2019/05/30 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区の通り」にフィルさんが現れました。
フィル > 日中の暑さを拭い去る様に、深夜に吹き抜ける風は大分涼しく。
その涼しさもあってか、まだ大通りから酒場に続く道には、それなりに人々が行き交っている。
其れでも徐々に、人波は宿屋や酒場が立ち並ぶ区画へと向かって多くなり。
響き渡る客引きや喧騒の声なども、比例するようにその大きさを増して、町の夜の顔を見せ始めていく。
そんな中、人の流れの合間をぬうように、ゆったりとした足取りで歩いていく少年。

「たまには…この辺で買って帰るのもありだけど」

店頭での持ち帰りや、持ち帰り様の商品を並べているお店は疎らに並んでいる。
少し先へと行けば、店内でしっかりと腰を据えて食べることができる、酒場が立ち並んではいるのだが。
平民地区とはいえ、夜に人の集まる場所は路地裏とはまた別に、何かとトラブルが起こることも少なくはない。
それらを危惧してか、いつもより早めの時間に、配達から戻ってこれた少年は、良い香りを零す品々へと、フードを目深に被りながら視線を揺らめかせ。
何か買っていこうか、それとも酒場の方で食べていこうか、と少し商品によそ見しがちな様子で、道を歩いているようであり。

フィル > 「スープ系も、悪くはないんだけど…」

食欲を擽る様に漂ってくるいくつもの香り。
行きかう人々も、思い思いに目についたお店に流れて食事を楽しんでいる。
そんな中、特に鼻を擽った香りへと、フラフラと引き寄せられるように歩んでいけば、そこにあるのは持ち帰り用のスープを売る店。
涼しくなってきた夜の時間には、悪くはないものである。
数人他のお客も持ち帰り用の、店の窓口に並んでいるのは見て取れ。
中々に繁盛している様子がうかがえるが。

「もうちょっと…がっつりしたものが食べたい気も…。
わ、っと!すみません!」

人々の合間から、顔をのぞかせるようにして見てみるその商品。
肉や野菜が彩より煮込まれている様子であり、書かれている値段も手ごろな物。
それでも、少年はスープよりもう少しがっつりと食べたい心持だったのだろう。
列には直ぐに並ぶことなく。少し横から覗くようにして、迷うように一人ぽつぽつと零していくが。
人々の行きかう場所である。歩いてきた人にぶつかりかけてしまい。
こけそうによろめきながらも、慌てて頭を下げて謝りの言葉を紡げば、トラブルにはならずに済むだろうか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区の通り」にイグリーさんが現れました。
イグリー > ぶつかりかけたのは頭一つ小さい、育ちの良さそうな装いの少女だ。

「ふふ。大丈夫よ」

にこりと品良く微笑んでいたが――少年のフードの中身に視線をやると
途端に、興味深いものを見つけたようににまにまと笑みを深めていく。

「あらあら。随分と珍しいなりをしているんじゃない?」

立ち止まり顔を近づけ、もっとよく見えるように魔法使いの金眼を近づけ覗き込んでくる。
逃げたり距離をとったりするようなら、ゆったりと追いすがってくるだろう。

フィル > 「怪我とかない、見たいですね。
前ちゃんと見て無くて…何もなくてよかったです」

体格はそこまでよくないとはいえ、意識してない時にぶつかったりすると、思わぬ怪我などを引き起こすもの。
慌てて謝った相手が、自らよりも小さい少女であったのに気づけば、それは尚更だろう。
特に怪我もなく、気にするでもないとった様子の言葉を返されれば、ほっと安著の吐息を零し。
少しだけ礼儀とばかりに、目深のフードを少し浅く被り直し。
改めて一つ頭を下げてみせるが。

「あ、並びます…?って…珍しい、ですか?
そんなに変わった服装じゃないと思うんですけど…」

此処に並ぼうとしていたのか、そう思えば列の後ろへの道を開けようとするだろうが。
何かを見抜くように、じっとフードの中の顔でも窺うかのように向けられる視線に、一つ首を傾げてみせる少年。
最低限とは言え阻害の魔法はかかっているのである。
それを少し過信してしまっていれば、少しだけ顔を寄せてくる少女に気圧されながらも逃げたりすることはなく。
何が珍しいのか、と不思議そうに自らの服装を見直したりして言葉を返していき。

