2019/04/19 のログ
ミヤビ > 「媚薬はいくつかありますが、私も娘たちも、売り物ではないのですよ」

幾人かと体を重ねた感覚として、交尾や妊娠すること自体が嫌いなわけではないが、
行きずりの相手とすることやお金で体を売ることには生理的な拒否感が強いし、
そこまで男を求めているわけではない。
さすがに実演販売はやりたくないし、娘たちにそのようなことをさせることは論外だ。

「薬自体は、そうですね、これとこれ、でしょうか」

媚薬の調合はむしろ得意な部類である。比較的万人受けのする、性感を増す薬と、
性欲を増す薬をカバンから取り出し騎士の前に置く。

グスタフ > 「なるほどね。そいつは無礼をした。」

彼女の矜持に触れたのだろう。侮辱をするつもりではなかったと頭を下げた。

彼女が出した薬を見ながら、薬効成分を訊ねながら見る。

「あまり依存性を持たせていないのかな。あくまで健全に、なんだね」

質がいいというのは別として、自分で楽しむものといった感じが見て取れる。
あまり相手に盛って使うことを考慮してはいないようだ。

「……値段も、割と安い。これは初めてだからの特別価格?」

ミヤビ > 「いえ、一般価格ですよ。薬剤師直売なので安めなのです」

基本的に近所の奥様たちが使うための薬しかここでは販売していない。あまり強いものはギルドを通さないといけない、という形骸化しているルールをミヤビは愚直に守っていた。

「男性にも効果がありますので、騎士様もぜひ使ってくださいな」

楽しそうに、若干早口で薬の説明を嬉しそうにする。

グスタフ > 「じゃあひと瓶貰おうかな」

銀貨を置いて瓶を一つ掌で弄びながら、陽にかざして見せた。

「普通のクスリはあんまり効かないんだよね、もう」

口の端だけで笑みを浮かべると、邪魔したねと手を振りながら。
こちらを見ている、最初に声を掛けた娘に気付いて。愛想笑いをするが隠れられた。溜息。

「……あー、脅かして悪かったな。家のお手伝い頑張れよ」

ミヤビ > そうして別れた夜。店も閉まった深夜。周りには人通りはなく、おそらく多少の騒ぎがあったとしても気づかれないだろうそんな時間帯。

ミヤビは一人1階の居間で寝ていた。娘たちは全員2階のセキュリティが強固な寝室で寝ていたが、ミヤビは一人調合に熱中し、終わった瞬間に寝入ってしまったのだ。
すぐそばには、調合し終わった高級薬、女を狂わせてまで妊娠させる強力な媚薬ヴァニラオイルが置かれていた。

グスタフ > 何時間かぶりに同じ場所に男は立っていた。
日は沈んで、喧噪も寝静まっている。
民家の鍵程度なら簡単に音もなく開けられたが、2Fは難しいだろう。
地下倉庫も探せばありそうだったが、目当ての相手は目の前に居た。

クスリの匂いに最初は気付かなかったが、居間で胸を上下に寝息を立てている。
その目の前で男は躊躇わず下半身を露出した。

この薬、効果のほどはわからないが、これこそ毒を喰らわばかと
潤滑油代わりにすでにそそり勃った逸物に塗り込んだ。

レオタードをゆっくりずらして挿入しようと彼女の上に覆いかぶさり。
ゆっくりと手を伸ばそうと……して気付いたら、一物を女の穴にぶち込んでいた。
脚を思いっきり開かせるように押し倒し、肉壺を抉る様に叩き付ける。
内側から男の逸物が彼女の薄い腹を押し上げていた。

ミヤビ > 「ひぐううううう!?」

寝入っていたとはいえ、挿入されればさすがに目が覚める。家で寝ていたと思ったら急に押し倒され、レイプされていた。その状況に混乱しながらも……下腹部が急に熱を帯びた。

「あっ♡ あっ♡ ああああああああ♡♡♡」

がくがくと絶頂しながらのけぞる。媚薬の効果は強力であり、一切耐えられるようなものではない。しかも、眠っていて無防備なところを犯されたのだ、一切抵抗などできなかった。

グスタフ > 「こいつはすげえ! 天才だな!」

自分のクスリでぶっ飛んでる彼女を見ながら、そう評した。
ビュルルと男も我慢できずに精液を吐き出してしまう。

「あー! 出てるぞ、すぐにパンパンになっちまうな。完全に孕んじまうぞ」

笑いながら、返事も待たずに口を塞いで射精したままガツガツ腰を振り続けた。

ミヤビ > 「ひっ♡ ひっ♡ やだっ♡ あかちゃんできちゃうっ♡ やだぁぁ♡」

必死に逃げようとするが、完全に女性の大事なところを占拠された上に腰も押さえつけられ、手足が宙を泳ぐことしかできない。体格差も圧倒的で、手足で押し返しても全く意味がなかった。

