2019/05/15 のログ
■ロベリア > 密着状態で作業が続く。
鍛えられているのに柔らかな女体の感触と、鼻をくすぐる体臭の甘酸っぱい香りでロベリアの理性は更に綻んでいく。
ロベリアは興奮で鼓動は徐々に早まっていくが、心なしかゼナの体温も高くなっているような気がする。
こうして香りが目立ってきたのもそのためだろうか。
「んー、この調子なら任せても大丈夫かな?」
暫く密着していると、明らかにゼナの反応が変わってくる。
もしかして結構意識されてたりする?
結構脈あり?
などと期待を膨らませるがまだまだ焦ってはいけない。
様子の変わったゼナに対し特に反応も見せず何食わぬ顔でその場を任せて別の作業に。
「ふふ、やっぱり手伝ってもらえると助かるわねぇ。
仕込みが済んだら夜まで店番も頼んでいい?」
今日はまだ仕事が残っている。
仕事に集中してミスをしないようにしなくては。
だが中々好感触な様子のゼナである。
折を見て、今夜辺りにデートに誘ってみてもよさそうだ。
様子を気にかけながら二人きりで仕事を続ける。
その間ロベリアもわざと裾を翻してみたりとゼナを軽く挑発してみる。
■ゼナ > 「は、はい、お任せくださいっ」
あっさりと背筋から離れていく柔らかな体温にホッとしたような残念なようななんとも言えない気持ちを抱きつつも、ぎこちなかった動きはスムーズな物へと戻っていき、遂には「ふふんふふ~ん♪」なんて軽い鼻歌が飛び出す頃にはミニスカートにもむっちりと膨らみの浮かぶお尻をリズムに合わせて揺らし始めたりもする。
「はい、大丈夫ですっ。マスター1人で飲んだくれのお客さんの相手をさせるのは心配ですし」
時折意外な力強さを見せる彼女ではあっても、淑やかでおっとりした印象の強い美人さんである。この店に足繁く通う常連のほとんどは彼女狙いだろうし、そんな飢えた狼達の中に彼女1人を残すのは心配なのだ。その辺りの切り返しはゼナよりもロベリアの方が余程器用にこなすのだろうが、同性であり冒険者でもある自分が守ってあげなくてはという使命感めいた物を抱いてしまう。
なんだが強引に迫ったらあっさり押し倒せてしまいそうだし…と失礼な事を考えるゼナの方が実際にはよっぽど押しに弱かったりもするのだけど。
そんな戦士娘も家事万能な妹直伝の料理スキルはそこそこ高く、時折細かな味の調節を手伝ってもらう以外は問題なく仕込み作業をこなしていく。
無論、自分の所作には無頓着な癖に他人の仕草には目聡く気付くゼナは、ひらっと翻されるスカート裾から覗くあれこれに、顔を赤くしたり、硬直してしまったりと見事に翻弄される事となる。
こうした契約外のサービスこそが、ゼナがこの店で働き続ける原動力となっていて、時折はしたない一人遊びのおかずとしても用いられている事に女店主は気付いているのかいないのか。
■ロベリア > 「んっふっふぅ♪
捗るわ~」
下心で誘った事だが、おかげで仕事の効率はかなり良い。
ド素人ではなくある程度調理の下地があるのは助かった。
おかげで大分余裕を持って仕込みを終えることが出来た。
「さてさて、あとは煮込み続けるだけねー。
助かったわぁ」
最後に洗い物を片付け一通り作業は終わった。
あとは大した労力も必要ないし一人でも大丈夫だ。
「それじゃあ後は休憩がてら、お店の方で皆の相手しててねぇ。
この時間なら大して忙しくもないし。
でも、その前にはいこれ」
作業を切り上げゼナにおしぼりを手渡す。
「火の相手をしてると汗かいちゃうでしょ?