イグリー > 「そう? そうかもね。
 ……かわいい男の子だな、ってこと」

機嫌が良さそうに応える。
この少女は、もちろん認識の阻害を看破している。
未だ見破られていないと思い込んでいる彼に、愛おしそうな視線を向けた。

「せっかくだし、よかったら一緒に食べない?」

並ぼうとしていたわけではなかったが、そういうことにした。
少年のうしろに並んで、同じものを買おうとするだろう。

フィル > 「え、あえっと…ありがとうございます。
じゃなくって…可愛くはないと思いますけど」

本当の姿ではないとはいえ、自分の姿に自信を持っている性格ではなく。
多少なりとも男として、雄としての感覚では可愛いという言葉に、驚きとむず痒さがあるのだろう。
目を丸くするだけでなく、見抜いている彼女であれば、フードの中に見える耳も、ピンっと連動するように跳ねたのも見えただろうか。
反射的に褒め言葉に対してのお礼を零してしまうものの、気恥ずかしそうに、返す声は少し小さくなり。

「一緒に…ですか?
それは別に大丈夫だけど…そうするとどこで食べましょうか。
平民地区でも、安全ではないですし。」

不意な申し出だったのだろう。
また一つ少し驚いたように、マジマジと視線を彼女に向けてしまうが。
ぶつかったことと、自らより小さい少女だったのもあり。
少し気を使うように、男の子らしさぶってみせる少年。
一緒に並ぶならと、後ろに並ぼうとする少女に前を譲ろうとするだろうが。
売り切れになることもなく、暖かい湯気零れる安物の木の器に入ったスープは手にはいるだろう。

イグリー > 「ううん? そんなことないわよ?」

フードの中で耳が跳ねるのを見て金眼を猫のように細める。

「わたしはどこでもいいけど。自分の身ぐらい、自分で守る自信はあるもの。
 強いて言うなら……あなたのお部屋なんて、とても安全そうじゃない?」

スープの器を手に、悪戯っぽい声色で、少年に返事をする。
まるで無防備に身をさらけ出すかのような提案だ。

「わたし、あなたと仲良くなりたいの。
 お名前教えてくださる? わたしのことは、イグリーでいいわ」

フィル > 「は、はい…」

威圧感と似ているようで違うものを感じているのだろう。
何か本質、本当の姿を静かに見抜かれているかのような感覚に、可愛いという言葉も結局は否定しきれず。

「それならいいんだけ…ですけど。
安全…外よりは確かに…そんなに信用して大丈夫?
僕が言うのもなんですけど…」

今の仕事が仕事であれば、初対面の人にはいつも以上に丁寧な言葉遣いになる少年。
少しくだけかけた言葉遣いを直すように、一度咳払いして改めて紡いでいくが。
初対面の人の異性の家に来ていいか、そんなことを言われれば、別に悪意を持っていなくても、少しまた驚くことになったのだろう。

「イグリーさん…ですね、覚えました。
僕はフィル、フィル=クォーレンスっていいます。
でも本当にいいんですか?そこまで遠くはないですけど、僕の部屋にって」

丁寧に名乗られれば、少年もちゃんと丁寧に返す名乗り。
面と向かって仲良くなりたいと言われれば、悪い気がする人は少ないだろう。
特に良くも悪くも騙されやすかったり、お人よしな面のある少年なら尚更か。
異性の部屋という意味でも、夜遅くの平民地区という意味でも、大丈夫とは言われていても、改めて念を押すように訪ね。

イグリー > 「ぜんぜんかまわないけど?
 それとも他に、今から都合がつくような安心できる場所ってあるかしら。
 あなたって、お人好しそうだし」

いったいなにをそんなに案じるのかわからない、そう言いたげな様子で首を傾げた。
頭の上のリボンが、風を受けた花のように揺れる。

「それとも、わたしのことが怖いの?
 だいじょうぶよ。恐ろしいことなんて何もしないわ」

挑発するように唇を意地悪そうに歪めて見せた。
少年が了承するなら、ぴったりと彼にくっついて連れられていくだろう。

フィル > 「怖いなんてことはないですけど…。
お店はもうしめてきてるし…そうなると…んー…」

流石にこの小さな少女を怖い、と思うことはないだろう。
それを改めて指摘されるようにして、考えてみてもやはり怖いとは思わなかったのだろう。
ちょっとからかわれてもいるかのような様子に、少しだけ苦笑を零しながらも、実際に思い当たる場所は確かに部屋以上のものはなく。

