2019/01/28 のログ
■織機セラフィナ >
、う――わ、ぁ……。
(布越しのその立派な逸物に思わず声を上げる。
とは言え引いているわけではなく、ただ単純な感嘆の呟きだ。
メイドへ会釈をし、彼女を持ち上げたまま車内へ。)
大丈夫ですか?
あの、出、された、ようですが、服の替えなどは……?
(彼女を座らせ、自分は向かい側へ腰を下ろす。
服の外からは見えないが、だからこそ内側は結構大変なことになっているのではないだろうか。
だとすれば着替えた方が良いのではないか、と気遣いの言葉。
外の様子はさすがにこちらも貴族の娘だ。
このあたりに居を構える大貴族、と言うわけではないが、これしきで怯むほどの木っ端貴族と言うわけでも無い。
何より今は彼女の体調が心配だ。)
■トルテ > 「…………。へ、平気、です……ご心配おかけしてしまって、ごめんなさい」
(未だに薄く射精の余韻を引きずり、先程の姫抱きの気恥ずかしさに内心で身悶えつつも、淑やかな言葉を返すお嬢様。事実、あれだけはっきりと射精の感触を感じさせつつ、トルテのスカートには表向き何の跡も見られない。そして、そこに浮き上がる巨根の影も射精などしていないかの逞しさ。では、トルテの空撃ちした繁殖種はどこへ行ったのかと言えば―――。)
「――――……あの、セラ。その……ですね……」
(じわぁ……と再び興奮と羞恥の色を童顔に滲ませ、垂れた黒瞳をきょときょとと彷徨わせながらの言葉は挙動不審。怒張の膨らみが生々しく浮き上がるスカート裾を柔な両手できゅっと握って)
「わ、わたくし、とっても健康に良い、す……スープを、その、持参しておりまして………よ、よろしければ一口、いかかですか……?」
(もじもじそわそわ。時折ちらっと向ける上目遣い。どこからどうみても怪しい。これは何かあると余程に鈍い物でも気付くだろう。そして、彼女の答えを待つことなく、腰のポーチからごそごそ取り出すのは、ブリキ作りの小さな水筒。精緻な装飾は淡い魔力を孕んでいて、恐らくは内容物の温度と鮮度を注がれた時のままに保つ高級品なのだろうと予想がつこうか。そしてその内部を並々と満たす液体、トルテのいう《健康に良いスープ》とやらが何なのかも、鋭い物なら察する事が出来ようか。それが、先程トルテが吐き出したばかりの濃厚ザーメンであると。あくまでもトルテの体調を心配してくれる友人に対してこれは正直どうなのかとも思うが、お嬢様がこれほどの変態的行動に駆り立てられるのも彼女の魅力が原因なのだ。薄暗く狭い馬車の中。衝撃吸収のスプリングが程良く効いたかすかな揺れの中での彼女の返答はどの様な物になるのだろう?)
■織機セラフィナ >
そう、ですか。
それなら良いのですが。
(大丈夫には見えないが、彼女が良いと言うのなら良いのだろう。
馬車の中とは言え、外から見えないわけではないし、着替えるにしても彼女の自宅に付いてからだろうな、と。)
?
スープ、ですか?
(おどおどとした彼女の様子。
その口から発せられたそんな問い。
一度首を傾げて見せ、)
ありがとうございます。
では、いただきます。
(何の迷いも疑いもなくそう言い切った。
彼女のことを信じ切った笑顔で。)
■トルテ > 「~~~~~~ッッ!?♡」
(新たに出来た高潔な友人は、全く何という笑顔で応えるのだろう。その様な顔で応えられてしまっては、邪な欲望に流されるままに変態的な申し出をしてしまった自分の浅ましさを恥じずにはいられない。かぁぁぁ…っと再び頬の炎熱を強めたトルテは、慌てて己の豊乳の内側に手にしたブリキの水筒を抱え込み)
「――――や、やっぱり駄目っ! い、いけませんっ♡ こ、これはその、あのぉ……っ」
(豊満極まる乳塊もろともに水筒を抱く細腕が、それはもういやらしく柔肉を歪ませる。そんな風に強く抱きしめていても、肉の合間からぴょこんと頭部を覗かせた水筒は奪おうと思えば簡単に奪えてしまうだろう無防備な有様。彼女に自分のザーメンを飲んでほしい。その様子をじっくり見たい。己の体液が、彼女の栄養として摂取される有様を見せてほしい。誠意を見せてくれた彼女に対し、こちらも慌てて欲望を抑え込んだとは言え、それらの淫欲は未だに強く存在している。それ故に、もしもセラフィナが己の手指で水筒を取り上げてしまえばもう、後は真っ赤な顔でその飲精行為を見つめるだけとなるはずだ。)
■織機セラフィナ >
??
