2019/06/12 のログ
■モリィ > 「そんな……私はただ、衛兵の職務に忠実でありたいだけです。その様なお言葉を頂戴するような勲功も無ければ立場でもありません……!」
貴族の方にこうも言葉を頂戴すると、畏れ多くて背筋が伸びる気持ちになる。
特に王城での勤務のときは、たいてい衛兵なぞ視界にすら入れまいと邪険に扱われるか、何を勘違いしたのか衛兵を娼婦と間違うような貴族ばかりと遭遇してきた身だ。
真摯に評価を下し、そして微笑みかけてくれる少年貴族に対して、報われたような気持ちで頬に朱が差す。
「貴様で結構です、名を呼んでいただくなんて、本当に畏れ多いです!」
こんな発言をしても無礼討ちにせず、それどころか同意までしてくれるような"まとも"な貴族であれば、それは憧れと忠誠の対象だ。そんな方に名を呼ばれたとあっては、無意識に胸が高鳴った。
「……そう仰ってくださる方が王城にもいらっしゃる、それだけで治安を維持し民の安全を守る者として報われた気持ちになります。貴方のような方が居れば、この国もまだまだ大丈夫だと思えますよ」
本当に、この方のような貴族ばかりであればいいのに。
民を文字通り草か石ころと勘違いしている貴族は、本当に腹が立つ。悪どい仕事の証拠を掴めば即座に乗り込んでひっ捕らえたいくらいに。
そしてそんな貴族の多いこと。溜息を吐きたくなる祖国の有様に、一条の光明が差したようで感動に身を震わせて。
「はっ、ホーレルヴァッハ殿はこの私の生命に代えても無事送り届けて見せます!」
実際命に関わるような事件はそう起こるものでもないが、言葉の綾と言うものだろう。
じっと目を合わせて笑いかけてくださる御方に、どきりと胸を弾ませながら、それを誤魔化すように飛び道具からの防壁魔法で二人分のスペースを覆う。
殺傷力のある飛び道具――一定以上の速度で飛来するものだけを弾く結界だ。あとはピッタリと張り付いて護衛すれば、よほど念入りな準備をした暗殺者が束で掛かってこない限りは初撃くらいは耐えられるだろう。
あとは我が身を盾に彼を逃がすだけ。そんな事件は起こらないだろうが、イメージトレーニングは万全だ。
「では参りましょう。何かあればすぐお声掛けください、私にできる範囲で対処いたしますので」
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「職務に忠実で、その任を十全にこなしているのだ。もっと胸を張ると良い。そして、その事が評価される事を謙遜する事も無い。フランの様に職務に当たる者が評価される、という事を他の者に示す事もまた重要なのだからな。適正な評価を得る事も、衛兵の職務の内と知るが良い」
真面目に働けば、上の者に評価して貰える。単純な事ではあるが、それが大事な事なのだと己に教えてくれたのは何処かのギルドマスターだっただろうか。
だからこそ、頬を染める彼女を微笑ましいものを見る様に眺めながら、真面目な口調で言葉を返す。
「私が好きで名を呼んでいるのだ。そこに畏れ多いも何もあるまい。何も、強制されてフランの名を呼んでいる訳では無いのだからな」
そして、真面目で熱意を持った兵士はどんな階級、どんな生まれであれ、是非とも己の影響下に置いておきたいという含みもある。
彼女の様な兵士は宮中では疎まれる事もあるだろうが、平民受けは存外良い事が多い。そんな彼女からの忠誠心が得られるならば、貴族としての面子だの体面などというものは塵芥の様なもの。
「買い被りすぎだ。私とて、此の国の王族。清廉潔白であるとは決して言えぬ故な。フランをこうして評価するのも、忠勇な兵士の熱意を安く買い叩こうとする下心あってのものだ。お前が仕えるべきは民であり、国であり、私の様な貴族ではない。安易に信用し過ぎるのは、美徳ではあるが推奨はせぬぞ?」
