャにされると、せっかくマスターに結わえてもらった髪が解けそうで心配になるけれど、その時はまた結ってもらえるだろうし気にするのをやめて目を細め掌の感触を楽しみ……

「なに、してるの……?」

突然髪が軽く引っ張られたような気がして、目を開けたらマスターが(たぶん)髪を食べてた。
食べたいなら言ってくれればいいのに、とじーっと固まって続きを待つ。

「そう、なんです、か……吸われるのは、ぜんぜん、へいき。蝙蝠さんがわたしで、いいなら……いい、ですよ?」

かわいいかどうかはさておき、吸われるのは慣れて……慣れては居ないけれど、血を取られるのは慣れている。
魔法の触媒として都合のいい魔導生命になったこの身体、前のご主人さまは定期的に実験の材料として手首や太腿を切って血を抜いて持っていくことがあった。
痛くて怖かったけれど、いつしか慣れた作業のひとつだ。だから、蝙蝠さんたちにあげるくらいの血は与えられるはず。
なにより、あのちっちゃな牙は小刀に比べてぜんぜん怖くない。
の、だけど。

「マスター、お尻、すきなんですか?」

行けるかな、行けないかな、と蝙蝠さんたちへのご褒美をどうするか考えていると、いつの間にかマスターの手がお尻を揉みしだいていた。
肉の薄いお尻ではあるが、お尻はお尻だ。マスターが楽しいならそのまま揉んでいてもらおうと、
むしろマスターがお尻を触るのが好きなら、マスターへの感謝を示すためのご奉仕の一環として取り入れようと尋ねる。

「ん、でもあるきながらだと危ない、です。おうち帰ってから、いっぱい揉んでくだ、さい」

レヴィア > ふむ、ファナの髪の毛も中々に美味である、と一体自分は何をしているのだろうか、と冷静になるも、もう少しだけ食んだ感触が良くて、唇で食んで食んで遊びながら、一頻り味わったところで唇から美味しい彼女の髪をパッと離す。

「……何してるのかしらねほんと……。髪はお風呂上りに改めて結いなおしてあげる、何か要望が有ればその時に聞くわね?二人でおそろいも素敵だし、軽く髪を切って気分を変えて見るのも悪くないわよ?」

本当に悪くない、お揃い、対照的な服を着て歩くのも楽しそうだし、ん、可愛いは吸血鬼も殺すって本当だわ……。

天使と悪魔をモチーフ、ふむ、次の小説に使えそう……。

「はいはい、吸血に関してはダメよ?蝙蝠が発情して襲い掛かったら大変だし、その度に、メッと怒るのも疲れるし、でもそうやって優しい気持ちを向けてくれるだけで、蝙蝠達には十分よ?それともー発情して蝙蝠に色々噛みつかれたい?」

冗談の筈、だけどほら蝙蝠って自分の力を分け与えた眷属なので不埒な事をしかねないので却下、あれよ?見た目蝙蝠だけど、それは蝙蝠でアレと力を注いでるからだからね?と後でちょっと説明しておこうと心に決めながら、最後に軽くお尻を撫で上げて肉薄いながら癖になりそうなファナのお知りから手を離し……。

「どちらかと言うとお胸かな?ちゃんと教えてあげた豊乳マッサージと専用のアロマオイル使ってるー?」

と、クスクスクスっと笑いながら、抱きしめる腕を解いてお尻を撫でていたその手で少女の手を強引に掴んで指の一本一本まで絡めてから歩き出す、今は二人だけのお屋敷に向けて。