2019/05/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にエレイさんが現れました。
エレイ > 「──♪フンフンフーン フフーンフーン……」

夜。
人気のない路地裏を、ヘタクソな鼻歌を奏でながらブラブラとほっつき歩く金髪の男が一人。
一応その音量は夜ということで控えめにはしてあるが、それでも静かな路地裏には
その音は中々よく響き、ここに人がいますよと宣伝して歩いているようなものだった。

平民地区の中でもいささか治安のよろしくないこのエリアで、そんな事などお構いなしに男は
鼻歌交じりにマイペースに歩を進め続ける。なんか隠れ家的な店とかねーかなー、なんて考えながら、適当に視線を彷徨わせつつ。

エレイ > そうして歩いていたらやがて、脇の路地から4、5人ほどのゴロツキ達が男の行く手を阻むように出現し……

──数十秒後、その場には地面に転がされたゴロツキ達だけ残り、金髪の男の姿は既になかった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からエレイさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にミドリさんが現れました。
ミドリ > 「困った」

顎を撫でながら苦々しげにそう呟く女が一人。
水を止め処なく噴きあげる噴水の傍、無造作に置かれたベンチに座り、すらっと長い足を組んで考え込んでいた。

「このあたしというものが……戦いに夢中になって採集を忘れるなんて…」

王都の外、メグメール。
今日はギルドの仕事で、とある素材を集めに行っていたのだが…
其処で偶々遭遇した魔物との戦闘につい夢中になってしまい、ほくほくで王都に帰ってきてみればこの様というわけだった。
お陰で報酬は貰えず、斡旋人にはしこたま怒られ…
はぁ、と小さくため息をつく。とことんツイてない一日というものはあるものなんだな、と思う。

ミドリ > 「……仕方ないな。潔く諦めよう」

結局は自分のミス。だらだらと引きずっていても虚しいだけだ。
そう決心すると女は組んでいた足を解き、立ち上がって大きく伸びをした。

「帰りますか。……今日の仕事は終わりっ」

言い切ると、ぶらぶらと足取りも軽やかに歩き出す。
女の姿はゆっくりと闇に消えていく―――

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からミドリさんが去りました。