「だれかっ♡ だれかたすけてぇ♡♡」

枯れかけた声で叫ぶも、住宅街で、近くを通る人はいないだろう。少女の叫び声は、虚空に消えていった。

グスタフ > 「艶声でそんなこと言っても、悦んでるようにしかきこえねぇぞ」

頭を抑え付けて、尻を高く上げさせて後ろから犯すように体勢を入れ替えた。
出し入れのしやすさは更に激しくなり、摩擦熱を生むほど激しく犯しながら。
射精が止まらなくなってきた。親指を尻穴に捻じ込んで左右に広げる。

「こっちも味見してみるかぁ!」

ずぶりと勢いよく穴をずらして捻じ込んでいく。

ミヤビ > 「そこ、ちがうっ♡ ちがうぅうう♡♡」

尻穴も、肉棒を迎え入れ、キュンキュンと締め付ける。柔らかな締め付けが、初めてではないことを物語っていた。

「ゆるじっ♡ へんになるっ♡ へんになるぅ♡♡」

尻穴絶頂を何度も繰り返しながら、泣き叫び続けるミヤビ。
その極上の尻穴の感覚もまた、秘所とは違う締め付けがあった。

グスタフ > むんず、と彼女の尻尾を掴んで、根元まで捻じ込んだ一物で内臓を捏ねくり回すようにかき混ぜる。
たっぷり嘗め回すように尻の中を味わって直腸を愉しんだら、我慢できずに吐き出す前に膣に捻じ込みなおした。

「やっぱり子宮に種付けしないと……なっ!」

ビュ、ビュルルルルと脳天まで突き抜けるように精液を迸らせて。
力が抜けたのか、彼女の上にばたりと倒れる。射精を繰り返しながら力が抜けていく感覚に何とも言えない満足感を覚えて。

ミヤビ > 「あひいいいいい♡♡」

完全にほぐされた子宮に対する射精を受け、ミヤビの腹に浮かんでいた立派な淫紋にさらに一画が追加される。孕んだことを示す光が、暗い室内で浮かび上がっていた。

「あぅ、あっ、あっ♡」

のしかかられても、レイプのショックと妊娠の衝撃、そして絶頂させられすぎたことにより、呆然と痙攣し続けることしかできない。
そのまま、妊娠してしまうことしか、今のミヤビにはできなかった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区ーミヤビ宅ー」からグスタフさんが去りました。
ミヤビ > 仕切りなおして
ミヤビ > オープンカフェになっている机の上で、ミヤビはぼんやりと薬茶を飲んでいた。
先日、大きな収入があったので、自宅の一部を改装し始めた薬販売所。薬を売るつもりであったが、
実際売れるのは薬茶やハーブ水ばかり。それならばと机を数脚置いたところ
すっかり喫茶店のように使われるようになった。

店内は、混雑とは言わないまでも、人がちらほらおり、娘たちが和服を着て
(自分が作ってあげたものだ)給仕に走り回っている。
先日、犯人不明のレイプ魔に犯されて産んだ子も、元気に走り回っている。
レイプ魔は憎いが子供はみなかわいい子供である。
頼りになる娘たちの働きで、自分の仕事は、薬を求めるような客が来た時の
対応だけである。はのんびりと客がくるまで、もしくは、愛する誰かが来る
まで座りながら薬茶を楽しみながら待っていた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区ーミヤビ宅ー」にウェスタさんが現れました。
ウェスタ > こんこん、と扉を叩く音が響き。
そして、ガチャリ、と扉が開かれれば。
そろり、と恐る恐る顔を出したのは空色のシスター。

「……ええと……」

なんか気まずい雰囲気を漂わせて。
顔を扉からのぞかせたまま。

ミヤビ > 「あら、お久しぶりですウエスタさん」

知り合いが来て、嬉しそうに手を振る。
娘の焔も、いつものおっとりした様子とは違う全力疾走でかけてきて、ウェスタの胸に飛び込んだ。

ウェスタ > 「きゃっ」

飛び込んできた娘を受け止めて、困惑気味で。
どうすればいいのかわからないまま、自身の娘を抱きとめたまま。

「ええと……お久しぶりです」

なんかすごい数増えてる……って顔で店を見回した。
襲われまくってるのか、自分から誘ってるのかはわかりかねる為に何も言わないが。
片手にバスケットをぶら下げたまま、頭を下げて。

