2018/07/08 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」にボブさんが現れました。
■ボブ > (日が暮れてすっかり夜の帳も下りた歓楽街の入り口近くにある酒場でジョッキを傾けている褐色肌の男)
「っ……くっかぁ~~あ、今日の昼はちょっと蒸し暑かったからこそ、冷たいビールが美味く感じるな。
でも冷たい酒に冷たい肴だと身体が冷えちまって、翌日以降体調を崩しちまうな。マスター、何か焼き物と煮込み系を一つづつくれ」
(本日、最初の一杯の一口を堪能した後、翌日の体調の事を考えて肴の注文をしていけば、
カウンターの席に腰掛けていた男は身体をクルッとテーブル席の方へと向ければ、楽しげな飲みをしている人たちを眺めていって)
■ボブ > (椅子の上で身体を反転させ、テーブル席の賑やかな様子を眺めながらジョッキに口を付けていれば、
カウンターの中からマスターの「できたよ…」というややぶっきらぼうな声が掛けられ、
身体の向きをカウンターの方へと戻していけば、葉野菜の炒め物と豚の内臓の煮込みがカウンターの上に置かれていて)
「おっ!マスターっ、焼き物と言っておいたのに肉を使わず野菜のみで作ってくれるとは俺の好み分かってくれてんね。
しかも煮込みも生肉を使わない内臓の煮込み。 安くしあげてくれて実に助かるよ」
(一見無愛想な感じに見えながらも客の事を良く知り尽くしたマスターに見事な対応に男は親指を立てる
サムズアップのサインを送っていけば褐色肌の男は食器を手にし、湯気を上げる温かい酒の肴に手を付けていく)
■ボブ > (アツアツに煮込まれた臓物の煮込みとその脂分をある程度は緩和してくれる野菜の炒め物を
キンキンに冷えたビールで食しあげ、飲み上げていった褐色肌の男は空になった二枚の皿の横に空になったジョッキを下ろしていって)
「はぁ~~~あ、相変わらずマスターの料理と酒は俺を気持ち良く酔わせてくれるな。
本当に気持ち良く酔わせてくれるから勘定の銭勘定さえあやふやになっちまうよ」
(本当に酒に酔い、肴に酔いあげた褐色肌の男は本来、マスターが提示する代金よりも大目の金をカウンターの上に置いていく。
見た目は質素ながらも褐色肌の男としては最高の晩酌を提示してくれたマスターへの過分な心付けを示した上で
カウンターの席から腰を上げていけば、「また飲みに来るよ」という言葉を残して、褐色肌の男は酒場を後にしていった)
ご案内:「王都マグメール 平民地区2」からボブさんが去りました。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」にリータさんが現れました。
■リータ > 近頃騒々しいタナール砦ではアンデッドの軍勢が目立っているのだという。
神聖都市ヤルダバオートから招かれた数人の聖職者に
王家の子息が語ったことは、聖なる力での助力を請うものだった。
軍議でも議論されるのだが、王侯貴族が薦め、軍人が渋るという構図らしい。
現場を知らない者に引っ掻き回され、苦労する軍属は容易に想像出来る。
『よほど扱いあぐねていると見える。我々を呼ぶとは。』
『この国はもう滅亡まで長くないのでは?』
『早く神のお力を…。』
口々に話す信徒に護衛されて歩く少女は、何か考え込むそぶりを見せていた。
広場の中央まで来ると不意に立ち止まり、道行く人々に届く声で説法をはじめる。
日が高い時刻、往来する人の数は多い。
「今、この国は穢れし魂に脅かされています。ですが案ずることはありません。
我々の祈りを神がお聞きくだされば、穢れは一瞬にして浄化されましょう。」
線の細い少女が高い声で通行人に訴える。
聞く耳を持たれなくとも、怪訝な視線を受けても、気にする様子はなかった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区 広場」にアシュトンさんが現れました。
■アシュトン > ふーむ……最近はちょいと不作だなぁ
(ややと空を見上げ、一人つぶやきながら歩く男。
最近は仕事が忙しい――いや、現在進行形で忙しいのだが。その上、飼っていた娘達も、それぞれ目的を見つけて散ってしまった。
ある子はシェンヤン方面へ、ある子は遥か東へ、ある子は勇敢にも魔族の国を目指している様で。まぁ、その辺りから色々と情報が入ってくるので有り難いが。
つまり何を言いたいか、性欲処理用の雌が、手元から随分と居なくなってしまった訳である)
まぁ、事にならない様に気を付けなきゃいけないし、早々簡単にいくってもんでもないが……ん
(ブラブラと歩いているうちに、どうやら随分と『平和』な場所まで来てしまっているようだ。
呑気な通りと行き交う人々に、何やら説法の様な事をしている少女の姿が見える。
見目は良いが、はっきりと言えば説得力に薄い)
神ねぇ……
(なんとも、興味のなさそうな呟き声だ。
もっと、視線の方は様子を伺うようにややと鋭い。
あぁいいう、理想を抱いた少女を淫蕩に堕とすというのも、中々に愉しいモノではあるのだが。
