2018/10/22 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 仕事の終わりによく立ち寄る公園。木陰の下のベンチに腰かけていると、このあたりでよく顔をあわせる子どもたちに囲まれた。もうすぐ歌の発表会があるからと、可愛い手書きの招待状を渡されて、それから練習の成果を披露してもらった。
前に劇場で聞いた歌劇とは比べ物にならないけれど、聞いていると自然と表情が綻んでくる楽しそうな歌声。小さく拍手を送り、それから最後の練習にと一緒に歌を歌った。
遊んでいる間に空はだんだん暗くなり、子どもたちは帰る時間。散り散りに走っていく背中に手を振り見送って、ふっと息をついた。
「……がんばって」
最後の一人が見えなくなる前に、ぽそっと呟いた応援の声は聞こえていなかったかもしれない。
そろそろ自分も帰ろうかと思ったけれど、楽しい時間の余韻が残っていて立ち上がるのが名残惜しかった。背凭れに身体を預けて、さっきまでの歌を、鼻歌くらいの小声で口ずさむ。
孤児院にいたころも同じように歌の発表会があったのを思い出す。アガリ症の自分はああいう舞台が苦手だったなと苦笑した。
■ミンティ > ひとしきり歌い終えて伸びをする。夕日は今にも沈みそうになっていて、このままだと暗い夜道を帰ることになりそうだった。
忘れ物がないかを確認しながら腰を上げようとして、足にこつんとなにかが当たる。見下ろしてみると、子どもたちの中の誰かが持っていたボールだった。
今度会った時に返そうと拾い上げると、すっかり冷たくなった夜風を浴びながら、すこし早足で公園を後にする…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」に黒須さんが現れました。
■黒須 > (静かになった公園の噴水で一人暇を持て余していた。
縁に腰を下ろし、口に煙草を咥えながら、プハァっと息を吐いて煙をまき散らす。
ニット帽越しから頭を掻きながら周りをキョロキョロ見まわたすが誰一人と居ない。)
「・・・。」
(どうしたものかと考えながら、とりあえず今咥えている分の煙草は吸ってしまおうと思い、ぼーっと過ごす)
■黒須 > (すっかり一本吸いきってしまい、灰が風に乗って消えていく。
消えたのに気づくとため息の様に煙を吐き出して、残った煙草を握りつす。
そのまま、ポケットに手を入れると、立ち上がり、どこかへフラフラと去っていく)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」から黒須さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区/酒場」にアデリーナさんが現れました。
■アデリーナ > 客で賑わう酒場の片隅に、周囲から浮いている空気を醸す場所がある。
不機嫌そうな、寝不足でイラついたような顔でテーブルに頬杖をつき、蜂蜜たっぷりのホットミルクのカップを傾ける少女。
夜の酒場に明らかに未成年に見える少女が居るというのもおかしいし、
その背後に最近話題の魔導騎兵――によく似た、王国の紋章を刻まれた鎧の大男……
見るものが見れば精巧なゴーレムだとわかるそれが従者のように佇んでいるのもおかしい。
「…………ガキには酒出せないっていうのは百歩譲ってわかるさ。
僕も14歳ですなんて"正直に"言ったのが悪いし。
でもこれ見よがしに蜂蜜入りミルクってセンスねーな……」
毛ほども甘くない蜂蜜ミルクを流し込み、
注文したつまみにこれでもかとケチャップとマスタードをぶちまけ頬張る。
実験が行き詰まったイライラを発散しに来たのに、いまいちスッキリしないどころかモヤッとする。
せめて度の強いアルコールでも飲めればガツンと脳にキくのに。
■アデリーナ > 「ふー……味しねーなあ、相変わらず」
冗談みたいに調味料を大盛りしておきながら、そんなことを宣う。
カップもいつの間にか空、皿の上にも調味料の残りがこびりつくだけ。
これ以上何か胃に詰め込むほど空腹でもないし、かと言って帰る気分でもない。
「どうしよっかなぁ。なんか面白いことないかな、酔っぱらいの喧嘩とかさ」