ミヤビ > 「どうぞどうぞ、座ってくださいな」

自分の座っていた席の向かいの席にウェスタを招く。
焔は喜び勇んで店の奥に駆けて行った。

「普段は雲みたいにふわふわした子なんですけどね。ウェスタさんが来てうれしいみたいですよ」

尻尾をぶんぶんと振り回しながら、うれしさを全力で示す焔をほほえましく見送っていた。

ウェスタ > 「……ええと……はい、失礼します」

子供への接し方は……孤児院でいっぱい学んできた。
けれど自分の娘となるとてんでわからなくなってしまい。
ぎゅっ、と抱きしめてから、向かいに座り。

「あ、お土産です」

持っていたバスケットを置けば、その中にはりんごのタルトが入っていて。
手作りの様相を漂わせていたそれをそっと押し出す。
焔を抱き上げ、自身の膝上にのせて抱きしめてから。
その頬に軽く口付けをして。

ミヤビ > なお、焔は7人目の娘で、現在娘は13人である。
ミヤビ > キャッキャと嬉しそうに口づけをされ、逆に頬に口づけを返す焔。うれしくてうれしくてしょうがない、とそんなのは誰が見ても明らかだった。

「ちょっと嫉妬しちゃいますね」

自分では焔はここまで喜ばないだろう。自分だって実の親なのに、と思うと嫉妬をしてしまう。
しかし娘が喜ぶ姿は純粋にうれしいのも確かである。

「お土産、ありがとうございます」

おいしそうなリンゴのタルトの匂いを嗅ぎつけ、娘たちがみな集まる。
給仕の仕事は所詮、善意の真似事でしかないので、こういう時には皆仕事放棄をしてしまうのだ。

「おいしそー」
「ウェスタお母さんすごい」
「たべたいー」

口々にウェスタを囲んでモフモフと談義し始める娘たち。
そんな姿をミヤビは微笑ましく見守っている。

ウェスタ > 「……そういうものですか?」

焔を抱きしめたまま、優しく撫でてから。
今日来たのは、娘に会いにきた事。
アップルタルトを届けにきたこと。
そしてもう一つ。

「あと、こちらもお土産です」

と差し出したものは採取した薬草の類。
無論その中にはヴァニラも混ざっていて。
それ以上に珍しい薬草もちらほらと混ざっていた。

「あ、はい。食べてもいいですよ?」

食べたい、と言われて微笑みかけてから。
切り分けるためのナイフ、ありますか? と問いかける。

ミヤビ > 「ちゃんと仲良く分けなさい。焔の分も残しておくのよ」

子供たちにそういいながら、腰の小太刀を抜いて渡す。明らかに磨き上げられた名刀を菓子の切り分けに使っていいのか、そんな疑問が浮かぶかもしれないが、子供たちは仲良く切り分け始めた。

「うわー、薬草一杯ですね、ありがとうございます」

嬉しそうにミヤビは薬草を受け取る。
ヴァニラの栽培は成功したが、やはり天然物のほうが質が良いのだ。高級品がこれで作れる、そう思うと自然と尻尾が揺れた。

「それにしても、もっと来てくれていいのですよ」

どことなく遠慮しがちなウェスタ。最初はレイプであったが、その後しっかり和解したはずだ。最低でもミヤビの中ではそう処理されていた。かわいい子供になら毎日会いに来てもいいのに、とミヤビは思っていたし、毎日止まってもいいと思っていたのだが、なかなか来ないのでやきもきしていたのだった。

