2018/09/30 のログ
エズラ > 互いに深酒をし、笑い合い――ずっこけてしまわないように身体を支え合って歩いている。
少なくとも、端から見れば仲の良い――あるいは酒に酔って意気投合した粗野な男二名――そういう風な姿である。
店の勘定を任せ、夜風に当たりつつ暫し街を進み――ほどなくどこにでもあるような安宿へ到着。

「よぉ~し着いた着いた――」

部屋に備え付けのランプに火を入れ――酒場から持ち出してきた酒瓶が空くまでさらに酒精に溺れ。
気が付く頃には、理性の細い糸をぷつりと切断された男が、相手の両肩を抱き、じりじりと身を近付け――ベッドの上に押し倒しているのであった。

「むふ~……ふ~……――」

しかし、今日は以前とは異なり――未だ相手の四肢の動きまで拘束するという状態ではなく。
拒もうと思えば――それこそ男の鼻っ柱に一撃でも叩き込めば、容易に逃れることができるであろう――

光流 > 宿でも続いた酒宴は楽しかった。
沢山笑って、飲んで―――― 気づけば、鬼の視界には宿の天井が在った。
そしてそれを遮るように男の顔が。

「…………ぷっ。何してんだよぉ。 あ~…… 眠い」

荒い息が首筋に掛かり、くすぐったくて笑う。
平時なら、これが男の欲情を表す行動だと気づかない筈が無いのに。
酒精にまみれた鬼は、まるで大型犬が親しみを込めて戯れるように思えて、放置。
既に浴衣は乱れており、男とするなら幅の足りないなだらかな肩が露出。
サラシにより窮屈に締めつけられた胸元も、ちらりと。
暑くて、膝を上げると太腿も露わとなり、丁度男の股間を撫でるように当たった。
生憎とそれを謝罪したり、気遣う程の正常な意識は、既に持ち合わせていなかったが。

エズラ > 眼下に映る、己とは種族と違える者の姿――
人間でる男にとって、相手の存在はそのすべてが憧憬そのものといってよかった。
世の中には、自分と異なる様々な者達が居る――そういうことが、なんともいえず好きなのである。
そこからの行動は早い――

「ムフッ……何してっと思う――」

相手の腿には、熱く滾る男の変化をしっかりと伝えることになる。
艶めかしく乱れた衣服の構造は、すっかり把握してしまっていた。
前を露わにはだけさせ、サラシをほどき、窮屈そうな胸元を救出。
もふっ……とその真ん中に顔面を埋め、頬ずりしながら腿を抱き抱えていく――

「はぁ~……こりゃあったけ~……――」

しなやかながらも妥協なく鍛え込まれた肉体。
柔らかでありながら張りのある筋肉の感触をじっくりと味わいながら、闘うために練り上げられた身体に舌を這わせ、文字通り舌鼓。

光流 > 「んっ……はぁっ、 ……オマエ…本当に胸が好きだよなぁ…」

たぷりと解放されたばかりの乳房に男の顔が埋まる。
酒精で理性を溶かされている鬼は、その様子を見下ろすばかりで。
肉鞠に包まれるそこは、確かに熱いだろう。
火照った体に加え、サラシでずっと寄せられ潰されていたのだから。

男の体を挟み、抱き抱えられた腿は、ほぼ布となってしまった浴衣がさらりと滑って。
男物のボクサーパンツが食い込む秘裂の形が浮かび上がる。
女の体で在ることを知らしめながら、舌の感触にまたくすぐったさを覚えて笑う鬼の腹筋は、薄く割れており。

「んふぅ……あぁ、 ――――ふ、ふふ…バカ、くすぐったい…」

深酒しすぎたせいだろうか。
いつになく甘やかな雰囲気で、堪えるように笑む鬼は脱力したまま。
以前に増して記憶が残るかは定かでは無い状態であるものの。

エズラ > 「むふぅ~……コレが嫌い、というやつぁ――男じゃねェ――」

果たして、今日の相手はいつもとは違い、どこか大人しい――
まるで、大型犬でもあやしているような塩梅である。
いつもの通り、派手に暴れて抵抗される――という状況を酔っ払いつつも妄想していた。
しかし――男も、相手のそういう態度に妙に素直になっていく。

「むふぁ~……ちゅ、ちゅむ――」

うっすらと浮かび上がった美しい腹筋を味わい、その男勝りな姿にやけに似合っている男物の下着をする、する、と引き抜いていく。
そういえば、前にこの下着を剥ぎ取った時は、今以上に強かに酔った相手が、すっかり眠ってしまっていたっけ――

「はぁ~……ふぅ~……――」

むぅん、と近くに漂う色香にあてられ、男も半身を露わにし――両方の腿を抱え込みながら、むちゅ、と女の証にキス。
そのまま、丁寧な舌使いで秘肉をねっとり濡らしていく。
ランプ一つの明かり故、秘所の隅々まで目の当たりにすることは叶わなくとも、雄の本能が独りでに男を導いていた。

光流 > 「ぷ……赤ん坊かよ」

女としての自分を認めたわけでは無いのだが、全ては酒精の成せる業なのだろうか。
男が何をしようとしているのかわかっているのに、止める気は起きなかった。
下着すらも脱がされていく。
褐色肌に合うように暗く赤く色づいた肉ビラが開けば、まだ濡れていない膣口が曝される。
それには羞恥を感じるようで、自らの片腕で顔を隠すように。