(水筒を引っ込めてしまった。
彼女の行動がわからない。
飲んでほしいと言ったり、ダメだと言ったり。
とりあえず、彼女が駄目と言うのなら無理に取り上げるようなことはしないけれど。)
――ええ、と。
トルテさんのお屋敷は、あとどのぐらいで着くのでしょうか?
(とりあえず会話が止まってしまったので、場を繋ぐための質問。
それなりの距離を走ったので、そろそろついてもおかしくないとは思うのだけれど。
窓の外をキョロキョロと伺う。)
■トルテ > (へにょん……。目に見えてトルテの眉尻が下がった。紅潮していた頬色も元の落ち着きを取り戻し、乳塊に埋もれていたブリキの水筒ももそもそとポーチの中へとしまわれる。)
「え、と……もう、着く頃です」
(瀟洒な装飾の柵門が開かれた先、馬車がその横腹を付けたのは、周囲に連なる大邸宅からすれば酷くこぢんまりとした可愛らしいとさえ言える建物。白を基調とした楚々とした佇まい。扉が開かれ、セラフィナが降りるに続いてトルテも馬車を降りて屋敷内へ。出迎えたのはメイドとよく似た顔立ちの、スラリとした長躯の年若い執事。セラフィナの姿を見て一瞬だけとは言え驚きを覗かせてしまう辺りが彼の未熟さを語るだろうが、その立ち振舞は本職の騎士たるセラフィナから見ても油断のない見事な物と分かるはず。彼と、上着を脱がすメイドにそれぞれ簡単な言葉を掛けたトルテは、セラフィナの手をきゅっと握って自ら自室へ案内する。そうして辿り着くのは、上品なれど華美さの無い、しっとりと落ち着いた内装の中にほんのりと少女らしい甘やかさの滲む部屋。)
■織機セラフィナ >
(もしかして自分で作ったスープだったのかな、と当たらずとも遠からずな推測。
とはいえそれを聞くには遅すぎた。
彼女の言葉に進行方向へ目を向ければ、思ったよりも小さな邸宅。
執事へ一度礼をして、彼女に手を引かれて屋敷内を歩いていく。
通されたのは彼女の私室だろうか。)
――ええ、と。
その、なんと言いますか。
(改めて口に出すのはやはりはばかられる。
そう、ただ遊びに来たわけではないのだ。
今回の訪問の理由は、彼女の「手伝い」である。
とは言えさっき一回出してしまったようなのだが、抱き上げた際はそれで満足している様子は見受けられなかった。)
■トルテ > (トルテの魔根は、猥褻なる淫魔の腹いせによって生やされた物。1度や2度の射精程度で収まってくれる程静穏な代物ではない。こんな物が小さな下着の中に詰め込まれていたのかと不思議なくらいに野太い逸物は、今も獰猛な膨らみでスカートの黒布を膨らませている。部屋の途中で騎士娘の手を放し、一足先に部屋の奥へと向かったお嬢様は、とす…とピンクの天蓋も可愛らしい、しかして豪奢で巨大な寝台端に腰掛けて―――――ぐいっと一気に暖かそうな茶色のセーターを捲りあげた。途端、フリルブラウスの純白に包まれた豊乳が重たげに揺れて)
「――――――……セラも、その……じ、準備を……お願いします……」
(ふたたびじわじわと朱を灯し始めた童顔の上目遣いを向けて彼女に告げた。そして自身は、ハイウェストのスカート腰横のボタンを外し、腰を浮かせてそれを脱ぐ。寝台上での脱衣は時折若干の躊躇いに手を止めながらも、勢い任せのやけくそ気味に続けられ――――ついには生まれたままの姿を曝け出す事となるだろう。ぷにぷにと柔らかそうな肉付きの純白な裸身。ずしっと重たげに撓んだ巨乳は胸郭の曲線に合わせて卑猥に底面を歪ませつつも、奇跡的に美しい稜線を描いている。小豆大の乳首はプラムくらいの大きさの乳輪もろともぷくっと膨らみ、初々しいピンクの色彩で白乳を彩っていた。指先でつまめるくらいに贅肉の付いた腹上に反り返る巨根は、ツルンと幼女めいた割れ目の上端に隆起して、蔦のように這い回る野太い血管と、大きく傘を開いたカリ高の亀頭の威容で女騎士を威嚇する。ビクッ、ビクッと戦慄く肉幹の底、花弁のはみ出しさえ見られぬ秘裂はおびただしい透明蜜にまみれてぬらぬら輝き、淫蕩なお嬢様の興奮を伝えよう。)
■織機セラフィナ >
(言われた通りに準備を始める。
とは言っても上着を脱いで剣をテーブルに置くだけなのだが。
これから犯されるとは思ってもいない。)
、――っ……。
(衣服をすべて脱ぎ去り、一糸まとわぬ姿になった彼女を見て思わず息を呑む。
女の子らしい身体に一か所だけ凶悪な巨根。
これが逞しい男性であればそうでもなかっただろうが、それを持っているのが彼女だと言うアンバランスさが違和感でしかない。)
え、っと……では。
失礼、します。
(彼女の隣、寝台に腰を下ろす。
そのまま声をかけ、彼女の逸物へ手を伸ばした。
剛直を掴み、根元からカリの下までゆっくりと往復させていく。)
どう、でしょう、か……?