ウェスタ > 「……無理やりしたって言うのもあって、その」

目をそらしてから。
罪悪感って言うのもありましてですね。
なんかそんなことを言いながら。

「……焔みたいな良い子が出来るのならもっとしたいですけどね」

焔をそっと離してから仲良くするんですよ、とタルトの方にそっと押して。
子供ももっと欲しいけれど、とふとした願望をちらり、とこぼしてしまう。

ミヤビ > 「最初は無理やりでも、そのあとちゃんと仲直りしたじゃないですか。それとも、あれじゃ自信ありませんか?」

悲しげにするミヤビ。このままではあまり良くない気がする。そう思った彼女は、ヴァニラオイルを懐から取り出すとそのまま一気に飲み干した。

「ああ、間違ってヴァニラオイルを飲んでしまいました。どうしましょうか、このままだと狂って死んでしまうかもしれません」

ニコニコと全くのへたくそな演技でそうウェスタに述べる。

ウェスタ > 「……!?」

なんか一気飲みしたのに目を見開いてから。
口をぱくぱく、としてから、そっと頭を抱えて。

「……しょうがないですね、お母さんいなくなっちゃったら、だめですものね」

そう言えばミヤビを抱き寄せてから、ひょい、と抱き上げて。
ベッドのある部屋にそのまま向かっていってから。
どさり、とベッドに押し倒せば。

「交尾、しますからね?」

そう言ってから、唇を奪い。
胸を優しくこねるように揉み始める。

ミヤビ > 「第二回ラブラブ種付け交尾ですよ」

一回目もあくまでラブラブだったのだ、言外にそう告げるミヤビ。
強力な媚薬を飲んでいるため、愛撫されるとすぐに発情し、秘所は大洪水となっていた。

「うふふ、もっと激しくしてくれた方が、私は好みですかね」

言外に、前回の時のように激しく押さえつけるようにしろというニュアンスを漂わせる。

ウェスタ > 「……はい」

そう言われれば、もう一度唇を奪ってから。
四つん這いにしてしまえば、以前と変わらぬ極悪ちんぽを晒して。
そのまま濡れそぼった淫乱まんこに押し当ててから。

「いきますね」

ぎゅぅ、と優しく抱きしめると同時に。
一気に貫いてしまい、子宮口も押し開き、子宮奥までぶち抜いてしまい。
そのまま激しく腰を振り立てていってしまう。

ミヤビ > 「しゅごいぃぃぃぃぃ♡♡」

すぐに絶頂してしまい、秘所から大量の愛液がこぼれ、ぼとぼととベッドを濡らす。

押さえつけられ、一切逃げられない状況にされた上での後ろからの激しい突き上げにミヤビは感じ切っていた。

「すいませんっ♡ もういくっ♡ いきますっ♡ いぐうううううう♡♡♡」

体を震わせて、肉棒から精を搾り取るように締め付ける。

ウェスタ > 「んん……っ、そんなに、締め付けられ、た、らっ♡♡」

ぐちぃっ、とお腹を極悪ちんぽの形に変えながら。
しっかり根本まで突き入れてから、ぼごり、とまたそれが膨れ上がり。
ごびゅるっびゅぐんっ、と言う濁音を胎内で響かせて。
逃げる隙間もない子宮に直接濃厚なゼリー状の精液を注ぎ込んでいく。

「くぅ、んっ……♡♡」

それなのに、吐き出しながら激しく腰を叩きつけ続けてしまい。
射精を終えても絞り出すように注ぎ込み続け。
そのまままた二回目の射精に向けて腰を揺らし動かす。

ミヤビ > 「つぎはぁ♡ あれやってくださいぃ♡♡」

震える足で立ち上がると、壁に手をつく。背面立位で足がつかない状態で犯す、ということを前回やったことを思い出すだろう。

「あの、ウェスタさんに全部任せるの、好きなんですよぉ♡」

かみしめるようにそうおねだりするミヤビ。腹にはすでに淫紋が光り、画数が一本追加されていた。

ウェスタ > 「……んっ、はい、わかり、まし、た……っ♡♡」

ぎゅっ、と抱きしめればそのまま立ち上がり。
極悪ちんぽで串刺しにしたまま、細い腰を掴み。
まるでオナホールで自身のものをしごくように扱い始める。
傍目から見ればそれがいちゃいちゃ子作りだなんて言われても信じられないだろう。
けれど、これが彼女たちの愛の確かめ方で。