「ふぁ……んっ、……」

唇が触れると、かすかに喘いだ。
舌は膣口を濡らし、蜜壺の浅瀬まで届いてくる。
ぬめる軟体動物でも入ってくるかのような感触は、背筋を粟立たせ、快楽の呼び水となり。

「あっ…はっ、ぁっ… さ、さすがに…そんなところ舐められると…
 恥ずかしいぞ… あぁっ…んっ…んんっ!」

以前にも舐められたが、何度だって恥ずかしい。
1番近くで女性器を見られ、味わわれているのだから。
それに舌は感じる筈だ。―――媚肉を次第に濡らしてくる、愛液を。
どこか甘く、男を誘うような蜜の味を。
鬼の腰は儚く、弱く、震えて。

エズラ > 決して広くない部屋に、甘い声と粘り気のある水音が、うあけに大きく響く――
溢れてきた蜜を舐め取り、吸い、味わいながら時折肉芽にも唇を這わせ――
ねっとり――舌から己の唾液と相手の蜜の混じり合ったものを垂らしつつ、ムクリと身を起こした。

「じゅるっ……ぷはぁ……酒よりうめェ……――」

それを相手の眼前で啜り取ると、臨戦態勢を完璧に整えた己の肉の槍を露わに。
竿を支え、見せつけるように蕩ける秘肉へと先端を擦り付けていく。

「はぁ……はぁ……――」

思えば、初めての時は寝込みを襲い――今度は強引に襲いかかった。
しかし今は――多大に酒精に脳髄を灼かれてはいれど、濃密な空気の中、こうして見つめ合っている――

「ふぅっ……――」

ぬぷん、と先端が埋まり、そのまま――味わい慣れてしまった膣襞を割り開き、剛直がぴったりと最奥まで埋まる。
びくびくっ、と背筋を一度震わせた男が、ゆっくりと己が身を相手の柔い乳房の上に覆い被せて――間近に顔を寄せ。

「ふぅ……ふぅ……――」

暫し、その瞳をのぞき込んだ後、むちゅっ……と柔く唇を重ね。
そのまま、まったりとした動きでベッドを軋ませ始めた――

光流 > 「……んふぅっ……ぁ、んっ…… そこ、は……、 ふあ……っ」

唇に刺激され、ぷくりと膨らんでくるクリトリス。
そこは刺激が強すぎるようで、触れるたびに腰が跳ねてしまう。
当然、膣内の潤いも増してしまうのだろう。

「―――――…っ」

自分の秘裂からあふれた蜜を啜り、あろうことかその感想を述べる様子に、顔が熱くなる。
舐められ、とろりと解れた割れ目と亀頭が触れ合った瞬間、確かに聞こえる水音。
それはおそらく唾液ではなく―――舐められてもまだ残る、愛液の音。
そして亀頭はそのまま、膣内に入ってくる。
狭隘な肉壁を抉じ開け、襞と密着し、確実に。

「んっ、んんんっ……ああぁっ……」

ぬぷぷぷ……――――こつ、…。子宮口の行き止まり。
そこまで辿り着けば、鬼の膣内はぎゅうぎゅうに圧迫されて、快楽だけが取り残される。
男の体が乳房を挟んで密着すれば、鬼は腕を退かし、困ったような貌を見せた。
見られたくない。女として男に組み敷かれ、膣を貫かれる顔なんて。
そんな戸惑いを男は知ってか知らずか、唇が重なる間は近すぎて見えなくなるのだろう。

「あ、あぁ……んん……―――― っ、っ…!」

唇を吸うように舐り、性交は始まる。
唇の内側で、鬼の―――女の、喘ぐ声が漏れ始める。
アルコールのせいでいつもより熱く火照った膣肉は、竿にべったりとくっついて。
くちゅ…ぐちゅ…蜜の音を奏でる。

エズラ > 「んむっ……ちゅむっ……ジュルッ……――」

啄むばかりの口付けはすぐに終わり――熱心に男の舌が相手の口腔を味わい始める。
舌を絡め取るのは無論のこと、その隅々までを余すところなく――
そんな甘やかな口付けをじっくりと継続しつつ、相手の腕を探し当て――そのままさらに上へと昇る。
それは、その腕を拘束しよう、というのではなく――ぎゅう、と両手をしっかりと握り合わせるため。

「むふっ、ふむっ、ちゅむっ……――」

熱く蕩けた膣襞が、いつもよりはるかにしっとりねっとり、肉竿を食んでいるのが分かる。
ぬぷっ、と深くまで沈ませれば、どこまでも受け止めてくれそうな――そして腰を引けば、しっかりと吸い付いて離さない。
鍛えられた肉体に備わる秘肉の、力強くも優しさを兼ね備えた締め付けにますます酔い――反り返った雁首で膣襞をこねくり回しながら、じっとりと互いの熱を伝え合うような交わりが続く――

光流 > 「……ん……んふぅ……」

どちらの吐息かわからないような口吻に、鬼は戸惑いながらも応える。
口腔のあちらこちらを舐められ、舌が絡み合い、熱は高ぶっていく。
上と下で繋がるだけでは無く、指までも絡まれば、それはまるで恋人のまぐわいのように甘く。
重なり合う唇が時折開いてしまうのは、男の腰が動くたびに感じてしまうから。

「ふぁっ……んっ、 ―――ん、 んちゅッ、んふぅ……あぁ、 ……っ」

柔らかく、蕩けるような肉襞にはたっぷりと蜜が絡んで。
それは男の腰が引かれるたびに少しずつ掻き出され、結合部でたまっていく。
特に膣壁が震え、剛直を締め上げるような動きを見せるのは、膣奥を刺激された時。
腹裏のざらついた場所を亀頭に擦られた時。
もちろん、そんなこと今更。3夜目となるのだから、男にはとっくに知られているのだろう。
鬼の感じ易いところなんて。

