2018/10/01 のログ
ルル > 「そう……それなら……よかった……あ、私の事…内緒……だから。
頼って……頼られて……しよう…ね。
お嫁に………?まだ…早い……よ。
一緒……だね……」

どうしても前に出るのが苦手、進んだと思えば腰が引けてしまい。
それも少年に押されて一歩踏み出し、この先も少年に頼ることは多々あるはず。
見つめれば桜色に肌を染める姿を見つめて首を傾げ。

「野良犬…可愛いけど……ああいう人は…可愛くない…よ」

危ない場所には近づかず立ち寄りもしないのでほとんど見ることはない。
しかし少年のお陰でより危ないと知ることが出来、一層近づかないよ鵜にしようと決め。

「うん……踊るみたいに…動けた……教えかた…上手。
えっと…それだと………雷魔法も…いいよね?」

これも痺れさせる手段だと思いつた事を口にして。
少年が更に何か言おうとするがその前に抱きしめて。

「リル君……本当に…優しくて……大好き……」

嘘偽りのない言葉を囁き、抱き返されると嬉しくてつい抱きしめ続ける。

リル > 「うん。大丈夫。あの子が元気ってことも、ルルが内緒ってことも、大丈夫。
そうだよね。それが一番素敵だ。嬉しくなるよね。
ふふ。 そうだね。だから、それまでもうすこし大人にね。
うん……一緒だ。……嬉しいよ」

(一緒に進めば、一人じゃなくて二人だから、二人共がきっとがんばれる。
もっともっと全力を出せる。
首をかしげるこの子は……色々と無自覚なのだろうか……?)

「はは。ほんとに。だから、近寄らないか、よってきたら思いっきりだ」

(本当に。この子にそういう涙を流させたくなんかない。そうなれば。
僕は僕を一生許せない。絶対に)

「ふふ。なんだか、見ててゆったりとしたダンスが絵になる感じだから。
お嬢様だし、そういうのもしてるだろーってね?
ああ、雷もいいね。威力間違って墨にしちゃだめだよ?」

「…………ルル……嬉しい。 あの、えっと……僕も……ぼくも…………………
大好き……」

(きっとこの言葉を発したのは、幼い日に親にのみ。なら、きっとこれは。きっと――
自分の気持を、じっと確認しながら、腕の中の少女を……抱きしめ続けた)

ルル > 「あの子……素直じゃないから……心配してるって…いうと怒っちゃう。
こんなこと……いえるの…リル君……だけ……。
結婚……そんな人……見つかる…かな……。
リル君と……一緒……凄く…嬉しい…」

一人ならきっと迷ったり慌てて失敗をしてしまう。
でも少年となら慌てず二人一緒に進んでいけると思えて。
人を見る目はあるのだが、向けられる感情などを察するのは実は鈍くて。

「うん……近寄らない…来たら今ので対処する…ね。
それで……リル君が‥いたら……頼る…から」

少年に今教わったことは覚えれたはず、もしそんなことになれば教わった事で対処をすると。
でも一緒にいれば少年にお願いするとも告げて。

「ダンス……少しだけ得意…。
リルって……本当に…私の事……知ってるって…思う。
判ってる……やりすぎない……」

「よかった……私も…リルも…お互い……大好き…
ね、練習……終わったら…お茶に……いこう…ね」

両親や友人に向ける好きと少年に向ける好き、意味合いは違うのだが自分でもはっきりとは言葉にできず。
今はこうしてお互いが好きという事は嬉しく、抱きしめ続け。
そうしてどれだけそうしたか、名残惜し気に離れて一言小さく告げて。
少年と動きの確認と何度か同じことをした後は、手を取りもっと話をしたいと喫茶店に案内していくのであった。

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド修練場」からルルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド修練場」からリルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・商店街」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > しばらく使い続けた武器がだめになってしまった。
先日の無名遺跡探索でガタが来ていたが、それを感じてしまえば使えなくなるのも早い。
鍔のあたりからやな感じの音がした。
柄が割れたとかその程度なら取り替えればいい話だが、刀身が割れたと言ったものだと新品を買うしかない。
そして、改めて手にしてみれば明らかな違和感があった。
構えて違和感があるならば、もういっそ新しい武器に買い替えたほうがいい。

「ま、武器を変えたほうがいいってアドバイスもあったし、ちょうどいいか」

今までは取り回しを重視していたが、少し刀身の重たいやつがいいとのことで
武器屋を見て回っている最中だ。
肉厚の刃の剣、重さを利用して自分が扱える範囲のもの。
そう難しい要求ではないはずだが、さてさて。

