2019/03/23 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区の酒場」にレオーネさんが現れました。
■レオーネ >
「こんばんわ、マスターいつものお願いね」
馴染みの客のように扉を開いて、所定の位置のようにカウンターの椅子に座る
実際その通りなのか、周りの常連客も特に物珍しいものを見るような様子は見せない
貴族で、騎士で、第一師団長
そういうものを一切見せずに通う、行きつけの店だった
■レオーネ >
明日は休みかい、と
彼女の仕事を知っているこの店唯一の人間である店主はそう問いかけながら、
タンブラーに注がれた馬乳酒をカウンターへと置いた
「そういうこと、ありがとね」
普段は余り見せない笑顔で答え、タンブラーをその手にとって軽く口につける
独特の鼻につく香りと濃厚な味わい、ここ最近はこれに凝っている
──当分、大きな戦なんかはないだろうし、師団長として戦場を指揮する機会は当分訪れないだろう
王城警護が主軸になると、人一倍仕事に精を出す彼女は時間が余ってゆく
趣味や、リフレッシュに使う時間も増えてゆくといったものでありがたい
■レオーネ >
もちろん対国家の大規模戦争がないからといって、仕事がまるでないわけではない
王城や王都の警邏、警護なぞは一日足りとも怠けることは許されない
とはいえ、第一師団は人数も多く、貴族騎士などはそういった雑務を嫌がるため仕事が少ない
師団長である自分も"やらねればならないこと"がそれほど多いわけではなく…
「ん、最高~、やっぱりここの酒場のお酒が一番美味しいわね」
お世辞はいいよと店主は笑う
けれどお酒というのは雰囲気も大事なもので、空気を飲むものだと思っている
■レオーネ >
「んーん、こういう場所で飲むお酒だから余計に美味しいの。
富裕地区の酒場ってどうも馴染まないのよね…」
場所によってはいかがわしいことをしているお店もあるし…
こういった下町風味の騒がしい酒場がやっぱりしっくり来るのだ
「そういえば最近お店のほうはどう?
何か嫌がらせとかされたらすぐに言ってよ?」
以前、店主が反抗的だという理由で貴族がこの店に妙な言いがかりをつけたことがあったらしい
下手をすればそれだけで、小さな酒場なんて潰されてしまうことすらある
最近はないよと店主は笑い、半分ほど空いたタンブラーへ馬乳酒を注ぎ足した
正義の味方を気取る気はないけれど、貴重な自分の憩いの場でもある
それをむざむざ見捨てるようなことはしたくない
実は彼女が店に来るようになってから、嫌がらせがなぜかなくなったという話でもあるのだが
店主はたまたまだろうということで結論を終えているのだった
ご案内:「王都マグメール 平民地区の酒場」にボブさんが現れました。
■ボブ > (酒場が立ち並ぶ通りを歩いていた褐色肌の男、通りから見た感じ、いい雰囲気を醸し出している酒場を見つけ、
酒場の新規開拓とばかりにその酒場の入り口をくぐって)
「おっ……結構賑わって…そんで混んでいるな。 空いてる席は……っと…」
(外から感じたいい雰囲気を裏付けるかのようにテーブル席が完全に埋まっていて、賑やかと言うか騒がしいといった感じが
相応しいくらいの酒場内を見渡していけば、カウンターに空いてる席を一つ見つけて、そちらへと歩み進んでいけば)
「失礼、お嬢さん。お連れの方入るのかな?