「う、んっ……また、出ます……っ♡♡」

ずんっ、とまた勢いよく突き上げれば。
またお腹の中、子宮奥でゼリー精液が爆ぜるように吐き出されていき。
びゅぐんびゅぐん、と続く射精は数分以上にも及んでしまい。

ミヤビ > 「おほっ♡ しゅごいっ♡ しゅごいいい♡♡」

子宮に全部流しこまれてボッコリとお腹が触れる。

「満足できましたか?」

淫紋は一画が強く輝いていた。

ウェスタ > 「……まだしたいです。」

ぎゅっ、と抱きしめたまま、ちゅ、と頬についばむようにキスをして。
ぐちゅり、っ、と腰を突き上げてしまい。

「もっと、子供、作りたいです」

ちゅ、ちゅ、と何度も口づけて。
抱きしめたまま、また腰を振り立て始めてしまい。
膨れたお腹の中を極悪な肉棒が暴れまわってしまう。

ミヤビ > 「いいですよ、好きなだけしてください♡」

そのままオナホのように使われるセックスが再開される。しかし、そこには明らかに愛があり。

そのまま、日が暮れて、さらに日が昇るまで、二人は愛を確かめ合い続けたのであった。

ウェスタ > 「……っ♡♡」

その言葉に応じて種付け交尾を続け。
一日中、中に種付を続けてしまう。
その回数は二桁を容易に越えてしまって。
そして日が昇った頃に。

「……満足、です」

ようやく行為を終えて。
ぎゅぅ、と抱きしめたまま、もう一度唇を重ねて。

ミヤビ > 「うふふ、良かったです」

大きくなったお腹をかけ、又キスをする。

「この子の名前は、どうしましょうかね」

あれだけ大量に注がれたのだから、大きくなるのも早く、出産も近いだろう。そんなことを考えながら、ウェスタに話しかける

ミヤビ > 灼(やいと)ちゃんですかね♡
ウェスタ > 「……東洋の名なのですよね……」

今までの子の共通性から考えて。
優しく抱きしめたまま、思案してから。
東洋の知識には疎いので。

「……おまかせしてもいいでしょうか?」

苦笑してから、ぎゅっ、と抱きしめて。
優しくお腹を撫でながら。

「……また来ますから、いっぱい愛し合いましょうね」

ミヤビ > 「子供に会いに来てくださいね」

やっと機嫌を直したと思い、そう告げるミヤビ。
その後、ほぼ毎日のように来るようになるとは、さすがに想像していなかったのである。
めでたし

ミヤビ > そして、やさしくて子供受けの良いウェスタに、私がお母さんなのに、とすねる未来も近い
ご案内:「王都マグメール 平民地区ーミヤビ宅ー」からウェスタさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区ーミヤビ宅ー」からミヤビさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 練習場」にスバルさんが現れました。
スバル > 刻限は夜、食事が終わり、片付けも終わったところ。
 仕事をしている人は皆、己の家に帰り、一家団欒とかをしているだろう時間帯。
 そこに、一人の子供が一般開放されている練習場にやって来る。
 服装は、この国であれば一般的な子供服であり、取り立てて目立つようなものではない。
 少年の顔立ちは、髪の毛が伸ばされていて、顔の半分を隠してしまっている。
 なので、表情とかは口元しか見えない状態となっている。
 まだ、幼いだろう少年の腰には、普通の子供には些か物騒なものがあった。

 SAMURAIと呼ばれる職業の者が好んで使う刀……の短いもの、脇差と呼ばれる武器である。
 それとは別に、その子供の右手にも、ガントレットが着けられていて。
 それは見る者が見れば、魔法の装備だとわかるしろものであった。
 一般的な子供が身につけるには高価に過ぎる、それを見につけた少年は。
 人気のない練習場へと、周囲をキョロキョロ確認しながらやって来る。

 冒険者とか、そういった者達が訓練するための場所。
 少年はとことこ、と弓の的がある方へ、と歩いていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 練習場」にパンドラさんが現れました。
パンドラ > そんな少年を見下ろすように、練習場を囲む塀の上に腰掛ける姿があった。
外見上の年齢は、少年より少し上程度。
しかし光輪を頂く角、眼球のある翼、鋭く尖った尾部などから、人間ではないことは明らかだった。

それは夜闇に紛れるように静かに、そして興味深そうに少年を見ている。
しかし平民に容易に入手できるようなものではないであろうことは明白な得物で、一体何をし始めるのだろうか、と。

スバル > 少年は、自分を見下ろすその視線に気がつくことはなかった。
 とことこ、と的の方に移動して、的を設置していくのだ、備え付けの木の板を打ち込み台の丸太に装着させていく。
 すると、弓矢の的が完成するのであった。

 暗い夜の中ゆっくりと少年は的から離れて、距離を取る。
 その距離は10m程であり、どう考えても射撃を旨とする職業の人の距離ではなかった。
 そして、少年は篭手をはめられた右手を的に向ける。
 それから、篭手を左手で,かちと操作すると、篭手の形状が変化する。
 篭手の左右からクロスボウの様に弓がて出来て、上部が平たくなる。
 そして、そのクロスボウに、魔法の光が少しだけ輝き、クオーレルが出来上がる。