シャワーとかあればいいんだけど、今はこれぐらいしかなくてごめんねぇ」
それほど不快な匂いではないが、汗をそのままにしてはゼナが落ち着かないだろう。
下心は持ちながらもこういった気遣いも見せる。
おしぼりを渡して、にこにことしたままゼナの動向を見守るロベリア。
目を逸らす素振りはない。
割と下心丸出しだった。
■ゼナ > 「いいえ、お役に立てて良かったです」
額に浮いた汗を袖まくりした二の腕でぐいっと拭う男らしい所作は、ゼナが日頃はゴロツキ冒険者に混じって仕事をしている事を改めて感じさせるだろう。しかし、持ち上げた腕の頼り無い細さと、それに追従して持ち上がる柔肉の豊かさはそれを掻き消すほどに女らしい。
そんなタイミングでおしぼりを渡されれば、己のはしたない所作と女らしいマスターの気遣いに恥ずかしくなったのかほんのりと小麦の頬を赤らめつつそれを受け取って「―――あ、ありがとうございます」といいつつ汗を拭い始める。
その際にはメイド服の襟元を閉ざすボタンを外し汗の溜まりやすい豊乳の間だとか乳下だとかもぐいぐい拭くので、やはり淑やかさとは無縁である。
そして、背筋の大胆な露出の関係上乳当てをつけられない豊肉ははだけた襟元から深々と切れ込む胸の谷間を晒し、汗を拭う動きに合わせて卑猥に拉げられる肉鞠の様子をメイド服の黒布越しに見せつける。
メイド服の内側を進む手指は更にひょいと持ち上げた細腕の付け根、滲んだ汗で色彩を濃くした腋下までも拭き始めるのもまた冒険者生活の長さがもたらす弊害と言えようか。
そうしてゼナの汗をたっぷりと吸い込んだおしぼりを、無骨な大剣をぶん回しているとは到底思えぬ繊手と共に襟首から引きずり出した所で「―――ふふっ」と思わず漏らす忍び笑い。
そういえば彼女とはじめて出会った時にもこんなやり取りがあったなぁ…と思い出したのだ。そんな小さな笑みを唇端に残したまま、蒼玉の瞳をひょいと女店主に向けて、ちょっぴり悪戯っぽく口にする。
「このおしぼりは綺麗に洗ってお返ししますね?」
じっとこちらを見つめる女店主の意図もまた、過去のやり取りの再現を思っての事だろう。よもやそこに下心があろうとは思いもしていない。まぁ、そうした下心がある事に気付いたとて、彼女の様な美人のお姉さんが自分をそうした対象として見ている事にくすぐったさを伴う喜びを覚えるだけだし、淑やかそうな彼女がそんな生々しい欲望を抱いているというギャップをマスターの新たな魅力として捉えるだけなのだろうけど。
■ロベリア > 「そういえば始めて会った時もこんな事があったわねぇ」
あの時はこっそりと香りを堪能したのを思い出した。
別に再現しようとした訳ではない。
あわよくばとは思っていたのでちょっと匂いフェチみたいなところがあるのは否定しない。
だが今回は汗を拭き取ったおしぼりを受け取る事はなく、そのままゼナに処理されてしまう事になったようだ。
ちょっと残念だ。
まあ覚えていたら警戒されていても仕方がないような事をしたのだが。
「そう?
それならお願いしておくわね」
ここで下手に粘っても仕方ない。
さらっと流して、それよりももっと良いことを思いつく。
「ねぇねぇ、仕事が終わったら一緒にお風呂にいかない?
汗を拭くだけじゃなくてさっぱりしたいでしょ?