「少しだけ歩くけど…ちゃんと帰りは送りますからね」

一応食べ終わってさあ自力で元の場所までというつもりはないのだろう。
帰宅も彼女が大丈夫と言う場所まで、ちゃんとエスコートを少年はするつもりのようであるが。
エスコートが本当に要るかは少女のみぞ知るかもしれない。
それ以外にいい代案も見つかることがないままに、少年は彼女を先導するようにして、部屋へと導き招いていくことになるだろうが。

ご案内:「王都マグメール 平民地区の通り」からフィルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区の通り」からイグリーさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にレーナさんが現れました。
レーナ > 人気の少なくなった広場の一角、明かりを灯す街頭に背を預けて暗い通りを眺める。
特に仕事と言う訳ではなくただの気まぐれでそうしていて。
時折に怪し気に見られはするが関わろうとする者もいないのか今の所衛兵に声を掛けられる事もない。

「しかしどうするか…」

通りを眺めていた視線を空に移して小さく呟き。
そして通りに戻して上着のポケットから取り出した飴を口に入れる。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミユさんが現れました。
ミユ > 「~♪」

いつもの酒場ほよろい気分で店をでる…
から広場を経由してカイン邸に戻る予定であった最中…

広場でなんだかヒマそうにしている女性をみかける…
ミユは興味を持ち、目の前に足を止めると声をかける。

「おねーさん、こんなところで何してるの?」

見上げながらにっこりと微笑む。

レーナ > 昼間に買った飴ではあるが少々甘すぎて眉間に皺をよせる。
それでも捨てるのはもったいないとかみ砕いて飲み込んでしまい。

今日の宿でも探そうかと考えて外套から背を放したタイミングでかけられる声。

「…何もしてはいない。しいて言えば空を見ていた…か?」

どこかのメイドか?声を掛けてきた少女を見返し。
普段ならば気にしないのだがつい答えてしまう。

ミユ > 「ふ~ん、暇なんだ… だったらちょっと遊ばない?」

堂々と広場の一角にあるとてもエロティックな連れ込み宿を指す…

「あそこ、部屋の備品も多くて、有名な宿なんだ~♪」

ミユは楽しそうに笑みを浮かべながら、返答も聞かずにおねぇさんの手を掴んで歩を進めようとする。

レーナ > 「遊ぶ?言っておくが私は娼婦ではないぞ」

あの男と言い自分はそんなにちょろく見えるのかとため息を吐き。
指された先にはいかにもという雰囲気の宿で。

「随分と詳しいな。使いなれていると言う訳か。…待て」

楽しそうに笑い、話も聞かずに引っ張っていこうとする少女に逆らうように腕を引いて。

ミユ > 「ん~?」
手を引かれると、体格の差もあってか、軽く引き戻される…

「あまりにヒマそうだったから、娼婦に見えちゃった…」
 少し頭をさげちょっと謝るミユ

「やっぱり、ここで遊ぶといったら、アレなんですよね~♪」
当たり前かのように言うミユ、正直ここに来て、あの店を使わない日などほどんどない。

「だったら、一緒に飲みながら、お話でもどお?」
先ほど出てきたばかりの店を指差す。

レーナ > 「冒険者だ。娼婦になった覚えはない」

何だこのメイドはと呆れた目を向け。
それに娼婦ならば広場ではなくもっと賑やかな通りで売っているとまた呆れ。

「それが当たり前というのもどうかと思うが?」

仕事で王都と他を行き来している身。
今日の様に仕事が見つからないという事がない限りはこうして暇をしている事もなく。
見える店を使い慣れている風な少女にどんな生活をしていると見て。