如何せん、お付が邪魔だ。しかも平民区の通りで、そうそう派手な事も出来ない。
とりあえず様子を見るかと、人の流れに紛れ込んでいるらしい。素人目からすと、興味本位で眺めている聴衆とそう変わりはない)
■リータ > 大半が横目で少女を一瞥するくらいで通り過ぎていく。
その中でちらほらと立ち止まる者がいれば、それでいい。
元々信仰心の強い者は教会に足を運んでいるだろうし、今は少しでも興味を持つだけで構わない。
「今、彼方者が力を強めているのはご存知でしょうか。
彼らも哀れな生者のなれの果てです。飢えと渇きに苦しみ、救いを求めているのです。
彼らを解き放ち、真なる楽園へといざなうのは武器ではありません。
――――神の慈悲なのです。」
声高に神の威光を叫ぶ少女は、きっとここにいる誰よりも無知な存在である。
幼少期から祈りを捧げることに時間を費やし、世間を見ることもなく、盲目に神を信じる。
しかし無知であるからこそ、民に向ける微笑みは穢れなく、穏やかに。
まだあどけない瞳が、少なからず興味を向けてくれている人々へと順に向けられる。
よこしまな考えを持つ者がそこに存在するなんて、露ほども考えない聖女は説法を続けた。
信徒は背後に控えている。腕が立つ者達ではないが、何の理由もなく離れるほど愚かではない。
■アシュトン > ……一つ、聞きたいんだがね
(ちょいと考えるような間を置いた後、口を開く。
ぱっと見るからにして、信仰には縁遠そうな傭兵か冒険者の類、といった風体だろう)
どうもその神って存在に疑問があってな。居る居ないの話になるとキリがないから、居る前提で話すが。
神様ってのは、そんな風に、人間にとって有り難いモノなのかなってさ。
日々欠かさず祈りをささげてるような騎士があっさりと死んだり、神なんてクソ喰らえって傭兵がしぶとく生き残ってたり。
案外と、今の状況を楽しんで眺めてるんじゃないかって、思えてくるんだよ。ソコんとこ、どうなんだろうって。
だってそうだろう、憐れな生者のなれの果てなんて生まれない様にしときゃ、後から慈悲なんて与える必要、無いんだからな。
(殺し殺され血なまぐさく。そんな光景を愉快に眺めている存在、なんて言うとそれはまさに邪神か何かの類である。
敬虔な信徒の方々は、恐らくと嫌な顔をするだろう。
別に論破しようなんて気はさらさらと無いのだが、さて、どうと応えるのかが興味のある所である。
なので口調に別段と悪意が籠っている訳でもなく、『そんな風に思うんだよ』という穏やかな言い様だ
信徒達は雰囲気からして行動不能にしようと思えばそうと、難しくはなさそうだが
まぁ確実に憲兵がすっとんでくるわなと、とりあえず問答で様子見する事にしたらしい)
■リータ > きょとんと、少女は最初にまばたきを見せる。
そしてその表情はまた、穏やかな微笑みへと変わる。
神を信じない者と触れる機会は多く、そういった者が大勢いることは分かっている。
特殊な環境で、狭い世界で育った少女なのだが、そういったことには耐性があるらしく。
「神は全ての生命を操る存在にはありません。
神のお力は現世に届きにくい状態にあると、私達は考えています。
―――その理由は、まだ分かりません。私達の信仰が足りないのか、否か。
けれど神は私達の窮愁する様をご覧になり、楽しんでいるなどとは思いません。」
お堅い様子で言葉を向けた後、少女は1、2秒黙って考える。
神典に載っていることを話したいわけではなかった。
「だって貴方は花が咲くと嬉しくなりませんか?赤ちゃんが笑うと愛しくなりませんか?
私はそういった瞬間に、世界には神のご加護があるのだと感じます。」
少女の浮かべる笑顔は、暢気にすら見える普通の少女のそれ。
それに比べて他の信徒は大人だということもあり、多少ピリピリした雰囲気は残る。
場は聖女の説法から雑談めいた空気にも変わり、広場に馴染んでいるともいえよう。
■アシュトン > 「なるほど、神もまた不完全、という考え方か。
超越的な力を持ってはいるものの、全てをどうにか出来る訳ではない。
なら、同等のナニカに邪魔されてるのかも、知れんな。存外、君らの神様と、邪魔してるナニカの争いが、今の状況だったりするのかも、ね?」
(否定する訳でもなく、かといって肯定すると言う訳でもない。
少々と言葉を選ぶようにした後に、顎をゆびでなぞり。
喉元で小さく笑みを鳴らせば、顔を緩くと横に振る。遠回しに、君たちの信仰している神はその程度の存在、と取れなくもない言い方ではある)
「飾らない良い言葉だ、嫌いじゃない。
だが、俺としちゃだ。そいつは神のご加護なんかじゃなく、生命の力強さだと思いたいね。
神様に支えて貰わなけりゃ輝けない程、生き物は弱い存在じゃぁないさ
己の手で武器を取り切り開く、それが現実だって思うがね」
(対する男の方は、口の端を上げるような笑み。周囲の雰囲気も、知った事ではないらしい。
ま。我ながら理想に傾いたセリフ、だとも思うが。実力によって道を開く冒険者や傭兵としては、納得できる部類の言葉だろう
手は神に祈るために使うのではなく、自身の力を十全に発揮させる為にある)