もし空き席だったら座っても問題はないかな?」
(カウンター席に座り、店主とは言葉を交わしている女性に誰かとの待ち合わせでなければ、隣に座ってもいいかと話しかけていって)
■レオーネ >
「?」
木製のタンブラーを口元へと運んだまま、そちらに視線を向ける
まぁ特に断る理由もないし、と
テーブルにタンブラーを置いて…
「ううん、一人。どうぞどうぞ」
カウンター席で隣り合わせなんて別に珍しいことでもない、と快諾した
■ボブ > (軽くカウンターに肘を付いて座ってる女性の顔を覗き込みながら待ち合わせでない事を確認すれば男は隣の席について)
「ラッキーっ! せっかく良さそうな酒場を見つけたのに席に座れず立ち去るっていうのは勿体無かったからな。
マスター、ウィスキーのストレートツーフィンガーで…チェイサーも付けてな」
(何とか席を確保出来て一安心した男は店主に酒を頼んで、フイッと顔を後ろのテーブル席の方に向けていけば)
「本当にみんな酒を楽しみ…そして仲間との会話を楽しんでやがる……いい酒場っていうのはこうでないとな」
(テーブル席に視線を向けながら男は実に愉快そうに笑みを顔に浮かべながら独り言を漏らしていくか)
■レオーネ >
「ふふ、この時間は混み合うから…」
この喧騒も醍醐味ではあるが、男性の言う通りその輪にそもそも入れないのは寂しいものがある
女は場馴れしているように、おかわりをもらって再びタンブラーを煽っていた
「特にこのあたりの酒場は冒険者の人でも賑わうもの、
今日の依頼を終えて、得た報酬で飲み騒いで…っていう人も多いわね」
■ボブ > (男の独り言に答えるかのように小さな笑い声と共に言葉を返してくれる女性の方に顔の向きを変えていって)
「へぇ~、やっぱりいい酒場を知ってる人間は多いって訳か。
そういった酒場を見つけ出すっていうのは俺にとっての趣味だが、今日は本当に運が良かったらしい」
(身体の向きをカウンターへと戻せば店主が注文した品を出してくれて、グラスのウィスキーに口を付けていき)
「ふぅ~~ん? そういう君は冒険者っぽくないよな。
冒険者が良く来る雑貨店の看板娘ってところかい?」
(酒の口を付けつつ、街娘っぽい彼女に軽く雑談を投げかけていく)
■レオーネ >
「うーん、きっと、
そういうのを求めるお客さんが集まった結果として、良い酒場になったのよ」
もちろんマスターの人柄やお酒の質、値段も大事だろうけれど
この良い雰囲気はきっとそれだけじゃ出せやしない
良い酒場、利用客と共につくりあげるのだ …たぶん
「ん、そうね、冒険者では、ないかな。
雑貨店の看板娘かぁ、そう見える?」
くすっと笑ってそう応え、答えまでは言わない
どことなくそう見られていることも嬉しそうにしている、ようにも見える
■ボブ > 「…だろうな。 マスター、俺もこれから出来る限り顔を出してみるわ。
懐具合と相談だから毎晩とはいかないだろうけどね」
(手に持っていたグラスを店主へ向けて軽く掲げながら挨拶をしていき、酒を軽く咥内に含んでいって)
「ん?そう見えるって事は違うって事か……
う~ん? 店の種類が違うって事か? それとも看板娘という前提自体が間違いなのか……」
(軽く煙に巻くような話し方をしてくる彼女をマジマジと見ながら軽く考え込む男)
「まぁ、いいや。 たまたまこうして隣り合って飲み合う事になったんだ。
マスター以外にも常連さんに顔を覚えてもらった方がいいな、俺はボブ……この王都の近隣の村で木こりをしてるもんだ。よろしく」
(男は自己紹介を店主…として隣に座る彼女にしていき、グラスを彼女の方に差し出せば
グラス同士を打ち合わせるように誘っていくか)
■レオーネ >
常連客が増える
そう聞けば周りの客も店主も嬉しそうな表情をしていた
新たな仲間が増えるなら大歓迎、といった風情だ
「さあね?」
違うとも言わず、答えを言うわけでもない
はぐらかしている様子も、別に探られたくないという雰囲気ではなく、
単純にそういったやりとりを愉しんでいるようにも見える
「私はレオーネ。ただの此処の常連客よ」
グラスとタンブラーを軽く打ち合わせて、再びその口元へと運んだ
■ボブ > (男が考えて込んでいるのを楽しげにはぐらかして見せている彼女を見て、ちょっと憮然とした表情を浮かべつつ)
「まぁ、そこを深く突っ込むのはヤメにするわ。
これから顔を合わせて飲む回数が増える毎に仕事の愚痴とか色々聞けるだろうからそこから推測するわ」
(この場で無理に聞き出すのはやめると発言し、自己紹介をした男に返すように名乗りを上げる彼女の名を聞いて)
「ああ、そういった言い方で逃げるかぁ~、こっちが職も名乗ったからつい流れで言ってくれるかと思ってたのに」
(余りにも前言撤回が早すぎるくらいに彼女の生業を聞き取ろうとしていたと冗談めいた口調で話し、
パンパンッと彼女の背中を軽く叩いてみせていくか)
■レオーネ >
「ん、気を悪くしちゃった?
