2018/08/06 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にチュチュさんが現れました。
■チュチュ > うだるような暑さも、夜が深まるにつれやや過ごしやすくなる。
とはいえ寝苦しい気温に変わりはなかったが。
そんなひっそりと静まり返った平民地区の裏路地に
白い影が浮かぶように佇んでいた。
髪も肌も服も白い幼女は、何をするでもなく塀に寄り掛かるようにして
ぼんやりと空を見つめていた。
■チュチュ > 何時しか少女の姿は消え、温い風だけが吹いていた。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からチュチュさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にミンティさんが現れました。
■ミンティ > 仕事の用を済ませた帰り道。行き交う冒険者と思われる人々の集団とぶつからないように広い通りの端をとぼとぼ歩く。嫌な出来事でもあったのかといえばそうでもなく、ただ暑さに参っているだけ。
自宅兼仕事場であるお店には空調の魔導具を置き始めたけれど、外に出ている時ばかりはどうしようもなかった。人混みと日差しを避けて軒下を歩いていても次第に頭が重たく感じてきて、もうすこし影の多い路地裏へ進む方向を変えた。表通りよりは歩きやすくて涼しかったけれど、ここも狭い空間に熱がこもっているように感じられるのは、夏だから当然の話で。
くらりと目の前が揺れたと思ったとたん、足取りがおぼつかなくなった。あわてて壁際に寄って、ずるずるとへたり込む。大騒ぎするような不調ではないけれど、すこし休まないとどうにもならなさそう。自分の弱さに、はぁと溜息が落ちる。
■ミンティ > 鞄から水筒を取り出す。ぬるくなった水は、もう半分も残っていない。それでもなにも口にしないよりはいいから、一気に飲み干さないように気をつけながら、ちびちびと唇をつける。
汗で失った水分を補給していると、すこし騒がしくなっている気がした胸の鼓動も落ち着いてくる。表通りの雑踏をときどき気にしながら深呼吸。こんな風にへたり込んでいるのを見られるのも情けない気持ちになるから、早く歩けるだけの体力を取り戻そうと目を閉じて静かな呼吸をこころがける。
こんなところで目を瞑るのは不用心に思えなくもない。だけど歩き慣れた通りの近く、まだ明るい時間だから大丈夫だろうと、臆病になりかける心に言い聞かせた。
■ミンティ > 日陰に入って水分も補給したおかげで、しばらくしゃがみ込んでいるうちに呼吸も落ち着いてきた。立ちくらみなんか起こさないように、ゆっくりと立ち上がってみる。
これならなんとかなりそうだと判断して日差しの厳しい表通りへ戻る。日没までの暑い時間はまだ続きそうだと溜息をこぼしながら、ふたたびとぼとぼと歩いていった…。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からミンティさんが去りました。