だからこそ、そういった邪な損得勘定は否定も隠蔽もせずに彼女に告げるだろう。偽りの善い貴族として得られる忠誠心は、脆いものである事は理解している。
寧ろ、己の様に理解を見せる様な貴族でも、清廉潔白である事は稀なのだと、諭す様に告げるのだろう。
「……防壁魔法か。見事なものだ。民を守る衛兵に相応しい、良い魔法を習熟している」
展開した結界を眺めながら、感心した様に一言。
そして、静かに一歩足を踏み出して彼女の前に出れば、くるりと彼女に振り替える。
「うむ。では参ろうか。短い旅路ではあるが、我が身を任せる。宜しく頼む、我が騎士よ」
穏やかに微笑んだ後、再度彼女に背を向ける。
それは、命に代えても送り届けると告げた彼女を信頼する様に、無警戒なものであっただろう。
■モリィ > 「…………はいっ!」
衛兵の職に就いて、それが思った以上に評価されづらい物だと知った時、それでもいいと覚悟はしたはずだった。
自分が幼い頃憧れた、市民を助くお巡りさんであれば、それが誰からも認められなくても構わないと思っていた。
けれど、やはり言葉にして評価されると、胸がじんわりと熱くなる。それも、直接的に助けた相手ではなく仕えるべき貴族からの言葉だ。
もちろん助けた相手から感謝を貰えば嬉しいが、それとはまた別の。もっと大きなところから、自身の行いは間違っていないと評価されたようで、同僚との不仲で溜まった憂鬱も吹き飛んでしまう程に心が弾む。
「で、ですが……いえ、であればそのままフランとお呼びください」
数多の衛兵ではなく、個人として認識され評価される。この短い時間でのやり取りで、腐敗しておらず自らを評価してくれる彼への好感度は急上昇していった。
王宮でただ棒立ちになって警衛に付くくらいなら街を警邏していたい、そんな想いの片隅に、彼の護衛であれば王宮勤務もたまにはいいか、という考えが芽生える程度には。
一市民として、一衛兵として、彼への期待と信頼を抱きつつあった。
「下心のある貴族は――はい、無礼を覚悟で正直に申し上げれば、ホーレルヴァッハ様にも仰るようなお考えがあると、わからないではありません。ですが、もっとひどいものを見ておりますから。民が第一、民を支える国が第二でありますが、第三くらいに貴方のような貴族を想っても良いと私は考えます」
真に嫌悪すべき下心は、衛兵をいいように扱い、正義と真実、罪と罰を好き勝手に弄する腐敗貴族のような手合いだろう。
残念ながら衛兵隊の殆どはそういった貴族と仲良しこよしであるが、だからこそ自分がそうでない貴族と繋がればその様な腐敗の温床、菌の発生源のような貴族を切り離す時に力を借りられるかもしれない。
「――という下心は、私にもあります。下心は悪と等しく結びつく、というわけではないでしょう?」
この王都において、他者を利用することは悪ではない。そうしないと生き残れないほどに、この国の権威は腐り落ちつつあるのだから。
――けれど、その利用しあい、そこに誠意が欠けた時悪になるのだ。
「騎士ではなく、衛兵でありますマイ・ロード。――衛兵をクビになったらその時にホーレルヴァッハ様の騎士で雇ってくださると助かります」
彼の冗談に冗談で返しながら、それくらいは許されるだろうかと少しだけ打ち解けた空気を漂わせながら、長身の少女衛兵は敬愛すべき貴族を虫一匹寄せることなく富裕地区までしかと送り届けるのだった。
■ギュンター・ホーレルヴァッハ > 「宜しい。返事が良いのは衛兵の基本だからな。此れからも、その意気で民の為に働いてくれる事を願おう」
嬉しそうに返事をする彼女に鷹揚に頷きながら、小さく笑みを零す。と同時に、彼女の様な衛兵が稀有な存在である事に内心溜息を一つ。無論、清濁併せ呑む事も大事ではあるのだが、民にとっては衛兵とは実質的に支配者の代弁者でもある。