ブレイド > とりあえず入った武器屋で刀剣類を見てみる。
今までは長剣短剣どっちつかずの長さであったから
普通の長剣を使うだけでもだいぶ重さは違いそうではあるが…

「んー…」

手にとった剣は一般的な片手半…いわゆるバスタードソードというやつ。
やはり若干重め。なのだが…

「むぅー……」

全体的なバランスに違和感を感じるせいか、どうもしっくりこない。
こういう違和感になれる必要もあるのか、もう少し吟味したほうがいいか。
そもそも二刀で扱うにはむかないサイズだ。

「サイズは変わらず、刃の部分の重たい剣…ってくらいがちょうどいいんだが…」

ブレイド > 「いっそ手斧とかでもいいかもな…」

これを機にいろいろ試してみるのもいいかもしれないが
そういくつも武器を買えるほど、懐に余裕はない。
悲しいかな、こちらは零細冒険者。
丸腰状態を続けるわけにもいかないし、慣れない武器の訓練期間ももったいない。
だからこそ、取り回し自体は前までと余り変わらず
それでいてもらったアドバイスを活かせる武器というのが好ましい。
珍しい武器を使っていたというわけではないのだが…

「(今までの武器が中途半端だったからな。重たい中剣?ってやつになるのか…?今探してるのは)」

長くも短くもなく、一本ずつ両手に持っても邪魔にならない程度の剣。
強力なマジックアイテムがほしいというわけではないのだが、手に馴染むものというのは探すだけでも手間取る。

ブレイド > 今までと形状、サイズが同じでも、材質が違えば重量も大きく変わるのはわかる。
だが、鉄ではない金属。
それも、武器としての仕様に耐えるもの。
鉄以上に容易に手に入り、武器に適した金属もない。
それ以上のものとなれば当然、値は張る。
材質の違いは武器の値段に直結するし、鉄以上の金属を加工できる職人というのも
そう沢山いるわけでもないだろう。
つまりは、必然的に高級品になるというわけだ。

「せちがれーな…ったく…」

とりあえず、手に持ったバスタードソードは棚に戻して
店を後にする。

ブレイド > 露店を覗くも、なんか、やたらと高い。
普通の武器なんざ売ったところでそこらに武器屋が並んでいるのだから
わざわざ怪しい露店から買おうなんて誰も思いはしない。
嘘かホントかは置いといて、こういうところで売られているのは何かしらのいわくつきと言うのが定石。
そして、そういうものは得てして高額。
安く売っては箔が付かないのだから当たり前。
渋い表情で露店をスルーしつつ、次の武器屋へと向かう。

「どっかで妥協しねーとな……」

この街で丸腰であり続ける事はできない。
いくつか刃物はあるが、ナイフでは立ち回りにはむかない。
何しろ、自分が短剣での戦闘に慣れていない。チンピラ程度ならあしらえるが…そこまでだ。
ため息混じりの吐息。

ブレイド > 師団では槍が支給されていて、自分も師団の一員として働くときはそれを使っている。
つまり、いっそもう平時から槍を使ってればいいのではないだろうか?
という思考にも至るが、未だ素人に毛が生えた程度の槍術。
そも、槍というものが自分にあってるとは思えない。
体格的にも、性格的にも。
やはり、剣、手斧、といった物がいい。
脚を生かせて、小柄な自分にも自由に取り回せるものがいい。
さて、次の武器屋だ。
ここで武器を眺めつつ、妥協する点についても考えておくべきか。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・商店街」にソウレンさんが現れました。
ソウレン > 滅多に触らない素材だから保障はできねぇ。
とは武器屋の言であった。
さして刃こぼれしているわけでもなし、清める、という意味合いで研ぎに出していたものを受けとる。
話しているのは籐の籠をぶら下げた着流し姿。実に珍妙な光景だろう。

「すまなかったな主。手間をかけた。」

代金は先に払っている。迷惑料も込みで、だ。
やれやれという主の言葉からは、迷惑な仕事と思われていそうだったが、
表情は穏やかかつゆるい印象だった。
珍しい材質だったから勉強になったという事だろうか。