(女遊びに慣れている男であれば「ぎこちないのが新鮮」と評するような初々しさ。
ただ、彼女のような性欲の強いものでは、明らかに物足りないだろう動き。)
■トルテ > (ここにきてようやくトルテも気付いた。彼女は生娘の様に初々しいのではなく、事実、男性経験など知識として知ってはいる、というレベルなのではという事に。淫魔に散々弄ばれて卑猥に育ってしまった己の乳房と変わらぬレベルの豊肉を有する彼女なのだから、きっと自分と同じ様に強い性欲を秘めていて、あれこれいけない知識も蓄えているのだろう、なんて失礼な決めつけをしてしまっていたのかも知れない。)
「……………………………………………………」
(濃密にオスを感じさせる剛直を目の当たりにしてさえ、雌としての興奮ではなく、困惑の色の強い彼女は、《準備》をと求めても服を来たまま。肉棒に伸ばす手指にも意思という物が感じられない。酷く淫欲が薄いのだ。それはまさに、トルテが苦しそうだから、それをどうにかしてあげたいという純粋な善意ばかりが覗く行為。)
「―――――……ん…っ」
(それでも、拙い刺激に漏れるのは、ほんのりと甘い声音。しかし、そこには最早暴発寸前の肉欲は無かった。)
「(はぁ……わたくし、本当にいけませんわ……。いやらしい気持ちにすっかり支配されてしまって、色々と見えなくなってしまっていたんですね……)」
(未だに耐え難い肉の滾りはあるけれど、トルテが求めているのは善意の奉仕ではない。故に、伸ばした白手はぎこちなく動く彼女の手首を取って、その手淫を中断させる。)
「――――セラ、ごめんなさい。ここまでにいたしましょう」
(申し訳なさと自嘲の覗く困った様な微笑。彼女の事が嫌いになった訳ではなく、お互いのために今日のところは淫らな行いを終わらせようという誘い。無論、それを受け入れるかどうかは彼女次第。実の所彼女がどう思っているのかなど、神ならぬ身には分からぬのだから。すべてがトルテの一人相撲なんて可能性も高いのだから。)
■織機セラフィナ >
……え?