せめて現場に立つ者は、彼女の様にあって欲しいと思うばかり。
「うむ。分かれば宜しい。先程も告げたが、私にとっては有象無象の貴族よりも、職務に忠実な衛兵の名が覚えるに値するものだ。フランの様に、私が名を覚える衛兵が増えると良いのだがね」
是は偽りない本心。己も同類ではあるが、腐敗した貴族の連中の顔と名前を覚えるよりは、彼女の様に真っ直ぐな人間の名の方が己にとっては価値がある。
願わくば、彼女が此の侭真っ直ぐに生きていて欲しいと思うが――それを強制するのは傲慢かと、小さく苦笑いを零した。
「…それは光栄な事だ。フランの様な兵に守るべき対象と想われるのは、王族冥利に尽きるというものだよ。
それに、抱く下心も気に入った。フランが必要とするならば、遠慮なく我が力。我が名誉に縋るが良い。お前ならば、正しく私の権勢を振るうだろうしな」
彼女が告げた言葉に、きょとんとした様な表情を浮かべた後、楽しそうにクツクツと笑みを浮かべるだろう。
彼女がそう望むのならば、腐敗した衛兵達に告げる印籠代わりになるのも悪くない。腐敗と欲望そのものを否定する訳では無いが、彼女の様な"監視役"は必要だ。
衛兵というよりも、憲兵の様な役割を期待して――それは彼女の望む兵士の在り方では無いのかも知れないと、内心自嘲と自制を働かせた。
「ふむ。それは実に魅力的な提案だな。何時でも歓迎しよう。我が領地にフランが足を踏み入れる日を、心待ちにしておくとしようか」
そして、冗談を返す程に緊張を解した彼女を嬉しそうに一瞥した後、他愛の無い会話を続けながら彼女と共に帰路へついた。
偶には街に出るのも良い物だ、としみじみ思いつつ、少しだけ、彼女の長身を羨ましく思いながら、何時も以上に厳重な守りの中で富裕地区へと至ったのだろう。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からモリィさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 / 庶民居酒屋」にミユさんが現れました。
■ミユ > 「んっ、しょっと…」
トコトコと店の中から現れたのは白髪猫耳尻尾のミレー族。今日も立てられるオープンの看板。
オープンしてまだ間もない居酒屋。そんなお店の雇われ店主。
今日は暇なので早めにオープン♪
今日は誰が来るか楽しみにおもいながら、店を見渡す店主。
テーブル席2席、カウンター席4席といった、お世辞にも広いとは言えない店内。
まだ接客業に慣れてないミユには丁度良いサイズとも言える。
カウンターの後ろには一級品のワインからエールの樽まで所狭しと並べられている。
たいていのお酒はここで呑めるんじゃないかと思わる種類の量。
そして、閉店前には殆どお酒が無くなっていても、夕方の開店には全て揃ってる、
そんな奇妙なお店でもあった。
2階より上はミユの雇い主が管理する連れ込み宿。内装が綺麗とあってか人気の宿である。
この居酒屋からも2階繋がる階段がある。
ミユは店の中に入り、手早く来客準備をしながら、来店客を待つのであった…
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 / 庶民居酒屋」に黒須さんが現れました。
■黒須 > (第七師団の朝一訓練帰りに繁華街に現れ、呑気に道を歩いていた。
最近、魔物による襲撃が無いため、戦闘員の戦力を温存するべく、戦闘員たちによる実践訓練が行われていた。
当然、ほぼ寝起きに近い体で体を動かし、自然にどのような状況でも対応できるようにするため、色んな戦闘技術を編み出し、実践する様にされた。
そのため、帰る際には皆ヘトヘトであり、真っすぐ家に帰らず、しばらくその場で伸びる者も多かった)
