2018/09/20 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 場所は、平民地区にあるなんてことない雑貨屋にて。
――体格が大きいというのは、なかなか困ったことが多い。
そりゃあ戦場ではそれによって助けられたこともたくさんあるのだけれど、
日常生活においては、とかく、でかすぎるというのは問題になる。
例えば今、男がいる雑貨屋では、――先日もそうだったんだけど、体格に合うだけの衣類がなかったりもする。
「んぐ。………なんだ、やっぱり特注しかないのか。」
もちろん特注は金がかかる。時間もかかる。いいことはあんまりない。
呻いて振り返ろうとした瞬間、大きさゆえの弊害がまたひとつ。
男にとっては狭いスペースで動いたから、肘がこつんと、置いてあるマグカップに当たり
「んな、……っ」
ぐらりと机の上から揺れて――落ちそうだ。
さて、手を伸ばそうとするが間に合うか、否か。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にダストさんが現れました。
■ダスト > 変化魔法の安定化のため、体を女体化させたまま街を練り歩き。
全身をローブに包んでいるため周囲には気づかれはしないが最近はこの姿になった時だけ下腹部が膨らみを見せつつあった。
「ん?……っと」
一般的な雑貨屋の前を通った時に聞きなれた声が聞こえて視線を向ければ今まさにコップが落ちそうな瞬間を目撃し。
さっと手を翳して魔力の塊を送り込めばカップを空中で停止させ。
「あぶないぞ、落としたら弁償だったな」
停止させたコップを相手がキャッチしたのを確認すれば魔力を止め。
口元にいたずらっ子のような歯を見せた笑みを湛えながら相手に近づき。
■イグナス > 「おお?」
少しビックリする。
いや、なにもしなければ間違いなく割れていただろうから。
ぱちくりと瞬きを2度、3度。勝手知ったるって感じで声を掛けてきた存在、それには聞き覚えがあった。
空中で落としたカップからぐるりと視線を向けて。
「お?おー。
なんだ、なんだ。ダストか。
いやあ、悪いな、助かった。」
弁償よっか、店主に怖がられる方が怖い。
からからと大きく笑って、片手を振った
■ダスト > 「体でかいんだから狭い店の中ではちっとは気をつけろよな」
風呂場であっただけでも大柄だった相手。
店の中にいるのを見れば対比で余計大きく見え。
普通サイズの店内が窮屈に感じられる。
「こんなところをふらふらして何してんだよ、買い物か?」
フードを下ろして顔をはっきりと見せれば軽く髪をほぐしてから相手を見上げて首を傾げ
■イグナス > 「っはっはっは、これでもそれなりにゃ、気を積絵kてるつもりなンだがなあ。」
やれやれ、と首を振って、まあ、どうしようもないのだと苦笑い。
かと思えば、ウン、と問いかけに首を傾げた。
「そりゃあ、アレだ。服を探してた、俺に合うサイズの。」
もちろん、なかったワケだが。またも、やれやれ、って具合に苦笑い。
と、はっきりと見えた顔は女だ。
ほう、と少しだけ驚いたように目を細めて。
■ダスト > 「ふ~ん、じゃあさ、俺が作ってやるよ」
凝ったものは作れないが簡単なズボンとシャツくらいなら何とかなるだろう。
店の中にいては営業妨害も甚だしいため一度外にでて。
相手に意味深な目つきに気が付いたのか少し挑発気味に口角を上げてから魔力を練り込み。
魔力をもとに繊維を構築すればそこから服の形へと成形していき。
最後には黒無地の半そでシャツとズボンを作り出し。
「ほら、これならサイズ合うだろ?」
几帳面に服を折りたたんでから相手に差し入れて。
■イグナス > 「は?お前、何言って――、っておいおい。」
こっちの返答を聞く前に、店の外に出ていく。
慌てた様子でついていくと、なにやら、魔力を繊維に練りこんでいる様子。
はて、と首を傾げてそれを眺めていれば――。
「お、おお。」
ぱちくりと、かなり驚いたように瞬きを。
受け取った衣類を手元に、まじまじと眺めて。これなら確かに、着れそうだ
「はー………驚いた。おまえ、こういうのもできるのか。」
■ダスト > 「まぁ、来てる服が破れたときとかにつかうから」
基本的には補修用の魔法だ。
一着作るのに必要な魔力はかなりロスが多いし数は作れないためそれで服屋がどうこうなるわけでもない。
「ちゃんとした服は金貯めて買えばいいからな。」
満足そうな雰囲気からサイズ感もぴったりだったのだろう。
少し嬉しそうに頷き。
「サイズが合うかわかんねぇし、早速来てみるか?
そっちの路地なら……人気がない……ぞ?」
人気がないところを少し強調した言い方で問いかけ。
■イグナス > 「はあ、なるほど、器用なもんだ。
――や、まあ。助かった。ありがとな、ダスト。」
ゆる、と笑みを浮かべて返答を。
改めてその衣服を手にしたならば、やっぱりちょっとうれしそう。
けれど続く言葉に、ふむ、と少しだけ思案顔。
――口元がにやりと、笑みを描いた。
「……なあダスト?それじゃあダメだ。
もうお前は屈服してンだから、そんなのじゃあ、何もしてやんねえよ。」
なんて、にんまり笑みのまま上から、高圧的に言い放つ。
かと思えば
「ちゃあんといえるようになったらまた、だ。
――服、ありがとな。助かった。」
言葉にしてそのまま、踵を返して歩き出す。
――大柄な体躯なのにすぐその身体は、道の奥へと消えていった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からイグナスさんが去りました。
■ダスト > 「ちぇ、なら仕方ねぇな」
自分としては割と直接的に誘ったつもりだったのだがと肩をすくめ。
相手が立ち去っていけば自分も街の散策に戻ろうと街の人込みの中に姿を消していき。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からダストさんが去りました。