2018/10/15 のログ
ブレイド > 「善良に見えるなら何よりだ。
つか、髪…褒められたことねーのか?
すげー長いしキレーなのにさ、もったいねー。
みんな身長しか見てねーのかな…」

最後の一言は余分かもしれないが、心底意外そうに目を丸くする。
キラキラと煌めく金髪。しかも、腰まで届くほどの長髪。
美しいと誰もが思う…と、少なくとも少年は思っていた。
小児性愛の気が多少あるせいかもしれないが。

「胸はともかく、頭はこまるな。
体だけじゃやってけねーし…ソロ冒険者だしな。こう得ても勘が鋭かったり知恵はそこそこ回ってりする…
って、お人好しってなんだよ。こんなに目つきがわりーんだぜ?」

少女の評価をきけば、少し楽しげに笑う。
だが、お人好しと言われればまるで露悪癖でもあるかのように
指で目を吊り上げてみせる。

などと話してる合間にも、小動物めいた動きを見せるエリーゼ。
可愛らしさ全振りであり、どう見ても教師とか、偉い人というイメージはない。
思わず手を伸ばしていたが、注意されれば手を止めて。

「んあ、わり…だめだったか。
つか、触ってたか?無意識だった。
怒んなよ、悪かったって。なんならお詫びでもするか?」

少し怒らせてしまったか。
代りにと少し身を乗り出して頭をなでてみたり。
この気安さも、彼女の外見によるものかもしれないが、なんとなく距離が近く感じる。

エリーゼ > 【後日に続くのです!】
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からエリーゼさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」からブレイドさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」にエリーゼさんが現れました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 大通り」にブレイドさんが現れました。
エリーゼ > 「ん、良い子良い子したげるです?今なら気分が良いからしてあげますよぅ?
 髪はあんまり褒められないですねぇ。こう、良くちっちゃいちっちゃい言われますけども。
 ふふ、ブレイドは女の子を見る目がありますねー……もしや割と女の子に手を出しちゃう系です?」

まんざらでもない、と言った具合だが、ふと気づいたかのように問いかける。
女性の髪を褒める――理屈ではわかっても実践できるものは案外いないものなのだ。
故に何となく、慣れてるのかしら?と問うた次第。だからと言って何になる訳でもない。

「ん、それならちゃんと薄味のごはんも食べてバランスとるですよー。
 ……そろってことは一人で頑張ってるんですね。危なくないのです?
 ふふり、目つきが悪くてもいい子はいい子なのです。せんせーは見た目で決めつけたりしないのです」

えっへん、良い先生なんだぞー、とでも言いたげに。
目を吊り上げる彼の様子をくすくすと面白そうに笑いながら、サンドイッチをもぐもぐ。
口いっぱいに頬張っては咀嚼して飲み込んで、少しずつ、しかし着実にサンドイッチは小さくなって。

とは言えそれも、アホ毛に触れられると一回中断。ひょこひょこ跳ねるそれは敏感で。

「むぅー、触る時は先に触ると言ってくれないとびっくりするです。
 まぁ、別に怒ったりはしないですが、ちゃんと声掛けするですよー?」

等と言いつつ、少女は再びサンドイッチを咀嚼し始める。
もぐもぐ、むぐむぐ。撫でるなりなんなりはお好みでどうぞと言った具合だった

ブレイド > 「あはは、そりゃもったいねーお言葉だ。気持ちだけもらっとくよ。
まー、たしかにちっちぇーけど、こうしてよく見ると、いいところ結構あるぜ?
髪とか瞳とかさ。まぁ、目は…ちっさいからよく見えてねーだけかもしれねーけど。
…あー、手を出すきとかはあんまねーけど、なんかいいもんはいいって言わねーと気がすまくて…」

フードに隠れた耳に触れられるのはよろしくないのでイイコイイコはやんわり断る。
手を出す系かと言われれば…
なんだかんだそうなる機会は多いのだが、正直に応と答えられるほど厚顔無恥ではない。
惚れっぽさやらなんやらは、むしろ恥じているぐらいだ。