「さてと…こんな時間になっちまったが、酒が飲みてぇな…。」
(訓練で一汗流したため、喉と心が渇いていた。
満たすためにも酒を体に流しておきたいと思い、自分でも空いていないと思いながらも店を眺めていた。
すると、一軒オープンしている店を発見した。
こんな時間に空いているのかと思い、全く知らない店をしばらく見て)
「…ま、試してみるか…。」
(そう思いながら扉を開けて入店する。
そこまで広いと言えないが、酒が飲めればそれだけで構わないと思い、適当にカウンター席へと腰を下ろした。)
■ミユ > カラン――――
来店を告げる鐘の音が鳴り響く…
ちょっとうたた寝していたミユはその音に叩き起される…
「んんっ…いらっしゃいませ~」
ちょっと眠たそうな声で目を擦りながら声を上げる…
擦る目の前に見える黒一色の衣装の見覚えのある姿…
「あ、黒須さま…お久しぶりでございます。ようこそ、当店へ…」
目を広げ嬉しそうに云うミユ。
「まさか、ここで会うとはおもいませんでしたね~♪ ご注文は何が如何でしょうか?」
と、カウンタの壁面にズラッと並んだお酒の数々…まだミユは半分も覚えられてはいないが…
知ってるお客さんとくれば、ミユも上機嫌…
そそくさと、おもてなしの準備を進める…
■黒須 > 「あ?なんだ、お前だったのか…。」
(接客をする仕事なのにうたた寝をするとは、よほど暇だったのだなと思えたが、確認すれば依然酒場で話、一夜を共に過ごしたミレー族の少女だと思い出した。
嬉しそうにするその様子を見ながら、特に表情を変えずに受け入れる)
「こんなところに店を構えてたとはな?儲かってんのか?」
(何気ない日常会話をしながらミユに聞いた。
見た感じ、店内は狭く、寝れるぐらいにあるとはかなりの暇だと察していた。)
「とりあえず…ウィスキーのロックを一つ」
■ミユ > 「あは♪はい、私です…といっても雇われ店主ですけども…
儲けは…殆どないです…店の維持費だけなんとか…ですけど
それでも続けていけるだけでもよいですね」
ニコニコ笑いながら話すミユ…以前と違うところといえば首輪くらいだろうか…
「はい、ウイスキーのロックですね~少々お待ちください…」
というと、カウンター奥からハシゴを持ってくる…上を見渡して…
「ん~と、ウイスキーは…これこれ」
嬉しそうにそういうと、そこにハシゴを掛けて登ってゆく…
もしかしたら、お尻が丸みえかもしれないが…ミユは特に気にした様子はない…
そうして、1瓶取ってくると…グラスに氷をいれて…ちょっと上級なウィスキーを注ぎ入れる…
「はい、お待たせしました…」
と、出てくるのは、ウィスキーとスライスされたパン4切れにちょっと塩を効かせたおつまみと…
■黒須 > 「ま、潰れねぇなら良いんじゃねぇか?」
(店の従業員としての証なのか、首輪をつけていることに目が行った。
少しチラッと見ては再度ミユの顔を見るようになり、とりあえず注文した酒を待つ。)
「ん…。…どうも」
(酒を覚えてないと言うことで探して提供するまでに時間があった。
その際にハシゴに登って取る際には、普通に見えたため、少し見ていた。
出されると、グラスを手に取り、眺めては軽く回して匂いを嗅ぐ。
普通の酒と比べてかなり上品で、一口口に入れて転がす。
辛口な味わいと心地よい香りにより、朝訓練の疲れが満たされる。)
「…中々良い酒、使っているんだな?」
(つまみのパンも一切れ食べては、ふぅっと鼻で息を吐いてくつろぐ)
■ミユ > 「はい…まだ開店して間もないですからね♪ まだまだこれからですよ~」
上機嫌で話すミユ…このお店が軌道に乗るかはこれから次第で…
「うふっ…贔屓にして頂ける卸屋さんが見つかったので…他の店よりも安価でお取り扱いできるのが、このお店の強みです…♪」