……二人きりで入れる、夜中でもやってるいいとこ知ってるから」
相変わらず愛想の良い笑顔。
だが少し含みのある、色気を纏って。
誘う内容もこの態度も流石に雇い主と従業員にしては親密過ぎる距離感。
だがゼナのこれまでの様子を見ると結構いけそうな気がする。
ちょっと勘ぐればただお風呂に行くだけではないという事も薄々察せられるだろう。
つまり了承されれば、割とあっちも乗り気という事だ。
少なくともロベリアはそう考えている。
そして連れ込みに成功すれば、今度こそやることをやるつもりだ。
■ゼナ > 前回も洗ってお返ししますと答えた所、何故か全力で遠慮され、結果的に汗濡れたタオルを奪われる事となったはず。そのタオルの匂いを物陰でがっつり楽しまれてしまっていた事には未だに気付いていないので、警戒するなんて事もない。
今回もきっと洗って返すという申し出は強く拒絶されるのだろうなぁと予測していたため、意外にもあっさりと彼女が引き下がった事には向けていた蒼瞳を数度瞬かせてしまった。
とはいえ彼女もその際の出来事を覚えてくれた事は嬉しくて、ゼナもまた口元を飾っていた笑みをふんわりと広げた。そして続く彼女の提案にはパッと表情を輝かせ
「わっ、いいですね! もしかして九頭龍温泉ですか? わたしもちょくちょくあそこを利用させてもらってるんですけど、色んなお風呂があって楽しいですよね♪ あ、でも2人きりで入れるってことは違う場所……」
とここまで口にした所で改めて『2人きりでお風呂』という事実に気付いて動きを止めた。脳裏に浮かび上がるのは、一糸纏わぬ純白の肢体の正面、狭苦しい浴槽の中で互いの脚を絡ませ合う様に身を沈める己の姿。
普通に考えれば2人用のバスタブなので浴槽ももっと広く作られているだろうからゼナの妄想したような状況には陥らず、精々が隣り合って湯船に身を沈める程度なのだろうけれど、一度浮かんだ妄想はねっとりと脳裏に絡みついて消えはしない。
動きを止めたゼナの頬が、再びかぁぁぁ…と赤く染まっていく。
いつもと同じにこやかなマスターの笑顔に一抹の蠱惑が絡みついているようにも見えて妙にドギマギしてしまう。
ごくり…と密やかに呑み込んだ生唾で小麦色の喉を上下させつつも、そわそわと不自然に泳いでいた視線は最終的に女店主へと向けられて、上目遣い気味の小動物めいた雰囲気のまま
「―――た、楽しみにしてますね」
赤みを帯びたぎこちない笑みと共に、2人きりでお風呂という申し出を受け入れた。ゼナの方は未だにロベリアの性癖を知らぬため、実際に彼女に襲われる危険性などは感じていない。しかし、閉鎖空間内で一糸纏わぬ彼女と2人きりというシチュエーションは、後日のゼナのいかがわしい行為の新たなおかずとして活用される事となるだろう。
もちろん、それを目的として受け入れたわけではない。あまり顔を合わせる事の出来ないマスターと裸の付き合いを通してもっと仲良くなれるといいなというのが目的なのだ。そのはずである。
■ロベリア > 「わぁっ、うれしい♪
それじゃあ残りのお仕事も頑張っちゃいましょうかっ」
誘いを承諾されるとぱぁっと花の咲いたような満面の笑み。
見るからにウキウキした様子が伝わりそうだ。
足取り軽く、厨房の後始末に取り掛かる。
ゼナと分かれて手を動かしながら、気を抜くとついにやけてしまう。
店に戻るまでにはもうちょっと表情を締めなければ。
そして、準備が滞りなく進み夜。
酒場の仕事は本格的に始まる時間帯だ。
酒の入った客の相手をしながら料理に配膳、時には喧嘩の仲裁と騒がしい時間はあっという間に過ぎていく。
「おつかれー。
お店の片付けはもういいから、約束のお風呂、いこっか♪」
少し早めに店を閉め、生モノの処理を済ませた程度でとりあえず仕事は切り上げ。
最低限の後始末だが昼からお預けされていたようなものでもう待ちきれない。
既に着替えを済ませ普段着。
ゼナの準備が済み次第、彼女と腕を組んでぴたりと寄り添う事に。
「温泉じゃないけど、いいとこがあるのよ。
ふふふっ、楽しみ~」
そして向かう先は富裕地区に近く、少し高級な店の並び。