(突然の言葉に手が止まる。
何か至らない事でも――いや、むしろ至らないことだらけだろう。
やはり自分では彼女を満足させることなど。)
そう、ですか……。
ごめんなさい、やっぱり私じゃ、手伝えない、ですね。
(俯く。
自分では友人の力になれないと言う事実に、やはり落ち込む。
それが淫らな行為だとしても、自分は無力だと思い知らされると結構来るものがある。
ましてや相手は友人なのだから。
どこまでもクソ真面目な性格である。)
期待させてしまったようで、申し訳ありません……。
■トルテ > 「―――い、いえっ、むしろ、その……わたくしこそ……見苦しい物をお見せしてしまって……」
(じわりと涙が滲みそうになる。女の身体に本来は付いていないはずのグロテスクな物。だらしなくいやらしい肉付き。それらが彼女を失望させて、興奮ではなく、友人への善意の奉仕という行動へとつなげてしまったのだろう。伸ばした細腕が毛布を掴み、晒したままの裸身を隠す。ぐっと奥歯を噛み締めて、せめて精一杯の笑顔―――どうしようもなくぎこちないものではあったけれど―――を浮かべて言う。)
「そ、それにですね、ええと……お、お背中へのお射精で、その、ま、満足させて頂けましたので……」
(あれとて自分一人だけが勝手に盛り上がっていたのかと思えば、自己嫌悪が加速する。ともあれ、これだけ浅ましい姿を見せたにもかかわらず、彼女はトルテから離れる事無くここにいてくれるのだ。それだけでも喜ばしい事である。《そうした関係》にはなれなかったけど、友人にならなれるのだ。それとて、彼女が望むのなら、ではあるけれど。)
「身勝手な期待をしてしまっただけですし、お気に病まないで下さいませ。むしろ、お礼を言わせてください」
(言いながら伸ばしかけた腕が一瞬の躊躇に止まる。いいのかな…? 大丈夫かな…? そんな逡巡の後に腰を浮かせて毛布越し、傍らに座したままの彼女を抱いてそっと告げる。)
「ありがとうございます、セラ。ここまでしていただけただけで、わたくしは嬉しかったですよ」
(腰奥に蟠っていたマグマの様な滾りが鎮火していく。トルテの淫欲が期待していた形とは異なる物の、高潔な騎士娘の善意の申し出は一応は果たされた形と言えようか。)
■織機セラフィナ >
見苦しい、なんて、そんな。
(確かに違和感はあったし、アンバランスだとは思ったけれど。
それでも気持ち悪いとは思わなかった。
彼女のぎこちない笑顔が心に少しだけチクリと刺さる。)
そ――でも、あの後も……。
(勃っていた、とは流石に口に出来なかった。
とにかくあれだけで満足出来たなんて思えない。
なおも食い下がろうとしたが、)
お礼、なんて、私。
友達、ですから。
(抱き付かれ、こちらも彼女を抱きとめる。
彼女の嬉しいと言う言葉にきっと嘘はないのだろう。
お腹に当たっているそれが小さくなってきているのだし。
だけど。)
――だけど、ですよ。
私も、そういうこと、少しは興味、あるんです、よ?
(そりゃあ、年頃の女の子ですもの。)
■トルテ > (毛布越しに彼女の体温と柔らかさを感じるも、もう淫猥な欲は湧いて来ない。鎌首を擡げていた淫蛇もすっかりへこたれておとなしくなっている。これこそ正しい友人の在り方なのだろうと思う。少なくとも、彼女はトルテの歪な身体に抱かれても、強い拒絶を示したりはしない。むしろ彼女からも腕を回して抱擁を返してくれる。今のトルテにとってはそれだけでも得難い相手と言えた。そして、そんな彼女が口にした言葉に)
「――――……ん、やっぱり、セラは、その……まだ、経験したこととか、ないのですか……?」
(こちらも先程浮かんだ疑問をそっと投げてみた。男所帯の騎士団で、彼女程に整った顔立ちと、情欲を煽らずにはいられないエッチな身体を持っていれば、《そうした相手》の一人や二人いた所でおかしくないと思うのだけれど、それにしては彼女は初すぎる。馬車の中でトルテに騙され、淫らな体液をスープとして飲んでしまいそうになっていたのと同様の淫行を施されている可能性がありそうなくらいに。)
■織機セラフィナ >
一応、これでも貴族の娘ですから。
ただ、男性は何というか、床上手な女性が好きと聞きますし……。
私もいずれ何方かと結ばれるのでしょうから、経験はなくとも、多少はそういう知識や技術を身に着けておくことは損になるわけではないのかな、と……。
(彼女から身体を離し、問いに応える。
もじもじと顔を赤らめながらも、しっかりと自分の考えを彼女に伝えて。)
その、以前温泉宿――九頭龍の水浴び場、でしたっけ。
そこで、男性の、その――触ったのが初めて、です。
――あっ、そういう店だとは知らなかったんですよ!!
触っただけで、性行為はしていませんし!!