ちょっとカウンターから乗り出して、嬉しそうに話すミユ…
首輪には鑑札が付けられて、所有者名とかが書かれているのが伺えるだろうか…
一度は知り合った仲とはいえ、今は店主とお客様…きっちり対応しようと、お代わりを頼まれれば、次ぎ直し…氷が足りなければ足し…おつまみが減ってきたら追加したりと、それなりには慣れた手つきでこなしていく…
■黒須 > 「…ま、値段によっちゃ?俺もちょくちょく来るかもな?」
(今の所、酒の味とつまみの提供による気の効かせ方が良いため、良い所)言うようには感じれた。)
「ほぅ、なるほどな…?それなら、何かあった時でも頼れるな?」
(そう言いながらカウンターか乗り出すミユの首に付けられた鑑札を取って眺めてみる。
所有者の名前がきちんと書かれており、なんとなく眺めている)
■ミユ > 「流石に…貧民地区の安酒には敵わないですが…
この地域では、大体お値段は2~3割は安いかと…
このお店も雇い主様から、維持できていればいいと言われていますので…
なんで私みたいな奴隷が採用されたのかも全く不明です。奇特な方なのかも…♪」
鑑札を取られると…そこには、所有者名…住所…そして奴隷を示す刻印が刻まれている…
ミユは鑑札に触れられると少し擽ったそうに笑い…
「ミユもご主人様ができましたので…ここの雇い主様ではございませんですけども…
奴隷待遇としては破格かなぁ…家の事だけしていれば、あとは自由ですし…
何しててもお咎めはありませんから…」
ミユはまるで自由を手に入れたかの様に言う…
■黒須 > 「ほぅ、他の酒場よりかは安く済むか…。」
(悪くない話だと思いながら聞いた。
相手にもこの少女が居るとなれば、通う理由が出来、また来るのも良しだと思いながらも、鑑札を触りながら聞いてみることにした…。)
「一つ聞きてぇが…もし、今日お前を一日だけ買うとなれば…値段はいくらだ?」
(獣らしい鋭い目つきになりながらミユに言う。
新しい主人になるわけでなく、一日だけ買うっという条件。
それを相手はどう受け止めるのかと思いながら聞いてみる)
■ミユ > 「えぇ…その分、良いお酒を提供できるのです…
たまに奴隷の酒なんて飲めるか!って怒って帰って行く人もいますけどね~
気にしてたらこのお商売はやっていけない感じがしているので…」
結構余裕の笑顔で答えるミユ…
「あっ…」
…と、一瞬躰を竦めて上体を起こして…
「ミユが、お金で買えるとでも?」
ニコッと笑って答える。
ミユはお金では買えないが、気に入った相手ならば、一日お付き合いしても良いことを話す。
勿論そんなものに代金はつかない…
■黒須 > 「ま、俺もそこらの貴族同様に金で買えるなんざ思ってねぇ。
だが…抱かせてくれるなら、俺もその分の金額は払うしよ?」
(色事に関しては人一倍に性欲が強く、一度抱いた相手となれば、再度会えた時、抱こうと思うこともある。
金で買えると?っと言われれば少し眉を動かすも、気に入れられたために付き合えそうだとわかった。)
「…二階の部屋は空いているか?もし、このまま行けるなら…そこで抱いてやるよ…。」
(二階の部屋を親指で指さし、目を少し細めて聞く)
■ミユ > 「ふふっ…お小遣い頂けるなら、尚更、がんばらないといけないですね…♪」
ミユは奴隷の身ながらもご主人様の寛大な意向で、そのあたりも含めて自由にしろと言われている。
「お二階はこの時間帯ですから…どのお部屋でも選び放題だと思いますよ~
雇い主は上の宿が忙しいから…と仰ってましたが、あちらも昼間はひまでしょうに…」
と笑いながら話す。
ミユはすぐに看板を下ろすと…
「勿論…お付き合い…致しますよ?」
と、首を傾げて、微笑みを浮かべて答える…