切なそうに瞳を細め、鬼の指がぎゅっと男の手を握る。
蕩け合うような、ゆったりとしたまぐわいが気持ちよくて、たまらなくて。

エズラ > 静かで――それでいて濃厚な、性と性の交わり。
結び付いた場所は溢れる蜜によってなめらかに男の肉棒を受け入れ、導いてくれる。
それに合わせるまま、腰を使えば使うだけ、さらに剣と鞘のように噛み合わせが深く精密になっていく感覚――

「むはぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……――」

ぬろんっ、と唇同士がずれ、熱い吐息と共に口付けが解ける。
男のうめき声が響き――そして。
こちらからも改めて相手の両手をしっかりと握りしめ――じゅぷぷぷっ……と念入りに差覆うまで肉棒が達したのを見計らい――
膣内奥深くで、肉棒が激しく脈動した。

「ふうぅぅっ、ぐ、おおおおっ……――」

頬と頬とを密着させながら、己の下腹部から生じた熱を、凄まじい勢いで相手の胎内へと解き放つ。
とてつもない快感の波にのまれながら、繰り返し繰り返し、腰を震わせ――ただの一滴すらも漏らすまい、という意志で、子宮内を熱く熱く染めていく――

光流 > 「――――はぁ…っ はぁっ、はっ、んぅぅっ… あっ…! くぅんっ!」

唾液に濡れて艶をのせた唇で喘ぐ、その時。
膣奥をググッと押し上げられ、子宮口まで上ずってしまうような感覚の中―――肉棒の膨張が増す。

「あ――――、 ぅっ……くぅぅっ!」

男の快楽に酔い痴れる低い声を耳元で聞きながら、子宮が熱く弾けていく。
男の腰が震えるのに合わせ、鬼の腰もまた、ビクビクと揺れた。
それは膣内射精で達した証。
吐精する肉棒を、収縮する肉壁が締め上げんばかりに密着し、結合を強める。
鼓動の音すら聞こえてしまいそうな重なり合いで、胎に精の熱が浸透していく。
結合部から、とろりとあふれるのは、透明な愛液。
白濁は全て子宮で飲んでしまっている。
男が腰を引けばあふれてしまうかもしれないが。

果てた鬼は、男の体の下で荒く息を吐いていた。
まだ指は握り締めたまま、潰れた乳房が上下に動き、太腿は弱々しく震える。
それは男として生きる鬼では無く、男に種付けされて幸福に満ちた女の肢体。

エズラ > 「はぁ~……はぁ~……はぁ~……――」

荒い息づかいと共に乳房が膨らみ――その感触を、己が胸板で受け。
膣内奥深くまで咥え込まれた肉棒が、時折思い出したようにびうっ!と鋭く震え、まだ、短く種付けを続けている。
それもようやく納まって、むくりと身を起こせば――ねっとり、互いの肌を接着していた滑りを心地良く感じ。
繋がりあったまま、向かい合って座る形になって、図らずもまた、間近の距離で見つめ合うことになる――

「はぁー……はぁー……はぁー……――」

男の唇が少し動き、何ごとか――あるいは、この状況を揶揄するような言葉でもつむごうとして――やめる。
そのまま相手の身体を支えつつ、己がベッドの上へと背を預けていき――ぬじゅじゅっ、と再び深く挿入される感触に酔う。

「うううおっ……はぁぁぁ……――」

そして――目の前にある褐色の乳肉をもっちりと抱え込むように揉み――ちゅぱっ、ちゅむっ、と乳首を交互に味わい始める。
欲望のままに激しく揉みしだく、というのではなく――赤子が母乳を味わうごとく。
しかし、二人の関係は親子ではない――男の下半身は、再びぬぶっ、ぬぶっ、と膣奥へ向けて突き上げを再開している――

光流 > 肉棒に弄ばれるように、ひくんと揺れる鬼の腰。
気持ちよさにか、女としての身を自覚してしまったが為か、
放心していた鬼の瞳は、体勢を変えたことでしっかりと戻ってくる。
潰れていた乳房がふっくらとした形を取り戻し、射精したての亀頭と子宮口の繋がりは、自重で深くなる。

「はあっ……あぁあっ…… ――――……」

男の唇が結局何も言葉を発さないから、鬼も、ただまぐわいの快楽だけを感じることにした。
結合を深くしたまま鬼の体は男を跨ぐようになれば、精液を注がれた子宮が重たく感じられる。

「んあっ、あうっ……んっ、あぁっ…… これ、深……っ、 んっ、あぁっ……」

男に授乳するように前屈みになり、乳房は垂れる。
胸板で擦れたせいで、少し硬くなっていた乳首は、男の口内で弾力を強めていくだろう。
ツンと尖るだけでなく、細く変わっていく形は、まるでいつ赤子を孕んでもいいように。
乳肉揉まれながら吸われる乳首が、唾液でコーティングされて。
そして、突き上げられるたびにぴょこぴょこと跳ねてしまう。
乳房も下から跳ね上がるように揺れ、そのダイナミックな揺れ方は男の眼前で披露される。

「あっ!あっ、んっ、ぅっ、んうぅっ、 あ、また… っ んんぅっ…!」

ぐじゅっ、ぐじゅっと精液が掻き混ざる音が加わる。
腕の一部と背中を隠す程度だった浴衣を脱ぎ、全裸となれば獣欲は更に昂る。
上向いた褐色の尻肉が、男の腰に突き上げられて震え、腰骨を辿るように汗が流れていった。

