2019/04/05 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にパティさんが現れました。
パティ > 「んっんっ…ぷはー、うん、美味しい」

冒険者ギルドの酒場のテーブル席で牛乳が入ったコップを傾けている。
もうすぐ同じ依頼を受けた冒険者とミーティングがあるので、ちょっと早めの夕食を済ませたところだった。
すでに空にした料理の皿を片付けていくウェイトレスに軽く会釈しつつ。

「…遅いなぁ、他の冒険者さん。ミーティングがあるって知らないのかな」

新人の時にやってしまったポカを思い出しながら、まさかだよねと首を傾げる。
ちゃぷりと残り少ないコップの中身が音を立てた。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグスタフさんが現れました。
パティ > 「どんな人が来るのかなー。優しい人だといいなー…えへへ」

広くなったテーブルの上で伸びをしながらコップを揺らす。
もし同じ女の子だったらどんな話をしようかと楽しげに妄想を膨らませる。
冒険も好きだけど、こうして新しい人と知り合うのも、わくわくした感じがして好きだった。

「そろそろ装備も新調しないとだし、稼がないとね」

そんな風に今後のことに胸を膨らませていたら。

グスタフ > 「あー…遅れたか。っと、あんたか」

頭を掻きながら大あくびにやってきた男は
胡乱な顔で半目の眼差しを向けて、じろじろと彼女の姿を見てそうあいさつした。

「ふぅん。俺はグスタフよろしく」

自己紹介代わりに差し出した手は、彼女の胸を鷲掴みにして。
もみもみと。

「おー、いい胸だ。俺も牛乳一杯ね」

悪意なく頼んだ牛乳を飲み干す。

パティ > 「あ、こんばんはー。同じ依頼を受けた人…ですよね?」

慌てて姿勢を正しながら振り返ると、なんだか怖そうな人が立っていた。
じろじろと眺めてくる視線に引きつった笑みを浮べながら。

「は、はい、あたしはパティっていいます。
 こちらこそよろし…ひゃああぁっ!?」

いきなり胸を鷲掴みにされてコップを取り落とす。
からころと音を立てて転がっていくコップが床に白い溜まりを作っていく。
混乱しながらその腕をどけようと掴むのだけど、びくともしない。

「なななななっ」

顔を真っ赤にして口を動かし、何かを言おうとする。

グスタフ > 「ははは、元気なお嬢さんだ。ここは奢ってやるよ」

代金を置いて、彼女の肩を抱くと連れ立って店を出ていく。

「それじゃ、行こうか。どこにって? 依頼の打ち合わせだろ」

今更ながらに笑いかけて歩き出す。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からパティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/路地」にカインさんが現れました。
カイン > 人気のない路地を一人の男がゆっくりとした足取りで歩く。
通りをまたいだ先は繁華街なのか、この遅い時間帯でも囁かな喧騒を運んでくるものの、
他に響く物と言えば男の足音くらいの静かな空間である。

「…何かこれはこれで落ち着かないな。
 貧民地区のあの路地の危険地帯具合のほうがおかしいのは判るんだが」

いつも何処かに誰かが潜んでいる気配のする貧民地区とは異なり、
比較的治安がいいからだろうかいつもの癖で路地の気配を探ろうとしても、
空振りに終わることばかりで逆に何処か落ち着かない様子。
自然とその考えが口から滑り落ちて苦笑いに変わり。

カイン > 「仕事上がりに普段行かない場所を通るかと言う欲何か出すもんじゃなかったかね。
 貧民地区と違って歩き回っていれば何処かに突き当たる筈だが」

仕事終わりに興が乗り、普段とは違う道筋で根城を目指す散歩の最中である。
半ば迷子のようなものだが、貧民地区での迷子とは異なり区画の整理された平民地区なら迷った所でそう困りはしない。
一度足を止めて自分の歩いてきた繁華街の方へと視線を向け。

「最悪回り回ってあっちに戻ったら、普段どおりの道筋で帰るとするかね」

そこまで自分に方向感覚がないとは思いたくないがと独りごちて肩をすくめる。