まぁまぁ、馬乳酒飲む?此処のは絶品なんだけど」
奢るわよ?と笑って
まるで悪気はないようだった
酒場の愉快な雰囲気に同化するように、時には茶化したような態度を見せる
タンブラーの何杯目かを空にしているあたりなかなかお酒は強いらしい
「残念、そんなに単純じゃなかったわね。
でもそう、王都の近くの村の人なのね …わ、っと…」
だったら、仕事中の姿を見られたこともあったかもなー、なんて思いつつ…
冗談といったようにその背中を軽く叩かれる
ちょうどタンブラーを口につけようと思っていたところだった、中身が揺らいでこぼれそうになり、慌てて前傾姿勢になる
…すると、ちょうどさっきまで彼女の頭があった位置を冒険者の鞄が通り過ぎていった
タイミングというか、運良く当たらなかった…ように見えただろう
危ないだろう、あまり騒ぎすぎるなよと店主の苦言が飛べば、羽目を外し魏ていた冒険者は頭を下げに訪れ、お詫びだといって揚げ物の盛り合わせを注文する
…などという流れで、彼女の前にどんと揚げ物の大皿が置かれた
「あ、ボブさんもどうぞ、どうせ私だけじゃ食べきれないし」
なんだかこういったことはよくある…といった感じにまるで揺らぎもせず、男にそれを勧めるのだった
■ボブ > 「いや、酒場の小さな言葉でいちいち気を悪くしていたら飲みになんて来れないだろう、全然何でもない。
へぇ~?それがここの売りか…ならそれを一杯もらおうかな?」
(別に気を悪くしていないといい、更には彼女が勧めてくれた馬乳酒に興味を持ったようで自分が頼んだウィスキーを
一気にグイッと飲み干し、更にはチェイサーの水も一気に飲みあげれば奢られる気満々で答えて)
「ああ、飲みながらの会話だったらポロリって事もありえたかなぁ~とは思ってたんだがな。
ああ、2年ぐらい前まではこっち…王都に在を置いてたけどちょっと仕事の関係で居を替えたって訳だ」
(そんな会話をしている最中、彼女の頭の直上を結構みっちり詰まった鞄が素通りしていく危機一髪シーンを
間近で見てしまい、目を丸くしていく男)
「あっ!! お…おぉぉ…… すっげぇ偶然……当たってたら結構首がヤバかったと思うぜ…」
(男が目を丸くさせ、驚いている間に彼女・店主・冒険者の間で話が行なわれていたようで彼女の前には
大盛りの揚げ物の皿がドンッと置かれていた)
「え……あ……ああ……」
(あれよあれよという内に酒とツマミがカウンターの上に並んでいる状況にこんな事あるんだなぁ~と
呆気に取られつつも、彼女の誘いに乗り、皿の揚げ物に手を出して)
■レオーネ >
「ふふ、おっけー。
それじゃマスター、彼にも馬乳酒、私の奢りでね」
新規のお客さんにサービスは必要でしょ?と笑いかけて、ほどなくすればドンッと中ジョッキほどのタンブラーに並々と注がれた、薄濁った馬乳酒がカウンターに置かれるだろう
香りも強い、苦味も強いがキレがよく微発泡でよい刺激の液体
その割に度数は低めなので飲めば飲むほどにクセになってゆく…というお酒だ
「ねー、ほんと危なかったもの、酔っ払っても羽目の外し過ぎには注意よね」
まるで自分の身の危険を他人事のように言いつつ、揚げたチキンをぱくり
白身の魚や、鶏肉、芋など、色んな揚げ物がてんこもりの大皿である
しかしこの反応では肝が座っているのか、それとも鈍いのか…というように他人には映ってしまうかもしれない