エズラ > 部屋にはもうめいっぱい、雄と雌の放つ濃密な性臭に充ち満ちていた。
男の口腔内で尖り、しこりを増す乳首を愛おしげに舐め吸い、突き上げの動きに合わせて揺れる乳房に、時折顔面を強かに押しつぶされる。

「むふぅっ、はむっ、ちゅむっ、じゅるっ……――」

そんなさなかで乳房を味わおうとするものだから、時折唇が狙いを外し、ちゅっ、ちゅっ、と重みのある乳肉を柔く食む。
男の両手はたっぷりとした張りのある尻肉を鷲掴みにしてしまっており、肉棒の突き上げについては、狙いを外すことはない――

「むふっ、ふっ、ふっ、おおっ、はぁっ……――」

男の両脚に力がこもり、筋肉が盛り上がる。
深いストロークが小刻みかつ鋭いものへと変わり、力強く尻肉を腰で打ち続け――
文字通り槍を突き上げるように腰を穿ったまましっかりと両脚を踏ん張りつつ――
ドビュビュッ!びゅぷっ!ドビュッ!と、跳ね回るように膣内で肉棒が震え、膣内射精――
熱い精液の飛沫が結合部から飛び散る程の大量射精が、暫し、相手の胎内を襲い続ける――

光流 > 「……ぁひ、んんっ!く、ううぅっ!」

乳首を吸われ、乳房を食まれ、的確に膣奥を突かれる快感。
鬼の絶頂は確実に迫ってきている。
それは摩擦され、熱くなっている肉壁の不規則な収縮にも表れている。
男の腰が本格的に射精の為に動けば、一たまりも無く―――。

「ひッ!?ひィンッ!あっ!あっ! イく……ッ、イっ、 はぁっ!はふゥウッ!」

男の脚が踏ん張ることで、鬼の体は更に前屈みになり、乳首が男の口元で揺れるのも気にせず快楽だけに酔い痴れる。
鷲掴みにされた尻肉が指の間からムッチリとはみ出て、子宮口は亀頭で拉げて、全身が雌になっていく。
女の悦に堕ちていく瞬間――――2度目の膣内射精が襲った。

「――――! ひっ、ィインッ!」

がっちりと膣奥と亀頭が重なり合い、精液が子宮の中を撃ちつけていく。
逆流してしまう程の大量の白濁に矜持も溺れ、男としての自覚を奪われ、肉襞が竿に吸いつく。
秘裂もビクビクと震えることで根元を噛んで、絶頂を知らせてしまおう。
俯く鬼の貌が気弱そうに歪んで、唇が震える。
膣内射精でアクメを迎えた顔は、男に見えてしまう筈。
こんな浅ましい雌としての表情を見せてしまう程には、強烈な快楽だったようで。

エズラ > 「ウッ、おっおっ、あぁ~っ……――」

呆けた声――呆けた顔。
乳房の合間から確かに垣間見える相手のその表情は――絶頂に狂い、雄を受け入れる雌の貌。
自然と膣内で震える肉棒が張り詰め――また新たな精液が溢れ――そして、それを的確に搾り取っていく蠢く肉襞。
獣同士に戻ったかのような純粋な性交に、ゾクゾクと背筋が震える――「彼女」の姿はあまりにも――凄絶なまでに美しく。

「はぁー……はぁー……むちゅっ……」

知らず腰を抱き寄せ、再び唇を奪い。
互いに強烈な余韻に浸りながら、暫し唾液の交換――



――暫し、後。
緩やかに、しかし依然として、ベッドの脚が軋む音が部屋に響いている。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ――」

ベッドの上に突っ伏した女の背中に、同じようなけだるげな姿勢で男がのしかかっている。
男の両手がベッドの両端をガッチリ掴んで姿勢を保持し、打ち付ける度に張り返してくる尻肉に向け、緩慢に腰を打ち込み続けていた。
ベッドの上にはあちこちに蜜は白濁が飛び散っており――二人の絶頂の回数が二桁に届かんということを示している。
目もうつろな男はそれでも快楽に憑かれたように、熱く滾る剛直を打ち込み続ける――
ぬぷ!じゅぷ!と緩く、しかし深くまで挿入される度、ぴゅ、ぷ、と結合部からは白濁が溢れ返る――

「わり……重いか――?もーちょっとでまたイくからよ……――」

光流 > グッと抱き寄せられ、唇が重なった。
どろどろと肉壁を白濁が滴っていく感覚が有る。
繋がっている肉棒にも絡んだまま、結合部を濡らす精液の生ぬるさ。

「んっ、んぐっ…… ―――――」

それを感じながら、鬼は乳房を押しつけるような格好のまま舌を絡め合った。
男の舌を吸い、口腔に入ってくるそれを唇で挟む。
絶頂した挙句の積極性は、女としての自分を知ってしまったが故の。



"女"の膣が熱い。子宮が重い。
膣内はもうぐずぐずに精液と蜜が混ざり合い、あふれ出す状態だというのに、まだ終わらない交尾。
女は上半身をベッドに預け、下半身だけを高く突き上げて男を迎え入れていた。
それは膣と子宮を男に捧げるような体勢であり、屈したようにも見えるだろう。