 魔法の道具であり、それはクロスボウの役割を持つ篭手であった。

 少年は、クロスボウとなった右の篭手でゆっくりと狙いを付ける。
 そして、音もなくクオーレルが射出される。


 ――――ものの、その矢は石畳に当たってはじけて消えたのだった。

パンドラ > パチ、パチ、パチ、パチ。
数度瞬きして、変形する様を見る。

「……………………。」

可変する武器を見て、まず思ったことはシンプルな一語。
『欲しい』
まずはそれだった。

「……。あなた。」

だが、王都に置いて『奪う』という選択肢はない。
欲しいものがあっても、そのために命をペイするのは彼女の主義に反する。
だから、人差し指を唇に当てて、『シーッ』とか『騒がないで』、或いは『驚かないで』とジェスチャーしつつ、まずは話しかけた。
自ら話しかけて意識を向けさせたのだ、暗示は即座に解除され、その異形の姿が目に映るだろうから。

スバル > 「………うひゃっ!?」

 誰もいないと思っていた、一市民の少年であるから、十分に注意した、といっても気配を知る由もない。
 隠れようとしてしまえば隠れることなど容易いものである。
 自分だけだ、と思っていたところで掛けられて、思わず驚きの声とびくーんと、震えてしまう動き。
 その声は、まだ声変わりしていないのであろう、女の子に近いソプラノの声であった。

 きょろ、きょろ、きょろ。
 視線を巡らせて、ようやく、彼女の光臨の妙な光に気がついたようで、彼女の方向を見る。

「まぞ……!」

 く、とまで言えなかった。
 その異形もそうだが、ジェスチャーを、しているから。
 取り乱さないのは、多分親の教育の撓ものかも知れない。
 いまパニックになっても、状況が悪くなるだけだと察したのか。
 脂汗を顔中に浮かべながら、少年は魔族を見るのだ。

パンドラ > 「……。いい子。」

ふわ、と緩やかに、重力を無視するかのように塀から降り立つ。

「……。この街に魔族が浸透しているのは、もう暗黙の了解。わたしもあなたに害を及ぼすつもりはない。」

コツ、コツと少しずつ歩いて近づき、翼をはためかせる。
そして妖姫は、魔族の言葉を信用しろと言う方が無理があることも、理解していた。

「……。今のところは。」

だから、本音を明かす。
信じて貰うには、本音や正直な気持ちを織り交ぜるのが一番いいと、妖姫はそう考える。

「……。わたしはパンドラ。大地に列する魔族の王が一柱。あなたは?」

そして質問を投げかけ、首を傾げた。

スバル > 魔族である、しかも、高位の魔族である。
 普通に生きていれば一生会うこともないだろう存在が目の前にいる。
 国が必死に追い払い、退治していると言っている存在が、目の前にいるのだ。

 ――――なんでぼくに。

 そんな思考も、無意味なのかもしれないけれど、少年は思わずにいられなかった。
 こんな時に限って、お母さんはいない。お父さん――――は、いるはずがない。
 そもそも、この時間にこっそりと隠れて訓練するために出てきているのだ、誰かが助けに来てくれるはずもない。

 近づいて来る足音が死神の死の宣告にも聞こえるのだ。
 今からおまえを殺すぞ、お前はもう助からない、そう言っているようにも感じられてしまう。
 自分が何をどうしようとも、彼女の気分次第であるのだ。

 獅子を目の前に、アリがどうしようと、意味がないというものなのである。

「………っ。?」

 問われた、ビクッと、反応して、その紅い瞳を少年は見るのだ。
 なぜ、魔王がわざわざ名乗ってくるのか。
 とは言え、答えなければ殺されてしまうだろう。

「スバル……」

 基本ファミリーネームは貴族のものである。
 貴族でも何でもない少年は、自分の名前を問われるがままに返答する。
 逃げたいと思うけれど、逃げられないと、幼い自分でもすぐに分かった。

パンドラ > 「……。わたしたちは、御伽噺の存在じゃない。あなたがわたしの存在を信じてくれるなら。」

怯えた様子を見て、話しだす。
例え取るに足らなかったとしても。
アリのように小さく無力だとしても。

「……。わたしもあなたの存在を信じる。」

この言葉は本心であった。
その言葉がどこまで届くか、未知数ではあったが。

「……。単刀直入に話す、ね。あなたの持っている道具に興味が湧いた。どこで手に入れたのか、どういった仕組みなのか、どうやって動かしているのか。……。聞きたいことはたくさん。答えてくれるなら。……。相応の礼を約束する。」

スバル > 「…………?」

 言っていることは、少年には難解すぎた。
 存在を信じる―――つまり、彼女の存在を信じて、何があるのだろう。
 そして、彼女が自分の存在を信じると、何があるのだろう。

 まだ、10年生きていない子供の頭では、彼女の言いたいことがわからずに、きょとんとしてしまうのだ。
 少なくとも、先ほどの言葉である、今のところ害を及ぼす気はないという一文は、少年に少しの余裕を。
 会話するだけの、余裕は作り上げることが成功していた。

「え?

