2018/08/21 のログ
ガルル > そして、少年は怯えを振り切る様にまっすぐに前を見つめ、夜の闇へと姿を消していった。

「あ、こっちから良い匂いがする。」

ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からガルルさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にテリスさんが現れました。
テリス > たったかたったかと平民地区の裏通りを歩いて行く。
人気のない通り、しかも入り組んだ通りを歩いて行くが迷いはない。
よく見知っているからだ。
片手に下げた安物のランタンで足元だけを照らしていく。
そして時折、足を止めて路地に面した窓から中を覗き込む。もしくは聞き耳を立てる。

「……ちぇっ。いい話無ぇな…。」

ぽつり呟けばまた歩みを再開する。その繰り返しである。
何か売れる情報でもないか、と探ってはみてみるものの、今日は当たりを引かない。
気温がそれほどでもないのが救いである。

まぁ、ここまで出張ってきたのだ。もう少し歩いてみるか…そう思って続けていく。
気配に敏感なものや、裏通りを歩く者がいれば鉢合わせてしまうかもしれない。
けれど、少年には逃げ切る自信というやつがあるわけで…。