「そうするよ。なんか、東の方のメシがそんな感じだって聞いたけど
まぁ…外に出てる間に用意するのは無理だな。
ん、一人だし、冒険者だし、まぁ…そりゃ危険なこともあるけどな。
しなねー程度に退いたり、安全な仕事を選ぶのも才能ってやつだ。
まー、なんだ…人がいいやつってのはこのあたりじゃナメられるからよ…アンタが褒めてくれてるのはわかるけどさ」

偉そうなちみっ子かと思ったが、人のいいところは素直に褒めることができる
本人がどやーっとしているように、わりといい先生なのかもしれない。
くすくす笑うようすは、それこそ小さな女の子にしか見えないが。

「そうだな、わりぃ。こう、目の前でぴょんぴょん跳ねてるとつい、な?」

お許しが出たので、普通に彼女を撫でる。
こちらはもうココアも半分程度、まだ空腹は埋まらないままだが…どうしようか。

エリーゼ > 「むむむ、自分は子供じゃないアピールとは、ずるいのです。
 やっぱり女の子を褒め慣れているみたいですねー。甘い言葉で誘惑なのです。
 ――しかもこれはただのナンパじゃなくて女殺しなナンパの気配なのです」

断られたなら、それは素直に引っ込める。無理強いはよくない。
彼の女性に手慣れた部分を見抜きながら、しかしのほほんとのんびりだ。
したいなどと言われたら?その時の気分次第でどっちに転がってもよい気分で。

「東の方のご飯は、さっぱりしているらしいですね。お出汁が効いてるとかそんな話を聞きますねー。
 ふむ、お外に出ている時は保存食を作っておけばよいのですよ。それかお薬で補うか、ですね。
 なんならお薬や保存食を代わりに作ってあげてもいいですよー?報酬さえもらえるなら、ですけども。
 ……んー、舐められても善良な方が良いですよー。人を泣かせたりしませんしー」

むぐむぐ、そろそろサンドイッチがお腹に収まりきる頃合い。
なんだかんだ弄られつつもそれなりに可愛がられているちびっこ教師は、彼の様子を眺めつつ。

「んー、それは自分が跳ねさせてる訳じゃないですけどねー……足りないって顔してますし、も少し頼んでもいいですよ?」

後は紅茶をちびちび飲みながら、撫でられる感覚を楽しむ時間。
ならば撫でる手間賃にもう一品くらいは御馳走してもいいだろう。
何せ、このちみっこは、それなりにお金持ちだったりするのだから。

ブレイド > 「大人だとも思ってねーよ。ビミョーな年頃ってやつだ。
女殺しってほどやりてでもねーし、褒めてぇっつーかそう思ったからそう言ってるだけだっての。
ナンパって言うほどナンパはしてねーしな」

苦笑しつつも、手を引っ込めるエリーゼには悪いなと頭を下げて。
女性になれてるように思われているようだがその実は、土壇場になると焦るタイプ。
そこまでは見切られていないようで、少し胸をなでおろす。
本番に弱い女殺しなど、かっこ悪いことこの上ない。

「保存食ねぇ。保存食っつーとどうしてもオレが作ると塩っ辛くなっちまっていけねーや。
あと、薬って?メシの代わりになる薬とかあんのか…知らなかったな。
んー、そうだな…金で何とかなるなら頼むのもいいかもな。値段によりけり、だけどさ。
善良な方がってのは……ま、そりゃそうだけど、荒くれの中でやっていって、この背丈と細さだろ?
結構バカにされたりすんだよ。強がっちゃいるがさ…」

わりと苦労してるんだぜ?と、手をひらひらさせて見せて。
もう一方の手は少女の髪をサラサラと撫でている。
が、すこし手が下がって…

「それにしても耳、なげーな…さわっていいか?
っと、ありがとよ。でも、余分におごってもらうわけにもいかねーだろ」

食事よりも彼女の髪や耳に触れる方に感心が行ったようで
紅茶を飲むエリーゼにお願いしてみる。流石に耳は図々しかっただろうか?