「にしても、木こりさんじゃそりゃあ王都では不便よね。
それとも王都にいた頃は別のコトをしてたとか?」
まるで何事もなかったかのように世間話を続けていた
■ボブ > (彼女の奢りに乗っかり、馬乳酒がカウンターの上に出されれば、まずは味見がてらに舌の上で転がすくらいの量を
口に含み、ゆっくりと喉を鳴らして飲んでいって)
「ふむ……鼻に抜ける匂いはちと癖があるな。
更に言えばちと酒精が軽いな……これだと杯数がかさんで、懐が軽くなっちまうかな。
……でも舌の上に広がる感じは悪くないな。 これはいいものを教えてもらったな」
(馬乳酒の気になる所をひとしきり突っ突いた上で、しっかりと気に入った面も伝え、実にいい酒だと評する男)
「いやいや、レオーネの首がヤバかった…危なかったって話だって。
どう見ても細いその首であの荷物の衝撃は受けきれないだろう」
(男も皿の揚げ物に手を付けつつツッコミどころありまくりの彼女の発言を突っ込み、軽くヒートアップしていくか)
「まぁ……きっとレオーネとは縁もゆかりも無いところだよ…俺の以前の働き場所は」
(苦味が強い馬乳酒で揚げ物の脂が付いた舌の上を洗いつつ、男の前職の話をしていく。
……関係ないどころか、もしかしたらどこかの戦場で同じ陣営に居たかもしれないが、
今の彼女の姿からは戦場での姿は想起されず、それゆえに縁もゆかりも無いと話すにとどまっていく)
■レオーネ >
「ふふー、それが飲めば飲むほど癖になっちゃうのよね」
言いながら、きゅ~っと再び豪快にタンブラーを煽ってみせた
酔い心地もちょうどいい加減でおいておくことができる…というのも魅力かもしれない
「え?うん…まぁほら、当たらなかったし…」
それでいいじゃない?と揚げポテトを口へと運んでいた
塩気が程よく聞いていてホクホクで実にお酒に合う
「そっか、やっぱり、王都にいたならずっと木こりなわけないものね。
そんなに傷だらけにも、なったりしないだろうし…」
さて、彼が今の自分をどういった存在としてみているのかはわからないが、
多分街娘であるという印象からは離れていないだろう
この街に住む女ならば、それなりにあちこちに足を運ぶだろう
それでいて、縁もゆかりもないといえば…冒険者でも傭兵でもない平民が近寄らぬ場所──
「でも、隠居して郊外に落ち着くような年齢にも見えないわね?」
■ボブ > 「ふぅ~ん?常連になる為の大きな城門といった感じか。
他の酒を楽しむのもいいが、売りをちゃんと知って楽しめるかが課題って所だな」
(そんな事を言いながら、男もタンブラーを傾け、酒を楽しんでみせていき)
「いや、それは結果論で……まぁ、いいや、部外者が周りでワーワー言っていても邪魔なだけか」
(まったくケロリとしている彼女の姿を見て、心配しているこっちが馬鹿みたいだと思い、ツッコミを取り下げていくか)
「え?傷だらけ?」
(傷を隠すために長袖のシャツを着ていた男だったが、揚げ物を食べてジンワリと汗をかいてしまい、
その汗が染みた袖の部分の生地が濡れ透け、腕に刻まれた古傷が透けているのに気付く)
「あっ……、ま……まぁ、そういうこった。
でも後ろ暗いマフィアとかじゃないからな……一応は日の光の上を歩いていたからな」
(古傷の存在を知られ、軽くため息を吐きつつ、切った張ったの商売をしていた事は打ち明けていく)