「はあっ、 …おもく、ない… っ ただ、マンコ、ずっとイってる…っ
 ああんっ!うあっ…ああっ、 オレもまた、イきそう…っ、イく…っ…」

男の体重を感じたまま、何度も絶頂する自分は、女だ。
男の性器を入れる為の穴をもち、精子で孕むことのできる女なんだ。
その自覚を今夜、植えつけられて―――真っ赤に腫れたような膣肉が収縮を始める。
何度も射精した肉棒を労うようにうねりながら、ねだるように根元から亀頭までを締め上げていく。
こぼれた精液は、もう何度も注がれているにもかかわらず濃厚で、内腿をドロドロ垂れて、飛び散る。
淫臭に包まれながら、女の尻が男の腰に押しつけられる。
自ら1番奥で射精してもらおうとする、本能で。

エズラ > 互いに、本能からなのか――もっとも交尾に適した姿勢になっている。
高く捧げられた女腰に、絶妙な角度で打ち込まれる男の腰。
こちらの腰の動きをほとんど完璧に追いながら、さらに強く尻を押し付けてくる――最早、男は限界に達しており、そして――

「ふぅぅっ……ン、ぐっ、おおおっ……――」

女の健気なまでの態度に応えんと、こちらからも肉棒を最奥までねじ込み――
びゅるっ……びゅるるっ……びゅぶぶぶっ……――
流石に、始めの勢いは消えているが――それだけ、じっくりと染み込ませていく膣内射精。
濃厚さと量はまだ衰えておらず、確実に胎内へと子種を届けていく。

「はぁぁっ、はぁっ、おお~っ……――」

ぐりりりっ……と強く腰を押し付けたまま、たっぷり一分は経った頃――最後の力を振り絞り、相手のしなやかな肢体を抱きかかえつつ一気に仰向けになる。

「ぐはっ……はーっ……はーっ……――」

己の肉体で、相手の身体を受け止める――男の手は、知らず彼女の下腹を撫でさすっている。
態勢を入れ替えた拍子にまた肉棒が震え、びゅっ……と一射。
その後――下腹を愛でる男の手がベッドに落ち、萎えた肉棒が抜け落ち、相手の耳元へ静かな寝息が聞こえてくるまで――まだ少し、時間がありそうであった――

光流 > 待ちに待った次の膣内射精。
白濁まみれの子宮口が亀頭で押し潰され、拉げ、
代わりに、ぶちゅっと蜜混じりの精液があふれてしまうくらいに深く繋がっての。

「……ああっ!……はぅっ……」

尻肉が腰と密着し、歪む。
その重みと圧迫感にひくひくと腹筋を引き攣らせながら、女は絶頂する。
体勢のおかげで、ぐぶぐぶと新たな精液を子宮は飲み込んで、肉壁が痙攣しながら肉棒を締めつける。
それは至福の一瞬。

まだ絶頂の余韻が残った状態で、繋がったまま仰向けになれば、乳房もふるんと揺れて上を向く。
男の掌が触れる下腹部は、心なしかぽってりとしており、肉棒の震えに合わせてかすかに波打つ。

「んっ……は、ぁん ………」

下腹を撫でられ、甘い息を吐きながら天井を見つめる女。
完全として女に目覚めてしまった―――その絶望を上塗りする快楽に、まだ膣の震えが残る。
2人が目覚めた時、鬼はどんな顔をするのだろう。
どんな言葉を男に掛けるのだろう。
今はまだ、自身にすらわからない。

ただ―――今は、男の腕の中で女としての幸せを味わうのみ、で―――。

ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」から光流さんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 酒場」からエズラさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド修練場」にリルさんが現れました。
リル > (修練場の使用許可を取って、とりあえずは入ってくる少年。
さてと。と、荷物を一通り置いて。訓練用の殻をつけたナイフをぽんぽんと手のひらで叩く)

「いやー、ここ来るのも久しぶりー。元々試し切りみたいなのしかつかってなかったし……」

(人の形を模した簡素なカカシの5mほど前に立つ)

リル > 「――ふっ!」

(元居た地面の土が、バッと砂を上げる。
それが起こると同時に、カカシの肩口に、殻をかぶせた状態の鉈型ナイフが深々とめり込んでいる)

「やっぱ藁は脆いよー……練習になるのかなこれで……」

(矮躯でこの高速移動と、重い斬撃を行えたのは「身体強化」の魔法あってこそ。
燃費は悪いが、この少年を大型の獣の身体能力にまでもっていく)

「さてと。どうしよっかな」

(ずぐ。とカカシからナイフを引き抜き。どうせ貸出時間は長いのだ。何をするかよく考えも悪くない)

ご案内:「王都マグメール 平民地区2 冒険者ギルド修練場」にルルさんが現れました。
ルル > 折角用意した短杖の扱いは結局のところ一人ではどうにもならず。
それ用の場所を学院で聞けばギルドの修練場を進められてしまう。
流石に一人では行きにくい場所で断ろうとしたが、あっという間に手続きを終わらされてしまい行くしかなくなる。

「変な人…いないかな……」

それだけを心配しておっかなびっくりとギルドに向かい。
紹介状を見せれば先の使用者がいると説明を受けて修練場へと案内され一人にされてしまう。

「……お邪魔…する……ね?」

残されどうしようかと考えはしたが入るしかなく。
中に見える先客に小さく声をかけて足を踏み入れる。

リル > 「う?  わーーーっ ルルーーっ」

(キョロっとした瞳を向けて振り返ると。ぱっと笑顔になって、ブンブンと手を振る
子供だ)

「いらっしゃいいらっしゃいルル! 今日は貸し切りっぽいよー」

(身体強化済みの体でぴょんぴょんとはねていく。
ものすごくはやい)