(今度こそ顔を真っ赤にして手をぶんぶんと振る。)
■トルテ > 「ふふっ、大丈夫ですよ、セラ。多分、セラが思っている以上にわたくしは淫らですし――――ふふっ、もしセラが《そういう目的》で九頭龍温泉に行ったのだとしても、別に笑ったりはしませんから」
(なんて言いつつ、細めた黒瞳に宿るのははっきりと分かるからかいの気配。それでも、彼女から聞き出した情報で自分の感じとった事が単なる決めつけの勘違いでは無かったという事も分かった。トルテの巨根に対する怯えこそ見られなかった物の、それでも初めての相手が《コレ》というのはあまりに酷い。下手をすれば裂けかねない。)
「セラの《初めて》、素敵な方に捧げられると良いですね。……ですけど、それなら尚更、もう少し気をつけなくては駄目だと思いますよ? わたくし、つい先程まではセラのおま……ん、んっ……セラの、そこに入れてしまうつもりだったのですから。処女であること、無碍に散らしたりしないでほしいという事は、こうした形になる前に伝えておけるといいですね。そういうのを無理矢理に散らすのが好きなんて方もいらっしゃいますけど、その時はもう全力で逃げてくださいませ」
(などと偉そうに、年上の凛々しい騎士娘にお姉さんぶる箱入り娘。伸ばした手指が、いやらしい蜜でぐっしょりと濡れた黒布を掴み取り、毛布の下でもそもそと身に着け始める。この後彼女がどうするのかは分からぬ物の、共に夕食を取るにせよ、帰途への見送りをするにせよ、流石に裸のままという訳には行かないから。続けてブラウス。スカートを穿く段になれば流石に毛布の中でというのも無理が出て、セラにはしばらく向こうを向いて貰って続く着衣を終わらせるだろう。)
■織機セラフィナ >
そう、なんですか――って!
ち、違います、違いますから!
知らなかったんですそういうところだって!
(必死に弁明。
だが彼女の目にからかいの色があるのを見ると、ぷく、と頬を膨らませてそっぽを向いてしまう。)
っ、そう、だったんです、か?
――でも、トルテさんはそんなことしなかったでしょう?
他の人ならこうやっておうちまでついていったりしませんよ。
(処女を奪うつもりだったと聞いて流石にちょっとショックを受けるも、それでも彼女はそんなことをしなかったと。
きょとん、と首を傾げる。
続けて、信用できる相手は選んでいると告げるのだが、はっきりって説得力はない。)
でも、今はそれよりもこの国を変えられるような立派な騎士に鳴ることが目標ですから。
そのために処女を捨てねばならないと言うのなら、私は喜んで捨てましょう。
(どれだけ傷付けられてもその信念は傷付けさせない、と。
それがどれほど難しいことか、わかっているのかいないのか。)
ところで、お願いが一つありまして。
――トルテさんのこと、トルテ、とお呼びしてもよろしいでしょうか……?
■トルテ > 「――――本当にセラは男の欲望というものを理解してませんわ。わたくし、本気でセラと致してしまうつもりでしたよ? それこそ、何度も、何度も。きっと避妊術も外して、セラのお腹に直接注ぎ込んでたと思います。」
(トルテもふたなり化して初めて知った事ではあるが、男の肉欲とは本当に抑えがたい衝動なのだ。そこに理性だとか優しさだとかを期待するのは危険でしかない。本当にせめて《初めて》くらいは素敵な人に奪ってもらえるといいのだけれど……と年上の友人を心配する。とはいえ、まともな友人など一人として――――いや、王城のあの子を友人扱いしていいのであれば、友達がいないわけではないのだけれど、ともあれそんな小娘の交友関係では素敵な殿方を紹介する事など出来るはずもない。トルテに出来るのは、精々が神様に祈るくらい。)
「―――――……ふぇ?」
(改まってのお願いに、タレ目のお嬢様が返したのはきょとんという表情。呼び捨てなどとっくに許したつもりでいたのだ。改めて思い返せば、彼女が律儀に《さん》付けしていた事に気付く。)
「あ、はい。勿論です。わたくしもセラの事、愛称で呼ばせていただいてますし、どうぞお好きに呼んで下さいませ」
(家名も本名も明かせぬ事に再びチクリと胸を痛めつつも、そんな様子は覗かせぬ様にふんわり微笑んで受け入れる。そうして不意に、腕を伸ばして枕元の呼び鈴を鳴らしてメイドを呼ぶ。)
「セラ、今夜は泊まっていって頂けますか? せめて、お夕食くらいは共にしたく思うのですけど……よろしいでしょうか…?」
(勿論、彼女には別の部屋を用意して、お風呂だって別々に入る予定。それでも、少なくとも友人になることは出来た騎士娘と、もうしばらく友人らしい時間を過ごしたい。そんなお嬢様の誘いに彼女がどう応えるかによってメイドにつたえる指示は変化することとなるだろう。)
■織機セラフィナ >
そう、いうもの、ですか――?
そんな、まさか――いえ、覚えておきましょう。
(男性のことはよくわからない。
しかし他ならぬ友人、しかも男性器が生えている彼女の言うことだ。
きっとどちらも本当なのだろう。
その言葉を忘れないようにしておこう。)
ありがとう、トルテ。
――いいんですか?