「まぁ……ちょっくらこっちに腕がありすぎたせいで、名誉ばっか気にする連中に睨まれてね、逃げてきたってわけよ」
(軽く汗透けしているシャツの上から二の腕をポンポンッと叩いて、武術の腕が立つ事を示しつつ、
その厄介な人間たちから逃れる為に今は木こりを生業としている事も打ち明けていった)
■レオーネ >
「ふーん……」
まじまじと隣の男の体つきを見やる
最初からその長身と体格の良さは目についていたけど、そういう理由なら尚の事納得が行く
木こりもそりゃあ筋肉はつくだろうけれど、そういうのとはまた少し違った身体の作りに見えていた
「色々大変な思いしたのね。でも大人の男性ならみんなそんな感じなのかな」
きっと誰でもみんなこの国で、大なり小なりそういう苦労はしているのだろう
だからこうやってお酒を飲んで、騒いでいると心が安らぐのかも知れない
「街中ほど治安が良くなくっても、それなら安心ね」
再び笑みを浮かべるとタンブラーを空にして、ふーっと一息ついた
ちょうどよく酔いもまわって、揚げ物のおかげでお腹も膨れたといったところで、くるんっとカウンターに背を向けて椅子から腰をあげる
床に立ってみれば男ほどでないにしてもなかなかの長身、長い三つ編みが膝裏で揺れる
酒場は相変わらず喧騒に包まれていて、夜はこれからだと言ったところだったが
「あー美味しかった、明日もあるし私はこのへんでおいとましようかな?
───なんか世間話の延長で貴方にばっかり話させちゃったわね」
言いつつ、取り出した金貨袋からゴルドをいくらか取り出して、奢った分も含めてカウンターへ…
鞣した革製の金貨袋は、街娘が持つには上等すぎるモノだったがそれはすぐに懐へと仕舞われてしまった
■ボブ > 「まぁ、ガキじゃねぇからこそいきり立って向こうに喧嘩を売らずに、こっちが一歩引いたんだが、
向こうの方がガキでね、いまだこっちを追いかけてるみたいだ……向こうも暇じゃないだろうにね」
(苦労を抱えているという話に男も乗っかったように話をしていく。
その中で貴族の三男・四男坊が騎士になり、その名誉だけを重んじて、勝手にその名誉を傷付けられたと
執拗に付いてきている事を肝心な言葉はぼかして話していく)
「ん?もう帰えんのか? それじゃあ途中まで送っていってやるよ。
さすがに自宅までは付いてきて欲しくないだろうからな」
(彼女はそろそろお暇するという言葉を聞き、男も席から腰を持ち上げ、最初に飲んでいた酒の分の支払いをカウンターの上に置いて)
「何かレオーネとは面白い飲み友達になれそうだ、だからこそ夜道で変な輩にかどわかされるなんて許せないからな。
途中までは俺の腕で守ってやるからよ」
(彼女の帰宅を途中まで守ると告げる男……その実、彼女はそんな護衛など要らない女性とは知らない間抜けっぷり)
■レオーネ >
「え!?」
送っていく、という言葉に妙に狼狽する
それもそのはず、彼女が帰る場所というのは王城内の第一師団駐屯施設にある自室
もしくは富裕地区にある貴族の豪邸…実家である
途中までというだけでも富裕地区に向かってゆくことになる
直前までは、まぁ相手が感づくなら別に隠すこともないかと思っていたけれど、
どうも騎士団やそれらにしがらみのある人物のようだということを知れば悩むもので
「じゃ、じゃあ途中までお願いしよう、かな…?