エリーゼ > 「ビミョーな年ごろ……ふむ、思春期って感じですねー?
 そういうのが女殺しなのですよー。しかも自覚がない分質が悪い奴なのです。
 褒められて悪い気はしない、って感じの女の子を根こそぎ食べちゃう奴なのです」

等と言いつつも、それを本気としているわけではなく、揶揄っている様なもの。
とは言えそれでも、彼の手慣れた感じは本物。それもこの国の本質故か。

「まぁ、普通は保存食を作る時に塩気か甘味を利かせて、長持ちさせますからね。
 ただ、物が痛むのに密接に関係しているのは風の精と水の精――つまりは空気と水分なのです。
 この二つを絶ってあげる事で、塩気や甘味以外でも物を長持ちさせられるですよ。
 ――まぁ、風の精を遠ざけるのは中々難しいので、概ね乾かすのが手軽にできる保存食づくりかもです。
 後は、燻してみるのも効果的ですが、その時に使った燃料によって匂いがついちゃうので、そこは好き好きなのです」

料理は薬学と同質。的確な時に的確な物を的確な量入れて、正確な動作で作り出すもの。
似た様な道理が通じている為、料理の知識も豊富だったりする。家庭的エルフである。

「んー、線が細いならムキムキになる薬もありますよ?ムキムキマッシブっていう、誰でも飲んで運動すればむくつけきマッスルになれるやつ。
 大抵マッチョになりすぎて切る服とか全て新調しなきゃいけなくなったりして、結局解毒剤で元通りっていう顛末でしたけど」

くすくすと思い出し笑いをしながら繰り出すのは、過去の失敗発明品の話。
彼に飲ませたら――それはもう、ムッキムキになれる事だろう。ムッキムキに。
そんなたわいもない話の中、彼の手は耳元へ。尖った長耳が指先に触れる。

「ん、そーっとならいいですよー?むぎゅってされると痛いのでー。
 別にお金ならありますし、こういう時は気にせず食べておけばいいのです」

こまけーことはきにするなー!と挙手して店員を呼びつけつつ、耳は好きにさせてみる。

ブレイド > 「善人なのか悪人なのかよくわかんねーな。
ま、ろくでなしな自覚はあるし、概ねあってると思うぜ?それで。たぶん、だけどさ。
しっかし、食べちゃうとはまた…」

女を食い物にしていると思われるのは、少しばかり抵抗があった。
そういう関係になるときは、だいたい好意を寄せた結果のことなのだし体ありきでいいよったことはない…とおもう。
だからといって、自分がいい人間だとは思っていないところもあり苦笑するばかり。

「うぉ、今のエリーゼなんかすげー先生っぽかったな。難しいこと言ってる感が。
いってることはなんとなくわかるけどよ。要は乾かしたり燻製にしたりってことか…。
で、アンタがつくるのはどっちなんだ?」

感心しつつもうなずく。自分でもできそうなことではあるが、依頼を受ければつくるという彼女の保存食も気になる。
機能面はともかく、特に味が気になるのだ。
少し意外な家庭的な面を見て、偉い偉いと頭を撫でる手も忙しない。

「あー…オレもそれは遠慮しとくっていうか…
急に筋肉ついても、今までと動き方とかも違っちまうだろうし、服ならまだいいけどさ…
装備の新調てなると、結構カネがかかるんだぜ?最近は武器も買い替えたばかりでさぁ」

後半は彼女の知ったこともない愚痴であるが
なんとなく話すにしても気楽だ。
つい距離が近くなってしまう。子供のような見た目の気楽さもあるだろう。

「そっか?わりぃな。んじゃ、さっきアンタが食ってたやつで。
アレなら結構ボリュームありそうだし…。あと、耳は優しくするって。
オレも耳弄くられる気持ちはわかんねーでもねぇし」

