2019/06/26 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にリーゼさんが現れました。
リーゼ > 抜けるような青空の下――朝食を取ろうと朝から賑わう市場の方へと足を延ばした。
朝の市場は、王都の中であってもやはり一番賑わう場所のひとつと言って良いだろう。
そのおかげで、小柄なあ少女としては押し潰されそうになってしまうのだけれど。

「わふ……っ!? ちょ…急に、止まらないでよぉ……」

こちらもきょろきょろしていたのだけれど、急に目の前の人物が立ち止まると当然衝突事故が起きるわけで。
それがしかも縦にも横にでかいとなると、まさに壁でしかなく。
……はて、どこかで似たようなことがあったような、とぶつけた鼻の頭を撫でながら、頭上を見上げてみた。

イグナス > 「……おう、だいじょうぶそうだ。」

ぶつかってきた声に、それそのものにもう聞き覚えがあった。
くっくっくと喉を鳴らす。ああ、あんときゃ確かぶつかりはしなかったはずだが。

「今日はぶつかっちまったなァ、リーゼ。」

頭上からにんまり、なんとなく人の悪い笑みを浮かべてる大男。
ようと気軽に声をかけて、伸ばした掌で彼女の頭を軽く、ぽんぽん、と

リーゼ > 「むぅー……イグナスさん、無駄に大きいんだから周囲には注意してよねっ!」

頭をぽんぽんと叩かれると、ちびっ子扱いされているみたいで、むっとして手を払う。
腰に手を当てて仁王立ちになってから、更に不機嫌そうに見上げ。

「ほら、おっきいのがずっと止まってると邪魔だから。
 今日は迷子とか、お財布落としてない?」

大男の袖を引っ張ると、とりあえず人通りの邪魔にならない方へと。
悪びれもしない相手ではあるけれど、こんな性格だったと肩を落として諦め。

イグナス > 「無駄いうな、無駄と。」

相手の方が余裕なくむっとしてくるなら、こっちは余裕気にかかかと笑う。
もうちょっと撫でてたそうではあったけど。
おとなしく手を引っ込めれば肩を竦めて。

「おいおい、おれをなんだと思ってンだお前は。
 ―――そりゃぁまあ、いろいろあったけどもよゥ。」

今日はばっちしだ、とぽんぽんと服のポケットを叩く。
じゃらり、となんとなく不用心な音。
――まともあれ、ここじゃあ、邪魔だ。提案に乗って人通りの流れから外れて、ひといき。

リーゼ > 「無駄じゃなかったら、無闇に大きい…?」

一度大きく深呼吸して、ぶつかったことは忘れることにした。
人通りを外れると、しげしげと相手を見上げてから、そんな軽口を。

「お財布の中身が大丈夫そうなら、奢って貰っちゃおうかな?」

忘れたとは言わせない。
ちなみに前回の山賊退治の分け前はきちんといただきました。
だって、お仕事だもの。

何を食べようかなぁ~、と返事を聞く前から、既に奢ってもらうことが確定したかのような感じで。

イグナス > 「単語変えただけじゃねェかよ。」

律義に突っ込みを入れつつ、人通りの、その外れへ。
言葉に、かくりと首を傾けて。

「んむ、おう?――おー、おごり。
 そういやそんな話もしたっけか。…ンむ、なんだ、食いたいモンでもあるか?」

で、こっちはこっちで平気にいう。
お金がないならないで悲鳴を上げるが、あるなあるで頓着する様子もない。
浮世離れ、常識はずれ、あるいは図抜けた能天気というべきか。
なんでもいいぞぉ、なんて気楽に手を振って。

リーゼ > 「貸したお金の利子分、ちゃんと払ってもらうからね?」

頓着しないのは良いけれど、ちょっと抜け過ぎではないだろうか。
この分だと、先ほどの音も小銭ばかりで、額は大したことがないかもしれない。
あまり期待はしないでおこうと、密かに心に決め。

「ん、じゃあ、そこのバゲットで良いかな。」

少女が指さした先には、細長いパンがいくつも刺さった屋台。
どうやらその場で具材を選んでサンドイッチにしてくれるらしい。
屋台の前はそこそこの客が並んでいるけれど、行列という程でもなく。

