2019/01/16 のログ
■フラニエータ > 唇に棗が乗っている為、女は言葉を発する事ができない。
しかし顔を寄せてくる彼女には解るだろう。
そっと差し出された顔、その口角が僅かに上へ歪み、
さあどうぞ、食みなさい、と言わんばかりの妖しさを醸し出していた。
彼女の舌先が棗を奪い取り、その口へと運ぶ。
勿論その刹那、舌先同士を触れさせるのも忘れない。
後に唇が離されれば、鼻先同士のじゃれ合いに戻っていった。
「フフ…気に入って貰えて何より…今日は愉しめそうだわ…」
そして続けて女は彼女に囁く。
「…どうかしら?」
女の舌が、ちろりと己の唇を舐めた。
■ルーミス > 顔を寄せる刹那、数瞬見えた彼女の表情。
恐らくは自分だけに見えたであろうその妖しさは、視線を惹くに十分なものだった。
棗を奪い取る瞬間、舌先同士が触れ合う。
濡れた柔らかな感触に短く熱い吐息を漏らして。
じゃれ合いに戻れば、微笑を浮かべながら鼻先同士をゆらゆらと擦り付け合う。
「……あぁ」
囁きに短くも明確な、了承の声を紡げば同様に舌で己の唇を湿らせる。
するりと伸びた片手は、蛇のように彼女の手指に忍び寄って。
互いの細い指が交差し絡まり合っていく。
■フラニエータ > 伸ばされた彼女の指先が女の指を掬い、弄び始めた。女は嫌な顔一つせずに指を絡め始める。
鼻先と、指先が絡み合い、じゃれ合えば、女は彼女の方へと体を近づけ…体を絡ませる様なそぶりを見せた。
「フフ…少しだけ…可愛らしい声になってないかしら?私の勘違い…かしらねぇ?」
甘い甘い声が彼女の耳元に送る。気づけば行き交う人々の数が減っていた。
それに気づいた女は言葉を続けた。
「…ねぇ…――――…」
女が最後、彼女に何と言ったのか、それは彼女しかわからない。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からルーミスさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からフラニエータさんが去りました。