彼女の長い耳、根本から先端までつつーっと指を這わせつつ。
しかし、見かけによらず豪快な少女だ。

エリーゼ > 「ん、ろっくでっなしー、なのですー?そしたらエリーゼちゃんも食べられちゃうかもですねー。
 きゃー、狼さんこわーい……なんて――割と図星さんです?まぁ、ブレイドがどこの誰といちゃつこうが構わないですけど」

そういうのあんまし気にしないですしねー、と貞操観念緩めのエルフはのたまう。
この身の丈ではあるが、長年生きているだけあって性行為も恋愛も一通り経験済み。
ついでに言えば知的好奇心の権化のようなものだから、倫理なんて割と捨てている。
だから彼が何者であろうと、自分にとって善良であるならばそれでよいのだ。

「んー、今のはまぁ、ちょっぴりちゃんとしたお話が入ってたかもですね。
 そうそう、乾物と燻製です。ちなみに私は、乾物派ですね。水分を抜くと腐らないのです。
 それと、燻製は物にもよりますが、強い臭いのものはあんまり得意じゃないのですよー」

少女が作る乾物は、海産物や野菜が中心。干し肉は市販でも色々で回っているから、そっちはお店に任せる気。
貝柱の干物なんかを常備しておけば、夜営のスープすらごちそうに出来る。それが少女の売り文句だ。

「んぅー、なでなで好きですねー。これまで何人の女の子をこれで落してきたんですー?
 遠慮されちゃいましたが、まぁそれが正解ですねー。人体実験と言うか、治験の様な産物ですもの。
 それに体が急に大きくなったら重心が変わったりして大変なのです。すっ転んだりするですよー」

くすくすと笑いながら彼の愚痴にもこくこくと頷いて。
少女も女性、彼の装備とは異なるが、おしゃれも金がかかるのは一緒なのだ。
だからなんとなくわかる気がして、すなおににこにこ、嬉しそうに聞いていた。

「ん、それじゃ、ベーコンと玉子のサンドイッチをお願いですよー。
 ……ん、ふっ――ひゃ、ぅんっ……耳、くすぐったい、ですね……」

少しばかり悩ましげな声を上げる少女。それもそのはず、耳はアホ毛の次に鋭敏だ。
――或いは性感帯であればそれを上回るかもしれないが、それは少女を抱けたときのお楽しみである。

ブレイド > 「そうそう、てめーみてーなお子様っぽい女なんてな頭から丸呑みにしちまうぜ?
言い訳するつもりもねーよ。そういうとこでだらしねーとこはあるしさ。
今回は体目当てで声かけたわけじゃねーけど、アンタもよく見りゃ美味そうだ。なんて」

冗談めかして笑って見せて。
実際にはロリコンの気はあるものの、騙して犯すというようなことは自身が最もしたくない行為である。
そういう意味では結構ロマンチストではあるかもしれない。

「ふーん、乾物ねー。ちょっと気になるな。
せっかくだし、依頼してみようかな。
いろいろ持ち運べるようになりゃ、旅の間の食生活も豊かになるしな」

へーっと、すなおに感心している。
値段は聞いていないが、聞く限りではなんとなくしっかりしていそうだし
構わずサンドイッチをもう一個奢るあたり、金銭的にがめついわけでもなさそうだ。
ならば、値もあまり張りはしないだろう。

「アンタは髪が綺麗だし、特にな。
つか、手触りがいいもんは触りたくなるもんだろ?
女の子って髪キレイなやつが多いからさ、つい触りたく……って、変なこと言わせんなよ。
ま、今から一から体捌きの覚え直しとか面倒だしな。
細かったり小さかったりのほうが便利な場面もあるし…ん、耳すべすべだな」

楽しそうに笑い、嬉しそうな表情を見ていると、こちらも思わず頬が緩んでしまう。
耳の先を指先で挟んでスリスリしたり、中の軟骨をなぞってみたり。

「ん、お、おう…変な声出すなって…
こんなちっこい子に変なことしてると思われるだろ…」

店員にそう思われてしまったら、二度とこの店には立ち寄れない。
だが、悩ましげな声に頬を赤らめ意識してしまっているのはむしろこちらのほうだ。

エリーゼ > 「頭から丸呑み……もしや物理的に食べられちゃう系です?わお、エルフのお肉はそんなに美味しくないですよ?
 ――なんて冗談は置いといて、ふふ、そうですか。現地妻がいっぱいのふしだら系ブレイドさんでしたかー……ふむふむ。
 本命さんはいるんです?――おや、私を抱きたい感じです?ふふ、ブレイドの滾る欲望をこんなに小さな体にぶつけるんです?」