鞘に収まった長剣を受け取る。
着流し姿には実に不釣り合いなそれを、相棒を愛でるように確かめる。
鯉口を切り、刃を見、ふむと一息。

「感謝する。」

しっとりとした微笑みを浮かべ礼を述べる。
その光景は店外からでも覗こうと思えば覗けただろう。

ブレイド > 先客がいるようだが、気にせず店の扉を開ける。
一般的な武器屋だ。客もいるだろう。
わざわざ気にするようなことじゃないし、自分もよほどの客でなければ注目するようなことはない。
が、店の中でその姿を見れば驚いたように目を丸くする。

「邪魔するぜ……って、あんた…」

確か公園傍の…異国の料理を出す店をやっていた女性だ。
何度か足を運んでいる…顔なじみというやつだ。
それが武器屋にいたのだから、少し驚いた。
包丁研ぎを武器屋に頼みに来たわけでもあるまい。
手にある長剣を見ればわかる。

「こんなとこだ会うとは思わなかった。
店だけじゃなくて物騒な仕事もやってるのか?」

せっかくなので声をかけてみる。
偶然知人と出会うことなど、あまりない。

ソウレン > ちん、と子気味良い音を立てて刃は仕舞われた。
また気が向いたら頼みに来てくれ、と店主に言われ、微笑を返す。
さて、主な案件は済んだ。包丁でも見て帰ろうか、と少し考えていれば、

「…ん?」

かけられた声に不思議そうに振り返る。
声をかけてきたのはフード頭の少年……あぁ、と思い至る。

「君か。奇遇だな。
いや、身を守る手段だよ。まぁ、採集なんかの仕事はしない事もないけれどね。」

まさに奇遇、という感じで驚いた声を上げる。
斬った張ったという仕事で食いつないでいるわけではない。
ただ、外に出、その過程で身を守る必要があれば剣を抜く、程度のものだ。
店で使う食材を採りに外出する事も少なくはない、と少年に語る。

ブレイド > 振り向く姿は、夜、彼女の店で見るものとは
少しだけ違う雰囲気を感じる。
いつもと違う場所というだけで、彼女自身に変化があるわけではないのだろうが
少しばかり新鮮だ。
変わらぬ涼やかな声が帰ってくれば、ひらりと手を振り。

「ま、物騒だしな。この街っつーか、この国は。
そういう手段があるには越したことねーか。
仕事ってのは、依頼じゃねーよな?あそこの食材、自分で採ってきてんのか?すげーな」

だとしたら大したものだ。
流石に手に入りづらいものや余裕が無いときは買ってはいるのだろうが
たまにであったとしても、自ら食材確保とは…感心したようにうなずく。

ソウレン > 変わらないと言えば変わらない。
しかし、ここは自分の営む店ではない。
普段の、ともすれば真剣勝負、という気負いがないのでそう感じるのかもしれない。
武器屋とは言え、纏う雰囲気は穏やかなものだ。

「そうだとも。…何ぶん、長い事渡ってきているからね。身につくという事だよ。
あぁ、依頼も受ける事がある。
こちらの市場では並ばない物もあるからね。そういうちょっとした採集のついでに薬草拾いなんかはね。」

仕込みの時間もある。
なので、極力市場で安価で入手できるものであれば買う。
しかし、そうもいかないものもある様子だった。
なんだ、店をやっているのか、と店主も興味が湧いた様子。
変わり種だがね、と苦笑を店主に向け、平民地区の公園横に…と簡単な場所の説明も。

「…時に、君は?」

と、少年に問いかける。冒険者なりの手入れかな?と少し興味の湧いた表情。

ブレイド > 店で出会うときよりも、のんびりとした…
どちらかと言えばけだるげで穏やかなように見える。
雑談は店でしているが
互いに仕事をしていないときに顔を合わせるのは初めてかと思いいたる。