「行くよ! 早くいかないと売り切れになっちゃう!」

またも返事を聞かずに男の袖を引っ張って、屋台の方へと向かう。

イグナス > 「はい、はい、わぁった、わかった。
 ――おう?あんなもんでいいのか。…ンー、いいけども。」

彼女の思いもどこ吹く風といった具合。
彼女に引っ張られるまま、屋台の方へと歩いてく。
…そういえばなんとなく、小腹がすいた。

「んあ、…美味そうだな。おれも、なんか食うか。
 ……んん、このはちみつ塗ったやつ。」

目の前にすれば、ついぐうとなりそうになるお腹。
店主に注文の声掛けつつ、彼女にも視線をやった。何にする?って。

リーゼ > 幸いにも列はさほど待つこともなく流れていく。
その間にも少女の視線は真剣に具材の方へと向けられていて。

「んー……じゃあ、このレタスと、トマト、あとベーコンをトッピングで。
 マスタードはちょっぴりでお願い。」

悩んだ末に選んだのは、割合オーソドックスなもの。
少女の手には少々大きめのバゲットを受け取ると、焼き立てのそれに嬉しそうに顔を綻ばせ。

「どこで食べる? この辺りだとちょっと人が多くて落ち着いて座れそうにないけど…」

最悪は、このまま立って食べれば好いのだけれど。
急いでいるわけでもないのに、それはそれで味気ない気がする。
良さそうな所でも見当たらない? と、のっぽな相手に尋ねてみた。

イグナス > 「ってメニューで。いくら、…んー、…これで、いいか。
 おう。それじゃ、もらってくぞぅ。」

店主にちゃらりと小銭を払う。露店のバケットなんて値段は知れている。
尤も焼き立てのようだ、実に美味しそうな香り。
おう、とつい口元がふにゃりと綻んで。

「ん、あー……落ち着いて、ねェ。
 …………、ま、どこでもいいか。ほれ、ついてこい。」

少し考えて、どうやらアテが見つかったらしい。
それでもほんの少しは歩く場所、言葉を言うが早いか、ざくりと歩き出して。

リーゼ > 「ありがとー、とりあえずこれでちゃんと利子分も完済ね。」

お金を払ってもらうと、お店のおじさんと大男にお礼を言って。
果たしてどこに案内してもらえるのか。
この人ごみの中であっても、大きな相手の後ろなら押し潰されずに済むから、随分と歩きやすい。
その代わり、前が全く見えないから、いったいどこに向かっているのかはよく分からないのだけれど。

「あ、今急に止まったら、イグナスさんのお尻にマスタードべっちゃりつけちゃうからね?」

なので絶対注意!と背後から大声で注意喚起。
大惨事をお望みならばともかく、その場合は漏れなく買い直してきてもらうと言下に告げ。

イグナス > 「はい、はい、とりあえず道ィ迷わないようについてこいようー。」

振り返りもせず、からりと笑いながら歩いていく。
さて、はて、どこに向かっていくのやら――

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からリーゼさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」にフィルさんが現れました。
フィル > 吹き抜ける夜風は涼しく、昼間の暑さを拭うように心地よいもの。
それでも最近は、昼間の暑さが徐々に夜風では拭いきれなくなってきているようであり。
涼しさを求めてだろうか。静まり返るほどの深夜であっても、酒場などが起ち並ぶ区画はより賑わいを見せ、喧騒を辺りに響かせている。
そんな賑わいから外れる様に、少し路地裏の小道へと足を踏み入れれば、一気に人気はなくなり。
奥へ奥へと足を進めていけば、やがて喧騒も遠くに聞えていくことになるままに、夜風や足音が響くほどに静まり返っていくことになる。
そんな人気のない道の先に、ぽつりと灯りを零す家屋が一つ。
窓から見える店内は綺麗に整頓されており、雑貨屋を示す品々が棚に並ぶ中、人影は一つ静かにうごめき。

「気が付けばもうこんな時間だし…そろそろ帰り支度でもしないとかな…」

蠢く人影は一人の少年であり。
何時もは目深に被っているローブは、今日は被らずに肩にかけているようである。
軽く腹部をさすり、首元の金色の糸状の物で結われている首輪を、そのまま撫でる様にして零していく一息。
何か考えているような、少しぼーっとした様子を見せながらも、店番はちゃんとこなしていたのだろう。
やがて裏口の鍵を閉めたのを確認すれば、カウンター裏の椅子へと腰を下ろし。
少し休憩するかのように、目を細め。
静まり返った店内の棚へと、視線を滑らせながらも一息零していく様子を見せるが。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」にミユさんが現れました。
フィル > 深夜と言うには深まりすぎている時間である。
明け方に幾分か近い時間となれば、ただでさえ人気のない場所に早々人が通り過ぎることもないだろう。
気が付けば、何気なく視線は店外に見える静まり返った小道を眺めていたようである。
一つ零れそうになる欠伸を抑え込むように、手を口に当てて軽く隠し。
眠気を振り払うように、軽く頭を揺するようにしてから少年は、両手を天井に伸ばし。
軽く体も解したりとしていくが。