きゃー、たいへーん、とふざけた様な口ぶりでにこやかに。
彼がもし仮に本気で少女の体を望むなら、応じるのもやぶさかではない。
淫蕩の気はないつもりだが、この小さな体でも性欲を持て余したりはするのだ。
ましてやこの体を抱こうとするもの好きは、実を言えばあんまりいない。
とは言えそれも雰囲気とノリと空気次第――つまりはどうとでもなるのである。

「ん、それじゃ、後でお試し用に少し分けてあげるですよ。
 ここはご飯食べるお店ですから、出た後になりますけどねー?
 食生活が豊かになると余裕が生まれますから、良い事です」

趣味で作っている産物だから、対価は材料費に少し手間賃が乗ればいい。
そもそも王立学院の給金だけで生活には困らず、発明品の売り上げがたまる一方なのだ。
一つと言わずサンドイッチをはち切れんばかりに食べさせても、どうにかなるはず、たぶん。

「ん、髪も目も褒めてもらったですねー、そしてベッドではきっと体を褒めるんですねー?
 体術はお勉強して少し齧ったくらいですから、よわよわのざこー、ですよ。んぅ、ふふ、すべすべー」

耳元を撫でる指は、何とも心地よくてこそばゆい。
思わず漏れた声は、しかし耳に触れたと理解されると、店員には苦笑で済まされた。

「だって、敏感な場所って言ったのに触ったですし、覚悟完了かと思ったですよ?
 それに、さっきも聞きましたが、こんな小さな子に欲情するんでしょう?ねえ?」

にんまりと笑みを浮かべるが、それはどこか嗜虐的なもの。
彼を言葉で転がす行為そのものに楽しみを見出すような、そんな笑みだ。
この少女はへっぽこだが、属性的にはサドもマゾも行ける両刀――その片鱗が今、僅かに露になっていた

ブレイド > 「やわっこくてうまそうではあるけどな。すべすべしてるし、ほっぺたもぷにぷにしてそうだ。
てか現地って、大体王都にすんでるやつだけどな。ダイラスとかバフートはあんま行かねーし。
本命つーか、まぁ…奥さんになる娘はいるぜ?許しはもらってるけどさ。
聞かれりゃ素直に答えるし、もしなんかありそうな場合はあらかじめ言うことにはしてるから、いまのところトラブルはねぇ…
って…お前な…」

頬を赤くしたまま言葉に詰まる。
しないと即答してしまえればいいのだが…まぁ、いいものはいいときっぱり言ってしまう性質が災いして強く否定できない。
事実、彼女を綺麗だと思うし、可愛らしいと思うし…そういう空気になれば抱いてしまうだろう。
言葉に詰まったまま、少女の頬をなでてみたり。

「ん、お…そりゃありがてえ」

照れたままなのか、言葉に困っているのか、生返事を返してしまう。
サンドイッチのことも忘れて、彼女の緑の瞳を見つめてしまっている。

「褒めるところがありゃぁな。
まぁ、このカラダで怪力だったりなんだったりだったら
冒険者の立つ瀬がねぇよ。あんたらみたいな人の依頼で成り立ってんだからよ」

少し息を整えて、余裕ぶってみる。
が、おそらくはあたり。彼女を抱くにしても、きっとベッドでは身体を褒めてしまうだろう。
その小さな体を。
店員はスルーしてくれたが、実際こちらは意識してしまっているので困ったものだ。