「依頼ね。
まぁ、街の中ならあんま心配ないかもしれねーけど…気をつけてくれよ?
行きつけの店がなくなったら寂しいしさ」

店の親父と彼女は顔なじみなのか。
彼女と店主の話を邪魔しないようにしつつも
少しばかり視線を武器の棚におくる。
ざっと見たところ、先の店とそう変わりはないか…。

「ん?ああ。オレ?
ちょっと武器がダメになっちまってさ。
修理するよりも買い替えたほうがいいかなって…みてまわってんだけど」

どうもしっくり来るものがないと肩をすくめてみせる。

ソウレン > 今日は特に急ぎの仕込みがあるわけでもない。
なので余計にそういう風にも見えるのだろう。
急いでいるならそもそも雑談などしていないわけで。

「あぁ、それは勿論だよ。君のような客もいるし、
いちいち危ない橋を渡っていてはキリがないからねぇ。」

嬉しい事を言うじゃないか、と微笑みかける。
少しずつ顔なじみも増えているのかもしれない。
酒と肴で持て成す店はそれなりに客がいるようであった。

「冒険者が愛用の武器を替える、という事は何かしら思う所があるという所かな。
…私は専門家ではないが。どんなものを探しているのかな?」

突っ込んで聞いてみてもいいものか、と少し迷いながら。
ただ、しっくりと来ていないのであれば聞いてみてもいいだろう、という雰囲気。

ブレイド > のんびりとした空気に思わず肩の力も抜けてしまう。
顔なじみと出会った安心感もあるかもしれない。
美人と立ち話…など店の中でやられては店主はたまったものではないだろうが
我慢してもらいたいところだ。

「へへ、ま、あぶねーとこに行くならそれこそ冒険者でも雇えばいいしな。
オレはあんま頼りになんねーかもしんねーけど…
ま、かわりに採取するくらいのお使いならできるから、いつでも言ってくれよ」

微笑む彼女に笑い返して。
彼女の得物を見る限りは…結構な戦闘力をもっているように思える。
自分は護衛ができるほど実力があるわけではないので、控えめな宣伝文句だが…。

「んー?そうだな。
ちょっとアドバイスもらってさ。今まで軽い武器使ってたんだけど…ある程度重いほうがいいってさ。
今探してんのは、長剣より少し短い程度の…取り回しが良くて、肉厚の剣ってとこかな」

壊れた自分の得物を見せて、ちょうどこれくらいの長さのと、説明する。
別に隠すようなことでもないので軽い様子で。

ソウレン > 穏やかな雰囲気は伝播するのかもしれない。
少年はどことなく強張っていたのだろう。
緊張か、焦燥かはわからないが、そんな険がとれたようにも思える。

「ほう。それは嬉しいな。ひょっとするとお願いするかもしれないな。
頼りになる、というよりは時間をうまく使える、という感じではあると思うが…。
私としては嬉しい心遣いだ。」

採取してから仕込みにはいればその分遅くなる。
代わりの伝手があるのならそれは勿論大助かりだ。
もし依頼する事があれば弁当くらいは用意するよ、と笑いかける。

「ふむ。そうか…。確かに、軽いだけではな。
重みも然り。何事もバランスよく、という事かな。」

少々腕組みをして考え、店主と少し話す。
出されたのはくの字に曲がった珍しい形状の大ぶりなナイフ。
ククリナイフというのだが、と差し出してみる。

「日用品に近い扱い…手斧や鉈のような扱いだな。
扱いは慣れがいるだろうが、先端が重いから破壊力はそれなりにある。」

ブレイド > 「おう、そんときは任せてくれよ。
報酬は、うまい飯でいいからよ」

彼女の言葉に得意げに胸を張って見せる。
戦闘に自信がなくても、頼ってもらえることがあるというのは嬉しいものだ。
報酬はいらないとは言えないが、彼女から無駄に金をたかるような真似はしたくはない。
僅かな報酬と食事で十分だ。

「そうだな。オレの剣は軽すぎるんだそうだ。
鎧を断てる重さが必要だって…動きは武器の重さを利用すれば鈍ることはなさそうだしよ」

どうやら彼女は武器にも明るいらしい。
侮ること無く自身の話をして、彼女らの話を聞く。
そして、差し出された大ぶりの…独特な形をした武器。
思わず手に取れば、形状に違わず刃先はずしりと重い。

「へぇ、こういうもんもあるんだな…ちょっと変な形だけど、いいかも。
えーと、そんなに値段はしねーよな?」

ソウレン > 「あぁ、そうだな。その時はご馳走しよう。
何なら、普段から持ち込みをしてくれても構わないよ。」

おいしく調理してあげよう、と笑う。
半分冗談ではあるが、持ってきたものの調理法なども教える事ができるかもしれない。
彼のような立場なら野外で夜を明かす事もあるだろう。