ルル > 「……リル……?よかった…」

先客が知った少年でほっとしたように息を吐いて笑みを見せ。
ゆっくりとした足取りで近づいていく。

「学院で頼んだら……そうなっちゃったみたい……」

凄く早く跳ねる姿を目で追うと目が回りそうになってしまい。
失礼と判りながらも視線を少しだけ反らし、貸し切りの恐らくの理由を告げて。

リル > 「ああ。学院の方から。ふんふん。 まあそのほうが好都合だよ。教えたいことからすると」

(ほっとした笑顔の少女の前でストップ。ちょっとしたから見上げるような笑顔)

「いやほんと。誰も居ないのが一番だからね。いつ頃合いをみようかなーっておもってた。
ルルのご両親にどこか使える場所がないかを正式に聞きに行くべきかなーとか
そういうのの1つとして久しぶりにここに来たの」

(あ。強化切ってなかったや。と体から魔力を抜いて。普通のスピードにもどって。
元々が人懐っこい少年。無駄に嬉しそうだ)

ルル > 「練習したいって……言ったら……うん……私も……」

下手な扱いの武器練習を見られない事、そして居たのが少年だったとことに安堵しかなく。
見上げる少年を見下ろして。

「あ、そうだった……んだ。人目……ない方が‥いいから…。
ん……学院……通した方が……早い…かも。
そう…だったんだ……」

少年の言葉に何度も頷いて見せて。
自分よりも色々と考えている姿に目を輝かせてしまい。
スピードが普通に戻ればようやく僅かにそらせていた視線を向ける。

リル > 「ルルは、まず慣れないとだもんね。学院の練習場も人多そうだから……
ルル恥ずかしがりそうだから、ちょっと足が遠くなっちゃいそう?」

(には。と笑顔をむける。 コミュニケーションは何事も笑顔笑顔。
しかめっ面を考えるのは偉い人だけでいいのだ。親しいんだから、なおのこと、笑顔)

「うんうん。色々さー。どうしようかなーってさー。
ご両親に講師させてくださいーって挨拶するのもそれはなんかこう、緊張しちゃう。
依頼のクライアントよりよっぽど。で、まあ民家1つ分はスペースほしいし……」

(なんか視線もどしてくれた。と無自覚だった少年。
いろいろ考えてる部分はあるが、いろいろ考えが回らない部分もあるのだ)

ルル > 「うん……人…たくさん……いるから……。
使い慣れない…武器……使うの…見られたくない…」

遠のくと素直に頷いて恥ずかしそうにして、少年の笑顔を見ると笑みを浮かべて安心させようとする。
基本は眠そうな顔なので笑みを向けるのは家族を含めて本当に限られた人だけで。

「リル……私より…色々……考えてる…。
父様……ちゃんと話して…私は…お願いしたの…言えば…納得する…。
クライアント…よりも……?それぐらい…あると……いい、ね」

目が回らない速さになるとほっと一安心。
考えているようで実は流されることの多い自分よりもしっかりしている少年を尊敬という目で見て。

「あ…そうだった……」

練習に来たのだったと、鈍器にと使える短杖を荷物から取り出す。

リル > 「やっぱりさー。人間だれしも大体恥ずかしがり屋さんだからー。
そういうところは見られたくないよね。僕だってやだよー」

(あ、可愛い。なんて、笑顔を見て思う。ふにゃりと眠たげな普段も可愛いけど、この笑顔。
親しくなるってやっぱりいいことだ)

「やー。とはいっても冒険者稼業しかしてないから、案外と世間が狭いよ?
ふんふん。厳しいけど優しい人だっていってたもんね。よかったよかった。
するよー。緊張するー。大体は成果叩きつけて終わりになるのがこっちの世界だもん。そうじゃないもん」

(それでもボラれることはおおいのだが。依頼してくる側も、結構必死なのだ)

「うん!練習しよう! んーっと、そうだね。まずは、うん。
ここを路地だと考えてみようか」

(少年が両手を広げてみる。「これくらいの広さのね?」という表示)

ルル > 「うん……そうだよね……恥ずかしい事…多いよ…ね。
こういう練習…見られたく…ないから……」

安心できる人といれば自然と笑みが浮かび。
少年といるのは楽しく、これからのきっと情けない姿を見られてもいいと持ってしまえる。

「私……学院で…教わったこと…だけ……冒険者の…方が凄い…よ。
ん……貴族…人を見る目……ないと…この国だと…大変……。
そう…なんだ……私には…無理…そう」

きっと冒険者などすれな騙されて報酬0がよくあることになっていそう。
人が疑うが知らない事に関してはとことん騙されることが多く。

「うん……お願い……路地だと…?」

少年が広げる両手の幅が路地の広さだと受け取る頷き。
それならと、危ない様子で短杖を振り上げてふらつき、重さに負けて勢いよく地面に振り下ろして。

リル > 「うんうん。だから人は誰しも秘密をもつのだ。
ふふー。秘密の共有っ」

(笑顔を合わせることで「不慣れでも良いんだよ」という気持ちを。
だってこの子がはじめてすることだろうから)

「んー。下層の人の人間関係や、押した引いたの人間関係は、こっちのが上かな。
でも学院じゃなきゃ学べない、きっちりした環境のことは凄く多いから。
あー。そうだよね。偉い人は気軽な友達もてなさそうだし……。
冒険者にも苦手な人がいるから、そういうひとがパーティーくんでるんだー」