 ……これ?」

 単刀直入の質問に、少年は不思議そうな表情で彼女を、魔王を見やる。
 とりあえず、視線をいま、クロスボウの形になっている篭手をみやり、彼女の方を見やる。

「えーと………わかる範囲で、いいの……?」

 少年も、これは自分で作ったりしたものではない。
 買い与えられたもの、なのである、なのですべてを答えられるわけではなくて。
 だから、答えられる範囲でという返答になった。

パンドラ > 「……。きっと、10年もしない内に理解できる。あなたがやりたいことをやって、やるべきことを見つけられれば。」

今はまず、それだけ告げた。

「……。そう。あまりにも原型を無視しすぎた変形で……興味深い。」

変形機構というものは、どうしてもその部分が脆弱になる。
だから変形する防具というのは構造的に無理があるのだ。
だが、この元ガントレットは氷が溶け、水となって再び固まるようにクロスボウと化した……ように見えた。

もし、流体を経て再び固体化するのであれば、強度の問題は解決できるかもしれない。
もっとも、魔導機械についてそこまで詳しくはないので、全て憶測だが。

「……。それでいい。お礼は、何がいい?」

先に、欲しいものを聞いてみる。

スバル > 「……?う……うん。」

 良く解らないけれど、覚えておいたほうが良さそうだ。
 10年後ぐらいには分かるようになるみたいだし、それなら、と思って。

「そう、なんだ?」

 正直言って、少年は、これが良くわからない。買い与えてもらったし、これが一般的なものだと思っているからだった。
 このガントレットは、いま、クロスボウの形をしているが、ちゃんと篭手の強度は残ったまま、なのである。

「お礼……って言われても、何も思いつかない……。」

 正直、命を助けるから、これを寄越せといえば渡すレベルであった。
 そんな状態の少年に、何が欲しいと言われても、何も思いつかなくて。

「えと、これは、トゥルネソル商会っていう、お店で買ったんだ。
 仕組みとしては、篭手の脇のこの部分を押すと、変化するようになってるんだ。
 あとは、魔力を流すと自動的に矢が出てくるよ。」

 少年は自分の知っているだけの情報をしっかりと言い切る。
 というか、これ以上はわからないのだった。

パンドラ > 話を聞いていたが、お礼を思いつかない、という部分でピク、と尾が動いた。
ぶんぶんとそれが振り回される。

「……。わからない、と言われても困る。わたしは、寛大にお礼をしたい気分だから。」

少年にとっては困ったことに、妖姫が標榜する『欲望のままに生きる』とは、好きなように奪うのと同じぐらい、好きなように与えられる生き様を指していた。
だから、少し考え込んで、少年の手を取ろうと動き。

「……。あなたほどの年齢の人間、特に男性は、異性の身体に性的な興味を持ち始めるのが普通と聞いた。……。お礼はわたしの身体で、どう?」

少年が抵抗しないなら、その手を自分の胸へと持っていき、こう告げよう。
少年にとっては、続けざまに寝耳に水で心臓に悪いかもしれないが。

「……。仕組みがわからないのに、使える? ……。わけがわからない。それが王都にとっては当たり前なの…?」

わけがわからないのは少年の方だろうが、どうもこの魔王は魔導機械を、もっと特別な習熟が必要なアイテムだと思っているらしい。

スバル > 「……っ!?」

 彼女のしっぽが蠢いた。それが何を示すのかは、わからない。
 わからないから、逆に怖く思えてしまうのだ。

「あ、……えと。」

 寛大らしい、先ほどの言葉とかも併せて、少年はあうあう、と焦る。
 ここで機嫌を損ねるのは、きっとダメなのだろうと。

「ぇ……ぁ、……っ!」

 近づいた彼女、そして、取られる手は彼女の乳房に触れていく。
 彼女の言葉に、顔を赤らめてしまうのは、彼女の言葉が正しいことを示すのだろう。

「からだ……って、どういう、いみ……?」

 少年が考えている意味なのだろうか。
 彼女はなまじ普通の人よりも美しいからこそ、その異形はあったとしても少年の情欲を高めてしまうのだ。
 触れてしまった胸の柔らかな感触もまた興奮してしまう。