「…朝食は帰りがけでいいかな…。
たまには店内で食べるのもいいかもだけど…」

一つ眠気を払いのければ、小さくなるのは腹の虫である。
夕食を食べてからの時間を考えれば、小腹の一つも減ってしまうのは仕方ないだろう。
後は帰るだけなら、出入り口へと歩を進め。
表の掛け看板を裏返してから、しっかりと扉へと鍵をかけるだけなのである。
既にいつでも帰ろうとすれば帰ってしまえる時間であれば、朝御飯へと意識がむいてしまうのも仕方なく。
まだ店内でカウンターに収まっているというのに、少々気の抜けた様子で思案を巡らせてしまっているようであるが。

ミユ > 「はふっ…ここでしたか…」
…喧騒から離れ、ぽつんと建つ家屋に到着するミユ…
「ん~見慣れないアイテムが多いと聞いてやってきたのですけど…ここでいいのかな?」
一人でボソボソ呟くも…窓から店内を見れば雑貨の数々…
「とりあえず、入ってみますか…」

と、雑貨屋の扉を開くとミユは中へと踏み入る…
中は整然とされていて、雰囲気は悪くない…
そして、視界の片隅に動く人影を見る…

ミユがそちらを見れば、雑貨屋の店長…いや店員にも見えるだろうか…小走りに近寄ってゆく…


「こんばんは~こんな夜更けでも、まだ開いていたのですね?」

その店員を思われる少年にニコッと笑って、問いかけてみた…

フィル > 「わ、っと!?
あ、い、いらっしゃいませ!」

元々人気のない場所にある雑貨屋である。
帰りそびれたと言える時間に来客が、なんて油断しきっていたのだろう。
ガタリ、と扉の開く音にすら気づいていなかった少年は、ふいに掛けられる声に少しバランスを崩し。
カウンターに肘をぶつけてしまいそうになりながらも、反射的に接客の挨拶を返していくことになる。
反射的にでもそんな言葉が出るのは、ある意味店員に慣れてきてるからかもしれないが。

「え、っと…はい。
まだ大丈夫ですけど…何を、お探しですか?」

店長への持ち込み、と言う様子ではなく。
普通のお客さんといった様子にも見える少女である。
見える耳は人ではないことが見て取れるが、特にそれで態度を少年は帰ることはなく。
一人のお客として接するように、カウンターの椅子から腰を上げ。
歩み寄る少女に一つ、頭を下げかえせば、小さく笑みを返し。
用件を伺うように言葉を返していくが。

ミユ > 「ほむ、珍しい雑貨屋と聞いたので、気になりまして…どんなアイテムを置いてるのかな~と
 ちょっと気になりまして…」

と、慌てる様子の少年に笑みを零す。
平民地区に移り住んでまだ間もないミユは、店主をしてる居酒屋でこの雑貨屋の存在を知り、
興味が沸いた。それだけで、ここにやってきたのであった…

すっと少年から目を離すと…振り向いて店内を見渡し…ミユは首を傾げて…再び少年を見つめる。

「それにしても、見たことがないアイテムだらけで、どれがなんだかさっぱり…
 所で、どんなアイテムが人気だとか、オススメとか。特に夜とかに使えそうなもの
 あれは教えて頂けますか?」

あはは…いきなりこんな質問、分かんないかもね?なんて少し茶化しつつ、
奇妙な質問をするミユであった…

フィル > 「ここにおいてあるのは…基本的に普通の雑貨屋でもあるものとかですけど…。
あとは…個人的に持ち込まれた商品とか、ですかね」

普通の誰でも入れる一般的な場所にあるのは、多種多様な雑貨である。
それでも特に特殊すぎるようなものはなく。
少しマイナーだったり、そういう意味で珍しい物は見つかるかもしれないだろうが。
少女が珍しい、という言葉をもって聞いてくる様子に、少年は思案を巡らせ。
思い当たるものをぽつぽつと答えていこうとしていくが。

「あとは…珍しいっていうと、店主に持ち込まれた魔道具とかでしょうか。
表には並べられてはいませんけど。
夜にってなると…ランプとか、紅茶とか…アロマみたいなものとか?」

