2018/03/09 のログ
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/酒場」にカインさんが現れました。
■カイン > 商館や娼館が軒を連ねる繁華街のど真ん中。
喧騒に埋もれるようにして存在する酒場のカウンターに陣取り、
酒を飲んでいる旅装の男の姿があった。
見れば繁盛している店内ではあるが、女連れ、あるいは徒党を組んだ者達がテーブル席を騒々しく占領し、
カウンターの近辺には人が少ない。どこか店内の喧騒を遠くに聞きながら、
他に利用者のいないカウンター唯一の客として酒をちびちびと煽る。
「ぷはっ、こいつはいい酒だ。相変わらず酒の質は良いな、酒の質は」
どこか含みのある様子で漏らすと咎めるような視線がカウンターの奥から飛んでくる。
視線を喧騒のほうに向けてそっぽを向くことでそれから目をそらし、
上質な赤ワインの苦みのある香りを楽しみながら片手で束になった紙面を眺める。どうやら依頼書のようだ。
とはいえ、色よい依頼があるようにはそれを一目覗き込んだ男の表情からは思えないだろうが。
■カイン > 「まったく、せっかく酒場に来てるのなら酒も楽しめばいいのに。なあ?」
料理に談笑にあるいは雰囲気。そういったものを楽しむのも正しい盛り場の楽しみ方だが、
それはそれとして酒を楽しめるなら楽しむべきだというのん兵衛の主張である。
あっという間にカラになったグラスを揺らして店主に酒を催促し、
カラのグラスを突っ返せば入れ替わりに出される薄いライムグリーンの酒。
一口飲んでみてれば先ほどとは比べ物にならない強い酒気に一瞬顔をしかめ。
「こいつは美味いが強いな…いや、飲むけどな」
嫌がらせかと半眼にはなりながらも美味いには違いがない。
舐めるように酒を飲みながら目を細め。
■カイン > 「ん、ごちそうさん。次もいい酒期待してる」
しばらく時間をかけてのんびりと酒を飲んだ後、
息を吐き出して空になったグラスに視線を向ける。
そのまま、大きく体を伸ばして立ち上がればそのまま代金を払い、
外へと去っていくのだった。
ご案内:「王都マグメール 平民地区2/酒場」からカインさんが去りました。