「道具ってのは、基本的に誰にでも使えるように作るものだもの。
 上手に使うためには訓練が必要だと思うけれど、基本的な動作は、dレにでも使えるようになってると思うよ。
 マジックアイテムなら、特に。」

 魔導機械ではなく、普通のマジックアイテムである。
 だから、少年でも使えるのだ、と。

パンドラ > 「……。わたしは。……。顔や言葉の抑揚で、感情を表すのが苦手。これは、ただのジェスチャー。」

尾の動く様にビクつく姿に、翼をふわふわと動かして。

「……。あなたの心のまま、欲するままのこと。」

髪から僅かに覗く顔が赤らむ様、そして慌てふためきようから、興味は大いにあると判断した。

「……。誰にでも使える。……。驚いた。わたしは、人間の技術力を過小評価していた。それなら、弱小な個体から成る雑兵でも、素早く動かせば、魔族の精鋭を敗れるのも道理。」

先ほどまで殆ど動いていなかった表情が、少しだけ動いた。
目を丸くして、驚いている様子だ。
先ほど言った『感情表現が苦手』というのは、よほど大きく感情が揺れなければ表情に出ない、という意味なのだろう。
つまり、相当に驚嘆しているようで。

「……。いいことを聞いた。安心して、それを奪ったりするつもりはない。……。逆に、お礼を増やしたい気分。」

す、と少年に体を寄せ、ぴと、と密着させる。
大きく膨れたドレスを着ているためにわかりづらいが、華奢な体つきのようだ。
とくん、とくん、と心臓の音がお互いに、静かに響き渡るだろうか。

スバル > 「……なるほど。」

 なるほど、と言ってみたけれど、彼女のジェスチャーが何を意味をするのかがわからない。
 なので、なんと言えばいいのかわからなかったりもした。

「僕の心のまま……欲すること………。」

 彼女の言葉をそのまま、丸々鸚鵡返しに繰り返してつぶやいた。
 赤くなる顔、そして彼女の顔を眺める。
 少年の手は、彼女の胸から離れていないのが、証拠といってもいいのかもしれない。

「……でも、それを使っても魔族に敵わない人の方がほとんどだと思うけど。」

 それは、今までの戦場が全てを物語っているはずだ。
 拮抗している、奪い奪われるタナール砦をみれば。

「え、でも………エッチなことは、子供作る行為だし……」

 基本的な性的な知識は持ち合わせている少年。
 興味はあり、目の前の女性――――魔族ではあるが美女に密着されてしまえば、その色香に溺れそうで。
 こう、否定的な言葉さえ、ただ、言わなければいけないと言うだけの、ものであった。
 彼女がもう少し押せば、その理性は陥落し、欲望に負けるのは、確実である。

パンドラ > 「……。言葉にできない感情の表現だから、言葉にできない。……。安心して、機嫌を損ねてはいない。」

つまり、これから覚えていくしかないようだ。
とはいえ、もし魔王の機嫌をただの少年が損ねていたとすれば……どうやら、今のところ好意的なようだ。

「……。欲望のままに生きればいい。こう言うと良く勘違いされるけれど、『するべきこと』は、『やりたいこと』をしないと見つからない。わたしはそう信じている。」

少年の長い前髪に人差し指を当てて、少し持ち上げて耳元でそう囁く。

「……。一対一の戦いならその通り。でも群れ同士の戦いとなると、話は変わる。軍隊の有効性は質×量^2×速さ^2。質に劣っても、数を揃えて素早く動かせば戦いには勝てる。……。これが、魔族が中々人間に勝てない最大の理由。その逆も同じ。」

戦術論だが、魔族が中々人間を滅ぼせず、人間が中々魔族を撃退できない理由というのは、何となく理解できるだろうか。

「……? ああ。あなたは人間の中では、成熟した個体と認められていないから。……。わたしはもう、両手から溢れるほどに子供を儲けている。あなたは何も心配しなくていい。」

少年の憂慮を察して、そう告げた。
子供が子供を作るわけにはいかない……そう思っているのなら、こちらは子供ではない──少なくとも内面は──と教えておこう。

「……。言葉にしにくいなら、行動に示せばいい。物陰に着いてきて。それで、肯定とみなすの。」

少し体を離し、少年の手を取って、優雅にエスコートするように、しかし雅とは言い難い行為へと誘おう。