「鎧を断つか。必要ならば身につければいい技術だが…。
私としては、非力なら裸の喉や柔らかな間接を狙う技術を身に着けてもいいと思う。」

それはまぁ、人次第ではあるが、と腕組みをし、
ククリナイフを受け取った少年の様子を見ている。

「元々は日用品。つまり便利な道具だ。熟練者は魚も捌くという。
私には無理だが、武器として使わなくても枝払いや簡単な薪くらいなら作れるとは思う。」

武器にしなくてもいい、だから買って損をする事はないだろう。
本気で得物にするなら二刀を持ってもいいだろう、とだけ。
値段はそれなり。日用品ではあるが、生産量が多くない分トントンという所だろう。

ブレイド > 「持ち込みねぇ。
アンタの料理に合う食材ってのに詳しくねぇからさ…
でも、なんかオレの手に余りそうなもんが手に入ったらもってくよ」

例えば上質なもの。
自分ではろくな調理ができないため、普通のものと変わらない料理にしかならないだろう。
野外で手に入るものでも普段はお目にかかれないようなものなどもある。
彼女の言葉には頷きつつも、笑顔をみせて。

「オレもそう思ったけど、やっぱ精度は必要だし、素直に斬らせてくれる奴らばかりでもねーんだとさ。
だから、武器の重さを利用して叩き潰すってのが定石らしいぜ?」

だからこそ、それなりの重量が必要ということらしい。
受け取ったナイフは短剣よりも長く、長剣よりも短い。
取り回しのいいサイズで、重さも十分に思える。

「ふぅん、そりゃいい。
いろいろな場面で使えるってならオレにはあってるかもな。
オッサン、これ二本くれ」

じっと悩んでいても仕方がない。
もちろん、扱いに慣れるのに少し時間はかかるだろうが…
だいぶ手に馴染むと言うか、アドバイスどおりに使うのならば、これ以上の武器は見つからないだろう。

ソウレン > 「何、あるものを美味くするのが料理人の腕前だよ。
毒以外なら何でも持ってくるといい。…期待は半分くらいだと助かる。」

最後だけは冗談めかして。
どうやっても食えない物以外であればそれなりに食べれるようにはできるだろう。
長い歳月というのが良く働く事もある。と内心で思っていた。

「確かにそれも一理あるか、な。
…何、結局は修練次第だろう。君が良い技を習得できるといいな。」

鎧を潰すような斬り方をしていれば武器がダメになる事もある。
刃物よりは鈍器か?とも思えるやり方だ。
斬れ味と技があれば鎧次第では斬る事もできるだろう。
…結局の所、自分に合う技術を身に着けるのが一番だとは思う。

「冒険者であるならそれなりに便利だろう。
早く慣れると良いな。」

紹介したかいがあるというか。
女は少しだけ嬉しそうに笑顔を浮かべた。
さて、という風に籐の籠を肩に下げなおし、鞘に収まった長剣を手に取る。

ブレイド > 「毒かどうかは…判別できたらな。
期待に関してはそりゃもうたっぷりとさせてもらうぜ?
謙遜したって流石に無駄だ。そうじゃなきゃ店に通ったりしねーよ」

冗談めかす彼女に笑って応える。
期待はもちろん、美味しいものを食べさせてくれるという信頼のようなものがある。
異国の料理という馴染みのないものを、通って食べるようになるほどなのだから。

「ま、そうだな。
ありがとよ。アンタのおかげで武器やめぐりしねーですみそうだ。
しばらくは修練場に通いっきりかもしれねーけど…」

軽く、切れ味のいい刃物で鎧を断ち切る達人もいるらしいが…
はっきり言って自分はその領域には遠すぎる。
だからこその今回の武器選びだったのだが、満足行く結果に終わった。
それも彼女のおかげだ。

「ん、そろそろ行くか?
そういやアンタの剣は結構な業物だったりするのか?」

そういえば彼女の武器に関して、少し見た程度でどういうものか知らない。
深く突っ込むのも無礼かもしれないが、気になったので少し触れてみる。

ソウレン > 「はは、手厳しいな。
何、よほど変なものでなければどうにかなるだろう。」

大抵の野生の素材は調理の方向性は決まっている。
あとは現物を少々味見してみればどうにでもなる。
通ってもらっている手前、不味い物を出すわけにもいくまい。
期待するというのならそれに応えるのが礼儀だろう。