そ、そうね~とっても酔い飲み友達に…」
否、酔いが冷めてきた
結局彼女は平民地区の細い通りと、その先の公園を過ぎたあたりで彼にもう近くだから大丈夫と告げて、
別れたあとで富裕地区に向けて変えるという超大回りをして変える羽目になるのだった
…が、直線的に帰るルートではその頃、馬車同士の事故があり警邏の騎士達に封鎖されていたため、
結果的に手早く帰宅することが出来たとのだという───
ご案内:「王都マグメール 平民地区の酒場」からレオーネさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区の酒場」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/繁華街」にカインさんが現れました。
■カイン > 騒々しい平民地区の繁華街の真っただ中、
露店で買ったらしい飲み物を片手に道行く人を眺めている男が一人。
誰も彼もが随分と忙しそうに立ち回っていく様子を何処か他人事のように眺めていた。
「いつ来ても騒々しいよなあ、この辺り。
仕事で来る分にはこの騒々しさが面倒ごとだがオフなら気楽なもんだな」
どこか上機嫌に漏らしながらもどこかで騒動が起きたのだろう、
聞こえてくる怒声の方に視線を向けてヤジを飛ばす始末。
仕事らしい仕事もなくたまには休みと位置付けての散歩の最中だけに、
普段用心棒をしてる時の飯のタネも気楽に楽しめる余裕がある。
■カイン > 「相変わらず騒動は起きるもんだなあ。
同業者の連中には同情するというか…お、やってるやってる」
近くで始まった女の子にちょっかいをかけようとした男に対し、
用心棒らしき人影が仲裁に入った様子に笑いながら見物の構え。
最も男自身、自分で軽口叩くほど平和な事は稀なのだが。
直にちょっかいかけてた男がノされて影に引きずり込まれていく様子に、
残念と言わんばかりに肩を竦めながら見ると無しに道行く人や客引きを眺め始め。
「ま、口説ける相手には事欠かんと言えば事欠かんのだろうが…」
この辺で不用意に声をかけると後が怖いなと肩を竦める。
■カイン > 「ま、こんなところで仕事思い出すのもなんだしな。
折角だし酒でも飲みに行くとするか」
何を飲むかなと居並ぶ酒場を一瞥してから雑踏に紛れていく。
軽い足取りを隠すことなく酒の勘定をしながら去っていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/繁華街」からカインさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2・修練所」にブレイドさんが現れました。
■ブレイド > 平民地区、大通りから少し外れ、貧民地区に差し掛かろうという場所。
この修練所はそういう微妙なところにある。
建設された場所が場所のせいか、今日は自分以外の人影はあまり見ない。
まぁ、冒険者であればもうすこし利便性のいい場所を使うだろうし
騎士やら兵士は王城に設えられたものを使えばいい。
好んでこんな辺鄙な場所に作られた修練場に来るやつなどそうそういない。
「(オレにとっちゃ都合がいいけどな)」
休憩所の板間、仮眠用に設えられたベッドに寝転がりつつ、訓練にほてった体を沈めていた。
ここ最近、力不足を実感するようになってきたので訓練でも…とやってきたのだが
ミレーの自分にとってはこの閑散具合が逆に気に入った。
ミレーでなくとも、人に努力する姿を見せるのはあまり好まないため
こういう場所はちょうどいいというか…。
■ブレイド > 王城の修練所は、第五師団に雇われた下賤の冒険者…
などと、富裕地区に暮らしてそうな騎士貴族の坊っちゃん共に絡まれるんで
やりにくいったらありゃしない。
平民地区のメジャーな場所ならばまだマシであるが
この街の冒険者人口のほとんどがその数箇所で鍛錬をするとなると
結構混み合ってることがほとんど…
ゆえにここのようにあまり繁盛してない場所は正直助かる。
ふいに、ベッドの足がギシリときしむ。
少しだけ不満そうに身を起こし、頭をガシガシとかく。
使い込まれた枕はせんべいのようにペラいし、毛布もささくれだらけ。
休憩はいいが、自分の冒険用の寝具を使ったほうが良さそうだ。
「…設備が少しボロいって以外はいい場所なんだがな…」
ご案内:「王都マグメール 平民地区2・修練所」からブレイドさんが去りました。