(この子は単身の冒険者は無理だろうなー、もししたいと言っても絶対やらせたくないなー。
頑張った結果すかんぴんとか可哀想すぎる、とおもう少年)

「うん。路地だとして……。ごろつきは、まず近づいてくる。
ルルの持ってる杖も、ただの飾りだと高を括って。
で、高を括ると、取り上げようとして……
ひゃー!?」

(重さに負けて振り下ろされた短杖が鼻先をかすめて、不意打ちに思わず悲鳴)

ルル > 少年が自分にとって嬉しいことを言ってくれたことにほっとして。
知られたくない秘密、それを共有の秘密と言ってくれた事に変わらない笑みを見せ。

「私は……家同士の付き合い……学生の…付き合い…多い…かな。
うん……そうだけど…実際の‥…経験のほうが…いいと思う…。
本当に……信頼…できないと……厳しい…。
そう……なんだ……私にとっての…リル君…みたいな感じ…だね」

少年と話す様になってから冒険者の世界に興味がわき始めたこの頃。
ただすかんぴんで済むか、それ以上災難になる未来しか今のところは見えず。

「うん……近づいてくる…それに……油断してるの…殴るで…いい?
……あ…ご、ごめん……大丈夫…?」

少年の説明を全部聞く前に振り上げてしまった短杖。
しかし振り上げたまま支える力もなく直ぐに振り下ろし。
その結果鼻先をかすめて慌てて短杖を落として、けがをしていないか駆け寄る。

リル > 「うん。せっかく親しくなれたんだから。ね?」

(だからこうして、転んだり悩んだりしよう。
うん。やっぱり笑顔、かわいいな)

「学生は学生で大変だって聞くね。学校やめて来た子は、そういうの嫌だったっていう子もいるし。
あはは。できれば、ちゃんとした組織同士がいいけれどね。冒険者だと、最終的には個人と個人みたいなところもあるし。
ん……。だから、ルルに優しく出来る人なんだろうなあ。自分の苦労を、誰かへの笑顔にできる人なのかな。
わ。 え。 わ。 そ。そうかなっ?」

(最後はなんだか不意打ちだったから、ドギマギしながら、こえがちょっと上ずったり。
でも、もしこの子が冒険をするというのなら、ついていくと言うだろう。間違いなく)

「い、いきなり殴るはちょっとよくないかなっ。ほ、ほら、いっぱつで気絶とかって難しいしっ!?
そうなると「何するんだこのやろー!」って、攻撃スイッチいれちゃうのっ」

(びっくりしたびっくりしたびっくりしたー! とちょっと体引き気味でちぢこまる。
でも、駆け寄られるとまた笑顔に戻って「大丈夫ー」と笑顔)

「でね。 こう、僕が両手で取り上げようとするように持つの。ここからが、本番」

(綱引きをするように、互いの領域を手で持ちながら。前後にぐいぐい、と「取っちゃうぞ、取っちゃうぞ」という姿勢)

ルル > 「うん……リルは友達……だから」

友達なら情けない姿を少しは見られてもかまわない。
だからたくさん失敗しても笑顔で居ようと微笑んで。

「学院も……確かに…大変……覚えること…多いし……やめた子…冒険者…?
……そう……なの?冒険者……も、色々…あるんだ…。
そう……かな……?よく、わからない……
うん……リル君に……何度も…助けられてる…から……」

上ずった声に変なことを言ったのかと見つめ。
短杖の使い方を覚えたら簡単な冒険者の仕事を受けてみたいと前向きで。

「……先手必勝……駄目?あ、そうなんだ…。
それ……私だと……対処…できない…」

縮こまった少年が大けがをしたのかと心配してしまい。
駆けよれば笑顔を見せてくれるが、念のためと鼻先に回復魔法をかけて。

「え、えっと……こうくるんだ……」

始まった綱引きの様な前後の引っ張り合いに戸惑い、力負けはどうにかしないが前後に激しく揺れて

リル > 「うん。大事な友達だよっ」

(仲間は、今まで出来た。けど……こう屈託なく言える友達は。
だからこっちも、たくさん笑顔でいられる)

「うん。辞めて冒険者になったーって。家出もしてきたーって。元気だけど無茶な子だよー
そうそう。いい人ばっかりじゃないからね。ここは貴族とも一緒。
うん。親が細かくどういう人かって、わかんないよねえー。
うん…………。えへへ。いっぱい助け合いたいねー」

(エルフ的に思春期に当たるから、親しい可愛い子にそんな事言われると意識もしちゃって。
でも今は、僕は先生だからっ。前を向けるように頑張るっ)

「一撃で、殺さずに人の意識を刈るのはね、戦闘訓練を受けた人の武器でないと本当に難しい。
でしょ?攻撃じゃルルじゃ少し難しい。
あわ。 えへへ、ヒールありがとっ」

(ちょっとヒリヒリしていた鼻先の熱さがきえて)

「そうだね。女の子でも両手で持ってれば、大の男でも両手でかかる。ごろつきの居る路地なら、振るよりも前後でまともに力で勝とうとするかな」

(でも、ルルでも筋肉も体重も関節の構造もあって、自分の前後の奪う動きでは簡単に奪えない)

「はいルル。ここが大事。ここで僕の左側に、杖を持ったまますこし回って。
そして、そのまま僕の前を。杖をちゃんと持ったままくるりとダンスでターンするように横切って」

(押し引きをしながら、真剣な目でルルへ)