「いいのではないかそれで。
昼間から飲んだくれているよりもずっと良いと思う。
…仕事をしない間の収入だけが不便かな。」

少年は満足しているらしい。
なればこそ、修練にも身が入るだろう。
それならそう長期間の鍛錬にもならないはずだ。

「あぁ、仕込みもあるからね。
これかい? 一点ものではあるが、伝説の武器という程のものではない。
見てみるかい?」

そう言って鞘に収まったままの長剣を差し出す。
それから、お昼は済ませたかい?と問いかけるだろう。
食べてなければ営業前の店に誘うだろうか。

ブレイド > 「持ち込むなら、オレも選ぶさ。
余計な苦労は流石にかけさせらんねーし」

彼女ほどの手際であれば
食べられるものならそれほどの苦労はないかもしれない。
だが、無駄に手間のかかるものをもっていくほど意地が悪いわけでもない。
うまいものを食うのであれば、食わせてもらう側も協力すべきだ。

「その間は…そうだな。
街の中で配達依頼でもこなしておくさ。
この作りなら、そう簡単に壊れるもんでもねーし
すぐにダメになるってこともねーだろうから、無駄にはなんねーだろ。たぶん」

金を払って二刀のククリナイフを受け取る。
シースは…一応もらったが、後で使いやすいように手を加えよう。

「あー、飯はまだだ。武器選びに集中してたし。
っと、見せてもらっていいのか?
なら、ちょっとみてーかな。人の武器とかあんま見たことねーんだ」

差し出された長剣を受け取ってまじまじと眺めつつ
彼女の申し出には一も二もなくとうなずいて。

ソウレン > 「ふふ。そこまで考えなくてもいいよ。
気楽に持ってきてくれ。もののついでで手に入った物でもな。」

なんだかんだで気を使う少年に気は使わなくていいと笑う。
この少年ならばそこまで無碍な事はしないはずだ。
気楽に通ってくれるのが一番である。

「街中の仕事か。そうだな…。
収入を思うなら土木の仕事ならいくらでもあるだろうしな。」

日用品だけに頑丈さは折り紙付きだろう。
あとは刃先の切れ味だけ大事に研ぎを入れていけば問題ないはずだ。

「あぁ、見るのは構わないよ。
…何だったらそのまま持ってきてもらえると助かるな。
少し買い物があるんだ。」

鯉口を切れば、綺麗に整った刃が見えるだろう。
重さもそれほど無いが、柄と剣先に重みを感じる事ができる。
思えば話し込んでしまった。
店主に簡単に礼を言ってから歩き出す。

ブレイド > 「少なくとも食えるもんにはしておくよ」

なんだかんだで信頼してくれているようで
少しくすぐったくもあるが、満更でもない。
受け取った剣は研いだばかりというのもあるが綺麗なもので、感心したように声を上げる。

「ふぅん、綺麗な剣だな…。
ま、見るのはアンタの店で見たほうがいいだろうな。
剣でも食材でも、荷物持ちくらいならいくらでもだ。
メシの礼になるならな」

剣をさやに戻し、顔を上げて歩き出す。
店主にも礼を言ってから、彼女についていき。
長剣を担げば、他にもつものはないかと尋ねる。
途中買い物で買ったものも、自ら率先して持つだろう。

ソウレン > 「その剣は鍛造品だからね。王都の普及品は鋳造品が主だ。
あまり見た事はないかもしれないが、切れ味は折り紙付きだよ。」

感心した様子に、少し解説をいれる。
しかし、少年が剣を仕舞えばよしと歩き始める。

「いや、今日の所は買うものもそこまで多くない。
この籠に入る程度だからそこは気にしなくて構わないよ。」

少年としては手伝う気満々なのだろう。
しかし生憎というべきか、買う物自体がそこまで多くないのだ。

道すがら、野菜をいくつか。調味料をいくつか買えば籠に放り込む程度。
ゆったりとした歩調ではあるが、さして時間をかけずに店にたどり着く。
さぁ、どうぞ。と鍵を開ければ少年を招待するだろう。
自分はそのまま、昼食の準備に取り掛かるわけで…。

ブレイド > 「鍛造品…ってことはあれか…手間かかってんだな。
あんま見ねーけど、そういうのって高いんだろ?」

知り合いの…彼女のような異国から来た娘ももっていた。
あれとはまた違うものかもしれないが。
そういうものだとしれば、扱いも少し慎重さを増す。

「はは、そりゃ残念だ。
少しは今日のお礼したかったんだけどな。
ま、頼りにしてもらうのは次の機会ってことかな」

軽口と共に後に続けば、程なく彼女の店だ。
昼食と共に雑談にふけることになるだろう。

ご案内:「王都マグメール 平民地区・商店街」からソウレンさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区・商店街」からブレイドさんが去りました。