2019/01/03 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区」にルーミスさんが現れました。
ルーミス > カラカラ、と片手に持った調理器具が音を立てる。
錬金術で作ったものだが、不運なことに売れ残ってしまったものだ。
それを無念そうに見つめながら、女は小さくため息を吐いた。

「……期待してなかったのは確かなんだが。一つだけ余ってしまうのもそれはそれで残念なものがあるな…」

大して売れないだろうと始めた即席市場が予想外の売れ行きを見せてしまったのがつい先程のこと。
大半はさばけたのだが、たった一つだけ。取り残されてしまった哀れなそれを見つめ、どうにか処理できないかと一頻り考えている。
できなければ、自宅の倉庫に放り込まれる運命だ。

ルーミス > 「……腕が落ちたか?」

じっ、と器具を見つめていたが、ぽつ、と小さく呟く。いやいや、まさか。
この完全無欠な錬金術師の腕に綻びなどある筈がない。そう思い直し、それを外套の懐に滑り込ませる。
結局さばき方は思いついていないが、まぁ何とかなるだろう。

「…さて、と。……どこかで祝杯を上げたいが、この辺りは…」

見ればちらほら、酒場らしき看板がかかった店がある。
どれにしようかな、と指で適当に品定めを始めた。

ルーミス > 「……あそこにするか」

適当にピッと指で指した酒場に足を向ける。
扉をくぐり、中に入って暫し。
夜が更けるまで女は一人祝杯を上げていたとか何とか…

ご案内:「王都マグメール 平民地区」からルーミスさんが去りました。