彼女の質問に、要望に店員として答える様に、思案を巡らせて思いつくたびに零していく少年。
店主への持ち込みかと思えば、どうやら違うようであり。
それでいて、夜と言われれば寝具やそういう時間に合いそうなもの、と考えていったのだろう。
一つの棚の方に歩いていけば、綺麗な彩と細工が施された淡い灯りを零すランプを指し示したり。
幾つかの葉が混ぜられた紅茶や、リラックスできそうな香りを零す、香料などがある棚も、指し示めしていくが。

「あれでしたら…もっと具体的な用途とかあれば、絞れると思いますけど…?」

要望がもっとわかれば丁度いいものが見つけやすいかもしれない。
と、更に重ねて尋ね返していこうとしていき。

ミユ > 「ん~私はあまり、他の雑貨屋も行ったことがなくて…ん~噂に聞いたのですけど、ちょっと
 普通の雑貨屋さんのようですね~」
首を傾げ、ちょっと天井を見上げるミユ…
少年の話を尻尾を揺らして聞きながら、そう呟くミユ…

そのままに少年の話に耳を傾けるミユ…
「魔道具」という言葉が耳に残るミユだが、そこは話しが終わるまで待つことにして…

「ランプとかそいうのではないのですよね~…
 う~ん、夜…というか、えっち?で使えるやつ?みたいな~
 魔道具でそういうものない?」
なんて、少し恥ずかしそうに言うが、やっぱり興味がそそる言葉が気になって、目をキラキラ
させていて…
さて、少年の性知識はどれくらいなのだろう?とか思いつつ…

フィル > 「え、あ…えっと…。
え、えっちな魔道具…ですか?
そういうのに特化したのは…えーっと…」

店主に持ち込まれるようなものであれば、洒落にならないような多種多様な物のあるだろう。
けれども、少年が扱えるようなものであれば、ほんのり効果な物が多いのである。紛れ込んだ物を除いては、であるが。
気恥ずかしそうでいて、ズバっと大胆な目的を聞いてくる少女に、少し目を丸くして驚き。
少々慌てた様子を見せながらも、ちゃんと店員として勤めようと少年はまた思案を巡らせていくが。

「そういえば、前に紛れ込んだのだと…こういうのとか。
あ、これ…少し使い方によっては危ないかもしれませんけど…これとか?」

カウンター裏の棚にそそくさと歩いていけば、直ぐに小箱を持って戻ってくる少年。
箱を開ければ幾つか古びた装飾品などが入っているのが見えるだろう。
知識としてはそこまで詳しくはないのだろうが。
色々と巻き込まれたり、首を突っ込んだりして、経験的な意味では雌雄の感覚を知っていれば、変に思い当たる偏った知識はあるのだろう。

「こっちはサイズは自動であって魔力感知で震えるリング…で。
こっちは…興奮や誘因を持つペアリング、だったはずです。」

片方はちょっとしたアクシデントが起きたことがある、紛れ込んだ物であるが。
どうやらまだ紛れ込んだまま残されていたようである。
もう片方は、魔力感知できない人のための、感知程度のものであるが。
何処にでもサイズをあわせられて、感知で振動と思えば、そういうのに使えなくもない、と考えたのだろう。
店主に持ち込まれた物を勝手に漁らない限りは、ぱっと思いついたものでとりあえず、といった感じのようであるが。

ミユ > 「ほむ…」

ミユはここでも天然を発揮したか…
いきなりぶっちゃけた質問をして、店員を困らせてしまうミユ。

カウンター裏に回り込む少年を、少し思案しながら待っていて…
(う~ん、やっぱり、あの少年には早い質問だったかな?)
なんて、今になって思う…

カウンター裏から出された小箱…
開けられれば、ちょっと古そう?な装飾品?みたいなものを見る…
「なるほど、なるほど…」
頷きながら、聞き入るも…

「あ、この2ついいかなぁ…こんなのも刺激的かもしれないですね♪」
コクコクと頷いて…面白そう~とか興味津々のご様子で…

「この2つって合わせておいくら位のものなのですか?」

なんだか購入意欲全開なミユ…少々お高くてもかうかもしれないが…

フィル > 「店主の保管箱になら…もっと色々あるとは思うんですけど」

後でばれたら怒られるかもしれない。
けれども、本当に厄介過ぎたり貴重だったりするものは、少年の手が出せない様にあるのである。
なら、すこし手に余るような物でも見定めてもらうくらいなら大丈夫だろうか。
何てそんなことを思案しながらの言葉なのだろう。