■黒須 > (すんなりと要件を飲み込んだ少女。
看板を下ろした姿を見ればその背後に立ち、身長差により見下すようにして見る)
「…それじゃ、一夜借りるぞ…。」
(そう言いながらも、ミユをエスコートする様にしながら二階にある部屋へと行こうとする)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 / 庶民居酒屋」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 / 庶民居酒屋」からミユさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にシャルレさんが現れました。
■シャルレ > 夕暮れ時の平民地区の市場を人の姿で大き目のカバンを斜めにかけて歩いてる
お仕事の伝票と代金を届けて回ってるとこ、
馴染みの仕入れ先に先月分の支払いも最後の1件が終わったとこで、カバンもペタンコになって
「ふー…つかれた」
支払いのお金を持って歩いてたので
ようやく解放されたとこで一息つけた
見回すとワゴンに果物ジュースを売ってるのを見つけて
リンゴジュースを1つ買うと、近くのベンチに座り、ストローに口をつける。
■シャルレ > チューっとストローを吸いあげて冷たいリンゴジュースを飲んでる
荷物は何もなく身軽になったので、座ってる脚を伸ばし、かかとをつけたまま揺らしたりして
市場で買い物をする人たちを眺めてた
夕暮れ時のせいか、人は多く食べ物のいい匂いもしてるとこ
思わず鼻先をスンと持ち上げ匂いを嗅いでしまうけど
一人リンゴジュースを飲みながら、ご機嫌で過ごしてた
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にジャッカスさんが現れました。
■ジャッカス > 腰に宝石と飴の甘い香りを纏いながら、取引先から戻る途中、
涼しそうな飲み物が売っているので駄賃を渡してあいているところを探すと、
猫耳の少女が座っているのが目に入り、ゆっくり歩み寄り。
「やぁ、君、すまないが……隣で少し休ませてくれないかい?」
そういって人当たりの良さそうな垂れ目に笑みを作る
■シャルレ > 半分くらい飲んだとこ、甘い匂いを感じたと共に声をかけられて、わかりやすいくらい
肩がびくっと揺れて見上げる
「ぁ……うん、はい、どうぞ」
優しそうに見えるけど、初対面での声かけに緊張して小さめの声で返す
座り直し、隣のスペースを広めにあけるようにして
■ジャッカス > 初対面の少女の反応を見やり、驚かせてしまっただろうか、と内心彼女に申し訳なく思いながら
眉をハの字にして体をかがめ、縮こまりながら、頭を垂れつつ、口を開く。
「ありがとう、では、失礼しますねぇ」
ゆったりとした動きで一人分空いた場所に腰掛けて、ワゴンで買ったオレンジ色のジュースに口を付ける。
初めて飲む味は、酸味がありつつも甘さもあって、さっぱりしており。
ほー……と聞こえるような、長い息をはいた。
■シャルレ > 隣に座る人をチラッとした横目で見る
容器が同じなので同じワゴンで買ったのだろうか、息をつく様子に気づいて
「……おいしい……でしょ?」
隣の人を気にして話しかけてみる、果物100%ジュースなので自分はお気に入りなのだけど
■ジャッカス > 金色の視線に気づき、横を向くと、少女の顔が目に入る。
吸い込まれそうな輝きにパチリと瞬きして、やや赤面しつつ飲み込むと
彼女の言葉を聞いた。
此方に興味を引いてくれたのだろうか。少し嬉しくなって顔をまた綻ばせ、頷く。
「ああ、とても」
と視線を下ろせば、彼女も同じ瓶を持っていて。
「初めてここの商品を飲んだんだが、君は常連さんなのかい?」
とふと気になってたずねてみる。