それならお言葉に甘えて――と言いたいのですけれど、一度宿舎に戻って外泊届を提出してこないと。
それでもいいなら、喜んで。
(笑って彼女の名前を呼ぶ。
泊まっていってほしいと言う申し出には二つ返事で、と言うわけにもいかず。
騎士団の宿舎住まいなので、外泊する場合は届を出さねばならないのだ。
もちろんよほどの理由がない限り受理されるし、自身も明日は午後からの勤務なので、特に問題はない。)
■トルテ > 「――――あっ、いえ、そういう事でしたら今夜はお夕食だけご一緒してくださいませ」
(彼女の言葉にこちらも慌てて遠慮して、メイドには客室の用意は不要。夕食だけ一人分余計に準備してと指示を出す。その後は同性の友人同士。他愛のない会話に花を咲かせる事となるだろう。世間知らずのお嬢様にとって、彼女の語る騎士の世界の話は想像すらしていなかった驚きに満ちていて、退屈を覚える事などないはずだから。対するお嬢様が返せる話題は酷く少ない。家庭事情については何一つ話せないし、過去を読み取らせてしまうような話題も避けざるを得ず、現状の唯一の趣味である淫行については話せる筈もない。唯一彼女に先んじている性経験とて、異性との経験――――いっそ同性とのものを含んだ所で正常な恋人関係を経てのものでないためなんの参考にもならないのだから。それでも、夕食の後に軽いアルコールを提供しながら話を続け、馬車に乗り込む彼女を見送った後には改めて感じる事となるのだ。爛れた淫欲にまみれていない、友人との穏やかな時間を過ごすなど、淫魔に拐かされた後の自分にとっては初めての事だった――――と。)
■織機セラフィナ >
そう、ですか。
(実のところお泊りをしたことが無かったので、少し残念。
とは言え宿舎でやりたいことがあったのも事実。
彼女の言う通り夕食だけいただいて帰ることにして。
彼女が家の事に付いて何も話さないのはなんとなく察してはいた。
まずこの家がこのあたりのお屋敷の割には小さいのと、ここに家族がいないと言うのも不思議な話だ。
なのでそれを聞くなどと言う無粋な真似はせず、自然こちらが話題を提供する側に回ることが多くなる。
幸い騎士団での生活を語れば彼女は新鮮な反応を返してくれるので、こちらとしても話していて楽しかっただろう。
最後には馬車での送迎までしてもらえて。
それだけに、昼間の彼女の姿や、実際に目にした彼女の男性器を思い出し、少し胸が痛くなった。
何か力になれることがあれば真っ先に力になりたいと考えながら馬車に揺られて――。)
ご案内:「平民地区 職人街」からトルテさんが去りました。
ご案内:「平民地区 職人街」から織機セラフィナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にテリスさんが現れました。
■テリス > 風の冷たい夜。
少年は寒ぃなーと言いながら冒険者の一人と話していた。
「あぁ、そだよ。じゃあこの情報な。」
季節柄、客の入りなんて無いお飾りだけのテラス席に座って情報を売る。
冒険者はまぁこんなもんか、という顔をしながら対価を支払う。
少年はまいどありと返して小袋を受け取って、そこで別れた。
「…ま、あんくらいの情報だしなぁ。」
とりあえず晩飯にはありつけそうか、とぽつり呟く。
ひゅう、と吹いた風に肩をすくませて…早くどっか行くかと立ち上がる。
勢いで通りがかった誰かを驚かせてしまうかもしれない。
「っと、すまねぇ。」
生意気そうな声でそう言って、立ち去ろうとするだろうか。
■テリス > 相手は気にしなかった様子。
それならそれで。とこちらも気にする風もなくそのまま立ち去っていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からテリスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 「おお、寒ィ……っ。」
ぶるっと身体が冷えた。仕事終わってようやく帰ってきたかと思えば、この強い強い風だ。
低い気温も相まって、実に、さむい。ぶるぶるって軽く震えた。
冷たい鼻を軽く啜りながら空を見上げれば、天気はいいようだった。
月明かりが、きれいだ。おぅ、とかるく感嘆の息を吐いてから――
「……マジかよ。」
うええ、とうめいた。
行こうとしてた店、閉まってるじゃあないか
折角ここであったまろうと思ったのに。
風が吹いて身体を擦る、——ぶえっくし!なんて、大きな大きなくしゃみもひとつ。
なんだかこう、踏んだり蹴ったりな感じだった