「酒か…。一杯ぐらいなら付き合っても構わんぞ」

それなら飯間と少し考えて頷いて見せる。

ミユ > 「ふふっ、ごめんなさいね♪」
さして反省しているようにもみえない。

「あはは、ごめんなさい…だって男だったら、すぐ連れ込もうとするんだもん…」
質問に陽気に答え、あはは… と少し冗談じみた声でそう答える。

「ふふっ…ありがとう…お仕事柄、あまり人と話す機会がないんだよね~だから街灯でヒマそうにしているおねぇさんに声をかけたのですよ…」

こちらは殆どご主人宅に居る身、人とのふれあいは殆どなく…
そんな中、見つけてしまったのだから、チャンスとばかりに誘ってみたのであった…

「ほら、こっちー♪」
再び手を取り、行きつけの酒場に足を運ぼうとする…

レーナ > 謝っているようでまるで謝っているように見えない。
言葉の軽さか雰囲気のせいか…なんにしても今までにあった事のないタイプ。

「この国の男がそうなだけだ。私にもそんな知り合いがいるな」

今まさにそれをしようとしていたぞと視線でジョンだ字見た声wで話す少女に告げて。

「なるほどな。だがそれなら最初から酒場で探せば早かったと思うが?」

少女の見た目ならどんな相手でも引っ掛かるだろうと思いはしたが告げず。
今度こそ手を降り酒場へと引っ張られていく。

ミユ > 「ここですよ~♪」
たどり着いた店は、古風ながら、店を出入りする客のガラは悪くはない。

「男は女性をみれば、だれでもいいんじゃないの?」
ちょっと声色をかえ、低くしてみれば、嫌そうな顔をしてそう答える。

「あはは…私もそうかも…」
ついつい慣れからか、先に連れ込み宿に誘い込もうとした自分に少し恥ずかしさを覚え…

「酒場の男どもは、とにかく脳みそ下半身ばかりだからね~あんまり興味ない」
酔った男の強引さはいつものこと、ミユはなかなか断りくい性格をしているからか、
ついつい、男に連れられては怪しい宿に連れ込まれるコトが多い。

「さっ、つっ立ってないで、入ろ、入ろ♪」
急かすように手を引っ張って、酒場の入口を大きく開こうとした…

レーナ > 連れて行かれた店は今まで立ち寄った事がない店。
古風な感じはするが客の質も悪くはなさそうで感心し。

「あぁ、それは思う事が多いな。だがお前もそうだという事を忘れるな?」

嫌そうにはしているがまさに同じことをしてたと呆れた顔で見返し。
今頃に気が付いたのかと、実は抜けているのかと見てしまい。

「そう思うなら店は択ぶことだ。仕込まれてからでは遅いぞ」

何処にでも下半身で考える奴は多いが…この国は特に多く。
興味がないと言いながらきっと連れ込まれているなと察して。

「そうだな。そうしよう」

何を慌てていると問う前に急かされるままに引っ張り店内にと連れ込まれていって。

ミユ > 「にひひ…私もそうでした…」
女性の声に苦笑いしながら、答えるミユ。

「でも、私は綺麗なおねぇさんが大好きだから~」
ついつい言い訳をしてしまうミユ…

「うん、次からはよく考える~」
やっぱり間の抜けた声で答える…自分は天然だと自覚はないようである。

「う~ん…なかなか、上手く断りきれる様な言葉が浮かびあがらなくて~」
腕を組み、悩むような仕草をしながら、そう告げる――――。

店内はそれなりに広い、毎日磨いているのだろうか、柱やテーブル、椅子等は高級品かと思う程に綺麗だ。

ミユは空いてる4人席のテーブルの椅子を後ろに下げると
「ここにどうぞ♪」
にこっと笑うと、席へ誘う…

レーナ > 「そんな事を言っても誤魔化されんぞ?私に同性の趣味はないからな?」

良い訳をする少女にぴしゃりと言い切って呆れ。
考えるとは言っているがどこまで考えるのかと見て。

「手早くなら殴ればいい。無理なら1,2度付き合ってやれば満足するな」

少なくとも一日二日とヤリ続ける奴はそうはいないだろうと告げて。
その言葉はまるで経験があるかのごとく重さ・

連れ込まれた店内はそれなりに広く、酒場だというのに掃除が行き届き綺麗なもの。
そんな光景を眺めていれば空いたテーブルを見つけたのか、椅子を進める少女。
そんな好意に少しだけ甘えてその椅子へと腰を下ろして。

ミユ > 「そっか~それは残念~♪」
クスクスと笑いながら、とても真面目そうには聞こえない声で言葉を返す。

「男の人を殴るとか…凄い発言!まっ一度は付き合うかもしれないけど、二度目はないね」
そういいながら、ミユはおねぇさんの対面に座ると、マスターに極上酒を2つ注文するミユ。マスターは手早くジョッキにお酒を注いで…テーブルにジョッキを運んでくる。

「さっ、これも何かの縁かもしれないから、乾杯しよう~」
ミユはジョッキの1つを手にとると、高くあげて乾杯のポーズを取る

レーナ > 「少なくとも私より強い男でなければな」

残念ではないと呆れて見て。
身を許す男の最低ラインを口にする。

「それが一番早いというだけだ。男など大体は一度で満足する」

少年に座った少女に告げては注文は任せ、運ばれてきたジョッキを手に取り。

「偶然の出会いは確かに縁か。では縁に乾杯」

手に取ったジョッキを掲げ、少女の乾杯ポーズに合わせて軽くジョッキを触れさせてから口をつける。