2018/11/24 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にグスタフさんが現れました。
グスタフ > 「おや、珍しいな。良いことでもあったか」

酔っ払いに懲りずに声をかける男がまた一人。
隣に腰かけて、彼女の前に置かれたエールを浚って煽ると。
主人に様子を聞きながら。

「随分、お召のようだが。もうそろそろお帰りの時間かな?」

イリーナ > 「あぁン?」

と、酒で据わった赤眼が声の方向に振り向いた。
アルコールで反応が遅れたからか、ジョッキはあっさり相手の手に渡ることになろう。

「いいことぉ。 んなわけないでしょーがっ」

マスター、と呼びながら指を一本立ててお代わりの要求をするけれども。
さすがに飲みすぎですよ、と中身は水のグラスを差し出されて。

手に取り口へ――その段階で水だとわかるぐらいに酔いが回っていたのである。

今夜はどこに泊まるかは聞いてませんね。
と、マスターは応えるけれども……。

「やだ、まだ飲むのー」
と駄々をこねるようにふらふら上半身を揺らしながら女が喚いていた。

グスタフ > 「そーかい? 良い声出してたからさ」

彼女が抑えてる右肩に手を滑らせて撫でながら、顔を覗き込むように。
その反応を見ながら、なだめるように上半身を軽く抑え付けて、その肢体を舐めるように撫で触り。

「飲みなおすなら付き合うぜ。ちゃんと立って歩けるならな」

イリーナ > と、指摘の言葉には軽く左手を振って払おうとするが。

「だれ、が――っ」

覗き込まれる顔は、赤い。
どうも酒だけではなさそうである。

体格差にアルコールによる身体機能の低下。
男のおもうままにかるーく押さえつけられれば、柔らかいソフトタッチに小さく身体を震わせるが。

「……のむ」

残っていたお水を飲みほし、マスターには代金とばかりにチップを。
――飲んでる量からすれば足りないのは明白であるが、それすらも今は分からない。

それは向こうもわかっているからか「またどうぞ」と足りない分はツケにしてくれているのだろう。

立ち上がるが、足は完全に千鳥足。
椅子から腰を上げれば背後の壁に身体を預けるようにして半分うとうと、と。

グスタフ > 「おっとっと、なら付き合いましょうか。お嬢さん」

足りない分を出すタイミングを失い、彼女を支えてツケでとマスターに。
彼女の柔らかい部分を掴むように支えて、ベルトの銃を撫でるように抑えて。
彼女に寄り添うように連れ立って歩いていく。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からグスタフさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイリーナさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にジーヴァさんが現れました。
ジーヴァ > 魔術書というものはいつも貴族の邸宅に本棚の中で眠っている、というわけでもない。
時にはこのような古本市に、突拍子もない逸品が売られていることもある。
雑多に並ぶ古本の山と、そこを縫うように歩く人々。
彼らの服装は一般的な平民というより、学者や魔術師を連想する格好が多い。

「……目的は俺と同じか。こりゃ、終わるまで居座る必要があるな」

いつもなら目深に被ったフードも頭を覆う程度に上げて、
爽やかな青空の中、時折寒風が吹く古本市の中を歩いていく。
はたしてまだギルドの書庫にないような、逸品と呼べるほどの魔術書が見つかるのか。
ずらりと並んだ歴史書と軍記の山に少しだけうんざりして、離れた場所を見に行こうと書物の山を避けて、角を曲がった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にダストさんが現れました。
ダスト > たまには真面目に古い魔術書にでも目を通そうと訪れた古本市。
最近はこういった場所から足が遠のいていたが、まだ普通に修行していた時はよく来たものだと、少し年寄りめいた考えを巡らせつつ。
古書独特の匂いを風の中に感じつつ売られた古本を物色しつつ歩きまわり。

「っわ!」

人の波を避けるように角を曲がったところ、他の客の背に押されてバランスを崩せば。
反対側から歩いてきた人物が視界に入るものの、崩れた体勢ではよけきれず。
相手が反応できなければぶつかるか、相手がよけてくれれば地面に手を突くことになるだろうか。

ジーヴァ > 角を曲がった矢先、前からローブ姿の女性がこちらへとよろめいてくる。
他の客に押されたのか、結構な勢いがあったそれをジーヴァは慌てて受け止めた。

「うわっぷ!……っと、本は大丈夫か」

勢いのついた彼女を受け止めれば、その拍子に背後にあった本の山に
背中をしたたかにぶつけてしまう。
幸いその山は分厚い歴史書を積み上げたもので、
二人分の体重を受け止めてもビクともせずに佇んでいる。
ジーヴァはその本の山にもたれかかるように石畳に尻もちをつき、目の前にいる彼女に問いかけた。

「いってえ……あんた、大丈夫か?
 本目当てで他人なんて目に入らない奴ばっかりなんだ、気を付けねえと……」

ダスト > 「ご、ごめん……」

相手の胸に飛び込むようにこけてしまったが幸いにして相手も自分もケガを負うことはなかったようで。
石畳に膝をつきながら顔を上げ、こけた拍子に乱れた髪を手櫛で整えながら申し訳なさそうに眉を下げ。

「あはは、僕も久しぶりに来たからちょっと周りが見えてなかったよ」

相手の問いかけに気恥ずかしさをごまかすようにあいまいな笑みを見せ。
相手の服装を見たところ彼も魔術師の類だろうか。
だとすれば研究一辺倒の魔術師など下手な小枝より脆いだろうと猶の事怪我がないか心配になり。

「怪我とかは、大丈夫?」