「あ、はい!
特に値段つけて並べてたものじゃないですし…。
んー…そのくらいならいい値で大丈夫ですよ?」

正式な店頭商品でもなく、値段をつけると言っても丁度いいラインがないのだろう。
商品へと予想以上に興味を見せる少女を見れば、少し考えながらもその答えに至ったようであり。
少女がこの位なら出してもいい、と思える値段で大丈夫。
と零すそれは少年なりのサービスもあったのだろう。

「本格的な魔道具とかに比べたら…小物みたいなものだと思いますし」

魔道具の持ち込みや、売れ行きが良くなるのは店にとっても悪い事ではないのである。
それであれば、尚更吹っかけたりなんてことは少年の性格からもなく。

ミユ > 「え~まだ何かあるの? あ、でもこの2つも…買うから、保管庫も見せてほしいな!」
ミユは保管庫にも興味津々で…嬉しそうに尻尾を立てながら、前のめりになって、満面の笑みを零すミユ…
そういうと、ミユはお財布をだして、2つのリングの支払いを進めようとする。
ミユはとりあえず、この2つのアイテムは先に購入しておいて、あとで保管庫をじっくりと…という算段であったりする…

(最初から、これくらいのアイテムがでてくるのだから、保管庫には結構色々ありそう!)
なんて思いながら…

ミユは少年の目をしっかりと見つめて、
「無理にとは言わないけど…ね、よかったら…」
と、前のめりになってしまった上体を起こして、こほんと咳をして、そう伝える…

フィル > 「僕だとあまり…普段は踏み込ませてもらえない場所ではあるんですけど…んー」

店主ご用達の2階の奥は呼ばれたとき以外立ち入る権利もなく。
保管庫も頼まれた時に、頼まれたものを取り出すくらいなのである。
興味津々といった様子で、自らが未知の魔道具を目の前にしているかなような。
そんな様子でよる少女を見れば、多少押しに負けているのだろう。

「あまりおおっぴらに…と言うか、内緒ですよ…?
その二つ買ってくれたのもありますし…」

普通にあっても中々売れないだろう、小物な魔道具の商品を即買ったのである。
そういう部分もあり、じーっと期待に満ちた目で見据えられれば、悩みながらも完全に断るということはできなかったようである。
財布から出される彼女のいい値の値段を受け取り。
カウンターの裏の一つの棚に代金をしまい込み。
表の看板を裏返して、お客が行き成り来ない様にすれば、とりあえずは準備完了か。
あたりを伺いながらも、彼女を裏口の方へと続く通路へと招いていこうとしていったであろうが―

ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」からフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 雑貨屋」からミユさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に黒須さんが現れました。
黒須 > (マグメールのとある通り。
人が多く行き来し、道の端には色んな露天が立てられていた。
賑わう中、一人で黒須は建物の屋上に座り、過ごしていた)

「…賑やかだな…。」

(祭りでもあるようなその様子を眺め、一升瓶を片手にラッパ飲みをしながら暇そうに眺める。
特にやることもなく、しなければならないこともないため、どうにも暇なのであった)

黒須 > 「…あ?切れたか…。」

(しばらく酒を飲み続けていると、次第に瓶の中身が空っぽになる。
かなりの量を飲んだにも関わらずに顔色は全く変わっておらず、平気な顔をしながら、屋上より飛び降りる。
普通の人なら足の骨一本折れてもおかしくなく、最悪死亡してしまうような高さを気軽に着地する。)

「さてと…新しいの買いに行くか…。」

(めんどくさそうに髪を掻きながら歩きだし、新しい酒を探してみる)

黒須 > (探し物の見つからずに場所を移動しようと思い、平民地区から居なくなる)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/路地」にカインさんが現れました。
カイン > 人気のない路地を一人の男がゆっくりとした足取りで歩く。
通りをまたいだ先は繁華街なのか、この遅い時間帯でも囁かな喧騒を運んでくるものの、
他に響く物と言えば男の足音くらいの静かな空間である。

「…何かこれはこれで落ち着かないな。
 貧民地区のあの路地の危険地帯具合のほうがおかしいのは判るんだが」

いつも何処かに誰かが潜んでいる気配のする貧民地区とは異なり、
比較的治安がいいからだろうかいつもの癖で路地の気配を探ろうとしても、
空振りに終わることばかりで逆に何処か落ち着かない様子。
自然とその考えが口から滑り落ちて苦笑いに変わり。