ルル > 少年から大事なと言われると花の咲いたような笑みを見せ。
学友はそれなりにいるが、少年ほど親しいと思える人はいないので余計にうれしくて笑顔になり。

「その子……知ってる……かも……。
気を付ける……ね、リル君が…いないとき……出来るだけ…近寄らない…。
父様…厳しくて…優しい…でも判らないのある…ね。
うん……私も助けるから…助けて…ね」

話に出た子はもしかすれば…と心当たりはあるが深くは聞いたりせず。
少年には最初にあった時から何度も助けられているので心からの言葉。
先生であり友達、一緒にいると凄く温かくて。

「リル君でも……難しい……?そう…なんだ……。
うん……私だと……難しい…ね。怪我…させちゃったから…」

直ぐに少年の怪我が治ってほっとして。

「でも……凄く…大変………ゴロツキ…そうするんだ…」

必死に奪われないようにと踏ん張るが握力がそろそろ限界。
だがまだどうにか奪われないでいて。

「こ、ここで…リル君の…左側に…回って……
ダンスみたいに…ターン……あ、…こ、こう…?」

押し引きに倒れそうになりながらも信念な少年の言うように左に回り。
そして前で杖を握りしめて、短いスカートをなびかせてターンをし、ふらつきながらも倒れずに回りきる。

リル > (ただの笑顔の花じゃなくて、大輪の花。眼の前で咲いたことに、ぽーっとする。
もう。荒事のための訓練中なのに。魅了の魔法でもないのに。凄く嬉しくて、そしてのんきな自分にちょっとだけ苦笑)

「おお。学内で話題になったりしたかな? 今も元気にやってるよ
うん。そうだねえ。やっぱり全部自分だけでってしないでいいから。僕がいるからね。
ふふ。もうちょっと大人になったら、色々聞くのも良いかもね。
うんっ。嬉しいな。助け合える人ができるのは」

(この子は、きっと才覚や力は天禀がある。それを出せる土壌を、誰かが整えないと。
それが出来るのが自分ならば、喜んでそうしたい。
……一緒に居て、ほかほかな心にだってなるんだから)

「うん。僕でもちょっとむずかしいねえ。
そう、怪我。下手に怪我させると、ホントの本気にさせて、酷い目に遭う」

(本当はこのレンジでごろつきに絡まれれば、素直に遁走するか、殺す気の攻撃だが、そこはこの子の前ではまだ隠す)

「そう。相手から危険を取り去ってから好き勝手にする。支配欲とかそういうのだね」

(といったところで、ルルが自分の指示通りに動く。
すると自分の体は、杖を硬く持ったまま。すっと優雅に動くルルに対応しきれずに、力のベクトルを変えられ、関節の動く方向の思うまま……
ルルに背中を見せる形で、結局は両手から杖を話してしまうのだった)

「ほら。力の方向。関節の動く方向。それをルルが上手く制したんだ。
うまいよ、ルル。
この後は、足元に氷の初歩魔法でもおもいっきり打ち込んで、足を動けなくすればいい」

(振り返りながら、笑顔でルルのはじめての護身術を褒める。
相手が本気でないうちに、すぱっと決めるのだ)

ルル > 「同じ…クラスだったから……元気なら……よかった……。
自分で出来ない……のは…リル君に……頼る…ね。
私……もう大人……なのに…子供に…見える……?
本当に…そう……だね…」

興味のある事にはとことんとのめり込む性格。
それが才能とかみ合えば才能を発揮できるが中々かみ合わず、今は少年のお陰でかみ合い頑張れる動力源となって。
大変な事でも楽しいな、と少年を見詰めてしまい。

「それだと……私は……無理…だよ…。
ぅ……気を付ける……ね」

きっと今の自分では怒らせるだけ、少年の言葉に小さくなり。
危険を取り去り好き勝手に、それはこの国、王都ではよくある光景なだけに身震いをしてしまい。

そうして少年の言うように動く。
運動神経は良いとは言えないが少しの時間ならばフルスペックを生かせて言われたとおりに動き。
気が付けば短杖を奪われずに少年の背中が目の前。

「上手…?よかった……リルの教えから……上手だから…。
氷の魔法で動きを……うん、わかった」

振り返った少年に褒められてうれしくて仕方なく。
この方法なら本気になる前に対処でき逃げることが出来る。
そんな手段を教えてもらえ、上手くいったことに思わず少年に抱き着いてしまう。

リル > 「おおっ。そうだったんだ! うん、ほんと、元気にやってる。たぶん安心安全。
うん。ありがと。いっぱい頼ってね? 僕も、ルルを頼るから。
あ、いや、そうじゃないよ。 そうだね。お嫁にいく前に、とか?
うん…………本当に嬉しい」

(こうして、前に進める、けどちょっと腰が引け気味にもなる少女。
背中を押すんじゃなくて、手をつなぐような。そういう相手になれるなら。
見つめられると、白い肌は桜色)

「うん。野良犬と一緒さ。刺激せずに、だよ」

(野良犬よりもたくさんいる不埒者。そんな相手に、この子を好きにさせるなんて、絶対に嫌だ)

「うん。すっごくうまかった。やっぱりダンスのたとえはしっくりきたかな。
ガッチリ凍りつかせてもいいし、無茶苦茶思い切り冷やしてもいいし。そうすれば動けなくなるか、足が麻痺して転んじゃうよ」

「まあ、もう一つもあるけど、それは今日はなしに――わっ!?」

(ルルの、抱擁。自分よりちょっと大きなお姉さんの抱擁は、包まれるようで暖かくて。
やっぱり、柔らかさも感じて、心がきゅうってしちゃう。自分も両手を回して、今度は、ぎゅうっと……)