2019/03/11 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区 深夜の公園」に暖さんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 深夜の公園」から暖さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に断さんが現れました。
■断 > 夜の繁華街の脇で、今日一日の料理人としての自分の仕事へのねぎらいに、夜の散歩を楽しむ青年の姿。
「あぁ、ったく、張り切りすぎちまった…。 ちょっとくらい息抜きしねェと」
その手には、息抜きかご褒美か、なみなみと中身の残る酒瓶と、
自分の店で料理を提供した際に出た余り物を使ってこしらえた、ちょっとしたつまみ。
とはいえ、人気料理店の店主の手ずからのものなので、その出来はなかなかのもの。
―――本日の晩酌は、甘い米から作ったライスワイン。
おつまみは、臭みと塩分をおさえた魚と貝の干物と、茹でた塩豆、
玉ねぎと鮭を軽くガーリックバターで炒め、
その後にキノコを加えオリーブオイルで煮たもの。
調理の仕事が忙しく、味見くらいでしか食事らしい食事を摂れなかった胃袋には、ありがたい夜食である。
2人用のベンチに贅沢に腰掛けてハンカチを敷き、酒瓶とおつまみを並べて、夜空と喧騒を眺めながらちびちびと晩酌を始める。
■断 > 「んーーーー、うむ…くぅ…」
季節のせいか、王都の高い屋根のせいか、月見酒とはいかなかったが、
遠く聞こえる娼婦やそれに声を掛ける男どもの声に、
強すぎないライスワインと、適度な塩分とカロリーの酒は、
どれもが絶妙に青年の心身を労いすぎたのか、睡魔が徐々に襲ってくる。
さして強い酒を嗜んだわけでもないのに、青年はベンチの肘掛けに頬杖をついてまどろむ。
その様子は無防備そのものであったが、一言して浮浪者のそれではない余裕にも満ちていて…
うつらうつらとしながらも悪意を持って狼藉を働く輩には、
何処か隙を許していないのが、熟練者であれば気配で分かるであろう。
そのわりには、ベンチ周辺にはおつまみの香気に惹かれた野良猫が群がりつつあるが…。
「あーだめ、らめー…食べちゃ、らめぇー…
ネコには、ちょいと……塩分が…」
と、ここでも、「お客様」の味覚と体調が大事な様子。
つくづく、料理人である。
■断 > しめしめと猫たちがかっさらい、胃を満たすおつまみは、
健康に気を使う料理人の偶然の采配で、野良猫たちが日頃漁る家庭ごみよりも、
ずっと健康に障るような塩気は少なく、猫が喜ぶ素材本来の旨味が豊富であった。
すっかり気を良くした猫たちは、
彼ら自身が温まりたいのか、あるいはお礼のつもりか…
春先とはいえ、まだ冷える夜の街で寝転ぶ青年に寄り添って、ぬくもりを与えていた。
はためには、ベンチで猫たちに押しつぶされている、猫団子にされている男がいるだけなのだが。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から断さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/噴水公園」にシュバルトさんが現れました。
■シュバルト > 「アー…もう……柔らかな肉が揉みたい、調律したい……。」
思わず愚痴も零れよう。
今宵はとある貴族の荒れ屋敷にて筋張って筋肉質な身体を解して、その僅かな魔力を調律し正しい流れに戻して感謝されて、ハグまでされた帰り道の事である。
真っ直ぐに帰宅するには身体がだるく、此処立て続けに筋肉しか解していないものだから、そんな愚痴が溜息に混じって口から絶えず零れてしまうのは仕方ない事なのだ。
白衣姿、中も薄手、膝の上には施術用具が入った革鞄、そしてどの様な状況下というと、今夜は帰宅前に一息つこうと噴水広場ではない方の噴水公園に足を伸ばし、小さな噴水の前に設置されているカップル様の狭い木製ベンチに腰をかけて、両肘を背もたれに乗せて身体を仰け反らせて夜空を見上げながら愚痴っている、で、右手には少量の液体を持ち運ぶのに使っている銀で出来たスキットルと呼ばれる入れ物を持ち、気が向いたらその中身を煽って、また溜息を吐き出している。
溜息ばかり、吐くばかり、合間合間に煽る液体は様々な薬草を漬け込んだ水、ハーブ水に似ているが薬草の量は比べ物にならない程の、魔力の自然回復を促す特別な液体であって、付け加えるなら決して美味しいと無縁な液体である。
呷れば何とも表現し難き明証しがたき冒涜の味、薬臭いとかそんなレベルではなくて、眉間に皺が寄り、頬が引き攣りあがるような味である。
代わりに、身体を流れる魔力の量が増し、少しだけではあるが体温も上がりぽかぽかとしてくる。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/噴水公園」にユキさんが現れました。
■ユキ > 「……」
東洋の巫女服を纏った少女一人。
足を進めながら、ふと目にした少年。
そのまま足を進め近づいていき。
何をしているのかな、と首を傾げる。
■シュバルト > さて、重い腰をあげて今夜も素直に帰路につこうと思ったところである。
何だか普段の行動が仇となったのか独り事が多かったのがいけないのか、変な?視線を感じて、両肘を背もたれに引っ掛けて深く座るのを止めて、足をぶらんと前後に揺らして、勢いに合わせて、脚が地面に着くと同時にぐんっと立ち上がると、膝にのせていた鞄がずるりと落ちて、地面に…接触する前に慌てて両手で抱きかかえるようにして、革鞄をキャッチ、である。
「おおっと独り事煩かったかな?どうした?何か用事かい?」
此処でスルーすると、それはそれで怪しい人になってしまうと、こちらに視線を向ける人影に声をかけ、真似するわけではないが、小首をかくっと傾げて視線を返し、見つめ返す、一体こんな時間にこんな場所へ何用だろうと……。
■ユキ > 「…………」
上から下に見下ろしてから。
首を小さく傾げて。
用事か、と問われれば。
「……花、買いませんか?」
唐突になんかほざき始めた。
つややかな白い髪を揺らしながらまた小さく小首をかしげる。
■シュバルト > さて、どうしたものだろうか、さて、さて………。
思考は一瞬、若しかしたら数分は止まっていたかもしれないが、視線の先の彼女の言い分は「花を買いませんか」、で時間と場所的にあれだろ、花を売ったり春を売ったりと、その類の仕事の人間なのだろう、きっとたぶん。
仕事柄その手を生業とする方にも合うし、仕事もしたが、実際にお客になりたい?と問われると答えはNOだ。
理由としては財布が寂しいのもあるが、関わって買ってしまうと此処から先、耳の良い貴族の奥方や諸々より仕事が頂けなくなりそうだから……だから考え抜いた末出した答えは。
「家に余ってるので結構です。」
斜め上もいいところであろう、実際に言った後に後悔したふしさえある。
で、かしげた首を戻しながら、軽く会釈をした後に公園より足早に立ち去るのであった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/噴水公園」からシュバルトさんが去りました。
■ユキ > 「……」
そうですか、と見送り。
ぺこり、と頭を下げてから立ち去る。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/噴水公園」からユキさんが去りました。