しかし大通りよりも奥まったところへと入り込んでいく。
たどり着いた先は、一軒の宿だった。
ぱっと見はただの宿だが恋人たちの逢瀬ににもよく活用される、そういう用途の宿である。
■ゼナ > 嬉しそうな彼女の笑顔が見れただけで、気恥ずかしさに耐えて申し出を受け入れたかいもあるという物。その上実際のお風呂ではこれまで妄想の上でしか見ることの出来なかった彼女の裸身を目にする事が出来るのだから、ゼナのやる気も出ようと言うもの。折り曲げた袖を改めてぐいと捲って作業に取り掛かれば、その夜の営業もつつがなく進んでいく。
客の切れ目には「本格的に暑くなる前に夏用のユニフォームを支給してほしい」なんて要望も彼女に伝えたりして、営業時間の終了間際には遠足を翌日に控えた子供の様にそわそわしつつ。
「はい、マスター!」
ゼナの方はメイド服のまま、私服に着替えた彼女と連れ立ち夜の街へ。むっちりとした肉付きなれど、引き締まったくびれを見せる腰に無骨な革帯とそこから下がる護身用の小剣を纏った姿はますます妙なコスプレ感を助長させていたがゼナ本人に気にするところはまるでない。
さり気なく腕を組んでくる女店主の大胆さにはドキッとしつつも、ひょいっと肘を持ち上げる様は令嬢をエスコートする騎士の様。見た目はやはり弱そうなコスプレメイドなのだが。
「へぇ~、どんな所なんでしょう。わたしも楽しみですっ♪」
なんて言葉の通りうきうきと弾む足取りで歩を進めていたメイド戦士ではあったが、段々と高級感を増していく周囲の建物の様子に不安げな様を見せはじめる。恋人の家に身を寄せて以来生活も安定し、今では並の平民とは比べ物にならない収入を得ている凄腕冒険者だが、その心根は小市民のまま。
いかにも値の張りそうな店々の様子に財布の中身に不安を覚えているのである。そんなゼナの内心にお構いなく足を止めた2人の眼前に建っているのは、清潔感と小洒落た雰囲気のある宿屋。見るからに高級そうな大きな建物だったりしなかった事にほっとしつつ女店主と共に店の入り口をくぐって店内へと。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からゼナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からロベリアさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/繁華街」にカインさんが現れました。
■カイン > 騒々しい平民地区の繁華街の真っただ中、
露店で買ったらしい飲み物を片手に道行く人を眺めている男が一人。
誰も彼もが随分と忙しそうに立ち回っていく様子を何処か他人事のように眺めていた。
「いつ来ても騒々しいよなあ、この辺り。
仕事で来る分にはこの騒々しさが面倒ごとだがオフなら気楽なもんだ」
どこか上機嫌に漏らしながらもどこかで騒動が起きたのだろう、
聞こえてくる怒声の方に視線を向けてヤジを飛ばす始末。
仕事らしい仕事もなくたまには休みと位置付けての散歩の最中だけに、
普段用心棒をしてる時の飯のタネも気楽に楽しめる余裕がある。
■カイン > 「相変わらず騒動は起きるもんだなあ。
同業者の連中には同情するというか…お、やってるやってる」
近くで始まった女の子にちょっかいをかけようとした男に対し、
用心棒らしき人影が仲裁に入った様子に笑いながら見物の構え。
最も男自身、自分で軽口叩くほど平和な事は稀なのだが。
直にちょっかいかけてた男がノされて影に引きずり込まれていく様子に、
残念と言わんばかりに肩を竦めながら見ると無しに道行く人や客引きを眺め始め。
「ま、口説ける相手には事欠かんと言えば事欠かんのだろうが…」
■カイン > 「ま、こんなところで仕事思い出すのもなんだしな。
折角だし酒でも飲みに行くとするか」
何を飲むかなと居並ぶ酒場を一瞥してから雑踏に紛れていく。
軽い足取りを隠すことなく酒の勘定をしながら去っていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/繁華街」からカインさんが去りました。