「うぐ!?」

ものすごいど直球な質問が来た。
この反応から、もはや答えは出ているようなものかもしれないが、答えづらそうに目を背けて

「……あー…まぁ、そうだけどさぁ…」

どこか変わった彼女の雰囲気の飲まれるように、自分も意識が向いてしまっている。
彼女を性的な目で見てしまっている。

エリーゼ > 「んー、割と真面目に食肉エルフみたいな感じですよぅ、こわーい。
 ってことは王都に一杯お嫁さんが……しかも既に妻帯者!これは、不倫の匂いがむんむんですよぅ。
 ん、そかそか――で、どうなんです?この小さくて柔らかそうな体に劣情を注ぎ込みたいと思ってそうですけど」

ふふー、と趣味の悪い話題でマウントしつつ、にやにやする意地悪エルフ。
しないと答えないあたり、そういう欲求はあるのだろう。今もそう、頬を撫でる手つきはくすぐったく、穏やかだ。
彼にその気がなければ慌ててその手を引っ込めたりしていたはず――だからそういう気なのだろうというのを推測して。

「ん、ふふ、サンドイッチ食べた後、どーしましょうか?」

彼が何を望むのか、何となく聞いてみたくなった。
それに応じるかどうかはこちらが決めていいのだから――そう、睦言を断る様な焦らしも出来る。
彼の瞳を見つめる緑色は、彼を映すかのように深く澄んでいた。

「ん、一応魔法は使えますから、冒険者の真似事は出来ますけどね?
 お薬作る材料とか、自分で取ってこなきゃいけない時とかありますし」

くすくす、くすくす。彼は揶揄うと面白い。だからもう少し遊んでみよう。
するり、と耳を指がこすった際に、甘めの上ずった声を――少し大きめに。

「は、ぅんっ――ん、ふふ……ブレイドはロリコンで、すけべーさんですね?」

にまり――したり顔の笑みと共に、思いついたかのようにもぞもぞ身動ぎ。
そうして、机の下で彼の元まで足を延ばす。椅子の前の方に座れば、どうにか届く距離だろう。
靴の爪先で探るのは、彼の股座。先の言葉を触れるように確かめるつもりで。

「……もう一度聞きますが、この後どうしましょうか?」

ふふ、と妖しく微笑む姿は、さきまでの子供らしい様子から少し変わったもの。
それは、この小さな少女には不釣り合いな、不埒な雰囲気を含むもので。

ブレイド > 「お前そういうこと言っといてそういうこと聞くのかよ!?
あー…もー…くそ、なんだよ…
つか、なんか、めちゃくちゃ楽しそうな顔しやがって」

エルフジョーク…というわけでもあるまい。
ジトーっとみつめつつ、少女の頬をやわやわとつねる。
言われてしまえば、意識してしまえば、この柔らかな頬…いや、体に触れたいと思っている。
撫でていたのも、耳に触れたのも、無意識にそう思っていたからかもしれない。

「どうって…エリーゼは暇なのかよ?
まぁ、オレは別に用事があるわけでもねぇ。夜だしな。
そのー、なんだ…暇ならもうちょっと…話とか…なんだ…」

はっきりとは言っていないが、言いたいことは丸わかりだろう。
デートと言うか、睦事にはっきり誘うという経験があまりないせいか不器用な感じは拭えないか。
見透かされるように翡翠の瞳に映された自分の姿から目が離せない。

「それもそっか。先生だもんな。
まー、依頼があったら言ってくれりゃ受けるぜ?
一人じゃあぶねーときとか」

仕事の話は、一瞬現実へと引き戻してくれるが、くすくすと鈴がなるような笑い声。
そして、甘い声が上がれば、ビクッと肩が跳ねる。
完全に遊ばれている。

「……そーだよ、わるかったな…でも、はじめっからその気ってわけじゃっ!?」

今度はこちらの声が上ずる番。
つま先で探られたそこは、すぐに硬さを増してしまう。
少女の足にもてあそばれて。
そこで畳み掛けるように聞いてくるのだから…ずるいという表情を浮かべてしまう。

「……遊んでくれるか?」

不器用ながらに、明確な誘いの言葉。
情けないながらもこの場で口にしても怪しまれないように配慮した…つもりだ。